散文とフーガ//みなもには/月。花。綺羅ら/綺羅も蝕/も、蝕。綺羅ら//#01

旋律のない複声のための詩。いまだ書かれていない散文作品のシノプシス

散文とフーガ//みなもには/月。花。綺羅ら/綺羅も蝕/も、蝕。綺羅ら//#01

　　　みなもには　；tema

　　　月。花。綺羅ら

　　　綺羅も蝕

　　　も、蝕。綺羅ら

　　　みなもには　；aria

　　　月。散り、花ら

　　　ふらり。り、花に

　　　ほら。ら

　　　月が

　　　花隠れ。月は

　　　蝕。落ち、ひかりら

　　　るりら。り、花に

　　　ほら。ら

　　　綺羅ら

　　　ゆらぎ。またたき

　　　蝕。花は

　　　蝕。綺羅は

　　　翳り、ゆらめき

　　　ささやかな

　　　蝕。さざ波ら

　　　りりら。り、翳りに

　　　ゆら。るいら

　　　蝕。すべて

　　　ゆらぎ、またたき

　　　蝕。ゆらめ、

　　　ら。ゆ

　　　ら

　　　め。ら

　　　ら

蝕を、月は。見や、り。見やりさ、…え？すれば見せていただろう、月は。ね？みなもに蝕を、　；recitativo；01

　　　そう。ね？　；contrapunctus à 3

月は。見や、

　　　わたし？…そう

見やりさ

　　　を。いまあなたを、ふと

…え？

　　　そう。ね？

　　　　　　ないんだ。いちども

すれば。見せていただろう、月は。ね？みなもに

　　　わたしも、…そう

　　　　　　かな。ほんとうに

蝕を、

　　　を。あなたを、ふ。いま

　　　　　　かなしみに

蝕を

　　　も。ふれたことなど

　　　　　　かなしみに

　　　　　　　　　ふれられたことな

蝕を、　；02

　　　そう。ね？

眼が。見や、

　　　そう。わた、

ひらきさ

　　　を。も、あな。…死ね！た、をも

…え？

　　　そう。ね？

　　　　　　ないんだ。いちども

すれば。見せていただろう、花は。ね？みなもに

　　　そう。…わたし、かならずしも

　　　　　　いっ。ほんとうに、いっ。いた

蝕を、

　　　死なな、あなたを、い。で！死ん、

　　　　　　いたみに

蝕を

　　　したしんだことなど

　　　　　　いたみに

　　　　　　　　　したしまれられたこ

蝕を、　；03

　　　そう。ね？

ささやかな。見や

　　　わた、ええ。…くすぐっ

まなざしさ、さ、

　　　たいじゃん。くすぐっを。そう。を、こそ

…え？

　　　もう、ね？

　　　　　　ないんだ。いちども

すれば。ささやかな横滑りをわずかに、す。ね？綺羅はみなもに

　　　あなたをこそ。…そう

　　　　　　ほんとうに、ぜん。ええ、

蝕を、

　　　ささやきかけた？いま、あな

　　　　　　ぜんっ絶望に。ぜん

蝕を

　　　おちたことなど

　　　　　　ぜ。絶ぜん、望に。ぜ、

　　　　　　　　　つつまれてしまっ、ん？

蝕を、　；04

　　　そう。ね？

わたしは。見や、

　　　ね？…そう

み。ほほ、さ。み。そう、ほほ

　　　あなたは、を。…い、も。ま、

…え？

　　　そう。ね？

　　　　　　ないんだ。いちども

み、さ。れば、ええ。見せていただろう、あなたに…ね？ほほは

　　　わた、…莫迦にしな

　　　　　　ほんとうにくるしみを、な

微笑を、

　　　いま。やめてくん、あ。…なんですか？

　　　　　　くるしみになど

蝕を

　　　のたうちまわっ、など

　　　　　　くるしみに

