カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /a;...for oedipus rex #097
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
(承前)
真魚にも夕理にも10歳下のグイン・ティ・シー氏が「ここってさ、」…なに?「年上女房?って、謂うのに寛容なんだね?すっごい、」
かわいっ。いっ
「逆。ここじゃ」
く、…ん?
「嘘?」
なったね。ちょっと
「飛行機って呼ばれてる。わたし。なんか、年上の女のひとって操縦が、さ」
きらきっ。きっ
「じゃ、なんで」
ら、してない?
「むずかしいから」…愛よ、「って、」愛。そう、夕理は「愛されてるから。わたし」笑った。だれもが「歳の差越えて。でも、」…最初、こっちの親族の総反対にぶちあたっちゃったけど。ひそかに、それら自虐する眉の神経質に夕理はいざこざの時期をいまだなんら赦していないことを真魚にだけ
く、…ね?これ
みにくさ
と。突然芽生えた
気づかせた。とまれ、
なんの匂い?
留保なき
と。優性民族と謂う
シーの
さっ。く、…これ
崩壊
実感。と、すさまじい
見つけてきた賃貸を3度拒否したふたりに、ホテル代のかさむふところ事情を夕理に恠しみながらシーは、戸建て売買物件を紹介した。ひどいものだった。家屋の現状は。そう真魚は思った。しかも、それがいまのじぶんたちにはふさわしく思えた。昏い。すぐ眼の前のホテルの濫立と、…観光都市だったから。また、周辺家屋の日本なら違法だろう隙間の無い密集、ここではそれが通常とは謂え。そして、繁った
ざわめくのだ
翳り
木立ち。それら
すべて、微細な
そしてなめらかな
さまざまな理由のせいで、
音響もなく
綺羅めき
沈痛なまでに「いい物件」
ざわめくのだ
そして仮定された
昏い。「ここ、すずしいから」シー。邪気の一切ない笑み。波紋が気に入ったのは、しかしすべて気に喰わない家屋の諸要素に、昏みをいっそう昏ませる庭のブーゲンビリアの伸び放題の花々の色彩ただ、それだけだっ
咲け
ええ。豪奢すぎた
らんらっ
だっ
香るかに
ええ。赤むらさきたちの
らっ。散乱
だっ
知ってる?知っ ;canon à 4
狂い咲き?…いえ
散乱!
豪奢な、と。そう謂うべき?
しぃっ!しっ。気づいて
むしろひたすら冷静な
らっ。散乱
はなやぎすぎた、と
る。るっ…る?ええ
横溢。色彩の
散乱!
過剰な、と。そう謂うべ
われわれは、つねに
生き延びたものたちであったにすぎない
知ってる?知っ
事実。事実として
しぃっ!気づ
生き延びた。すでに
さっしてください!
恥ずかしげもない
容赦のなさで
あなたが、…そうだ!踏んだ
知ってる?知っ
あり得ない、だから
かかとに…そこ。ええ
しぃっ!気づいて
めざましい、これら
翳りが。ん?あなたの
る。るっ…る?ええ
陽光のなかで
辛辣で、やがて
知ってる?知っ
うめいてい、いっ
知っ、瑠璃色の涙が
赦せない、だから
しぃっ!われわれは
うごめき、しっ。しかも
飛沫を散らして
苛烈な、これら
耳をすましつづけてい…ええ。さえ
あえいでい、いっ
わたしになじんで仕舞ったの
昏みの…だ。なかで
花をちぎってもいいですか? ;recitativo
花。虚構の ;contrapunctus à 5
な、
花。あっ
焼却されて仕舞う悲惨が
なっ。仮構された、やや
な、
なに?この
似合うのだろうね?もう
仮定であったにすぎないものにほかならなかったそれら
な、
花。なっ
燃えあがるかに、花
あっ。花…虚構の
ええ、
きのうの凶行
ちいさっ。さっ。い、しろい
花。あれら
実状を隠蔽しつづけていた
ブーゲンビリアのむらさきの
ええ。むらさきの擬態
凶行を、きみは
見た?…生きられな
あしもとに、…い!見て
ながれさってゆく
ほら、燃えひろが…それら。るるっ
返り見はしない
ぼくは、いま
ん?翳りさえもが
ん?微風たちも。そう
花は、…べき。だ、と
微風たちをも。…ん?
