散文と旋律の無い複数の音声のための12の幻想的なフーガ ...for oedipus rex /a；...for oedipus rex #069

以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

#06//そう。きみは/いつでも、わたしにも/謎でしかなかっ/だ。と、…そうだね？//

波紋。最初の

　　　とおくに罵声が

　　　　　　ええ。と、まばたき

出逢い。背後から、

　　　聞こえなかった？

　　　　　　ええ。と、不用意な

忍び寄るかに近づいた彼女は、あのとき不用意にけもの。翼ある獅子の体躯に蛇尾をひけらかしたけものに

　　　すべて。ささやきは

　　　　　　と、

　　　　　　　　　聞こえたの？

耳打ちしたのだった。いつか、

　　　どうだろう？それ自体

　　　　　　微動。そして

　　　　　　　　　ほんと？きみには

彼自身が

　　　ひとつの、明確な

　　　　　　ええ。ここに

　　　　　　　　　存在したんだね？

彼女に

　　　謎かけではなかっ

　　　　　　髪の毛が。と、

　　　　　　　　　耳。否定しがたく

ささやき返すにちがいない

　　　かっ

　　　　　　耳に、…の。ややうえ

　　　　　　　　　あまりにも苛酷な

謎。あの

　　　かったか！

　　　　　　微動。…おっ

　　　　　　　　　耳。容認しがたく

謎かけを、その無邪気でしかない笑い声とともに。あれら、

　　　なぜ？

詩を

　　　なんっ

ささやく喉と頭部とを切り落とされていた

　　　だれもが、ついに

　　　　　　飛散でしょうか？

女たち、…ええ。詩人とは、

　　　詩。詩をのみしか

　　　　　　悲惨。ええ、

すべて、赤裸々な

　　　ささやきはしなかっ

　　　　　　飛翔でしょうか？

盗賊なのだから。あれら

　　　滅びた！

荒れた

　　　魂が！

女たちから、やがて答えをも耳打ちされるにちがいないけもの。翼ある獅子と

　　　まばたき。完璧に

　　　　　　われわれはもう

蛇尾の

　　　絶妙な、そう。無音の

　　　　　　荒廃して、い

けものには回答が、所詮たやすいに違いないという事実をも彼女たちの圧倒的な無能は

　　　傷いんだ。きみの

　　　　　　と、焼身

　　　　　　　　　あっ

さとり得さえも

　　　存在したが

　　　　　　と、傷心

　　　　　　　　　あっ

しないで。

　　　そう。きみは　；contrapunctus à 4

　　　　び

　　　いつでも、わたしにも

　　　　び、

　　　謎でしかなかっ

　　　　微光

　　　だ。と、…そうだね？

　　　晴れやかな日々には

　　　　　　顔。しかも

　　　　きみは、ただ

　　　　　び、

　　　晴れやかな、あれら

　　　　　　ややななめに

　　　　新鮮な空気を

　　　　　ええ。…ん？

　　　顔を見つけて

　　　　　　ね？かたむけたりして

　　　　いきなり、吸い込んで仕舞ったかの

　　　　　びっ

　　　踏みにじったね？

　　　どう？

　　　そう。きみは

　　　　び

　　　いつでも、わたしにも

　　　　び、

　　　謎でしかなかっ

　　　　あまりにも…た、と。微弱な

　　　だ。と、…そうだね？

　　　すこやかな日々には

　　　　　　見ていよう、その

　　　　なにを？きみは

　　　　　び、

　　　すこやかな、あれら

　　　　　　白濁を散ら

　　　　いま。この

　　　　　ええ。…あ、

　　　ざわめきを見つけて

　　　　　　そう。くちびるを…ね？さえを

　　　　理解不能な…も。沈黙の直前に

　　　　　びっ

　　　咬みちぎったね？

　　　どう？

　　　そう。きみは

　　　　び

　　　いつでも、わたしにも

　　　　び、

　　　謎でしかなかっ

　　　　微光。…え？

　　　だ。と、…そうだね？

　　　めざましい日々には

　　　　　　そう。やがて

　　　　微光は、時に

