小説《紫色のブルレスケ》イ短調のプレリュード、モーリス・ラヴェル。連作/オイディプス…世界の果ての恋愛小説⑤









紫色のブルレスケ

…散文

Burlesque màu tím









《イ短調のプレリュード》、モーリス・ラヴェル。連作

Prelude in A mainor, 1913, Joseph-Maurice Ravel









Οἰδίπους ἐπὶ Κολωνῷ













ハンがフエをひっぱたいたとき、フエは十七歳になっていた。

市場の小さな売り場で、山積みにした仏教小物を売っていたハンが、めずらしく昼下がりに店を閉めて午後三時、帰ってきた彼女が半開きのドアの、娘の部屋に入って行って、見留めたのは裸のフエとユイだった。

終ったあとで仰向けのユイは何の悪びれたふうもなく英語の教科書を開いていて、その傍らにフエは苦悶の表情を浮かべて、身をひん曲げながら寝息を立てていた。ドアが不意に開かれた瞬間に、何が起きたのか良く理解できないままにユイは、ややあって飛び起きて、ベッドの上に自分の衣服をかき集めようとしたが、それらはフエが床に投げ棄てて仕舞ったままだった。

ハンは何も言わずに彼らを見つめて、そしてドアを閉めもせずに、そのまま出て行った。ユイは、ただ混乱しながらフエをゆすって起こそうとしたが、フエはまどろんだままに、それを拒絶しながら腕を暴れさせ、身を丸めて寝入って仕舞う。どうすることも出来なかったユイは、服を着て、そのままにフエの家を立ち去った。もう二度とこんな家には来ない、あるいは、来れはしないと、そして、ただ、むごたらしいほどに自分は辱められて仕舞った実感だけがあった。

ユイは、庭のバイクにまたがりながら、そして、だれもが自分を強姦者だと想ったに違いないと、頭の中にじかに認識する。だれもが、誘惑者で、犯罪者で、あの褐色の賢くやさしい観音佛の生まれ変わりのような少女を穢して仕舞った穢らしい存在だと、辱め、貶めずにはいないだろうと、ハンには逢わなかった。その妹の Thảo タオが、庭の白いブランコに座ってトゥイにブンを食わせて遣っていた。

まだ何も知らないらしいタオが何か言ったが、答えもしないままに、振り向かない背後に響く、

明日は晴れないから

トゥイの叫び声を

雨が上がったんだよ

聴いた。誰に向けたわけでもない、ただ、自分の認識そのものをじかに発話させて仕舞う、トゥイの

台所がもう

甲高い叫び声。日差しに温まったシートが

水浸しだったんだよ

尻に温度を与えて、噴かされた

明日私が死んだのに

エンジン音はその声を消しもせずに、少年。

あんたは今日死なないね?

少年が振り向きもしないままに何か言った。フエは聴き取らなかった。その努力さえしようとしなかったのは、聴き取ったところで、自分には一切かかわりなどないことを、よく知っていたからだった。それは自分ではない。

血を流し、滅びようとしているのは。それが、自分であることなど出来ない。残念ながら。あなたが何を言おうとも、私はなにをも聴き取ることなど出来ない。少年が振り返りさえすれば、そこに顔などないことには気付いていた。人間らしい顔などは。崩壊するしかない最期の世界の最期に、人間が人間らしい顔を曝して見せる必要など一切なく、そして、見つめる眼差しが、人間の眼差しであることに一切、意味などなかった。ブーゲンビリアはまだ咲かない。

自分たちが、滅びて、骨だけを残して、はびこった細菌の群れに食い荒らされて果てたその、風化しかけた残骸を土に埋めかけて仕舞ったときに、咲き乱れるはずなのはブーゲンビリア。死にかけの少年が死んだ後に咲く、むらさきに近い紅の色彩。突然変異か、奇形化でもしない限りは。

白い。白濁した色彩の翳の残像としてしか形態を捉えはしない眼差しは、このうえ生き延びたとしてもその色彩をなど捉えはしない。背後に、廃墟のビルのひとつが遠い大音響を、耳にやさしくかすかに立てて、倒壊していった。

ポットを持って、お湯を取りに、外の竈に行ったとき、竈に火を起こしていたハンはいきなりフエをひっぱたいた。その瞬間、フエはポットを落として仕舞ったが、魔法瓶の、中の鏡が砕け割れたあざやかな痛みのある騒音を、いちはやく足元にフエはちいさく聴いた。


