散文と旋律の無い複数の音声のための12の幻想的なフーガ ...for oedipus rex /b;...for oedipus rex #017
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください
#10//嗅ぎ取って、い/つづけて、い/て、…ええ/あげよう。その//
波紋は、あるいは恠しむしかなかった。もはやみずからにいまだ記憶があることを。あの、だからほんのさっき、…さっき?思いだすほどの隔たりだにない過去の肩越しにこの、けもの。翼ある獅子、そして蛇尾のけものはささやきかけたのだった。まるでそっと諫め、さとそうとする遥かに年上の、とりなしようもない賢者めかして。声。感情のないそれ。あるいは…声。けもの自身にとっては激情を、ほとばしらせていたかも知れない音響。しかも大気のふるえをは、すこしも感じさせなかったくせに。きみは、と。わたしの謎を、と、…そう。あなたは解いて仕舞うんでしょう?けもの。彼。音色。その、誘うかにささやき、ただふかい、ふかすぎてもはや表層に漂うだけかの不可解な感情を、…諦め?なぜか波紋は感じさせられオルトロスOrthros、と。そしてひそかに名づけたのだった。あの双頭の犬。しかも蛇尾の匂いたつけものを。ややとおい、みぎの背後に咆哮はすれすれに鳴り響いていたから。唾液の、千の線を綺羅めかす口蓋に、
そう。わたしは
ね?
牙に、
見はしなかったが
おぼえてた?
舌に、
あえて、…そう
ね?
喉にも。
覚えて?いま
る。るっ
猶も、あなたは
るる
覚えて?い
る。るっ
い、
い、
るうっ、ると
ただよって、い
い、
微風は髪を
る。るる
いまだに
そよがせまし
るっ。…そう、
滅びはしなかった
記憶として
ゆらめいて、い
た
ひうっ、ると
鮮明な
る。るる
たっ
獅子の毛たちは
痕跡として
たっ。…そう、
た
かおりたちまし
傷痕のような
わたしを。たしかに
る
咬みついたのだから
あっ
傷痕であっ
ええ、やがて
わたしは、…たっ。あなたに
咬まれたのだから
なぜ?いまも
わたしはあなたを
なめらかな、…胸
咬まれたのだっ
見つめていたの?
力のかぎりに
肌に。ふと
だっ
いまや
あ!抱きしてあげ
ざらつきを感じた
だったから。…そう、
わたしを。たしかに
ね?
引き裂いたのだか
え?
痕跡であっ…ら。た
ええ、もはや
わたしは、あなたに
裂かれたのだから
急速に、わたしたちは!
わたっ。あなたを
すこやかな、…腕
裂かれたのだっ
衰弱さえしていますね?
へし折るばかりに
筋に。ふと
だっ
いまや
抱きしてあげ
歎きを…あっ。感じた
だったから。…そう、
覚えていますか?
る。るっ
猶も、いま
る。ひぃっ、と
あなたはいまも
る。るっ
いまにも忘却して仕舞いそうな
痕跡としてでも
る
消え失せたのだ。もう
あさい、…そう
る
微風は。記憶を
咬みつかれたかの
る
のこしもせずに
にぶく、…そう
裂かれたかの?
る。ええ、きみは
る。るっ
消え失せたのだ。もう
引きちぎられ
る。血に、わたしの
る。ひぃっ、と
微風は。痕跡を
引き裂かれ
る。染まっていよ
る。るっ
のこ、…そして発火せよ。すみやかに
咀嚼されたかの?
いまだに
風が?ええ
る、あっ
滅びはしなかっ
微風。凶暴な
る、あっ
記憶として
風が?ええ
る、あっ
鮮明な
せめて
る。るっ
滅びきれなかった
る。ひぃっ、と
痕跡として
る。るっ
傷痕のような
あやっ
る。るっ
あなたはわたしを
波紋は、
るひっ。る、
知ってる?
やっ
るいっ…ねぇ。この
圧倒的に、さ
あるいは、と。ふと
涙腺の決壊
しあわせにできるよ
恠しむしかなかっ
声を。きみは
かっ
声を。わたしの
かった。もはやみずからにいまだ記憶が
思い出すがいい
声を
あることを。あの、
惜別の思いに
わたしの、…きみは
だからほんの、
さいなまれるかに
声を
思いだすほどの隔たりもない過去の肩越しにこの、
あっ、と。かろやかな
お!翼ある
息を飲むまでの
お!獅子、蛇尾の
須臾さえもなく
けものは…おっ。ささやきかけたのだっ
花に。すべての
汗?きみは
だっ
火を放て…花に
汗?
