カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /a;...for oedipus rex #095



以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。



(承前)

たしか、7月のおわりごろから。だから、このバリケードだらけですべて交通遮断された隔離と孤立の町にはあなた、と。「来れないね?」沙羅ゝは、声になりそうな息に、声がのりうつるのを必死で堪える。あえいでいると?鍵など

   あえ

      あ

         ええ、

存在しないドアをあけ、たとえば波紋が、または真魚が見てしかも、たまたま息が声にふれた瞬間を持ちさえすれば。快感に、だからあえいでいると?

   あえ

      ん?

         ええ、

わたしが。沙羅ゝ。かろうじて出血しない粘膜はただ、やすりにおもえる触感をあきらかに感じとっていた。傷み?あるいは、ちいさな焔で無数にちいさく、しかし

   炸裂!

ふかく、

   した、ね?

焼かれつづけているような

   いま。なにか

感覚。2021年

   あっ

9月9日、翌日

   封鎖。そう

      憩うのだっ…やっと

ロック・ダウンが解かれることは

   隔離。それらに

      った。ひとりになれたから?

沙羅ゝだけはまだ

   鉄壁の防御を

      なれはしないか

知らなかった。その日、

   築きおおせた

      らっ。ひとりには。きみを

封鎖されたままのダナン市の海は

   他人の都市で

      ええ。ひとりもてあそぶ

ひとの姿を、いまだだれも孕まず波に綺羅らを撒き散らしていた。ほんの、直線距離で800メートルも離れない沙羅ゝは、唐突に独り語散てみる。陥没は、と。所詮孔なのだから、たとえ無機物でもすべての孔は体液を

   手首を切っても

      閃光が

         にじ

いたたまれず

   いいかな?あれって

      どこから?まなざし

         む。あっ

垂れながれさせるのものなのだ、

   気持ちいいか

      目じりあたりに

         虹?

と。

   ら、ら、ら。それ ;contrapunctus à 2

    虹?そう

   ら。わたしの

    鮮烈さを。ええ

   迅速であれ!…日々の

    いっさい欠いた

   ら。乱雑を


   ののしるように

    化け物だろう?

   無言のままに

    怪物だろう?…の

   せせら笑うものだ

    げっぷだろう?いわば。あの

   それ。ら、


   ら、ら、ら。それ

    虹は。あっ

   ら。わたしの

    あっ

   華麗であれ!…日常の

    虹は。…ええ、

   ら。乱反射を


照射!…を、そして照射!…を ;responsorium à 3

   らんっ


おっ…窓越しの?

   乱反射?


おお。微光。それら

   目舞うものたちだ

    直射!に、ふさわしく

   あくまでも。そこで

    目舞うものた

   われわれは

    だ。だっ…ん?た。だっ

   見っ


を。ええ、飲み込もうと?その

   見て。失意したかの

    だれ?いまだ

   この

    まなざしを向け得る、そんな

   ひたいの反射を


収縮。瞳孔の

   白濁を。かつ

    生存者。…らしき痕跡

   ゆらぎを、その


照射!…を、だから照射!…おっ。角度ある?おお。微光。それらを

   気絶しかけたものたちだ

    直射!に、ふさわしく

   あくまでも。やがて

    気絶しかけたものた

   われわれは

    だ。ちっ…ん?た。だっ

   見っ


すすりあげようと?その

   見て。失望したかの

    だれ?いまだ

   この

    まぶたをひらき得る、そんな

   眉の反射を


弛緩。鼻孔の

   白濁を。かつ

    生存者ら…ら、しき残像

   ふるえを、その


照射!…を、そして照射!…あっ。窓越しの?おお。微光。それらを

   死滅していたものたちだ

    直射!に、ふさわしく

   あくまでも。あえて

    死滅していたものた

   われわれは

    だ。だっ…ん?ち。あっ

   見て


咀嚼しようと?その

   失格であったかの

    だれ?いまだ

   この

    まばたいていられる、そんな

   涙腺の反射を


喉粘膜。その微細な引き攣け

   白濁を。かつ

    生存者らっ。ららっ。…残響

   名残りを、そ


   ええ、


   飲み込みなさい。その ;canon à 4

   ささやかれかけた

   ことば。あるいは

   音声をなどは


   きみの声帯は

    飲み込みなさい。その

   きみに声帯は

    ことば。あるいは

   あくまでも

    挙動。つまりは

   あきらかな


   吸引するための器官にすぎない。…の

    微笑。なぜ?この

   だか

    誠実な須臾にも、やや

   ら

    くずれた微笑を

   ら、…らっ。もう、


   わたしの滅びに

    だか

     飲み込みなさい。その

   目覚めた。わたしは

    ら

     ことば。いいえ

   わたしを滅ぼし

    ら、…らっ。もう、

     喉を持ったことがない。わたしは

   滅びに息吹いた


   飲み込みなさい。その

      飲み込みなさ…ええ

    乱反射!

     異物にすぎな、…の。滅びに

   恥ずかしいばかりの

      ことば。いま

    らんっ。…ら、

     目覚めた。わたしは

   鮮明なひかりの

      ささやきを?愛の

    いっ

     わたしを滅ぼし、滅びに

   反響のむれを


   も

      音響。微弱な

    いいえ。あくまでも

     い。いいえ

   も

      愛の、んっ

    わたしは

     滅び?これら

   も。…もう、

      ひびきを。あっ

    生きた。あっ

     冴え切った色彩

   も。おっ


   そっ

    え?

