カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /a;...for oedipus rex #106
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
(承前)
知っている。また、濡れるだろう。股は。いつも
わたしたちは
いい?
口に
ね?無垢なのだから
吹き出しちゃっても
処理させられた時にかならず
いい?
あいかわらずきみは
ん。…っと
そうだったように。また、
吹き出しちゃっ
滑稽すぎて
ね?この素直な不快
更に
どう?
軽蔑感さえいだ
ん。…っと
締められるだろう。頸は。真那。彼はけっして嘔吐の沙羅ゝをいたぶらなかった。一度も、嘔吐の逃走の須臾に目覚めていたためしはなくまた、口蓋に吐き出して仕舞ったときにもじぶんのものがまるごと胃液と吐き出されるのを知る間もなくて、さっさと
どこへ?
行かないで!
立ち去って仕舞うから。沙羅ゝは
失敗でしょうか?
苦しんだ。それら
わたしは
繰り返される
あやまちでしょうか?
行為にではなく、
わたしは
嘔吐と、また
汚物でしょうか?
附帯する
わたしは
貧血に。さらに、いつものどに異物が詰まった感覚にも。
どこへ?
行かないで!
違和感。
どこへ?
見棄てないで!
異物感。もう、口が
あっ
なにをも含まず、吐き出されもしなくなったというのになにか塞がれた巨大な塊りを喉に落とされた
ららっ
言って、いっ。くださっ
と、…感触。その
ら
死ねってわたしに
沙羅ゝは、いつも
ららっ
言って、いっ。くださっ
指を入れて吐いた。朝、起きていちばん最初、かならず歯を磨く前に。やがて4月、もうふたごは互いに女を共有していること知り合っていた。ときに、流し目でお互い、なにか、なにものにもならない感情以前の感興をほのめかしあってさえいたのだか
なにがわかるって謂う
ぼくらはみんな
おまえなんかに!
ら。その
ん。ん?
孤立しあう。そんな
単なる莫迦だろ
夜、
なに知ってるって謂う
生態の奇妙を
おまえなんかが!
真那の
せめて。やさしく
口にするハイボールに
すみやかで
毒が
あれ。…れ?
垂らされていた。一気飲みが、真那。癖だった。いつもの。飲み干し、飲み込み切ってようやく真樹のわらい顔の異質と味覚の異質両方に異変を「…お前」悟っ
え?
ええ、
え?
悟っ…な、た。「なにしでか」
ん?
ええ、
え?
と、「なにしでかした?」
頭に、ふと
脱糞。…し
「ばいばい」
なに?銃弾
かけていたかに
「は?」…お前、
唐突に、ふと
絶句。…し
さ。ささやく。「終了だから」真樹。巨大な金づるが眼の前に…ではないが、宇宙ロケットも必要としない距離の地上に存在していた。蔦川葛。春雨。そして噂に聞いたルーベンス。あの。突然の「あの、…ここに」
「なに?」
それは、まるで
ええ
軽蔑のない
「蔦川と申します、こっちに」
「あんただれ?」
夢のなかに
侮辱。しかも
ええ
「健一。…蔦川葛の孫の子供にあたりまして」
「って、」…だれ?
夢を見る目で
ええ
明晰な、その
探していたのは葛城真魚と謂う名の女だった。そのかたがいま、と「曾祖父のルーベンスの贋作をお持ちでいらっしゃるみたいで」入手すれば、その健一と名乗ったおとこなど消して仕舞えばいい。真那はまだだが、真樹はもうひとり殺して仕舞ったことがある。真樹にはすでに自信があった。唐突な自己嫌悪に苦しみもした経験。それを含め兄への
おれ、さ。おれ
優位が、
絶対、さ。おれ
あきらかだった。だから
呪われたよね?
その
たすけて
傷いんだ。この
なに笑ってんの?
うぶなバージンの最初の殺傷が、まさか自分だとは
時が?あの
きれいだよ
思わなかった。いきり
いまだと?
