散文と旋律の無い複数の音声のための12の幻想的なフーガ ...for oedipus rex /b;...for oedipus rex #008



以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください



#03//花々は。花は/舞い散りながら/舞い散るままに/埋葬してさえ仕舞うのだ//

この世界が滅びるまで?だから、見あげればあざやかな、むらさきの空にその色彩を一点のみ滅ぼしていた巨大な太陽の発光がもじどおり深刻な奈落となって仕舞うまでの途方もなく厖大な日々のあいだに。波紋。彼女はすでに確信していた。けもの。翼ある獅子と蛇尾のけものがじぶんに恋して仕舞ったものと。すでに、だからじぶんもそうであるべく思われたから。あるいは

   見よ。これは

   曠野であっ

   焦土であっ

   あっ。あまりにも


   うつくしく、無数に

    破滅。その

   しろい花弁を

    時はもう、…すさまじい

   降らせ、降り

    もう。かつてなのだろうね?

     そう。微風が

   降りしきらせているだけの


   曠野であっ

    花々は、ひたすら

     わたしの髪を

   見よ。これは

    ふりそそぎつづけ

     乳首に、きみの

   焦土であっ

      肉体。しなりあう

    地表は、すべて

     からめてしまっ

   あっ。あまりにも


   うつくしく、無数に

      筋肉。と、骨格

    埋没。その

     しがみつ、…ええ

   しろい花弁を

    花はもう、すさまじい

     鎖骨に。きみの

   降らせ、降り

    破壊者なのだろうね?

     髪が、わたしの

   降りしきらせているだけの


   曠野であっ

    花々は、ひたすら

     赦しもないまま

   見よ。これは

    綺羅めきつづけ

   焦土であっ

    すべては、すべて

   あっ。あまりにも


   うつくしく、無数に

   しろい花弁を

   降らせ、降り

   降りしきらせているだけの


世界が、この。ここに、

   ん?

滅びるまで?

   見ないで!

      ん?

だから、

   見ないで

      ん?

見あげれば

   わたしは燃える

      ん?

あざやかな、

   奈落。それは

      ん?

         祖先だろう?あなたの

むらさきの空に

   無限の。それは

      ん?

         いわば遠くかつ明確な

あまりにも巨大すぎていた太陽がもじどおり、

   ええ

深刻な

   気が、とお

      絶望?

         穢い、この

奈落となって仕舞うまでの厖大な

   とくなる、気が

      いや。絶望する余地さえ

         雑種!

日々の

   ほどの。気が、

      歓喜?

         穢い、この

あいだに。波紋はすでに翼ある獅子と蛇尾のけものがじぶんに

   見ないで!

      すでにすべての

恋して仕舞ったものと

   見ないで

      生態系またその構成生物はまったく

確信していた。すでに、

   わたしが燃える

      畸形と知れ

じぶんがそうであるべく思われたから。波紋は、だからその

   恋?

ゆびさき、

   ええ。え?

ひだりの

   恋?

こゆびとくすりゆびとに、いまだ乾かないままだった血を

   無防備に

      うっ。なげうつ

もてあそんでいた。その、

   もはや

      供犠。で、あるかに

あるいは恥知らずなあそびに、

   横たえた、この

      なげだす

波紋はなおも

   身体を

      神聖。で、あるかにも

気づかないままに。やがて

   花々は。花は ;contrapinctus à 4

   舞い散りながら

   舞い散るままに

   埋葬してさえ仕舞うのだ


   ろう


   ね?ろう、…だ。ね?

    花々は。花は

   わたしを、さえを

    舞い散りながら

   も。ろう、ね?…あ、

    舞い散るまま、ふと

   白濁。深刻な、…そして


   え?


   花々。それらは

      ち、ち、

    上昇してゆく…すべてが

     花は。花々は

   死屍?いわば。いまだ

      落ちる!ち、

    見たのだろうか?そこに

     ええ、舞い散りながら

   息吹き、めざましく

      ち、

    すさまじい、その。急激を

     舞い散るま…ええ。まに

   息づかう、それら


   ね?


   まなざしは、すでに ;canon à 4;01

   見つめあうべき

   見つめられるべき

   見蕩れられて仕舞っているべ


   き。…いっ


   そうであるべきものなのだから

    まなざしは、すでに

   わたしで、もはや

    見つめあうべき

   瞳孔を、その

    見つめられるべき

   うずめつくした


   …た。


   ね?見ていてあげよう

    そうであるべきものなのだから

     まなざしは、すでに

   あなたを、ね?そんな

    絶望を?だって

     見つめあうべき

   あなたは、ね?猶も

    できることは、きみに。もう

     見つめられるべき

   わたし以外のなにものも


   花

      まなざしは、すでに

    なにもない。…ね?