だった。波紋に。だから、まるでそっと
飛沫が
なぜ?わたしたち
襲いかか、かる。そんな
波紋を、諫めさとそうとする遥かに年上の、
耳たぶに、背後から
あわい昂揚に
危機を、…え?知らせた
波紋に、賢者めかして。その
散った感覚
背骨をも、この
ため息であっ
声。
あっ
花々よ。散る
感情のない、
あっ
花々よ。いまも
声。
あっ
散りながら、きみらは
あるいはけもの
あっ
生きているのか?
声。
あっ
滅びているの
かれ自身にとっては激情をほとばしらせてあふれかえらせてもう、うとましいばかりだったかも知れない声に、
か?
かっ!
か。…そう
きみは、
かなしくなんか
絶望?
と。わたしの
こころのなかに
いや
謎を、と。
あなたはいる
急激な
ね?
ら。から
はしゃぎだち
解いて仕舞うんでしょう?
ゆびを。そう
ね?…と
腰骨のちかくで
そう、
曲げてみたのだ
誘うかに。ただ、ふかい、ふかすぎてすでにあさい表層に漂うだけにすぎなかったかの諦めの感情を、
声を
夢見るように
なぜか
辛辣な
雨です!花の
感じさせ、そして
吼える雨だよ
声。
それ。…ら、は
波紋はひそかに
しゃくる雨だよ
声。
それ。…ら、は
キマイラChimairaと
しゃぶる雨だよ
声。
それ。…ら、は
名づけた。あの
傷い?
ええ、飛翔
獅子の頭の、獅子の口ゆえに焔を吐いてわなないている、山羊と
沈黙とはむしろ
悲鳴?
なやましい
蛇尾の
すさまじい炸裂だ
いえ
よこ顔を見せていて
辛辣なけものを。ややとおい、
芳香の、…きみの
聞け。ふりむかないまま
ひだりの背後に
ただなかに!そう
真摯な、燃えたつ
その
死んだん…わたしも
哄笑を。ざわめく
咆哮ならもう、聞いていたから。ずっと、ふと
嗅ぎ取って、い ;contrapunctus à 4
つづけて、い
て、…ええ
あげよう。その
あなたの翼に
嗅いで。わたしが
翼の翳りも
うつした饐えた
香った気が
体臭をも
し
匂った気さえ
好きですか?この
嗅いで。わたしが
し
髪の匂い
発酵させていた
なすられた感覚すら
好き?
臭気。体液の
あっ
芳香。ただよい
嗅いで。わたしが
いまは、耳を
好きですか?あれた
背後に、いまだ
衰退させてゆく
いけない。けっして
匂い。呼吸の
とおくにひびいた
肉体の、…どう?
ふさいでは。そう、
好き?
咆哮を無視し
咆哮
あ
そう、あの
あ
咆哮
あ
ええ。…ほら、
咆哮!いまも
唾液を?わたしは
知っていますか?ここ
可憐に、あえて
見すごせはしない
漏らしただろうか?
ここは苛烈な
た!かたむ。…むっ!いていて
咆哮?なおも
もら、
曠野なのだから
花たちよ。…おっ
泣き叫ぶかに
わたしの耳に
花。花々は
わたしのにだけに
綺羅めきあっ
掠め去り
花。花々は
泣き叫ぶかに
懊悩を。あいまいに
おお!
知っていますか?ここ
花たちよ。…あっ
赦し得はしない
濡れたただろうか?
熾烈な、ここは
あざむいてみせて
懊悩を。なまぬるい
涙に?滂沱の
狩猟場なのだから
陰鬱に、あえて
耳を濡らすかに
そう。あきらかに ;canon à 4;01
感じられますか?すでに
なり、い。ひびき
聞こえているべき
鼓動が。わたしに
そう。あきらかに
体内に、執拗に
なり、い。ひびき
ひびき、なり、
き、い。いっ、
くぐもった…やや。ノイズに
なにを?あなたは
鼓動を。それは
そう。あきらかに
思うべきだろう?あえて
わたしにはいちども
なり、い。…いっ
沈黙のまま
聞こえたことがない
ひ。いっ、
そう。あきらかな
ごまかしようのない
そう。あきらかに
鼓動は、もう。一瞬の
ま。なにを?あなたは
音響に。すでに
なり、い。…りっ
それは、そう。ふたたび
思っていますか?辛辣な
なに?
