ジュリアン・O、浸蝕。そして青の浸蝕 ...for Julian Onderdonk /b;...for oedipus rex #088
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
#07//そう、鼓動/めざましいほど/そう。破廉恥な、そっ。ほど/赤裸々な、…そう!//
駅。
さっ
品川の。
くさっ
そこで
あ、と
臭気。やや
新幹線を降りた
声が、俊敏な
鼻孔のあさくに
直後、見合った壬生の
凝固を。実現しかける
なぜ?したしみのあっ…なぜか。た
夫婦と
その、すれすれの
臭気。やや
真魚だけが
の、直前
かつ赤裸々なノイズ
絶句した。…なに?
ぜ、
ぜ、
ぜ、
なぜ?
ぜ、
ぜ、
ぜ、
なに?
ぜ、
ぜ、
ぜ、
そうささやく
なにが見えてる?
自由をさえ波紋から、
なに?
微光たち。ええ
な、
春雨から、
なに?
ななめに
な、
ふたりから奪って。だから1時間以上にも思われた30秒未満の沈黙。やがて、真魚。ある女とつくった子がいる、と。彼はささやいた。あえて、だからきのうの言い忘れたささいな出来事をわらって話し始めるかのような
なに?
そして、
なにを?
波紋のむこうに
なに?
いまだ言葉をなくしたままの壬生夫婦をは
まっ。心は…ねっ
見てる?いま
捨て置いて。
いまだなにをも決断していな
きみは、あざやかな
かつ、
そう。…ねっ、ままに
わたしをも
彼等にこそ確信じみて感じられていた共犯者の絆と共謀しあったしたしさの感覚にしかも、
られな
ら
微動を
苛まれながら。
られな
な
前髪は
育てられなかった、
られな
あ!
微風。巻き上が
と。育児能力の完全に欠如した女から引き取り、引き取るしかなかったその子を。育てられる気が「おれ、」しなかった。「だから、ある意味、
いうね?
ひかりが。頭頂
棄てたの。こころの
いうね?
そしてかかとに
なかでだけ。こころの
ぜんぶ
つらぬいて
問題としてだけ、
いうね?
発光
棄てた。知ってるよね?おれに双子の子供、いるの。ハーも。…もう、最初の子みたいな」
「最初の?」波紋。「あの子みたいな」
「って、だれ?」
「かわいそうなこと、…ごめんなさい。でも、
なぜ?
ない、…え?まばたか
すくなくともおれ自身にとっては
ちが、…いや
ないで。いま
かわいそすぎること、もう
わたしは、そう。ささかれるべき
まばたきさえもが
したくないって。で、
ことばの周囲の
傷み以外のなにものでもなかっ
だから
あやうく迂回し
た、から。ない、…え?ささやか
その
なぜ?
で!ないで、あえていま
ふたごはおれの、
ちが、…いや
ささやきさ…その。えもが
こころのなかでだけ放棄した。で、養育…して、もらいながら。だから、お世話になってた、…おれごと。あの、…っていうかおれ親なんかともう一緒にいたくなくて、いたくなくないけどいられない感じで家出みたいな感じになっ」
「深雪さんに?」波紋。…そう、と。あえて真魚はそんなありふれた肯定をさえ、
あまやかなふいの
身振りにすら
微笑。ええ、その
きざしもしない。
不用意な
真那。と、
沈黙。おれたちの
ああ!
織部真那。そして
それは、いまや
あっ
真樹。織部
ふかく、ふかい
ああ!
真樹。そう名づけられた少女たち。波紋は、…あっ。喉のおくにだけあの子たち?と、「おれ、」独り言散た。「16で、…まだ16で。逆らえなかった。女に。母親、あの子たちのママに。…深雪さんの家、おれのとこ、だから忍び込んできて、時々。彼女。で、抱くだ。おれを。しがみついて、体中なめて、むりやりたたせて」
「やめろ」と、春雨。「で、
音響。ここに
ゆうね?