わたしの手は。さっき
立って
時が?その
薬用石鹸で
立ち上がり、口を
これだと?
洗いまし
押さえながら
はっ
…嘔吐?嘔吐を、
なにこれ?
猶も汗を
はっ
散らして…咬み殺そうと?トイレ?…と、もう、声にわらいだして仕舞いそうだった真樹はいきなり突風に正面からぶつかる。真那。傷みはない。肩を押さえつけた。力がない。その、じぶんに固有の四肢に。真樹は、真那の腹部から胸部にかけてのめった刺しに抵抗するすべは…わたし?ない。「わたしのせい?」すでに
もう、みんな
行かないで!
笑えない?これで
絶命した
手遅れだね?
そばにいて!
終了。笑えな
真那。ようやく絶命しそうな真樹を沙羅ゝは
あしたは
さようなら
見た。その
雨かな?
と。きのうの
眼が、
どうかな?
わたしへ
沙羅ゝを「おまえ、」見ていたから。「兄貴のグラス、これ入れろ」
「なに?こ」…れ。と、あえて言い切られなかった
わたしの耳には曇りがない
一音。「毒。かかんない。一分も…おまえ」逆える気なの?と。その…おれに?真樹は
あまやかな
愛?
赤裸々だったん
耳打ちの
そう。おまえの
愛。たしかに
おれたちは。そして
そのままに、
発汗を
愛?
無防備で
舐めた。耳を、…微笑。沙羅ゝの。「いい子だろ?」
見ていい?きみの
わたしの「お前は、」
微笑。やや
せいだ「世界でいちばんいい子だろ?」
不遜な
と。やがてじぶんを糾弾する深雪の怒号を
だって、深雪が
殺してください
聞きながら、
そう謂うのだから
醜い。わたしは
沙羅ゝ。彼女はみずからの罪の存在への確信を深めた。深雪。彼は死体にふれるとかならず呪われるとなかば本気でそう考えている。だから遺体は、その
きみには空が
処理をすべく呼び出された3人の
青空が似合っ
側近たちが、…兵隊
澄みきった、その
と。深雪はそう呼んだ。かれらが到着し、思案のあと片付け始めるまで捨て置かれる。もっとも夜はまだどうしようもなく長い。彼等が浴室を借りると言い、そしてばらばらに解体されたとして作業が進みはじめれば朝日を待つことも
ぶっさ
なぜ?唐突に
らら
ない。後頭部と
さす
ゆびさきが
ら。さら
尻を、拳と
ぶっさ
やさしい
らら
つま先で小突きまわされ連れこまれた部屋、そこははじめて許可を以て入り得た深雪の
わたしよ!
ただ、切実な
部屋だった
目覚めて!
供犠であっ…しかも
が、
わたしよ!
つつましい
その
逃亡をはかっても ;contrapunctus à 4
知れ。あまりにも
目覚めなさい。そして
いんだよ?
そう、明確にすぎた
叫びなさい、と
よ。…知ってるな?よ、
大気の発光を
夢を。あるいは
おっ
はっ
逃げないわたしは
そうでもない。かならずしも
だから、ね。ね。…ええ
擬態した、ええ。夢に
共犯者だったね?たとえ
かなしすぎるとは。いたましすぎ
わたしたちさえも
ええ、ささやきか…え?け、たものだっ
足さえ。…え?
る。とは、思えな
赤裸々に、ええ。あかるむ
だっ…あれら
すくんでいたのだと仮定してさえ
は?
と。わかってん…弾劾した
肌も。…肌、この…あっ
いまも?
わたしは
ええ。うぶ毛。…毛?あっ
微光に、わたしの
糾弾した。いやらしいだけの
肌色も。色、いっ
醒めた、ええ。くちびるは
そう、くちびるを。この
ん?
微光が、さらに ;canon à 4
さらにも降り
り。ここに!さらにいまだに降りそそぐうちに
拡がってゆく。…だろう?
この
ゆ、ゆ、
だろう?
