ジュリアン・O、浸蝕。そして青の浸蝕 ...for Julian Onderdonk /a;...for oedipus rex #034



以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください



(承前)

   知っ、そう ;canon à 4;01

   もう。知っていたのだ

   いつか、唐突な

   翳りが。朝日を


   つつむだろう、と

    知っ、そう

   そして、冴え切った

    もう。知っていたのだ

   光暈が、空を

    いつか、唐突な

   孤独にすることを


   もう

    失望。または

     知っ、そう

   そう

    波紋のように

     もう。知っていたのだ

   ねぇ、もう

    ひろがりあう悲嘆

     いつか、いっ。唐突な

   わたしたちは


   ほほに、ほほ

      知っ、ん?そう

    もう

     ささやきを、そう

   ほほを。かさねさえして

      もう。知っていたん

    そう

     いわば、いきなり

   ざわめき声さえ

      いつか、唐突な

    ねぇ、もう

     奪われながら、も

   ひびかせていないか?


   辛辣なまでに

      覚醒?…にも、似

    わたしたちは

     もう

   澄み、澄み切った

      いまや、たくましい

    くちびるを咬んで

     そう

   朝日がななめに

      大人になった

    血を?口蓋に

     ねぇ、もう

   われわれにふれていた


   もう、

    ひかりさえ、執拗に

     夜は、ね

   すでに

    ざわめくしかなく

     赤裸々に

   泣きだしたくなるくらいに


   知っ、そう ;02

      もう

    辛辣なまでに

     終焉。なにも

   もう。知っていたのだ

      そう

    澄み、澄み切った

     思い出のない

   いつか、深刻な

      ねぇ、…もう

    朝日に

     喪失。そう、

   翳りが。地表を


   昏ませるだろう、と

      見て。かつて

    知っ、そう

     朝日。ななめに

   そして、みずみずみしい

      泣き叫ぶ以外に

    もう。知っ…そう。て、いたのだ

     われわれにふれていた

   木の葉が、土を

      すべがなかった

    いつか、深刻な

     辛辣に、そう

   いらだたせることを


   もう

      少年。そして少女の

    風景。または

     知っ、そう

   そう

      終焉。なにも

    波紋のように

     もう。知っていたの

   ねぇ、…だ!もう

      そう。傷つけられは、し

    ゆられあう絶望

     いつか、深刻な

   わたしたちは


   ゆびに、ゆび

      知っ、い。そう

    もう

     まざしを、そう

   ゆびを。…あっ、からめて

      もう。知っていたのだ

    そう

     いわば、無慈悲に

   いじりあいさえ

      いつか、深刻な

    ねぇ、もう

     引き裂かれながら、も

   たのしんでいないか?


   辛辣なまでに

      覚醒?…にも、似

    わたしたちは

     もう

   やすらぎ、やすらいだ

      いまや、たくましい

    歯に歯を咬ませて

     そう

   地表がやわらかに

      大人になっ

    激痛を?口蓋に

     ねぇ。…たん、もう

   われわれにふまれた


   もう、

    ひかりさえ、執拗に

     夜は、ね

   すでに

    ざわめくしかなく

     名残りなく

   泣き伏したくなるくらいに


   知っ、そう ;03

      もう

    辛辣なまでに

     破滅。なにも

   もう。知っていたのだ

      そう

    やすらぎ、やすらいだ

     残骸のない

   いつか、…いつ?

      ねぇ、もう

    地表にも

     もう!消滅。…そう、

   翳りが。われわれを


   きみをも?…陥没

      見て。かつて

    知っ、そう

     地表。やわらかに

   奈落。ふかまり

      泣き叫ぶ以外に

    もう。知っていたん

     われわれにふまれた

   ふかまる以外に可能性を知らない

      すべがなかっ

    いつか、た。…いつ?

     辛辣に、そう

   陥没。不用意に


   もう

      少女。そして少年の

    憤慨。または

     知っ、そう

   そう

      破滅。そう!なにも

    波紋のように

     もう。知っていたん

   ねぇ、…だ。どう?

      もう。傷つけられは、し

    かさなりさえする激情

     いつか、…いっ

   わたしたちは


   肌に、肌

      知っ、そう

    もう

     骨格を、そう

   肌を。ほてらせて

      もう。知っていたん

    そう

     いわば、抜けなく

   ささやきあいさえ、…だから

      いつか、…いつ?

    ねぇ、もう

     砕かれながら、も

   ふたりの未来について


   辛辣なまでに

      覚醒?…にも、いっ

    わたしたちは

     もう

   ふかく、ふかまり

      いまや、たくましい

    粘膜を咬んで

     そう

   ふかまりつづけるしかなかっ

      大人になっ

    苦悩を?…た。口蓋に

     ねぇ、もう

   奈落に、われわれは


   もう、

    ひかりさえ、執拗に

     夜は、ね

   すでに

    ざわめくしかなく

     完璧に

   と、やや不穏な昂揚


   ええ、


   知っ、そう ;04

      もう

    辛辣なまでに

     崩壊。なにも

   もう。知っていたのだ

      そう

    ふかく、ふかまり

     ためらいのない

   いつか、赤裸々な

      ねぇ、もう

    奈落に

     破壊。そう、

   翳りが。微風を


   ついには捉えきれずに、と

      見て。かつて

    知っ、そう

     ふかまりつづけるしかなかっ

   そして、…た。風。すみやかな

      泣き叫ぶ以外に

    もう。知っていたのだ

     奈落に、われわれは

   肌ざわり。肌を

      すべがなかった

    いつか、赤裸々な

     辛辣に、そう

   駆け抜けることを


   もう

      少年。そして少女の

    悔恨。または

     知っ、そう

   そう

      崩壊。なにも

    波紋のように

     もう。知っていたのだ

   ねぇ、もう

      もう。傷つけられは、し

    きえてゆく昂揚

     いつか、赤裸々な

   わたしたちは


   くちに、くち

      知っ、そう

    もう

     ここを、そう

   くちびるをかさねて

      もう。知っていたのだ

    そう

     いわば、無慚に

   ざわめき声さえ

      いつか、…え?赤裸々な

    ねぇ、もう

     だいなしにされながら、も

   ふさいでいないか?


   辛辣なまでに

      覚醒?…にも、似て

    わたしたちは

     もう

   冴え、冴え切った

      いまや、たくましい

    舌を咬みきれず

     そう

   微風。俊敏に

      大人になっ

    窒息を?口蓋に

     ねぇ、もう

   われわれを見棄てた


   もう、

    ひかりさえ、執拗に

     夜は、ね

   すでに

    ざわめくしかなく

     こだわりさえのこさずに

   泣きだしたわた


   あ、

    しを

     ざわめきあ

   あ、

    きみは

   ね?


   きみも?

    知っ

   きみが


   ね?


   ええ、そう

   もう。知っていたん

   いつか、…だ。唐突な

   翳りが。あっ、











Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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