傲慢でしょう
あいつ、おれに
知ってる?吐かれた
ゆ
わたしは
やらせるの。
音響。きみの
ゆうね?おれ
かっ。しょう
やらせまくるの。
きみ自身に依る
ひみっ。ええ、なんにも秘密に
か?ねぇ
赦してくれないの。でも、
音響でさえもが
されるべきものなんかもはやないん
無責任でしょう
犠牲者なんだよ。ある意味、みんな、
が、
だっ、と
わたしも
あのひともだよ。犠牲者なんだよ。深雪さん。彼も、
が、
だと。そう
かっ。しょう
…彼女も、彼は犠牲者で、…あの、
が、ええ。赤裸々な暴力
思うから。あっ
か?ねぇ
だからあいつが生んだ子。俺の子。深雪さん、こどもつくれないから。あいつとは。だから、真咲とは」
「真咲?」
鼓動
び、
「さからえなかった。深雪さんには。真咲にも。忍び込んで、おれを」
「真咲ってだれ?」
ん?いまも
微妙に
「真砂真咲。深雪さんのお姉さん」
「その人、…それ」
感じて
び、
「彼女が、ハーの」
「なんの話し?」
鼓動
微細に
「おれの大好きなハーの、ほんとのママだよ」
そう、鼓動 ;contrapunctus à 4
と、焦燥
めざましいほど
ええ。しかも、ただ
そう。破廉恥な…そっ。ほど
1秒未満の
赤裸々な、…そう!
鼓動
と。しかし容赦ない
び、
そうだ。われわれは
あ
なぜ?この
微弱すぎて
あまりにも多くの
鼓動
既視感。いわば
びっ
秘密でさえない秘密のなかで
おっ…ええ
そう、鼓動
と、憤慨
おぞましいほど
しかも、え?ただ
そう。理不尽な…そっ。ほど
1秒に足りない
明瞭す…そう!ぎ、たっ
鼓動
既知感。いわば
び、
秘密にされてはいない秘密のなかで
あ
なぜ?この
微妙すぎて
あまりにも多くの
鼓動
と。猶も留保ない
びっ
そう。われわれは
おっ…ええ
呼吸を。そう ;antiphona
いや。そう!ただ、
もう、おお!ととのえようとする
不穏に感じられて仕舞うくらい
その間もなく
冷静でいたのだ
そう、わたしは
わたしは!…ええ、そう
精密に
どうしようもなく
荒れたことばを
だから、この
羅列してゆき
微動だにもない
粗いことばを
感情
散乱せてい
瓦解?
あさましい、と
崩壊を
わたしはわたしに
さらした感覚
自虐させもし
いや。ただ、
あなたは?いま
無慈悲すぎて思われたくらい
健康ですか?
冷淡でいたのだ
そう。まなざしを
わたしは。そう
もう、そう!澄まそうとす
なすすべもなく
る。るっ、その余地もなく
だから、え?この
そう、あなたが
微音だにもない
凄惨に
感情
冷えき切ったことばを
絶滅?
自壊させて仕舞っているなら
破滅を
悲惨な、ん?吐息を
見出した感覚
滞留させているしかないなら
いや。ただ
悲痛な、あるいは
情熱が荒れくるっているとさえ感じら
翳りにさえも
赤裸々な懊悩。この
悲鳴を聞き取って仕舞うのだろうね?
わたしは。そう
わたしは、いま
そう!圧倒的に
五感を冴えさせ
だから、この
かつ、なにも
えづく肉体に
感じられはしないままで
発熱を、そう。知って
いる、が
あなたがふと、とりやめて仕舞ったまばたきが。…ね?わたしにはひとつの喪失に思わ ;recitativo
鼓動。聞こえましたか? ;canon à 4
て、おしえ
れ、
孤立を。あるいは
聞こえないでしょう?
て、あなたが見た
え?
微光の群れが
そこに、あなたは
たっ。風景すべてを
れ、
擬態した。いっせいに
ほのかにさえも
わたしにさえも
鼓動。聞こえましたか?
聞こえな、それら
そこに、あなたは
鼓動。わたしの
ほのかに、しかし
わたしに、鼓動
咬めば?爪を
鮮烈に。そう
鼓動。おっ…聞こえましたか?