テト tết 、旧正月の近くにはいつも大量の雨が降る。雨が降らない日はないと言っていい。雨が降っている時間と、一時止んでいる状態があるだけだ。

空はいつでも白濁し、常に白濁の雲が空をうずめて、時に、稀に、その切れ目から光の筋がながく、ながく、ただ、ながく、一直線に流れ落ちて、しかし、それは終に地上にまでふれることはない。二階のベランダに立って、四方八方に企業買収と、開発が進み始めた都市の、更地だらけの、まるで廃墟のような姿を、クイは見遣りながらも、むしろ戦争が起きているのだろうかとクイは訝った。

でたらめな空爆で廃墟と化した、そんなかつてのありふれた町の風景になにも違わない気がした。土の道路は地雷で吹き飛ばされたように掘り起こされて、長期の通行止めと一方通行と、そして、土地買収と立退きが周囲を騒がせて、朝から晩までクイは忙しかった。川の向こうの中心部には、日本というかつての不当な宗主国の協力を得て、巨大な市役所ビルが建設中だった。ランドマークタワー、そのひとつ、として、計画されているに違いないもの。いくつもの橋が通されると言った。それに伴って、人々が住んでいる町に無造作に都市計画の赤線が引かれれば、どこもからもかしこからも法律家は相談を請ける。人々は、顔を半分失った、正義の人徳者をばかり求めた。

体を二つに割ってみたところで、手が、足さえもが足りなかった。前面道路に、学校に迎えに来た清楚で優秀なフエのバイクが止まった。

誰かの命日はかならず顔を出す、敬虔な少女。クラクションを鳴らし、バイクの尻を振って見せた。飛び出していく、あまりにも媚態に媚びすぎる、放逸でみだらにすぎてさえ見えるチャンが、奥の誰かに手を振って、後ろに飛び乗ればバイクは揺れる。戯れて、少女二人の喚声が立つ。ヴィー。美しいヴィー。悲しくて、ただただ綺麗だったヴィー、チャンにその面影などどこにもありはしない。

クイはそう想い、もはやそれは悔恨というよりも、生々しさをなかなか失ってはくれないいつかの葛藤にすぎなかった。

穢らしいチャン、愛すべき、そして事実愛してさえもいる、誰の種かもわからない少女。明らかな失敗作なのかも知れないその愛娘に、なにをどう間違ったのかも分からないままに、そしてヴィーは美しかった。両手の明らかな欠損さえもが、例えばミロのヴィーナスの失われた両腕のように、いつか、そうでなければならない必然としてだけクイの眼差しを魅了した。失語症の、なにも言葉をなど話さない眼差しは何をも語りかけないままに、嘲るような色彩と、縋るような色彩を、同時に曝した。すくなくともクイはそう想った。

荒れた貧困の町クアン・ビンで、友人の Thái タイの家に遊びに行ったときに、彼に家族を紹介されながら、もう一人妹がいるんだ、と、ビンが自虐に染まった嘲笑を浮かべた。

聡明で勇敢な戦友のその見馴れない微笑に戸惑いながら、それ以上は何も言おうとはしなったタイの沈黙を尊重した。牛と豚を飼っている、田舎町の資産家だった。裕福とは言えなかったクイは、素直にその生活に憧れたものだった。その前年にカンボジアで失った顔の半面を、タイの家族たちが必死に尊重していることには気付いていた。無造作に、彼らの眼差しがさまざまな色合いを持って、その崩れ果てた半面にふれた。タイの家族たちと粗悪な国産のビールを飲んだ。大気に温まった常温のままで。いずれにしても、クイが子供の時には、ビールにさえもめったにありつけはしなかったのだから、それでもドイモイ政策の挙げた目覚しい効果の一つだとは言えた。クイは近代的な政府に満足した。

タイの弟もカンボジア帰りだった。そして、彼は五体満足だった。クイと並ぶとき、どうしようもなく卑怯者の気配を、その健全な身体はおびた。クイの身体の傷だらけの反面は、間違いなくタイの両親たちに、自分たちの幸運を感じさせたに違いなかった。吹き飛ばされた瞬間。それは至近距離に、サゴンから来た Cảnh カンが踏んづけて仕舞った地雷だったが、見えたはずはない、背後にばらばらに吹き飛んで行くカンの四肢が血を撒き散らして肉の残骸になっていくのを、見つめていた記憶が鮮明に在った。

例え、本当に見たとしても一秒以下の刹那にすぎず、事実してはそれは背後の出来事だったにほかならないのだから、そんなものを見ているわけの無いことなど自分でもよくわかっていたにもかかわらず、確実に、あざやかな、十秒以上に引き伸ばされた映像の記憶は、クイの頭脳の中に褪せもせずに生き続けていた。

