カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /b;...for oedipus rex #058
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
#08//おぼえていますか?/不可解な、そう/挙動を、…ね?/わたしたちは//
壬生の両親の死後、だから真魚のふたごの悲劇のあと、ベトナムに
らら。やや
さあ、ぼくらは
送り込まれた
繊細に、あっ。ここいらに
そう。残酷なささやきを
沙羅ゝ。その
重い、…やぁ!臭気が
さあ、これみよがしに
ダナン市の国際空港での再会。すぐさまに波紋は事の次第の真相に気づいた。女たちを、…だから真那と真樹。ふたりを殺し合わせたのはあなたが…どう?
そう?
仕組んだことなんでしょう?
美とは、あるいは
ん?なぜ
罪。そう、
沙羅ゝ。少年は
裏切りに思えた
不用意な、いま
見える?これはいきいきとした
あまりにも
挙動の華麗
絶句を?ん、
罪。そう、
うつくしく、あるいは、そもそもが母親似と謂われたそのままに、
せめて…おねがいしまっ
薔薇よ。下品に
異彩。あやしいばかりに
やさしくしてくれませっ
おびえよ。この
性差を嘲笑し、あやうく
れま、く。…しまっ
おれに
あるべき性別の軛をはみ出して返り見ない哄笑をさえを感じさせる、
そうか!
不可解な美。男でも、女でもない、まだ肉体さえあやうく男になりきらない
どう?
少年。
そうか!
14歳。沙羅ゝは、そこにあるだけですでに他人には犯罪以外のなんのありようもできない。破壊し、破滅させつづけるしかできないあくまでもやわらかな
見て
あまりにも切実な
存在。思っ
見て
傷みであっ
思った。波紋は、ことさらに
おっ。おっ、…ひさしぶ
だいじょうぶ。あなたの
そう?
あかるい真魚が
おっ。おっ、…元気にしてたん
押しつけがましい声なら
ええ、そう
沙羅ゝに近づいてゆく、鞏固な
おっ。おっ、…おまえ、ちょっ
もう、鮮明に
そう?
意志のある快活、その当然にひとり取り残されて立ち止まったまま、
だれ?
ひびわっ。われた
死。だから春雨の
ええ、わたしは
だれ?わっ。わっ。たしに
死。あり得ない。あれらまで
まなざしを伏せた
音響。そのすっ…ん?べて、が
沙羅ゝが?まだ、5歳かそこら、遅すぎる発育に、いまだに清音以外の発音ができなかったというのに。…惨殺。春雨の。見つけたのは、その頃はまだ早起きで、朝のランニングとストレッチを欠かさなかった真魚が、春雨の血にまみれながらアトリエにすわりこんでいた。目を
あ、あ、
なにを?
遠くなるのだっ
むいたまま、こと切れた
あいまいに
ね。いま
だっ
春雨を
あ、あ、
見ればいい?
だった。ふと
抱きかかえ「…ね?」
あざやかに
なにを?
血流の温度が
あ、あ、と。「ね…ねぇって」
信じらん
屠殺?
あ、あ、と。「ねぇって!」ついに、
だろ?いつ、…ちょっ
朝焼けの
叫んだ階下に降りて来たばかりの「なんてことだよ」
あ、あ、
惨殺?
波紋に「春雨、…こいつ」
あ、あ、
曙の
真魚。「殺されちゃっ」そう、
あ、あ、
ひかりのなかに
あきらかな声であえて冷静に真魚がささやきつづけていた事実に波紋はようやく気づいた。鍵は締められていた。痕跡はなかったものの、風呂場の古い上部通風窓から、ひとひとり侵入することは
だれのためのもの?
