詩的言語の技法、第3巻;詩9篇 -07 /Ⅰ. 詩3篇



第3章

Ⅰ)詩3篇



#7//どこへ?あっ。きみを/え?とり残し、…鳥?//


   鳥?そう ;hymnus

   疾駆する、かつ

   失踪してゆく

   翳りを。ほんの


   まばたきの間の

   かつてに、めざましく

   翳りの。立ち去る

   俊敏を、ふと


なやましいのならそのぶざまな頭部を。…ええ、吹き飛ばせばいいと思うな。 ;recitativo


   鳥?そう ;organum à 4

      え?

    辛辣な笑みを

     ふれて。もう

   疾駆する、かつ

      な!きみはひとりでは

    なぜだろう?きみの

     ないのだから。すこしの

   失踪してゆく

      な!ないんだ。生きて

    横顔に見た、と

     残り時間さえ

   翳りを。ほんの


   まばたきの間の

      え?

    錯覚。だ、ろう

     残されていはし、…ね?

   かつてに、あの

      な!きみは悲惨では

    ね?わたしも。おなじ逆光に

     ふれて。あなたは

   翳りの。立ち去る

      な!ないん、…わたしに

    さらされているのだ

     ふれていて。聞こえた?

   俊敏を思った


   あ。あっ、あの ;quatrain

   翳りは、…鳥?

   どこへ?あっ。きみを

   え?とり残し、…鳥?




#8//どうであれ、とまれ/からまりあっ、//


   逆光に、あっ ;hymnus

   盲目であっ、…ええ

   あれら。見上げられた

   直射こそ。あっ


   そうであれ、とまれ

   ささやきは、…あっ

   どうであれ、とまれ

   かなさりあっ。あっ


あっ。…え?ああ!そう、そうだった。いま、赦してほしい。かつてあなたがわたしに加えて仕舞った暴力を、ね?あなたには。 ;recitativo


   逆光に、あっ ;organum à 4

      見て。あざやかな

    流し目に、その

     うずくまるのだった

   盲目であっ、…ええ

      逆光に、あっ

    あなたの。…だったでしょう?

     耳をも、ふと

   あれら。かいま見られた

      鮮烈な昏み

    かいっ、あ。見られた

     まえぶれもないまま

   直射こそ。あっ


   そうであれ、とまれ

      見て。あどけないこの

    充分に、わたしは

     ふさいで。きみは

   ささやきたち。…あっ

      逆光に、あっ

    そう。あなたにとって綺麗だったでしょうか?

     うずくま、…ええ。もう

   どうであれ、とまれ

      微笑は完璧に成功していましか?

    そう。うつくしかっ

     骨格さえ耐えられなかったかに。ん、

   かなさりあっ


   あっ

    あ

   あっ


   そうであれ、とまれ ;quatrain

   すでに、ささやきは

   どうであれ、とまれ

   からまりあっ、


   あ

    あ

   あ




#9//の、上。曙光に/のひかりに嘲けたけものたち、…と?//


   赤い日照に ;hymnus

   もう。海は

   もう。波は

   染めあげられて仕舞っ、


   もう。波は

   裏切りのある

   綺羅らの、しらむ

   発光にしらむ


が、しかし。きみにはもう言い残したことさえもない、そんな気でいたのだろう? ;recitativo

   やさしいうたを

    愛です

     ね?ね、

ブタ。クソまみれの

   うたってあげた

    いっ。愛なん、

     いっ。いいかな?

豚ども

   いっ

   ええ、


   赤い日照に ;organum à 4

      破壊を!そう

    けだものたちなら。ええ

     これがおれの、と

   もう。海は

      わたしたちは、だから

    あれら固有の

     魂だよ、と。ふと

   もう。波は

      わたしたち自身に

    滅びを見せた。あの

     舌を鼻孔につっ込んでいたね?

   もう。朝に


   染めあげられて仕舞っ、…ん?

      破壊を!そう

    日没に。紅蓮の

     口蓋いっぱいの微光たち

   ええ。裏切りのあった

      求め、た。そんなふりをして?

    色彩に。すばらしい

     慎重に、それら

   ただしろすぎた綺羅ら

      吼えてみたのだ

    窒息。…した、よね?

     肛門に、え?ひろがりつづけて

   発光に消えた


   けもの?海に ;quatrain

   の、至近。砂に

   の、上。曙光に

   のひかりに嘲けたけものたち、…と?








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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