小説《紫色のブルレスケ》イ短調のプレリュード、モーリス・ラヴェル。連作:Ⅶ…世界の果ての恋愛小説(完全版・前半)




紫色のブルレスケ

…散文

Burlesque màu tím


《イ短調のプレリュード》、モーリス・ラヴェル。連作

Prelude in A mainor, 1913, Joseph-Maurice Ravel


Oἰδίπoυς τύραννoς

オイディプス王





この小説は、二ヶ月くらい前にブログ掲載したものの《完全版》です。

いろいろなことに配慮しなければならない《ブログ版》よりも、ストレートな表現になっています。…というか、もともとの表現、なのですが。


あるベトナム人の少女がいる。その子は、未来も過去も見える。

だから、彼女は死者の魂も自分の輪廻転生の過程のすべても全部見ている。

そんな少女の、自分の周囲の人間たちとの交歓。

たとえば、同級生の少女との同性愛を承認し、自分自身はトランスジェンダーの少年に一方的に恋心を描いている、…と、不意に、そんな少女にやわらかい雨が降る始めるまで、…を、書いた物語です。


全体は三部構成になっていて、これは第一部です。

第二部に、トゥイという、知的障害をかかえた女性の内面を導入した物語が挟まって、第三部で唐突なカタストロフを迎えます。

全体として、そんなに長いものではありません。


↓ 下のリンクから、その《完全版》が読めます。


今回の分では、上記の第一部がまとめて読めます。

描写自体は’、結構辛辣なものになっています。ご理解のうえ読んでいただければありがたいです。


この《紫色のプレリュード》は、大きな物語の全体の、ちょうど真ん中の小説です。

構成は以下のようになっています。


《イ短調のプレリュード》、モーリス・ラヴェル。

Prelude in A mainor, 1913, Joseph-Maurice Ravel


・《雨の日の風景》 …中篇連作

   1. ...underworldisrainy

   2. 堕ちる天使

   3. scherzo; largo

   4. 堕ちる天使

   5. silence for a flower


・《それら花々は恍惚をさえ曝さない》 …長編小説


・《紫色のブルレスケ》 …長編小説


・《わたしを描く女》 …長編小説


・《in the sea of the pluto》 …中篇連作

   1. ザグレウスは憩う

   2. カローン、エリス、冥王星…破壊するもの

   3. ディオニュソスの女たち

   4. カローン、エリス、冥王星…破壊するもの

   5. ハデス紀の雨


あとは、最後の《ハデス紀の雨》を書くだけ、となっています。


読んでいただければ、ありがたいです。





Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

0コメント

  • 1000 / 1000