今日をさえ!
むらさき色の無数の息切れに
返り見はしな
燃えひろが…いっ。る、それら
ざわめきつづけるべきだ、と
ええ
見た?生きられない!
ぼくは、いま
今日をさえ!
花。虚構の
えづく。うっ
なっ。仮定されたにすぎないものにほかならなかったそれら
えづき、搔きむしり
仮構された、やや
あらがっていたかの
花…あっ。虚構の
倒壊を、きみは
な、
花。なっ
燃えあがるかに、あ。花
ブーゲンビリア。あのむらさき色の
な、
なに?この
似合うのだろうね?もう
花。な、あれら
な、
微動。なっ
焼却されて仕舞うと謂う悲惨が
倒壊。きのう
崩壊?
微光!の…瓦解?むれらが ;canon à 2
むらがっていた
それぞれの
あれら
花弁に。それら
微光!のむれらが
色彩に。それら
見て。微細な
とどまり得ない
散乱。あれら
微動。推移に
微光!のむれらが
花弁に。それら
立ちつくしていた
色彩に。それら
それぞれの
ね、…嫉妬さえするべきだろう
あれら…ね?
花弁に。それら
か?ね、微光!…の
色彩に。それら
むれらが、ね?そして
とらえきれな…微光!い
唐突な旋回
微動。推移に、その
微光!の、むれらが
花弁に。ええ、それら
ゆらめいていた
色彩に。…ら、わたしの
それぞれの
すべてが滅ぼされていたん
あれら
花弁に…だっ。それら
微光!の、ん?むれらが
色彩に。それら
見て。巧妙な
けっ、予測され得な…けっして
散乱。あれら
微動。推移に、その
微光!の…なに?むれらが
花弁に。それら
飲み込みあぐねた
色彩に。ら、ら、それら
それぞれの
ね、激怒さえするべきだろう
あれら
ね?花弁に。それら
か?ね、微光!…の
色彩に。それら
むれらが、らっ。そして
途絶えることのな
唐突な…いっ。顫動
微動。推移に、そ
微光!の、の、むれらが
花弁に。…れら
ざわつかせていた
色彩に。…ら、あなたの
それぞれの
すべてが、ええ。滅ぼされていた
あれら
花弁に。それら
微光!の、らっ。むれらが
色彩に。それら
見て。いたたま…ら。れない
凝視され得ない
散乱。あっ。ら、れら
微動。推移に
微光!の、そう。むれらが
花弁に。れら、らっ
立ち去りあぐねた
色彩に。それら
それぞれの
らんっ。焦燥さえするべきだろう
あれら
花弁に。それら
か?ね、微光!…の
色彩に。それら
むれらが、ら。そして
もう、途方もない
唐突な沸騰
微動。推移に、その
微光!の、れらっ。れらっ
花弁に。それら
冴え渡らせていた
色彩に。…ら、われわれの
それぞれの
すべてが、れらっ。滅ぼされていた
あれら
花弁に。それら
微光!の、むれらが
色彩に。それら
見て。れ、無防備な
られらっ、解決さえない
散乱。あれら
あっ!微動。推移に
微光!の…え?むれらが
花弁に。それら
もてあましていた
色彩に。それら
それぞれの
ね、侮辱を。ね、さえ感じるべ…ね!き、だろう
あれら
花弁に。それら
か?ね、微光!…の
色彩に。それら
むれらが、ら。そして
なすすべも、ら。ない
唐突なら。ら。飛散
え?
微動。…ら、推移に
と、人知れず
せせら笑うかに
ええ、単に
なんという、なんっ
人が、…ん?
色彩。感情のない、
ええ、理不尽な
うつくしさだ!…と?
懊悩
だれ?
ええ
わたしが?
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