   そう


   すすりあげなさい。その

      空は。空は。空は

    あした、わたしは

     その

   つぶやかれかけた

      赤裸々な

    うしなうだろう。この

     どう?いきいきとした

   ことば。唐突な

      発光。はっ

    視覚を

     この

   摩擦音などは


   きみの…きっ。声帯は

      も

    すすりあげなさい。その

     肉体。途方もない

   きみに声帯は

      も

    ことば。唐突な

     巨大さ。かつ

   あくまでも

      も。…耐えられない!もう

    挙動。つまりは

     不遜。この

   あいまいな


   消化するための器官にすぎない。…の

    微笑。なぜ?この

   だか

    なまぬるい須臾にも

   ら

    なやましい微笑を

   ら、…らっ。もう、


   わたしの滅びに

      消化するための器官にすぎない。…の

    だか

     すすりあげなさい。その

   目覚めた。わたしは

      にもかかわらずに、だ

    ら

     ことば。いいえ

   わたしを滅ぼし

      わたしは、…ええ

    ら、…らっ。もう、

     舌をわたっ、維持しはしない。わたしは

   滅びに息吹いた


   すすりあげなさい。その

      すすりあげなっ…なぜ?

    乱反射!ええ、赤裸々な悪臭

     異物にすぎな、…の。滅びに

   嫌らしいだけの

      ことば。いま

    らんっ。…ら、

     目覚めた。わたしは

   清冽なひかりの

      つぶやきを?愛の

    いっ

     わたしを滅ぼし、滅びに

   反響のむれを


   も

      音響。凄惨な

    いいえ。あくまでも

     い。いいえ

   も

      愛の、んっ

    わたしは

     滅び?めざましい

   も。…もう、

      ひびきを。あっ

    息吹いた

     あかるんだ触感

   も。おっ


   そっ

    え?

   そう


   咀嚼しなさい。その

      雨は。雨は。雨は

    あした、わたしは

     その

   とまどいかけた

      無際限な

    うばわ…なにを?れ、るだろう。この

     息吹いた

   ことば。理不尽な

      綺羅ら。いっ

    嗅覚を

     この

   微音をなどは


   きみの声帯は

      も

    咀嚼しなさい。その

     肉体。赦しがたい

   きみに声帯は

      も

    ことば。理不尽な

     野放図。かつ

   あくまでも

      も。…我慢できない!もう

    挙動。つまりは

     過剰。この

   あまやかな


   ええ。吸収するための器官にすぎない。…の

    微笑。なぜ?この

   だか

    切実な須臾にも、やや

   ら

    あいまいな微笑を

   ら、…らっ。もう、


   わたしの滅びに

      吸収するための器官にすぎない。…の

    だか

     咀嚼しなさい。その

   目覚めた。わたしは

      にもかかわらずに、だ

    ら

     ことば。いいえ

   わたしを滅ぼし

      わたしは、…ええ

    ら、…らっ。もう、

     わたしは口蓋を生成しない。だから

   滅びに息吹いた


   咀嚼しなさい。その

      咀嚼しなさい。どれ?

    乱反射!ええ、乱暴な轟音

     異物にすぎな、…の。滅びに

   破廉恥なだけの

      ことば。いま

    らんっ。…ら、

     目覚めた。わたしは

   鋭利なひかりの

      とまどいを?愛の

    いっ

     わたしを滅ぼし、滅びに

   反響のむれを


   も

      音響。柔和な

    いいえ。あくまでも

     い。いいえ

   も

      愛の、んっ

    わたしは

     滅び?執拗に

   も。…もう、

      ひびきを。あっ

    目覚めた

     拡がりはじめた微臭

   も。おっ


   そっ

    え?

   そう


   嘔吐しなさい。その

      ひか、…え?反射光

    あした、ええ!わたしは

     その

   言いあぐねていた

      無防備な

    放棄するだろう。この

     目覚めた

   ことば。ん?所詮は

      微震。びっ

    聴覚を

     この…あっ

   残響をなどは


   きみの声帯は

      も

    嘔吐しなさい。その

     肉体。あり得ない

   きみに声帯は

      も

    ことば。所詮は

     繊細さ。かつ

   あくまでも

      も。…存在できない!もう

    挙動。つまりは

     取るに足らない、この

   あさましすぎた


   排泄するための器官にすぎない。の

    微笑。なぜ?この

   だか

    ざわつきの凝固。…に、も。やや

   ら

    微笑を!はしたない微笑を!

   ら、…らっ。もう、


   わたしの滅びに

      排泄するための器官にすぎない。…の

    だか

     嘔吐しなさい。その

   目覚めた。わたしは

      にもかかわらずに、だ

    ら

     ことば。いいえ

   わたしを滅ぼし

      わたしは、…ええ

    ら、…らっ。もう、

     歯を、ええ。芽生えさせない。わたしは

   滅びに息吹いた


   嘔吐しなさい。その

      嘔吐しなさい。そ

    乱反射!…なに?

     異物にすぎな、…の。滅びに

   みじめなだけの

      ことば。いま

    らんっ。…ら、

     目覚めた。わたしは

   やすらかなひかりの

      愛の?言いあぐねられた

    いっ

     わたしを滅ぼし、滅びに

   いっ。反響のむれを


   も

      音響。苛烈な

    いいえ。あくまでも

     い。いいえ

   も

      愛の、んっ

    わたしは

     滅び?めまぐるしすぎると感じられたほどの

   も。…もう、

      ひびきを。あっ

    生き延びた

     微風。澄み切っ

   も


   おっ













Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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