いま、やわらかな
聞きとられていた
そこに、おっ…あなたは
陰湿な味覚が
動揺。に、似た
ほのかな、あっ。獰猛
ひろがるだろうか?
舌に
鼓動。聞こえましたか?
忿怒。に、も、似た
わたしでさえも
どう?
そこに、あなたは
ただ冴えた感情
鼓動。わたしの
もう、…どう?
たったひとりで絶句していた
あっ
わたしに、ええ。鼓動
きみは
ささやきをさえ
が
涙を、きみが
血を吐いたら、いま
押しつぶしたまま
が
ながさない前に
ら
息を。ざわつかせ
が
わたしは窒息して仕舞ったほうが
あっ。沸騰したそれを
虹彩をゆらがせ
鼓動。感じましたか?
咬めば?ええ、爪を
いいね?どう?
あなたは、ええ。ほほ
感じないでしょう?
わたしの。ええ、やわらかな
もう、…どう?
ほ。ええ、笑んで
そこに、あなたは
味覚が。やや巧妙なまでに陰湿な
きみは
くれるのだろう、ね?
わずかにさえも
わたしにさえも
舌に
鼓動。どう?感じまし
か。どう?
感じら、それら
陰湿な、やや
そこに、あなたは
もう、…どう?
鼓動。わたしの
傍若無人な
わずかに、ん?しかし
どう?きみは
わたしに、鼓動
舐めれば?爪を
舌に
強烈に。そう
鼓動。感じましたか?
いま、あっ。ふるえていた
どう?
感じられていた
そこに、あなたは
ええ。なまぬるい味覚が
ええ。…どう?
懊悩。に、も。似た
わずかな狂暴
きざすのだろうか?
歯に
鼓動。おっ…感じましたか?
動揺。に、おっ…似た
わたしでさえも
どう?
そこに、あなたは
ただすみやかな感情
鼓動。わたしの
もう、…どう?
たったひとりでわなないていた
あっ
わたしに、あっ。鼓動
きみは
ささやきをさえ
が
なっ。きみが、その涙を
血管を吐いたら
まどわせたまま
が
ながさない前に
ら
息を。ざわつか
が
いっそ、わたしは窒息して仕舞ったほうが
逆向きのそれを
虹彩を…ね?ゆらが
鼓動。…せ、気づきましたか?
舐めれば?爪を
いいね?どう?
あなたは、んっ。ゆら
気づかないでしょう?
わたしの。らっ、ふるえていた
もう、…どう?
ら。赦して
そこに、らっ。あなたは
なまぬるい…なんで?味覚が
きみは
くれるのだろう
かすかにさえ…ね?も
わたしにさえも
歯に
鼓動。気づきましたか?
か。どう?
気づけな…それら
なまぬるい、やや
そこに、いっ。あなたは
もう、…どう?
鼓動。どう?わたしの
空疎空無の
かすかに、あっ。しかし
きみは
わたしに、ええ。鼓動
しゃぶれば?爪を
歯に
明確に。そう
鼓動。気づきましたか?
いま、完璧に無機的な
どう?
気づかれていた
そこに、はっ。あなたは
恥ずかしい、あっ。味覚が
ええ。…あっ。どう?
忿怒。に、さえも似た
かすかな野蛮
はじけるのだろう
か?
か?
か?
粘膜に
鼓動。気づきましたか?
懊悩。に、も。…なに?似た
わたしでさえも
どう?
そこに、あなたは
ただ澄まされているしかなかった感情
鼓動。わたしの
もう、…どう?
ひとりで息をも引き攣ら、ら、
あっ
わたしに、らっ。鼓動
きみは
ささやきをさえ
が。あっ
涙を、きみが
心臓を、がっ。吐いたら
いらだたせたまま
ん?
ながさない前に
ら
息を。ざわつかせ
あ!
わたしは、ええ。ここにいますぐに窒息して仕舞ったほうが
あっ。裏返ったそれを
虹彩をゆらが
えっ
せ、
え?
ええ、
0コメント