鼻孔も
微光…え?が、さらに
口蓋も
さらにも降り
瞳孔も
いっ。降りそそぐうちに
体孔も
…どう?
わたしはまばたき
え?
あやうく、はかられた
鼻孔も。…なぜ?
微光が、ええ。さらに
逃亡。ついには
口蓋も
そうだっ…さらにも。たっ、降り
失敗に終わって仕舞うのだろう
瞳孔も、か?つまり
り。いっ、どう?
が。猶もぼくたちは
そう
どう?
そうだ!
決断してもいいのだ
微光が、ん?さらに
体孔。それらすべては
…どう?ぼくたちは
ね?たくらんでみても
いっ。さらにも降り
いっ。あやうく、ええ。はかられた
逃亡を、なに?こころみはじめた
いいのだ、…から
そそぎあぐねた!
角度に、ええ。傾斜を
と、謂う擬態で、あくまでも
ね?微光を
散らす
ときに、そう
逃亡を。だから
あっ!あり得ない。…でしょう?と、 ;responsorium à 3
生き延びつづけるのだ!
赦していた。つねに
鼻水?そう
と。意志も、その…ないまま
わたしたちが見ていた
時々、ね。ね?
生き延びていた
風景を
ね?
が。あっ
共謀を。のぞみはしなかった
なぜ?
ってあたりま
共謀を、しかも
足がすくんだわけでは
赦そうとしていた。…ええ
稀薄な、…なに?絶望?が
なかっ
切実に、しかも
がっ。白濁してゆく
あ!
共謀を?
加害者でしょうか?わたしも。この
不可能性をのみ
赦してください
わたしに対して
感じていながら
できますか?…あな
わたし。…こそは
あなたと
え?
考えられな…あっ。い、でしょう?と
はなっ。解き放たれるのだ!
願っていた。つねに
発汗?そう
と。期待も、その…ないまま
わたしたちの周囲に
時々、ね。ね?
野放しであっ
微笑を
ね?
が。あっ
共謀を。のぞみはしなかっ
なぜ?
って莫迦?
共謀を、…え?しかも
そう。こころが折れた須臾など
し、愛そう、…され、ようとしてさえい、え?たっ
巨大な、…なに?気絶のような感覚が
なかっ
せつないほど、しかも
がっ。拡大してゆく
あ!
共謀を?
加虐者でしょうか?わたしも。この
あり得ないとのみ
いっ。愛してください
わたしに対して
そう、絶句しながら
できますか?…あな
わたし。…こそは
あなたに、そう
感じるべき、…知っ ;canon à 4
わたしは、そう
澄みきっ、きっ
散乱。見て
知ってる。わたしは
綺麗に、まさに
ええ
感覚。わたしの、かつ
知っ。ここに
漂白されたかに
冴えきっ、きっ
感情が、かかと。やわらかな、まだ
感じつづけているべきだっ…ほら。た
傷み。と、あるいは
冴えている
知っ。わたしは
澄みきっ、きっ
そう呼ばれるべき、非議
るっ
知って、…ここに。るっ
ええ
と。たしかに、あるいは
澄んでいる
え?感じつづけているべきだっ
冴えきっ、…た。きっ
名づけられべきべきだっ
た。感覚。または
澄みきっ、ええ。やや沈痛な
すべての傷み
知っ。わたしは
感情。知っ…ね?
ええ
なんでしょうか?その
知っ。ここに
わかりますか?なぜか
冴えきっ、きっ
傷みと謂う語の
感じつづけていたの
すでに綺麗に…だっ。漂白さ…だっ。れて
澄みきって、ええ
知っ。わたしは
精密な定義は?…と、
すでに。なに?
冴えきって、ええ
知っ。これら感覚器たちが
感覚。この、または
絶望的な、…ん?までの
すがすがしくて、猶も
ここにもしずかなここ…どこ?にも!白熱を
感情。攻め込んでくる、
ええ。圧倒的無力
しかも苦しくて仕方がなく
うっ
…ん?
て
え?
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