　　　　　び、

　　　目もあてられない、あれら

　　　　　　降りはじるめかもしれない雨を

　　　　あっ。きみからさえ

　　　　　ええ。…と、え？ふと

　　　残骸を見つけて

　　　　　　待って？きみは

　　　　色彩をうばっ

　　　　　びっ

　　　寄り添っていたね？

　　　どう？

　　　思い出した？ほら　；antiphona

　　　　と、かたわらに

　　　ふたりで、思わず

　　　　そう。わたしは

　　　声を。…叫び？

　　　　体臭を。あなたの

　　　いいえ。あるいは

　　　嗅ぎ取って、そして

　　　　ささやき声を

　　　あられもなく、…ええ

　　　　こぼしそこなった、ね？

　　　まばたきをうばわれた

　　　　あれら、思えば

　　　そうでしょう？あなたに

　　　滑稽な惨劇

　　　　ふいに拡がっ

　　　見ていたものだね？

　　　　陥没に、…た。ええ

　　　共食いをしあっ

　　　　落とされてゆくかの

　　　あ…た。れら、知能に

　　　感覚。…ん？

　　　　詩人たち。あれら

　　　と、かたわらに

　　　　凄惨な欠陥をかくしはしない

　　　そう。わたしは

　　　　詩人たち。あれら

　　　猶も髪の毛のやや陰湿な匂いを

　　　破廉恥なそれらの

　　　　嗅ぎ取って、そして

　　　惨状を

　　　　はずかしげもなく、…ええ

　　　ね？

　　　　吐息をさえう。う。うばわれた

　　　思い出した？ほら

　　　そうでしょう？至近に

　　　　思い出すべき価値さえもない

　　　みっ。ふいに見止められた

　　　　が

　　　幸福な陥穽に、ええ

　　　　声を。…叫び？

　　　はまりこんでゆくかのようでもあっ

　　　いいえ。あるいは

　　　　感覚。…た。ん？

　　　失笑のノイズを

　　　　感情。ふと

　　　さわがせそこなった、ね？

　　　　と、首すじに

　　　あれら、思えば

　　　吐きかけられたの

　　　　惨劇。見るに値しなかった

　　　感情が、なんの

　　　　さんっ。見ていたものだね？

　　　ほのめかしもなく

　　　　共食いをしあっ

　　　飛び散って

　　　った、…ええ

　　　ささやきで、そう　；canon à 4

　　　あまりにも繊細な、ん？…それ

　　　きみは、わたしを

　　　いたぶっていたから

　　　あざやかな

　　　　ささやきで、そう

　　　微風に、透明な

　　　　そしてあまりにも繊細な

　　　色彩を感じて

　　　　ささやきでさえも

　　　わたしたちすら

　　　ね？

　　　　わたしは

　　　　　ささやきで、そう

　　　ささやきで

　　　　微風に、透明な

　　　　　あまりにも繊細な

　　　謎をかけたにも似せて仕舞った

　　　　痕跡を…ん？残した。だから

　　　　　とまどいがちの

　　　きみは、ささやきで

　　　もうすぐ、空が

　　　　　　ささやきで、そう

　　　　ね？

　　　　　ため息で、さえ

　　　発光するでしょう

　　　　　　あまりにも繊細な

　　　　あなたの至近に

　　　　　も。…ん？

　　　無慚なほどにも

　　　　　　微音

　　　　ささやきは

　　　　　いまや

　　　色あざやかに

　　　空は

　　　　　　ん？…微音

　　　　あなたのすれすれ

　　　　　わたしたちには

　　　空に

　　　　　　きみも、…ね？

　　　　に、無慚なほどにも

　　　　　なやま…やや。しい

　　　空を

　　　　　　感じましたか？

　　　　色あざやかな

　　　　　音楽にすら、聞こえて

　　　空が

　　　あ、

　　　ささやきで、そう

　　　　　　わたしたちが時に

　　　　傷みをあたえて仕舞っただろう、

　　　　　空は

　　　克明な、あまりに。ん？…それ

　　　　　　解き放つ、ささやきを

　　　　か？これら

　　　　　空に

　　　きみは、わたしを

　　　　　　も。…含め、

　　　　透明な日々にも

　　　　　空が