る。りり
とりもどし得ないが
沈黙のま
な、…いっ
ええ。あなたはたしかに知っていなければならない
轟音を聞き取るために
どう?猶も
ま
わたしたち。見つめ
鼓膜は、あるいは
生きていますか?
あ、…ええ
見つめあっていながらに
組成されたのか?
たしかに
泣き出しそうなの?
あざむきあっていることに
そう。あきらかに
どう?須臾にも
気づきましたか?
わたしは、ね?もう
聞き取られるべき
孤独ではないよね?
鼓動に。わたしに
見蕩れていなが
…ら
あ、
そう。あきらかに ;02
うずまくような
そばに、あなたが
ごまかしようのない
こだましていますか?すでに
轟音が。頭部に
ふたりは、めざましく
音響に。すでに
なり、い。ひびき
と、…飛散
ふたりでいるから
花びらをあいまいに咬んでいる
聞き取られているべき
鼓動が。わたしに
そう。あきらかに
体内に、赤裸々に
なり、い。ひびき
ひびき、なり、
き、い。いっ、
びりついた…やや。ノイズに
なにを?あなたは
他人のふりを
鼓動を。それは
そう。あきらかに
さとるべきだろう?あえて
あなたの、その眼の前で
わたしにはいちども
なり、い。…いっ
微笑のまま
つらぬいてあげようか?
感じられなかっ、…ん?
ひ。いっ、
そう。あきらかな
聞き逃しようのない
そう。あきらかに
鼓動は。つぎの、一瞬の
ま。なにを?あなたは
音響に。すでに
なり、い。…りっ
ひびきは、…ね?
さとりましたか?冷淡な
なに?
る。りり
最後かもしれないよ?
微笑のま
な、…いっ
ええ。あなたはたしかに知っていなければならない
轟音につぶされるために
どう?猶も
ま
わたしたちは。ささやき
鼓膜は、あるいは
生きていますか?
あ、…ええ
ささやきあっていながらに
組成されたのか?
鮮明に
叫びそうなの?
あざむきあっていることに
そう。あきらかに
どう?一秒後にも
かんづきましたか?
わたしは、ね?もう
聞き取られるべき
悲しくはないよね?
鼓動に。わたしに
見蕩れていなが
…ら
あ、
そう。あきらかに ;03
のたうつような
そばに、あなたが
聞き逃しようのない
知り得ていますか?すでに
轟音が。骨髄に
ふたりは、ことさらに
音響に。すでに
なり、い。ひびき
と、…拡散
ふたりでいるから
花びらをあいまいに咬んでいる
聞かれているべき
鼓動が。わたしに
そう。あきらかに
体内に、明確に
なり、い。ひびき
ひびき、なり、
き、い。いっ、
無造作な…やや。ノイズに
なにを?あなたは
存在しなかったふりを
鼓動を。それは
そう。あきらかに
察すべきだろう?あえて
あなたの、ゆびさきの接触面に
わたしにはいちども
なり、い。…いっ
冷静なまま
感じさせていようか?
孤立。肉体の、この
ひ。いっ、
そう。あきらかな
無視などできない
そう。あきらかに
鼓動は、もう。ひたすら
ま。なにを?あなたは
音響に。すでに
なり、い。…りっ
それは、むしろ鈍重な
察しましか?邪気もなく
なに?
る。りり
ひびきをさらした
冷静なま
な、…いっ
ええ。あなたはたしかに知っていなければならない
轟音に壊されるために
どう?猶も
ま
わたしたちは。ふれ
鼓膜は、あるいは
生きていますか?
あ、…ええ
ふれられあっていながらに
組成されたのか?
否定しがたく
吐きそう、…とか?
あざむきあっていることに
そう。あきらかに
どう?千年のちにも
旋律を?理不尽な…ま、したか?
わたしは、ね?もう
聞き取られるべき
苦しんではいないね?
鼓動に。わたしに
見蕩れていなが
…ら
あ、
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