ジュリアン・O、浸蝕。そして青の浸蝕 ...for Julian Onderdonk /b;...for oedipus rex #079



以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。



   苛酷?いいえ

   そんなもの、なにも

   知りはしないで

   まなざし。あくまでも


死霊らよ


   冴えた?やわらかい

   かすかな?激しい

   色彩を。漏らしも

   なんら、…そう。微音をも


え?…語れ。かつて


   苛酷?いいえ

      なんという、ほら

    あ。ささやき

     不可能、…と

   そんなもの、なにも

      かわいらしさだろう?なんっ

    かさねあわれつづけた

     そう謂うより、ね?

   知りもしないで

      ね?いまや

    あ。ひびき

     存在しない、の

   まなざし。あくまでも


実在さえしなんかっ…ん?


   冴えた?やわらかな

      わたしたちすべては

    あ。ひびき

     だよ。だ、あっ

   かすかな?激した

      たとえ、ええ

    かさねあわされつづけた

     らっ。沈黙など

   色彩を。漏らしさえ

      日々!あれらののしりあう日々も

    あ。ささやき

     視野には。すでに

   なんら、…ええ。微音すら


辛辣な死霊らよ、



#01//高鳴り?なにも/鳴らされているべき/音響を持たずに/ほら。…も、ひびき//

品川駅で

   雨?

      ほら。いまや

春雨。と、そして

   ふと、ほほに。…みぎの

      大気は、ええ。あなたの

真魚は

   と、そんな

      肩越しにさえも

波紋を

   錯覚。…あっ

      ね?

見送る。

   雨?

      ええ

         雨?

真魚は微妙に機嫌が

   雨?

      飛沫

         雨?

わるい。

   雨?

      ええ

         雨?

実家。波紋の。広島。著名な観光地、宮島。とりえずは新幹線で広島市内まで行って、それから

   そう。そこは

電車。

   霞を含む

廿日市へ。

   陽光が、大量の!

春雨はじぶんのかたわら、真魚を返り見てほほ笑んだその目を

   支配する

そらした。「気をつけろ」

   そう。そこは

と、「おれは、」

   やさしさがすぎる

真魚。「さ。おれ、ほんとは本気で反対なんだぜ。臨月で、」

「だって、」

   ええ。赤裸々な

      あ、

         傷みなど

「そんな、」

「だって、やっぱ」

   ノイズ

      あ、

         なにもな…いっ微光

「新幹線乗って、」…この子の

   いっ。いっ。見える?

      飽きれるくらいに

未来のため、

   いっ。いっ。わたしたちの

      綺羅めいた、

と。言いかけて波紋は思わずあまりにも深刻な真魚に、しかしなんらの軽蔑も感じない。故意に乾いた笑い声を立てた。いちどだけ「でも、」

   棘のように

      そそぐ。降りそ

         ねぇ、どっちだろ?

みじかく。「飛行機より」…わっ。さ、「ましだよ」

   綺羅めきが

      削ぐ。懊悩を

         そう。あかるい場所は

「同じだよ」真魚。「基本、」その「だめだよ」まばたきの「だめじゃない?」急速。「乗り物とか。たぶん…しかも、フェリー?そうとう揺れないか?あれ。厳島って、」彼は「なんか、そういうところなんでしょ?」ネットで、行路をしらべていた事実を「だいじょうぶ。だって、」さらす。「運命って、さ」

「なに?」あくまでもひとり思いつめた「わたしたちには、」

   胸。ざわめく

      あ

真魚に

   胸を、あえて

      まぶしさが

波紋は「ね?きっと、

   ね?シカトして

      侵入

やさしいよ」と、

   胸。高鳴る

      あ

そう

   うっ

      ね?

ささやいた。

   高鳴り?なにも ;contrapunctus à 4

      かがやかしい、そう

    無理はして、い

     しずかに!いま

   鳴らされているべき

      あしたは、まさに

    いっ。ないはずではな

     聞こえますか?…ね

   音響を持たずに

      ええ。与えられるべき

    あっ。そうなのだ

     赤裸っ。いのちの、赤裸々な

   ほら。…も、ひびき


   でも。赤裸々な

      ほほえましい、そう

    が。もう

     微動。それら

   共鳴。あ、

      あしたは。…まさ

    ね?心臓が

     顫動。めざましい

   ええ、須臾にも

    飛び出しちゃうくら

     蠢動。いっ…ええ、

   あまりにも停滞されない


   高鳴り

    らい

     どう?

   いっ

    い

     いのちの。あたらしい

   ひびき

    いら、…に

   いっ


   いびつな

    そう、

   やや


   ん?











Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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