小説。——櫻、三月の雪…散文。及び立原道造の詩の引用 /《‘In A Landscape’ ...John Cage,1948》Ⅱ 或る風景の中で。ジョン・ケージ、1948 ■45



以下、一部箇所に暴力的な描写が在ります。

ご了承の上お読み進めください。

又、歴史的記録として過去の政治スローガンの引用乃至模倣が使用されますが、

特にそれらを特に顕彰しようとする意図も在ません。





櫻、三月の雪

…散文。及び立原道造の詩の引用


三部作

《‘In A Landscape’ ...John Cage,1948》Ⅱ

或る風景の中で。ジョン・ケージ、1948——Ⅱ


Zaraθuštra, Zartošt, Ζωροάστρης

ゾロアスター 



でっかくて

彼の指を

——感じては居無い

穢いの

「流れ着いてきた帰化人たち」

何も

…なにこれ。

咥えてやろうと企んだ

男の

這入らないよ。ごめん

「受け入れてね。」

ただいびつな異形の

血、出るかも。

私の

死に絶えた肉体を

入れたら

「苗字くれてやってね。」

ついばむ鳥たちは

俺の

指先を、すばやく

飢えを満たされた事など在ったのか?

■門から。…ね。

「位階与えてやってね。」

はちきれそうに

と、

彼は

胃を

云った私の声をもはや

「知ってた?」

膨らませながらも

殆ど聴かずに、彼は

察知して放された

喰い散らし続けて居たのだろうか?

自分の笑い声にだけ

「難しい苗字の元お公家さんってさ」

鳥たち

好き放題に

指の触感の

その

戯れる。…入れてやるよ。

「基本中国人じゃん?」

群がって居る筈の

ユイ=雨は耳元にさゝやいた。

名残りが、ただ

無数の

「いい?」

「朝鮮とか。」

鳥たち

「おっきいの、入れてやるよ。…馬並みのヤツ」

唇に感じられて

姿を顕さ無い

「喰らいたいでしょ?」

「…皇族だからね。」

それらの

「お前、どMだからさ。」

私は

羽撃きの

…想像して。

「俺、…」

音響

「ほら、…」

聴いた。彼が

ふれた

と、

「だからさ。」

耳に

「想像して。」

…駄目

それら

…ほら。

「日本人って、支配されて」

音響の群れが

「いま、…」

囁きかけて

私の耳にふれて

と、

「服従するしかなかった」

見る

「お前の肛■が引き裂かれるよ。俺の」

笑う、その

樹木

「おっきい」

「…ま、死んでなんぼの貧乏人」

ハイビスカスの樹木の上に

「きったない」

声。やさしく

突き刺さった

「くっさい」

「搾取されるために生まれてきたさ」

彼の

「かったい」

誘惑することに

異形の身体

「感じてる?」

「そういう奴等。」

もはや

「感じてるでしょ。」

容赦のない、純粋に

息をして居無い

「云って。」

「早い話がね」

彼の

「正直に。」

女の媚惑をだけ曝す

燃え上がって仕舞えばいいのに

と、…ね。

「厖大なそいつら除いたら」

私はさゝやく。いっていい?

声。あるいは

想う。私は

声、出していい?

「いわゆる国民の主流派ってやつ」

総べて

何回も、いっていい?

息づかい。…

樹木の咲かせた

妊娠しそう…

「雑種じゃん?」

いっぱいの

もう

匂い。彼の

花々ごと

壊れそう

「支配階層って、」

轟音

…ねぇ

伸ばされた髪の毛が

鳥たちの羽撃きの

壊れていい?

「さ」

轟音をさえ巻き添えにして

光。

覆い被さって、くすぐっては

一気に

閉じられた眼差しを

「天皇含めて」

灼熱の

光は、にも拘らずオレンジ色に

私の鼻腔に強烈な

日差しの下に

かすかに

「基本雑種じゃん」

ただ地平線を曝した

あざやかに染めて

その

荒野の真ん中で

知って居る

「つまりはさ」

燃え上がって仕舞えばいいのに

私たちの

無機的な生き物の匂いを

口が、ただ、私たちの為だけに

「俺の皇族説も」

瞬きもせずに

発する言葉の群れ







Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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