　　　なじっていたから

　　　あざやかな

　　　　　　わたしたちでさえもが

　　　　ささやきで、そう

　　　　　放った…な！微光に、な！さえも

　　　微風に、清楚な

　　　　　　謎をかけらたにも似て思えた

　　　　あまりに、そして克明な

　　　　　ね？

　　　色彩を感じて

　　　　　　轟音のなか、…ええ

　　　　ささやきでさえも

　　　　　むせかりはじめた

　　　わたしたちでさえ

　　　ね？

　　　　　　ええ。微音たちの

　　　　わたしは

　　　　　ささやきで、そう

　　　ささやきで

　　　　　　かさなりつづけた

　　　　微風に、清楚な

　　　　　あまりに…ええ。克明な

　　　謎をかけたにも似せて仕舞っ

　　　　　　轟音たちの赤裸々のさなか

　　　　痕跡を…え？残した。だから

　　　　　まだるっこしい

　　　きみは、ささやきで

　　　もうすぐ、空が

　　　　　　ささやきで、そう

　　　　ね？

　　　　　ため息で、さえ

　　　増殖するでしょう

　　　　　　あまりに克明な

　　　　あなたの至近に

　　　　　も。…ん？

　　　無慈悲なほどに

　　　　　　微音

　　　　ささやきは

　　　　　いまや

　　　かぞうべくなく

　　　空は

　　　　　　ん？微音

　　　　あなたのすれすれ

　　　　　わたしたちには

　　　空に

　　　　　　きみも、…そう

　　　　無慈悲なほどに

　　　　　ひたすらにやさしい

　　　空を

　　　　　　気づきましたか？

　　　　かぞうべくない

　　　　　音楽に、さえ！聞こえて

　　　空が

　　　あ、

　　　ささやきで、そう

　　　　　　わたしたちが時に

　　　　傷みをあたえて仕舞っただろう、

　　　　　空は

　　　あまりにすばしっこい、ん？…そ

　　　　　　解き放つ、衣擦れを

　　　　か？これら

　　　　　空に

　　　きみは、わたしを

　　　　　　も。…含め、

　　　　清楚な日々にも

　　　　　空が

　　　いじめ抜いたから

　　　あざやかな

　　　　　　わたしたちでさえもが

　　　　ささやきで、そう

　　　　　放った…な！微光に、な！さえも

　　　微風に、俊敏な

　　　　　　謎をかけらたにも似て思えた

　　　　そして、そう。あまりにすばしっ

　　　　　ね？

　　　色彩を感じて

　　　　　　轟音のなか、…ええ

　　　　ささやきでさえも

　　　　　ざわめきはじめた

　　　わたしたちさえ

　　　ね？

　　　　　　ええ。微音たちの

　　　　わたしは

　　　　　ささやきで、そう

　　　ささやきで

　　　　　　とけあいつ。つ。づけた

　　　　微風に、俊敏な

　　　　　あまりにも。ええ、すばしっ

　　　謎をかけたにも似せて仕舞っ

　　　　　　轟音たち。あれらの歎かわしい無際限のさなか

　　　　痕跡を、あっ。残した。だから

　　　　　ためらいがちの

　　　きみは、ささやきで

　　　もうすぐ、…ね？空が

　　　　　　ささやきで、そう

　　　　ね？

　　　　　ため息で、さえ

　　　倒壊するでしょう

　　　　　　あまりにすばしっ

　　　　そう。あなたの至近に

　　　　　も。…ん？

　　　無細工なまでにも

　　　　　　微音

　　　　ささやきは

　　　　　いまや

　　　飛び散りながら

　　　空は

　　　　　　ん？微音

　　　　あなたのすれすれ

　　　　　わたしたちには

　　　空に

　　　　　　きみも、…ほら

　　　　無細工なまでにも

　　　　　かなしいくらいに

　　　空を

　　　　　　聞こ…なに？え、ましたか？

　　　　飛び散り交った

　　　　　音楽に、だ！聞こえて

　　　空が

　　　あ、

　　　ささやきで、そう

　　　　　　わたしたちが時に

　　　　傷みをあたえて仕舞っただろう、

　　　　　空は

　　　あまりにあどけない、ん？…それ

　　　　　　解き放つ、ため息を