爆発と同時に意識など吹き飛んで仕舞っていたに違いない。自分の顔が吹き飛んだその記憶など、一切なかった。

気付いたときに、意識の存在を確認しようとしたに違いない軍医が盛んに話しかける、負傷時の事の次第の確認に、言葉を発っそうにも、まったくその手立てが無い事実に、自分の顔面の、すくなくとも顎の損傷が始末に置けないものであることを、うすうす感づいた。そもそもが、身体感覚も、顔が存在するという感覚もないままに、意識と、眼差しが捉えた視覚だけが存在しているという奇妙な実感に、自分がすでに半分涅槃の蓮の翳のうえに存在しているのではないかと、その事をさえ伺うものの、眼差しに触れるものはどこもかしも、なにもかもが、うす穢い軍病院の風景に他ならなかった。

塹壕の中に、丸二日間地べたにうつ伏せで待機したときの、二日目の朝の体の感覚に近かった。顔の周辺だけが。そして、やがてふたたび気付かれ始めた身体は、その内側から表皮から、そのすべてを現実そのものに他ならない執拗な生々しさで、苦痛をだけささくれ立たせはじめた。神経そのものを、あらいやすりですり剥いていくような痛みだった。もっと麻酔を打てと言おうとしてそのすべもない、ただなにも訴えかけないクイの眼差しに、軍医は意識障害の深刻さを確信した。

身体のみならず、頭の中さえすでに壊れているに違いなかった。事実、壊れてはいたのかも知れなかった。裏覚えの記憶として、衝撃に沸騰したままの頭の中が、めまぐるしく眼差しに映し出した映像のいくつかを、クイはずっと忘れられないでいた。死んだはずのクイの祖父が、起き上がれもしないクイのからだの上に座りこんで、食い物をせがんだ。ののしりながら、そして国のだれもが祖父の空腹をなど知らないに違いないと、クイは悲しみにくれ、青空が罅割れてその向こうからひまわりの花が顔を出した。軍病院の裏の畑に、スイカの実がなったに違いないことをクイは認識し、それは笑うしかない事実だったが、そのとき、笑うことも出来ない自分を、クイは哀れんでやった。体中に、白いトカゲの群れが卵を産みつけて仕舞ったことは知っていた。そして、卵のままうごめいてクイの骨の内部の骨髄を吸い取ろうとする卵の群れは、やがて、殻を破れは光沢をさらけ出して純白の真珠の群れをみだらにも、撒き散らして仕舞うに違いないのだった。

タイが、開け放たれたシャッターの向こう、家の裏の広大な草地の中のあばら家に、男たちがふたり入っていくのを、目に留めた。

あそこに妹がいるんだよ、とタイは言い、妹?

クイは、もう一人の紹介されなかった妹のことなど忘れていた。

タイは酔っていた。まだ二本しか飲んではいなかったが、まったくと言っていいほど飲めないタイにとっては、十本飲んだに等しかった。辱じだよ、と、タイが酒気を帯びて赤らんだ眼差しを、微笑みに細めて仕舞った瞬間に、クイは想いだした。その、すでに告げられていたもう一人の妹のことを。タイの父親が、空になったクイのグラスにビールを注いでくれた。興味があったわけではなかった。

立ち上がったクイを、だれも止めはしなかった。家の外に出ると、粗末なサンダル越しに土の隆起のある触感が感じられた。雨が上がったばかりの土は、草とともに倦んだような匂いを撒いた。よく知っていた匂いだった、その匂いの中に、無数の硝煙のなかで、無際限なまでの銃弾を撒き散らし、結局は何人殺したのか分からなかった。英雄と呼ばれても決して過大ではなかった。銃を向ける、あるいはその可能性のある存在に対して、クイは容赦がなかった。戦場で、戦友たちはクイにだれもが一目置いた。多かれ少なかれ、生き残っている彼らが生き残っていられるのは、何らかの形でクイの恩恵にほかならなかった。まさか、自分を吹き飛ばして仕舞う地雷があるなどとは想えもしなかった。いずれにしても、戦場は男が男になれる場所だった。クイは満足していた。山際の土地だった。ゆるやかに隆起を繰り返して、目測の500メートル弱の先に、山の本当の隆起は始まっていた。あばら家は、木材にわらを組んだ、いまや山間部の少数民族たちの貧村でしか見れないような、そんな建物だった。あるいは、そのあまりにもな粗末さに、クイは、懐かしさを感じて仕舞うより外なかった。物音も、人の気配さえも感じられなかった。男たちは、そこに入って行ったのだから、すくなくとも二人の男は、そこに存在しているに違いなかった。放牧された牛が、目線を合わせないままに、クイに距離を取り、そして草を食んだ。なぜ、いつでも常に見るものすべてに怯えざるを獲ないような、ただ、怯えるためだけにこそ、その目を見開いているような、そんな眼差しでしかなにものをも見い出そうとしないのか、いつものようにクイはまばらに遊んだ牛の群れを哀れんだ。

