カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /a；...for oedipus rex #105

以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

（承前）

無知を

　　　え？

もてあますしかなかった。にぶい、

　　　え？

　　　　　　と、逡巡

重い傷みがこのまま

　　　え？

ずっとつづくかに思えた。入れ違いに、だからまるで匂いを嗅ぎつけたかに受け入れなければならなかった、…強姦？あるいは、

　　　われわれはすべか

　　　　　　え？

　　　　　　　　　色彩を、おもい

留保つきの

　　　からか

　　　　　　え？

　　　　　　　　　どうしようもなくおもい

和姦？しかし、留保つきの

　　　らか

　　　　　　え？

　　　　　　　　　色彩を。空が

和姦とは

　　　からく、ええ

　　　　　　え？

　　　　　　　　　降らせているものだから

なに？

　　　発情していたのだ

　　　　　　え？

　　　　　　　　　ゆびさきの、ささいな

ふたご。あの、

　　　ろうか？

　　　　　　ええ、

　　　　　　　　　反射光すら

真魚。彼女がとおいむかしに生んだという男たち。彼等に対する拒否権を発動させる契機は、沙羅ゝにはすでに７歳のときの

　　　やっ

　　　　　　その虹彩は

許容から以後、完璧に

　　　やめっ

　　　　　　なにを見たいですか？

うしなわれていた。そう

　　　やっ

　　　　　　まなざしに、その

感じられていた。沙羅ゝにはただ、赦しがたいほどまったき

　　　仮死？ふいの

事実として。

　　　死んだように

　　　　　　きっ。…きき

行為。その後、

　　　いきいきと

　　　　　　いび

真那は疲れて

　　　匂いを放って

　　　　　　きっ。…きき

素直に

　　　瑕疵？不本意な

癖のあるうつぶせに寝た。だから昏睡に落ちたかに。真樹はいつまでも執拗に体中をさわりつづけた。あざけ、いたぶるかに、

　　　あっ

　　　　　　あっ。憂鬱

ひとり

　　　冴え切った

　　　　　　もう、きみは

　　　　　　　　　失踪してゆく

恍惚として。

　　　陶酔だったん

　　　　　　なっ。じゃないん

　　　　　　　　　情熱

吐き気。

　　　だっ。めざましい

　　　　　　ひと…だっ。り、じゃ

　　　　　　　　　あばかれてゆく

嫌悪？

　　　昂揚だったん

　　　　　　じゃないんだっ

　　　　　　　　　倦怠

行為への。沙羅ゝが、

　　　あっ

　　　　　　あっ。憂鬱

体臭および…疾走。醒めて、ようやく自覚され始めた体液へのそれと気づく間もなく…疾走。立ち上がり、馴れたいつもの俊敏をさらして立ち去る沙羅ゝを

　　　ええ、俊敏な

見ていた。真樹は。知っている。吐く。いつものように。と、

　　　なにを？きみは

　　　　　　ささやいて

堪えられない

　　　なにを？無言で

　　　　　　つぶや

激怒。くせぇかよ、

　　　なめてん

　　　　　　くださいません

　　　　　　　　　見て

と。「おれが？」

　　　か！

　　　　　　あ、静寂を。そっと

　　　　　　　　　見っ…この

締めた。激昂、

　　　あ！

　　　　　　反省したいの

　　　　　　　　　ってもう血まみれ状態じゃ

その「おれがくせぇかよ」

　　　ふざけてん

　　　　　　莫迦さを。わたしの

　　　　　　　　　じゃんっ

真樹。吐きおわり、

　　　か！

　　　　　　くださいません

　　　　　　　　　ってもう壊滅状態じゃ

発作的な「おめぇだろ？」

　　　あ！

　　　　　　かっ、安楽を。そっと

　　　　　　　　　じゃんっ

貧血の

　　　ぶちのめさてぇん

　　　　　　なじってみたいの

　　　　　　　　　見て

沙羅ゝを「おめぇ自身だろ？」

　　　か！

　　　　　　不器用さを。わたしの

　　　　　　　　　見っ…この

部屋に、

　　　あ！

　　　　　　くださいません

　　　　　　　　　ってもう絶望状態じゃ

ベッドに帰ってくるやいなや「だれが」…いっちゃんくっせぇんだよ

　　　なに？

タコ。絞められまま、沙羅ゝは

　　　え？いま

じぶんの

　　　なんか言っ

そこがゆるむのを感じる。にじみ、

　　　弛緩

　　　　　　こわれないで。おねっ

　　　　　　　　　ね？つよく

ひろがってゆく。その

　　　容赦ない

　　　　　　がいっ。わたし

　　　　　　　　　ええ。たくましく、そしてかつ

触感じみた

　　　手遅れの

　　　　　　持ちこたえて。おねっ

　　　　　　　　　この、ん？すでに滅びきったものたち

感覚。沙羅ゝ。ひとり必死にあらがう。失禁に。知っている。また、股は濡れるだろう。いつも口に処理させられた時にかならずそうだったように。また、更に

　　　と、…なに？

　　　情熱。ね？妙に

　　　冴えきった

　　　と、…なに？

　　　　あげる。すべて

　　　発熱。ね？精密に

　　　　あなたは願うしかすべがないんだ

　　　　　あっ

　　　冷えきった

　　　と、…なに？

　　　　　　かなしみなど、ええ

　　　　から。らっ

　　　　　直視しな…わたしを。いでくだ

　　　発汗…ね？圧倒的に

　　　　　　感じはしなかっ、なにも

　　　　あなたは焦がれるしかすべがないん

　　　　　あっ

　　　渇きを、しかも訴えつづけかけてい

　　　る

　　　　うっ

　　　る

　　　と、…なに？

　　　情熱。ね？妙に

　　　冴えきった