うつくっ
信じられない
可能だった。警官はもちろん
これら、もう
ええ。こんな日にも
わたしは
ふたりをも
あふれかえっていた
こんな混乱
確実な実感として
うたがった。しかし、
朝日は
阿鼻叫喚にも
視野のすべてが
証拠もなければ自白もあるべくもなかっ
あっ
なかっ
あっ
あ、
なかっ
あっ
た。からだじゅう、なんども息絶えた事実を承知で蘇生をこころみつづけたふたりの身体に、春雨の血も体液もなにもかにもがこびりつきべたつきひからびはじめてさえいたのは当然で、
なぜ?
やっと、やっと、さ
犠牲者なのだ
春雨の
なぜ?
しあわ
れ、われはことごとく
肉体に関してもまたそうだった。あるいは、無駄な努力が犯人の痕跡を消したとも知れた。無数に発見される所謂それ以外の人物の
なんか、さ
ん?
体毛。ヨーロッパ系、
ね。おれたち
ん?
南米系、
思った以上に
ん?
東アジア系、
毛むくじゃらなんだね?
ん?
東南アジア系、男、女、…そうだろう。タブローを求める客は頻繁に、歓喜と好奇をそれぞれの流儀の混ぜ込んだ目に、…聖地めぐり?世界中から訪れた。ふいの死の、衝撃に立ち直れないままあるいは無言で稀薄な背を向けあう距離の微妙に、真魚。そして
雪?それとも
大気を。ほら
もう?
波紋。ふたりは
雨が?
咬む。口蓋は
まだ?
いずれ別れて仕舞うほうこそ当然だったかも知れなかったものの、あの頃、かろうじて、しかし確実につなぎとめたのは「やめとけ」
ささやいて
だれでしょう?
深雪だっ
もっと、そう
いま、この
だった。もう、「だれも
巧妙に。あえて
大気!辛辣な、…に
わるくない」自己経営の
吹き出してわらうしかないほどに
背伸び、を
ジムは「おまえらは」
ささやいて
し、
「でも」真魚。と、「らは、…ま
もっと、そう
かけた健康優良児
おまっ。
ね?もっと
わるくない」
もっ…やさしく
ささやき。軌道に乗り、…なに?現場の主任インストラクターをも兼ねた…なんで、きみは。深雪。彼。彼女?…あるいは、
だれだ!
なんか、さ。あなたの
彼。
だれがわれらの
汗って、あまったるい
真砂真咲による
涙をぬぐっ
匂いがするね?
虐待。…と、そう謂うべきだろうか?強いられた近親相姦。その
はっ
はっ
傷。傷みを
はっ
あっ
はっ
暴力に解消した
はっ
はっ
二十代後半までの時期。すさみきったその精神的復活の契機はボディ・ビルだった。より鋭利に目覚めはじめる肉体と汗と筋肉の限界と限界の超克の覚醒感が、
いきが
肉体は
どう?…おまえも
深雪を
いきがいかな、…なっ。おれの
うつくしくなければなら
やる?
あざやかに
ほら、これが
立ち直らせた。強靭な
猶も。あなたが
肉体を、けっして
ふれるべき
満足を感じられないまま
ゆびさき
誇り、深雪は崩壊したふたりを一時、松陰神社裏の自宅に引き取りさえ
なんか、その
傾斜角度
え、
あやしげな
頸?…顎の
え。…した。
おぼえていますか? ;contrapunctus à 4
不可解な、そう
挙動を、…ね?
わたしたちは
くりかえし、り
だか
不可解な、そう
ら。ん?
挙動を、り。…ね?まだ
らっ。…もう
おぼえてる?
あなたさえもが
くりかえし、あ
あ。
だから、猶も
おぼ、…どう?
あっ!ん?
わたしたちさえ
不可解な、そう
いっ。…もう
まばたきをわすれて
挙動を、…ね?きみも
わたしさえもが
くりかえし、ら
おぼえていますか?
不可解な、ら。そう
崩壊しましたか?…もう
なんで…らっ。すか?これは
鮮明な、そう
ね?挙動
ことばは。この
死?ええ
視野を、…俊敏な
わたしたちは
わたしたちには
絶句
わたしたちは
くりかえし、いっ
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