散文と旋律の無い複数の音声のための12の幻想的なフーガ ...for oedipus rex /b;...for oedipus rex #014
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください
(承前)
知っ、花々はむらがり
詩人たちなら、もはや
残酷な
ええ。増殖をやめない
おおわれてゆくのだっ
影をさえ
あえて、ことばに
ええ。影を
だっ
詩人たちな
たわむれてみながら、も
え?
だっ
な、…影をさ
消えてゆく
あわれんだ
だっ
詩人たちな
はかなんだ。影を
分裂を!…やめな
だっ
な、…もう
嘲笑にすぎない
影を。え?
だっ
詩人たちな
あえて、ことばを
かなしん
だっ
な、…ええ
もてあそびながら、も
繁茂を、まだ?やめない
た。その肩を、
詩人たちなど絶滅したではないか?
未生のまま
影を
けものの。肩も。
そう、
ほふ
その
あなたが詩人を
ふ。らら
胸も、
殺したのでしょう?
ら
波紋の。胸も。
そう、
ほふ
その
あなたも
ふ。りり
翼も、
詩人を。あれら
り
けものの。翼も。
そう、
ほふ
その
あなたも
ふ
ゆびさきも、
詩人に、あれら
ほ
波紋の。ゆびさき
も
ほふられたものたちは
いつ?
も。
も
影をも残すべきはなかっ
孔が
あなたは?…と、ほほ笑みもないままに翼ある、獅子のけものはささやいていた。すでに、
ひびきを
いつ?
水と
飛沫は
ひら
水とを
ひびかせなければ
孔が
こすりあわせたかの
飛沫は
いつ?
ひびきで、
そう、
飛沫たちは
見ていよう、ね?
知っている
もう
綺羅めきながら
きみの
と。あなたは
もう
散りかうがいい
ほほ笑みを
もう、
もう
飛沫たちは
奇妙な、その
知っていた。たしかに
聞こえる?あなたは ;contrapinctus à 4;スフィンクスSphinx;ムーサ殺し
顎を胸元におしつけながら
声が。わたしが
翼に与えた
声が
たしか、そう
声が
刺し違えたにちがいない
声が
わたしは
声が
刺し違えたにちがいない
そう。あなたは
声に
詩人たちは、いつでも
詩人。やつらを殺した時に
須臾に!その、まばたきの
声に
ひそかに
わたしはすでに
昏睡しかける
声に
屠殺をたくら
滅びていたから
まばたきに ;sequentia à 2
謎を、そう
きみの
あれらが、そっと
あさい、昏睡を
耳打ちしたとき
見守ってあげよう
詩人たちなら
耳たぶを、あれらは
破滅するべく
舐めようとしたが
ささやくのだか
ら
ら、そう
まばたきに
ささやきを、そう
きみの
あれらが、しかも
あさい、昏睡を
吹きかけたとき
見守ってあげよう
詩人たちなら
わたしは息を
絶滅するべく
飲み込んでいたが
ささやくのだか
ら
ら、そう
まばたきに
あざけりを、そう
きみの
あ、たしかにあれらは
あさい、昏睡を
こぼしかけたとき
見守ってあげよう
詩人たちなら
ゆびさき。そして頸を
壊滅するべく
締めかけていたが
ささやくのだか
ら
ら、そう
まばたきに
まばたきを、もう
きみの
赦されもしない
あさい、昏睡を
それらの無数の
見守ってあげよう
詩人たちなら
すべての須臾のすべてに、もう
殲滅するべく
身動きするものはだれもいな
ささやくのだか
ら
ら、そう
まばたきに
謎を、そう
きみの
あれらが、もはや
あさい、昏睡を
忘却したまま
見守ってあげよう
詩人たちなら
滅びて…え?ゆくのを
滅びるべくして
死屍が。わたしの
ささやくのだか
ら
見ていたのだろう
ら、そう
事実、わたしは ;antiphona
いいんだ。…そう
見ていた。あの
きみは、すでに
あのとき、あの
わたしを。頸を
さわやかな地表の
締めたにひとしい
さわやかなつまさきに
見つめながら、そう
わたしは、…もう
わたしを。あるいは
詩人たちは、その
見とれながら、そう
屍をすべて
わたしに。すこしも
処分しおえてしまっ
傷みを、なにも
まっ
肌ざわりをさえ
まっ
残さず、なにも
て、まっ。…いたからわたしは
残らず、わたしを
あくまでも、…もう
まどわせもせずに
ひとりで、その
かなしませもせず
わたし自身の死屍たちが
いっ…に、なやませもせず
ななめに落とした
いっ…に。いいんだ。そう
いくつかの影
きみは、すでに
おっ
わたしに、未来を
影
滅ぼされたにひとしい
おっ
だから、ひとり
影を、だから
滅びたにひとしい
たしかに、…そう。わたしは
すがるべき、もう
ささやきかけながら
なにもあり得ない
ささ、…影に
曠野を
わたしが四つの
または
かかとに踏んでいた
沙漠を
影に、ささ
または
じぶんの、…さ。影に
きみは、きみ自身の
ささやき
虹彩を、きみの
ささやきつづけ
自身の!夢にみるだろう…が
ささやきながらも
が、
ささやかれた、もう
が、
すべてのことばを
が、
その、…もう
が、その
残響をまでも
ゆびさきは。ただ
忘却しつづけてし
くすりゆび。みぎの、…その
ま
一本だけが
ま
ふるえながらも
ま、…そう
も
あまりにも見事な
もう、お
完璧さで、…もう
もっ。そう、いいんだ。…もう
忘れ去ってしまっ
きみは、わたしに
まっ
見つめられながら
まっ
見つめ、わたしを
まっ、…事実
見つめつづけたそのまなざしに
わたしは、あれら
うぬぼれながら
詩人たちにも
または
ほふられて、…もう。いたの
自嘲しながら
だ、
ときに
だ、
自虐しながら
だ、…から
いいんだ。…そう
ささやかな
きみは、わたしの
せめて、…ええ
爪を咬んでも
花の、ささやかな
じぶんの爪を
花々の、…もう
しゃぶるかわりに
色彩のむれ
しゃぶりつくかわりに
むれ
いいんだ。…そう
むっ。綺羅のむれ
きみは、もう
むれ
叫んでも、そう
むっ。翳りのむれ
歓喜に。もう
むれを、…そう
狂気に、…そう
あれらをも、…もう
激怒に、…そう
踏みにじるのだっ
屈辱にのけぞる
だっ
背骨をするどく
だっ
傷めながらも
だっ、…から
窒息しても
詩人たち。あれら
いいんだ。…そう
歓声をあげるものたちの頸を
きみは、もう
締めたゆびの
わたしは、そう
匂いを、そっと
きみに滅ぼされて仕舞ったのだから
きみは嗅ぎ
見よ。ふかい
嗅ぎ取って
後悔にうつむく
嗅いで
きみを。きみは
無視するがいい
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