小説《underworld is rainy》イ短調のプレリュード、モーリス・ラヴェル。連作:Ⅰ…世界の果ての恋愛小説(完全版)
このところ、アップしている連作小説の第一編の《完全版》です。
舞台はベトナム、中部の町ダナン市。
気候は亜熱帯で、韓国人主体の外国人旅行客と、現地のダナン市民たちが、
お互いに交じり合いはしない生活を営んでいる、観光都市です。
そこに在住している日本人の《私》が見た、ある叙情的な風景、といったものでしょうか。
そもそも、バナー・ヒルというよく知られた高山上の遊園地に行った、
その時の印象を元に書いた短い中篇小説だったのですが、
規模が拡大して、大きな連作小説になって仕舞いました。
日本の《浜松中納言物語》と、いくつかのギリシャ神話、
あるいはオルフェウス教団の転生の概念をもとに、話は進んでいきます。
このピリオドは全体の序曲に過ぎないので、
まだ、そういった話はほとんどでてきません。
愛児の死と妻の父親殺しの物語が、記憶として語られるだけです。
↓ 下のリンクが、ブログ版を整えた《完全版》です。
どちらかというと、叙情的で、やさしい文体を心がけたつもりです。
ヴォリューム的には、たぶん原稿用紙で130枚くらいだとい想います。
連作小説の全体は、以下のようになっています。
1.《雨の中の風景》
・...underworldisrainy
・堕ちる天使
・scherzo; largo
・堕ちる天使
・silence for a flower
2.《それら花々は恍惚をさえ曝さない》
3.《紫色のブルレスケ》
4.《わたしを描く女》
5.《pluto / 冥王星》
・pluto
・ハデス期の雨
・pluto
・ハデス期の雨
・pluto
いま、出来上がっているのは、《わたしを描く女》までです。
気に言っていただければ、幸せです。
2018.10.18. Seno-Le Ma
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