カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /a;...for oedipus rex #104
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
#03//逃亡をはかっても/いんだよ?/よ。…知ってるな?よ、/おっ//
い
らら
つ…まで?い
らららっ
つ…までだろう?い
ららさ
つ…までつづい
ら。さら
て、ゆくのだ
ららっ
ろう?この、
らららっ
都市封鎖は、
らっ
と。沙羅ゝ。彼女は、もはや隔離の期間がこのまま永遠に引き延ばされつづける予感さえし、また、パンデミック自体がいつか、たぶんもうそうとおくないうちに終焉を迎えて仕舞うだろうことをも
いつか。この
前途を、限りない
知っている。
きっと、ぼくたちは
視野に。果てもない
結局は、そんっ
ほほ笑みながら、も
とおくをめざして
そんなものだから。…リビン
え?
ららっ
リビング。そう呼ばれた
いつか。この
いい?息を。そう
しあわせなりた
空間。西側の
ぼくたちさえ
いいですか?
いっ…ね。だって
出入り口から、…もっとも
ほほ笑め
窒息するまで
わたしはわたしだ
その
え?…めるから
とめてみようね?
よ?かがやいていた
すりガラス戸は使われたためしが
きっと。きっ
息を。どう?
いっ…ね。だって
ないが。入ってすぐの空間。ほんの数メートルで壁が仕切ったのが波紋と、そして真魚の部屋。父親似、と。じぶんでもう、数年ぶりに対面した波紋を見た直後にそう
まがいもの?
思った。顔。その、
二番煎じ?
鏡に見慣れた
悲鳴ですか?
いっ
顔。その、
いきなり
いっ
顔。あるいは
の、…聞こえはしなかった唐突な幻聴
いやだ!
ひとに不穏をときに感じさせるたたずまいは、
死屍に。いわば
顔。実際には男の
わたしは、ひめやかなひとり遊びを
顔。その
模倣されたの
美貌をそのまま女にうつしたせい、
顔。無数の
顔。それら
羞恥しはじめた
と。いいわけじみて
知ってるよ。そして
顔。いくつもの
顔。それら
沙羅ゝは
ええ。唐突に
知ってるよ。そして
顔。何千もの
じぶんの顔の
中傷しはじめた
ええ、顔。いきなりその
知っ…顔。てるよ。そして
根拠を知り、かつ
顔。それら
苦笑しはじめた
ええ。まえぶれもな…え?く
顔と謂うものの底の浅さにあきれた。並びの、つぎの個室が沙羅ゝにあてがわれたもの。ここに来て顔だけをのぞきこませた時、まだふたりの衣類が
生活
残っていた。あわてて
そう。赤裸々な
片付けはじめた真魚に、
あなたの
沙羅ゝは
そう。無防備な
女という生き物に特有の段どりのわるさを…そう思った。見た。だから、稀薄ななれなれしい…女たち。軽蔑。並びの、…恥ずかしいいきものたち。更にその
わたしは?
さき。台所。壁だけに仕切られ、…ドアは
救って!
あ。叫ぶのだ
ない。最後に
わたしを。しかも
あえて
もうひとつの
いたたまれないほどにやさしく
あ。希求したの
リビングと呼ばれる空間があって、そのドアの先はちいさな庭。と謂って、すべての部屋よりは広い。無謀なまでに、繁りすぎたブーゲンビリアが昏い翳りに年中つつみこむ。そのせいでいやがうえにもまなざしに空間はちいさい。西のほうのリビング。そこは、基本ふたりが立ち寄らない
さびしいくらい
きれー
好き?可憐な
なぜ?…場所。
広いのに。いちばん
れっ
たったひとりの
沙羅ゝは
なにもないから?
きれー
独り言ごっこ
さらした。すりガラスの窓の投げ込んだひかりにその身を、海。想像した。肉の眼に海などじかに見た記憶はない。海。そのみなもに浮かび、そして溺れたふりをしている、…と。そんなじぶん自身の滑稽な、軽蔑すべきすがたを想像して
映像。その
沙羅ゝ。
圧倒的な
匂う?
解像度。…ええ、
と。いま、このわたしに勝手に思われ、思い描かれただけにすぎないこの
きらい
匂うでしょ?
海も?と
匂うから
きみは?
物音。あえて、
海が
匂うでしょ?
振り向き見もしない。ささやき
きらい
きみも?
声。ふたりの。あえて、聞き耳も
わたしは息を
立てない。やがて、
ひそめてみた
水の、そして金物同士が鳴ったにぶくたよりない音響。そして
やわらかい?それ
いたたまれないん
料理。…肉?または油の
ふるくない?それ
赦しがたいん
匂い。ふと、こみあげる
匂うから
あげる
らっ!見て
嘔吐。沙羅ゝは
わたし自身で
かなしみを
らっ!すばらしい
そっと、ドアを
さえ、も
わたしの
らっ!陽光
明けると眼の前に、正面の家の
見て!
老婆が見えた。もちろん
まっすぐに、そして
現地のひと。すなおに
大胆に。…やや
異国人を疑う
見て!
目。…さげずみ?座りこんだ赤いプラスティックの椅子。ドアを締め、隣接しすぎた隣家の壁が、鼻先にちらつく窓にむりやり頸を出すと、沙羅ゝは一気に
ら。らっ
さら
吐いた。
愛してください!
らっ
匂うから
唐突に
好きでいて!
さら
くさいから
思う。
お願い!
らっ
鼻が腐るか
沙羅ゝ。
らららっ
さら
ええ
思い出したかに、
らっ
らっ
不快だ。わたしは
もうすぐ、と。深雪。この
吹き出していい?
封鎖が終われば来るはずの
わらっちゃっていい?
彼を、わたしは殺して仕舞うに違いない。去年、
彼がわたしを
らら
2月、だから
殺しちゃう、から
らっ
ひとに大幅におくれた
さっ
らら
初潮。沙羅ゝは男しかいない松陰神社裏の家屋にじぶんの無知をもてあますしかなかっ
たとえ、ええ
世界中の…え?
海が。世界中に
世界中で、…ええ
氾濫しても
そう
わたしは、すこしも
どう?ほほ笑みは
取り乱さないでしょう
なにものよりも尊いって
ほう、ら
から、…らっ
ね?
たとえ世界中の
微動を。そう
知ってる?きみは
すこやかで、そして
海が。世界中に
やわらかな前髪が
知っ、わたしは…ね?だから
やさしいぼくらだ
世界中で、…ええ
氾濫しても
一秒たりとも
から、らっ
わたしは、すこしも
見せはしないのだ。もう
取り乱さないでしょう
だれの目にも
から、…らっ
ね?
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