詩的言語の技法、第3巻;詩9篇 -06 /Ⅱ. partita -02





   うたれよ。雨に ;attacca;contrapunctus à 4

      やさしさで。ぼくらは

    なにも、もう

     虚構なのだ。いわば

   花々は、いつか

      いたわりあうしかないのだからね?

    ささやかないよ。あえて

     すべて、色彩は。…ええ、

   色彩を、雨が

      でしょ?

    きみには、ひとことも

     じゃない?

   滅ぼしてゆくまで


   破滅まで。その

      でしょ?

    だれも、もう

     じゃない?

   殲滅にまで。その

      で、おっ

    きみと呼ぶべき、すでに

     じゃない?

   色彩を。花は

      おっ。おしょ?

    きみは不在だ

     じゃない?

   かがやかせていよ


   うたれつづけよ

      らしょ?

    雨は。ら、飛沫は

     眼窩さえ、ら。もはや

   花々は、らら。いつか

      ささえあっているしかな、…らね?

    残酷なのだよ?きみは

     仮構されていた

   色彩を、雨が

      いつくしみで。ぼくらは

    知ってた?ね、

     あっ。陥没にすぎない

   滅ぼしてゆくま


   で

    で

   え?








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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