愛すべき、ある蠱惑。獅子。鷲。そして蛇；パルティータ #01；...for oedipus rex #002

　　　見出してあげよう　；hymnus

　　　きみに。わたしを

　　　ほふられた？…かの

　　　空も。うつくしく

　　　音響を。さらす

　　　ほふられた？…かの

　　　過去も未来も

　　　いまも？きわだって仕舞っていたから

　　　見出してあげよう　；canon à 4

　　　　ん？もう

　　　きみに。わたしを

　　　　見出してあげ

　　　　　ん？ええ

　　　ほふられた？…かの

　　　　　　そうだ！すべての空はうつくしくなければなら

　　　　きみに。わたしを

　　　　　見出してあ

　　　空も。うつくしく

　　　…あ、

　　　音響を、さらす

　　　　　　な、…え？

　　　　ほふられた？きみに

　　　　　音響を、さら

　　　ほふられた？…かの

　　　　　　見出してあげよう

　　　　…かの、あ！空もうつくしく

　　　　　ほふられた？…かの

　　　過去も未来も

　　　　　　きみに。わたしを

　　　　音響を。ほふられた？

　　　　　ら。轟音を

　　　いまも？きわだって仕舞っていたか

　　　ら

　　　　…あ、

　　　ええ

　　　見つめていてもいいのだよ　；sonata à 4

　　　だから、見つ

　　　ら、…見える？

　　　きみは。ねぇ見つめていて

　　　ね？

　　　　　　咀嚼するがいい

　　　　すべて。わたしは

　　　　　翳りあう、それら

　　　ね？

　　　　　　綺羅めきたちを

　　　　あなたの

　　　　　翳りらを

　　　ね？

　　　　　　綺羅らぎあう、そ

　　　　すべて。わたしは

　　　　　飲み込むがいい

　　　ね？

　　　見つめていて

　　　ら、見える？

　　　ら。だから、わたしは

　　　あなたの未来にほかならなかっ

　　　ほら

　　　　きみは。ねぇ見つ

　　　ら、

　　　見つめていて

　　　　　　見える？もう

　　　　え、え

　　　　　きみにきみは

　　　なにが？…もう

　　　　　　ずっと、ぼくだって

　　　　え？…ねぇ、

　　　　　見出されるべき風景それらの

　　　きみに

　　　　　　見つめてあげよう

　　　　綺麗？わたしは

　　　　　すべて、あり得べき可能性その些末にいたるまで

　　　それ以外

　　　ほら

　　　　あ！

　　　ら、

　　　見蕩れていて

　　　　　　見える？すれすれの

　　　　うつくしい？猶も

　　　　　放て。…って、火を！

　　　なにが？…いまさら

　　　　　　あやうい至近。あまりにも接近すぎた距離感は切実に

　　　　ねぇ、…え？ね

　　　　　だって、もう

　　　きみに

　　　　　　滅ぼすのだっ、色彩を。た！

　　　　え、え

　　　　　燃え盛ってさえいたではないか

　　　茫然と

　　　ら、ほ

　　　可能だと？みぐるしい

　　　　そう、

　　　　　茫然と

　　　忘我。そして恍惚以外に

　　　ら、あ！

　　　見出してあげよう　；cotrapunctus à 4

　　　　虹彩に、ほら

　　　きみに。わたしを

　　　　あなたは笑んでい

　　　　　あっ

　　　見蕩れないではいられないばかりの

　　　　　　永遠に？明晰に

　　　　い、たではな…そう

　　　　　いか、あっ

　　　永遠を。ふたり

　　　誓いあっているべきだから

　　　　　　ぼくの？

　　　　血？…ええ

　　　　　かさねあわせた

　　　くちびるも、舌も

　　　　　　歯にも、それは

　　　　どちらだったろう？傷ついたのは

　　　　　くちびるに、それは

　　　舐めていようと

　　　　　　なすりつけられた

　　　　血？…ええ

　　　　　きみの？

　　　血を、き。その、きみは

　　　永遠を。ふたり

　　　　　　永遠に？明瞭に

　　　　虹彩に、ほら

　　　　　あっ

　　　見蕩れないではいられないばかりの

　　　　うるおいうるおわされきったままに

　　　　　好き？

　　　わたしに。きみを

　　　　いっ。そう、溶解してゆ

　　　見出してあげよう

　　　ほふられた？かの　；sequentia à 3

　　　　咬んで。ほら

　　　　　沙漠だろう？いわば

　　　空は！空は！うつくしく…ほふられた？

　　　　永遠を

　　　　　そう。すくいようのない

　　　かに、われわれの

　　　　愛を、永遠に

　　　　　さばっ

　　　知れ。絶句をも

　　　知れ。絶句をも、…ええ

　　　けもの。絶滅してゆく

　　　　あなたはわたしに

　　　　　あっ

　　　けもの

　　　　魅了されていて

　　　　　あり得ない。きみほどの

　　　けだものにすらにもひとしく

　　　　さえ、も。いいん

　　　　　圧倒的莫迦

　　　絶滅してゆ

　　　絶滅してゆく、…ええ

　　　ほふられた？かの

　　　　舐めて。ほら

　　　　　沙漠だろう？あきらかで

　　　空は！空は！うつくしく…ほふられた？

　　　　永遠を

　　　　　あけすけなほどの

　　　かに、われわれの

　　　　愛を、永遠に

　　　　　さば

　　　知れ。目舞いをも

　　　知れ。目舞いをも、…ええ

　　　けもの。共喰い

　　　　あなたはわたしに

　　　　　あっ

　　　けもの

　　　　かん、軽蔑を感じ

　　　　　あり得ない。きみほどの

　　　けだものにすらにもひとしく

　　　　さえ、しても。いいん

　　　　　留保なき無能

　　　共喰いしあ

　　　共喰いしあいさえして、…ええ

　　　ほふられた？かの

　　　　すすって。ほら

　　　　　沙漠だろう？容赦なく

　　　空は！空は！うつく…ほふられた？

　　　　永遠を

　　　　　むごたらしいくらいに

　　　かに、われわれの

　　　　愛を、永遠に

　　　　　さばっ

　　　知れ。哄笑をも

　　　知れ。哄笑をも、…ええ

　　　けもの。自滅してゆく

　　　　あなたはわたしに

　　　　　あっ

　　　けもの

　　　　屈辱を知っ

　　　　　あり得ない。きみほどの

　　　けだものにすらにもひとしく

　　　　仕舞いさえ、も。いいん

　　　　　猶予なきクソ

　　　自滅してゆ…うっ

　　　自滅してゆく、…ええ

　　　ほふられた？かの

　　　　いたぶっ、ぶっ、ぶって。ほら

　　　　　沙漠だろう？もはや

　　　空は！空は！うつくしく…ほふられた？

　　　　永遠を

　　　　　あざやすぎた、…そう

　　　かに、われわれの

　　　　愛を、永遠に

　　　　　さ、白沙。あっ！

　　　知れ。鬱をも、…深刻な

　　　知れ。深刻な鬱をも、そして辛辣きまわりもなかった

　　　けもの。みずらにも餓えを知りかけた

　　　　　　けもの

　　　　あなたはわたしに

　　　　　あっ

　　　けもの

　　　　　　け、

　　　　忿怒を？…ええ

　　　　　あり得ない。きみほどの

　　　けだものにすらにもひとしく

　　　　　　けもの

　　　　さえ、も。いいん

　　　　　奇蹟的無駄

　　　餓えを？みずかのゆびさきを舐めた、

　　　その

　　　　餓えた、

　　　ええ。そう