女の上に、ズボンをおろした男が腰を動かしていた。終ったのか、まだなのか、連れの男は傍らに胡坐をかいて煙草を吹かしていた。吸い込むことさえもなく、ただ口の中でだけ。ドアさえもない吹きっ曝しの開口面にたたずめば、腰を使う男のわざと立てる嘲るような息遣いと、むき出しの男の衣服がこすれる、衣擦れの音が響いた。女の足が生きている痕跡さえ曝さずに、ただ開かれていた。女に、なにか、鮮明だが納得できない違和感を感じた。煙草をすっている男が、微笑みながら床に転がった煙草の箱を蹴ってよこした。

お前もどうだ?

クイは、男を女から引き離すと、舌打ちとともに怯えた眼差しをくれたその顔面を殴りつけた。なぜかは知らない。殴られてもいない、その煙草の男は、いきなり立ちあがって逃げ出した。仲間を呼びに行ったのかもしれないと、一瞬疑いながらも、そんなそぶりもなく、そして、事実、仲間など来はしなかった。殴られた男は、気絶などしてもいないくせに、自分の下腹部を曝したままに、仰向けに倒れた。のけぞって、頭から板敷きの、削げた隙間に土をのぞかせた床の上にぶつかり込んで仕舞いながら。

見下ろした、裸に剥かれた女にまともな両手がなかったことが、違和感の正体だったように想われた。そうではなかったのかもしれなかった。いずれにしても、女はあきらかに、煽情的なまでに美しかった。

そうでなければならない、と、クイは想った。

これほどまでに、あざやかに美しいのならば、その、美しいものはむしろ、穢され、壊され、侮辱され、辱められて、再起不能なまで滅ぼされなければならない。そうであるより以外にはない。無罪だ、と、クイは想った。それは、留保無く鮮明な、自分のものとしか想われない認識だった。誰が何に無罪なのかはわからない。

とはいえ、無罪であるよりほかには、在り獲ない。残された男は気絶しないままに、股を広げて自分を曝し、逃げ惑いもしないまま、自分の鼻血を指先に拭っていた。なによりも今重要なのは、そうやって、鼻血を指先にとって、流れ出たそれを確認することでこそあるかのように。

女は、両眼を見開いてどこかの上方を見つめるばかりで、クイにも、だれにも何の反応も示そうとはしなかった。穢らしいもの。**障害があるに違いない。そして、あきらかに、その女の美しい顔立ちには人種的な混交が感じられた。単一の種族が為し獲る、予測可能で見飽きた美しさではなかった。見たこともないほどに、見たこともない美しさが、その女の顔立ちに合った。肢体にも、髪のかすかに赤らんだ色彩にさえも。

穢らしいもの。

まともな知性を欠損した、何人とのいかなる交配によるのかもしれない女は、ここに放置されて、無数の男たちの慰み者になっているに違いなかった。いずれにしても、クイは、自分に出来ることなど何もないと、そう想うしかなった。

彼女に意志があるとは想えなかった。意志もなく、なにが彼女にとっての救いであるのか、それをさえみずから提示しないものを、救うことなど決してできはしないと、もはや留保もない皮膚感覚として、クイは悟った。クイは孤独だった。

背を向けて、立ち去ろうとした瞬間に、背後に、女は声を立てて笑った。

哄笑じみていた。そして、その哄笑じみた笑い声の意味は、一切慮れなかった。ただ、むきだしの笑い声と呼んでみるしかない、その声。聴く。ほんの一秒程度に過ぎなかったそれ。なんども、反芻され、そのたびにふたたび想い出して、クイは聴いた。

小屋を出て、何十歩も歩き、何のきっかけも無く立ち止まったクイは、踵を返し、そして女を胸に抱いた。女は逆らいなどしない。意思など存在していない、単に脱力された身体の留保なき重さが、腕にあった。いつのまにか、男はどこかへ立ち去って仕舞っていた。立ち去った気配さえ残さずに。ずっと、そこには女と自分しかいなかったような気さえもがする。

タイは、腕に女を抱きかかえて家のシャッターをくぐったクイに、何も言わなかった。その家族たちは、目をそらした。護国の英雄のふしだらな気まぐれに。

あるいは単に、その女を眼差しに入れたくもないに違いなかった。連れて行く。クイは言った。どうして?タイは、そうつぶやきそうになりながら、上目にクイを見遣った。クイは何も言わなかった。クイは背を向けた。不意に、振り返って言った。

私の妻だから。クイは裸の女をバイクの後ろに乗せて、日が沈んだ町を走った。








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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