　　　　か？これら

　　　　　なっ。空に

　　　きみは、わたしを

　　　　　　も。…含め、

　　　　俊敏な日々にも

　　　　　空が

　　　なぶっていたから

　　　あざやかな

　　　　　　わたしたちでさえもが

　　　　ささやきで、そう

　　　　　放った…な！微光に、な！さえも

　　　微風に、憂鬱な

　　　　　　謎をかけらたにも似て思えた

　　　　そして、そう。あまりにあっ。あっ。あどけない

　　　　　ね？

　　　色彩を感じて

　　　　　　轟音のなか、…ええ

　　　　ささやきでさえも

　　　　　昏みはじめた

　　　わたしたちさえ

　　　ね？

　　　　　　ええ。微音たちの

　　　　わたしは

　　　　　ささやきで、そう

　　　ささや、や

　　　　　　はじきあいつづけた

　　　　微風に、憂鬱な

　　　　　あまりにあどけない

　　　謎をかけたにも似せて仕舞っ…そう？

　　　　　　轟音たちの共鳴のさなか

　　　　痕跡を、どう？残した。だから

　　　　　やや、そう！いたましい

　　　きみは、ささやきで

　　　もうすぐ、空…あっ。が、

　　　　　　ささやきで、そう

　　　　ね？

　　　　　ため息で、さえ

　　　炎上するでしょう

　　　　　　あまりにあどけない

　　　　あなたの…だれ？至近に

　　　　　も。…ん？

　　　無謀なほどにも

　　　　　　微音

　　　　ささやきは

　　　　　いまや

　　　ゆらめきつつも

　　　空は

　　　　　　ん？微音

　　　　らっ。あなたのすれすれ

　　　　　わたしたちには

　　　空に

　　　　　　きみも、…どう？

　　　　に、無謀なほどにも

　　　　　せつないばかりに

　　　空を

　　　　　　ふ。れら、れ。ふれられましたか？

　　　　ゆらめきつづける

　　　　　音楽に…ええ。聞こえて

　　　空が

　　　あ、

　　　ささやきで、そう

　　　　　　わたしたちが時に

　　　　傷みをあたえて仕舞っただろう、

　　　　　空は

　　　あまりにやわらかなそれだ

　　　　　　解き放つ、無音の放つ。須臾を

　　　　か？これら

　　　　　空に

　　　きみは、わたしを

　　　　　　も。…含め、

　　　　憂鬱な日々にも

　　　　　空が

　　　いじってさえい、…ら

　　　あざやかな

　　　　　　わたしたちでさえもが

　　　　ささやきで、そう

　　　　　放った…な！微光に、な！さえも

　　　微風に、清冽な

　　　　　　謎をかけらたにも似て思えた

　　　　そしてあまりにやわらかな

　　　　　ね？

　　　色彩を感じて

　　　　　　轟音のなか、…ええ

　　　　ささやきでさえも

　　　　　ほとばしりはじめた

　　　わたしたちさえ

　　　ね？

　　　　　　ええ。微音たちの

　　　　わたしは

　　　　　ささや。や。きで、ええ。そう

　　　ささやきで

　　　　　　からまりつづけた

　　　　微風に、清冽な

　　　　　あまりにやわらかな

　　　謎をかけたに似せて仕舞った

　　　　　　轟音たちの乱反射のさなか

　　　　痕跡を残した。だから

　　　　　とぎれとぎれの

　　　きみは、ん？ささやきで

　　　もうすぐ、ん？空が

　　　　　　ささやきで、そう

　　　　ね？

　　　　　ため息でさえ

　　　失神するで…ほんと？しょう

　　　　　　あまりにやわらかな

　　　　至近に、あなたの

　　　　　も。…ん？

　　　無防備なほどにも

　　　　　　微音

　　　　ささやきは

　　　　　いまや

　　　色褪せて、…そう

　　　空は

　　　　　　ん？微音

　　　　あなたのすれすれ

　　　　　わたしたちには

　　　空に

　　　　　　きみは、…ね？

　　　　に、無防備なほどにも

　　　　　と、え？唐突に

　　　空を

　　　　　　赦せたのか、な？

　　　　色褪せた、…そう

　　　　　音楽に聞こえて

　　　空が

　　　あ、