     そうであるべきものなのだから

   花。まるで

      見つめあうべき

    でしょ?

     赦さない。わたしは

   恥辱じみた、…花

      見つめられるべき

    なにも、…ね?

     あなたを。この

   花


   な、


   花。執拗に

      そうであるべきものなのだから

    ふりそそぐ。うっ

     花

   すべてを視野に

      雨には、あしたの

    ふり、いっ

     花。あっ

   侵害してゆく

      花びらがまじりあうのだろう?…ね、

    いっ

     花

   花々に


   いっ


   綺羅めきが

    ゆびが!あなたの

   あまりに無造作すぎていたから

    顎を、わたしの

   あなたを、わたしは

    ふれる夢を見た

   と、そっと。埋葬しておく


   …が、


   まなざしは、すでに ;02

      見て

    夢を。だから

     花

   見つめあうべき

      わたしの、赤裸々なこの

    ええ、見ていてあ…ええ

     え?…花

   見つめられるべき

      微笑を

    愛撫された、…え?夢

     え?

   見蕩れられて仕舞っているべ


   き。いっ


   そうであるべきものなのだから

    まなざしは、すでに

   わたしで、すでに

    ええ。猶も見つめあうべき

   瞳孔を、…殲滅状態?

    見つめられるべき

   うずめつくした


   …あ、


   ね?見ていてあげよう

      花

    そうであるべきものなのだから

     まなざしは、すでに

   あなたを、ね?そんな

      花。…な!残酷な

    失笑を?ふと

     見つめあうべ

   わたしは、ね?あくまでも

      花

    きみのなすべきことは、もう

     き。いっ…見つめられるべ

   赦してあげよう


   花

      まなざしは、すでに

    なにもない。…ね?

     そうであるべきものなのだか

   花。ららっ。拒絶にも似た

      見つめあうべ

    でしょ?

     咀嚼する。わたしは

   抱擁を、いっ。…花

      見つめられるべき

    なにも、…ね?

     あなたを。この

   花


   な、


   花。執拗に

      そうであるべきものなのだから

    ふりそそぐ。うっ

     花。ららっ

   すべてを、視野に

      風さえ、あしたの

    ふり、いっ

     花。あっ

   占拠してゆく

      ああ!花粉に染ま

    いっ

     花

   花々に


   いっ


   綺羅めきが

    ゆびが!あなたの

   繊細だから

    頸を、わたしの

   あなたを、わたしは

    絞める夢を見た

   ええ。もう、埋葬しておく


   …が、


   まなざしは、すでに ;03

      見て。み、み、み、

    夢を。だから

     らっ。花。らっ

   見つめあうべき

      この、わたしの不可解な

    え?見ていてあげよう

     あ、…花

   見つめられるべき

      あ、…肢体を

    受け入れら…あ!ふれら…ええ、た。夢

     え?

   見蕩れられて仕舞っているべき


   いっ


   そうであるべきものなのだから

    まなざしは、すでに

   わたしで、たしかに

    見つめあうべき

   瞳孔を、いっ。そこに

    見つめられるべ

   うずめつくした


   き。いっ


   ね?見ていてあげよう

      花。はっ

    そうであるべきものなのだか

     まなざしは、…ら。すでに

   あなたを、ね?そんな

      花。凄惨な

    自死を?いまさら

     見つめあうべき

   わたしは、ね?いまも

      花。はっ

    きみに赦された挙動は、ね?もう

     見つめられるべき

   かたむける。頸を


   ささやきを聞かせて


   花

      まなざしは、すでに

    なにもない。…ね?

     そうであるべきものなのだか

   花。ららっ。鼻息に

      見つめあうべ

    でしょ?

     と、轟音。いっ。耳は

   微動。…花

      見つめられるべ

    なにも、…ね?き

     顫動を、いっ。この

   花


   なっ


   な。執拗に

      そうであるべきものなのだから

    ふりそそぐ。うっ

     花。なな、

   すべてを、視野に

      あしたの朝には

    ふり、いっ

     花。あっ

   破滅させてゆく

      花々それらのいっせいの絶滅を

    いっ

     花。…ん?

   花々に


   いっ


   綺羅めきが

      どう?ふたりは

    ゆびが!あなたの

     いっ

   清潔だから

      きれいでしょう?

    体内を、わたしの

     いっ

   あなたを、わたしは

      かがやかしいで

    壊す夢を見た

     いっ

   埋葬しておく

   …が、










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

0コメント

  • 1000 / 1000