　　　　　　　　　のみこまれたこ、…ええ

微笑を、

蝕を。月は見や、り。見やりさ、…え？すれば見せていただろう、月は。ね？みなもに蝕を、　；05

　　　月。みなもには　；contrapunctus à 4

　　　　　　綺羅めきを、

　　　　なに？いま

　　　　　花を、しろい

　　　花散りふらり

　　　　　　を、花と。しろい

　　　　綺羅めいた

　　　　　を、蝕が。…え？

　　　花隠れ。…蝕

　　　　　　綺羅めきを、

　　　　それ。なに？

　　　　　花。を、しろい

　　　みなもの

　　　蝕

　　　みなもの月に

　　　　　　を、花と。しろい

　　　　ふる、え？いま

　　　　　が、蝕を。…え？

　　　花揺れゆらり

　　　　　　綺羅めきを、

　　　　なに？それ、な

　　　　　綺羅めきに、しろい

　　　月隠し。…蝕

　　　　　　を、花と。しろい

　　　　綺羅めいて、いま

　　　　　が、蝕を。…え？も、

　　　花たちの

　　　蝕

　　　みなもの花に

　　　　　　綺羅めきを、

　　　　ふるえた。いま

　　　　　を、綺羅めきと、名を

　　　舞いおち、ひかり

　　　　　　を、花と、名を

　　　　なに？それ、な

　　　　　蝕。が、しろい

　　　花隠し。…蝕

　　　　　　綺羅めきを、

　　　　綺羅めきが、いま

　　　　　を、蝕を。…名を？

　　　綺羅めきら

　　　蝕

　　　みなもにひかり

　　　　　　綺羅めきを、

　　　　それ。な

　　　　　花を、しろい

　　　波遊び。きらり

　　　　　　を、花と。名を

　　　　それら。ふ、蝕は？る、え？

　　　　　を、綺羅めきと、名

　　　翳りあい、…蝕

　　　　　　を。綺羅めき

　　　　なに？蝕も。いま

　　　　　花を、しろい

　　　綺羅め。あ、あ、

　　　あ

　　　綺羅ら。翳りら

　　　　綺羅めきが、…ふ

　　　蝕。みなもには

　　　　ふ。ゆびさきに

　　　蝕。月。花ら

　　　　ふり、る。え？れる、が

　　　ゆらら、蝕。ら

　　　なに？いま

　　　綺羅め、…え？

　　　それ、ら

　　　ふ、…え？

　　　る。

　　　り、そそぐかに。ふり

　　　る、…え？

　　　り。そそぐかに

または、せりあがるような綺羅めきであった。せ、　；06

　　　月は蝕　；contrapunctus à 4

　　　　　　る。ら、ならな、まだ

　　　　ふれるが、…ふ

　　　　　うがつようにさえ

　　　花隠れ。…蝕

　　　　　　いまだ。見蕩れ…え？

　　　　ふ。ゆびさきに

　　　　　も。しかもささやかに。あまりにも

　　　きらら

　　　　　　気には。見蕩れ、る

　　　　ふれるが、…ふ

　　　　　やさしく、ね？花も

　　　みなもに

り。あがり。せりあがり飲み込むかのような綺羅め、…ええ

　　　花は蝕

　　　　　　る。ら、らな、まだ

　　　　ふれるが、…ふ

　　　　　えぐるようさえ

　　　綺羅隠れ。…蝕

　　　　　　いまだ。滅びえ…え？

　　　　ふ。ゆびさきに

　　　　　も。しかも。あどけ、…冷酷に。な、さえも

　　　るりら

　　　　　　時には。滅びえ、え？

　　　　ふれるが、る

　　　　　あざやかに、花も。…ね？

　　　翳りあい

　　　蝕は蝕　；coda

　　　　ね？綺羅に

　　　綺羅隠れ。…蝕

　　　　も、花に

　　　る

　　　　ね？綺羅めき

　　　　も。蝕に

　　　　蝕