散文と旋律の無い複数の音声のための12の幻想的なフーガ ...for oedipus rex /b;...for oedipus rex #013
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください
#08//聞こえる?あなたは/顎を胸元におしつけながら/声が。わたしが/翼に与えた//
花々さえおおわれてゆくのだった。その肩の、翳り。けものの。肩も。その胸の、翳り。波紋の。胸も。その翼の、翳り。けものの。翼も。そのゆびさきの、波紋の。…翳り?ゆびさきも。あなたは?…と、ほほ笑みもないままに翼ある、獅子のけものはささやいていた。すでに、水と水とをこすりあわせたかのひびきで、知っ
だれだ!
知っ
わたしのささやかな
知っ
頭上に。しかも
…ええ。あなたは
汚物を撒くのは
もう
撒き散らすのは!
知っていたのだ。たしかに
ええ、
すべての詩人は ;contrapinctus à 4;ムーサMousa、ムーサイMousai
狂気したから
すべての詩人は
吐き捨てた嘘に
燃えあがらないでは
すべての詩人は
いられない。1秒も
共食いするのだ
燃えひろがらないでは
だから、いまや
すべての詩人は
延焼を、その
焔を、すべての
絶滅していた
立ち去って仕舞った
詩人たちは、もう
すべての詩人は
すでに、ひとりも
焔が、あれらを
もてあそび、そして
屠殺されてしかるべきだ、と
痕跡ものこさず
いたぶったから
さらした。その
自滅を
そう、
破滅を
あの
そう、
肉体を
そう、
明け方に
あの
自滅を
ええ、
すべての詩人は
せせら笑いを
むさぼりあうのだ
聞いていたのだ。あの
すべての詩人は
詩人たちの
みずからの肉に
咬みつかないでは
穢れたものたち
すまされない。須臾にも
あれら、なやましい
嘔吐しないでは
穢れたものたち
すべての詩人は
吐き気を、その
苦悶を、すべての
詩人たちは、この
腐敗していた
詩人たちは、もう
すべての詩人は
舌を咥えた。そして
生きてありながら
歓喜しながら
辱められてしかるべきだ、と
しゃぶりあげて笑った
腐って仕舞った
見ていた。その
破滅を
そう、
肉体を
あの
そう、
自滅を
そう、
正午に
あの
破滅を
ええ!
すべての詩人は
唾液の飛沫を
目をえぐったから
嫌悪さえした。あの
すべての詩人は
詩人たちの
あさいほら孔に
鳥を。くちばしを
破廉恥な恥辱
すまわせた。もう
あれら、なげくべき
はばたき。騒音は
破廉恥な恥辱
すべての詩人は
鼻に、その
くちびるに、すべての
詩人たちは、この
風化さえしない。なぜなら
詩人たちは、もう
すべての詩人は
舌を舐めあげた
風も。大気もなにも
窒息している
拷問に歓喜の声をあげている
えづいて、そして、狂気した
憎悪したから
のけぞったかえった、その
肉体を
そう、
自滅を
あの
そう、
破滅を
そう、
夜のあさいころあいに
あの
肉体を
え?
…やめて
引き攣けている ;sequentia à 2
引き攣け
あれら、詩人の
引き攣り
声のむれが
引き攣りつづける
声。その
教えたものだ。あの
引き攣け
謎は。あなたが
引き攣る
引き攣けている
引き攣け
踏みにじって仕舞った
引き攣り
声のむれが
引き攣りつづける
声。その
ささやいたものだ。あの
引き攣け
謎は。すみやかに
引き攣る
引き攣けている
引き攣け
すばやいひびきで
引き攣り
声のむれが
引き攣りつづける
声。その
叫んだものだ。あの
引き攣け
謎は。あなたに
引き攣る
引き攣けている
引き攣け
滅ぼされて仕舞った
引き攣り
声のむれが
引き攣りつづける
声。その
わらいながら、あの
引き攣け
謎は。いたましく
引き攣る
引き攣けている
引き攣け
あれら、詩人の
引き攣り
声のむれが
引き攣りつづける
声。その
だから、いつわりの
引き攣け
気狂いたちが
引き攣る
知ってる? ;coda
あなたは、もう
殺されたのだ
知ってる。あれら
詩人たちに
すでに
未生のままにして
滅びた、その
恥辱に
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