詩的言語の技法、第3巻;詩9篇 -04 /Ⅰ. 詩3篇
第1章
Ⅰ)詩3篇
#4//濃くせよ。色彩を、この/雨にも。…鋭利な//
雨にうたれよ ;hymnus
花は。いつも
いつでも、いつの
深刻な朝でも
なぜ?もう
花は色彩を濃くするのだろう?
あれら、苛酷を
さらす雨にも
うたれよ。猶も ;organum à 4
咬みちぎるがいい
落ちていっ
雨に。うたれよ
花々は、いつも
あれら。ささ
無数に、色彩が。墜ちていったよ
花。花たち。いくつもの
いつでも、いつの
ささやかな
花々。めざましいばかりに
いつで、…雨に。いつであっても
深刻な朝でも
なぜ?ほら
ささや、無数。飛沫
雨に。きみは
うたれよ。雨に
色彩を濃くするのだろう?花は
を、おっ
見た?あれら
花々は。いつも
あれら、すさまじい
飛沫。あっ
雨の朝に
いつで、…雨に。いつであっ
苛酷をもさらした雨には
なおも、花は ;quatrain
花だけは、…こそは
濃くせよ。色彩を、この
雨にも。鋭利な
花 ;intermezzo
ちっ
ら、ち
花?
花た
ええ、
ち
#5//むらさきを、…ほら/踏む?ふふ、む?//
花を、…なに? ;hymnus
名は?むらさきの
花。撒き散らすかに
這わした蔦を
砂浜に
ひびわれのように
みどりづき
地割れのように
花を、…なに? ;organum à 4
うしないながら?
放擲。ひかり
ひろがりながら
名は?むらさきの、その
ら、は。みずからを
ら、ひかりらは。はっ
ひろげられながら
花。咬みついたかに
または、見逃しながら?
わっ。そこで
ひろまりながらも
這わした蔦を
砂浜に
ん。取り遁しながら?
放擲。見よ
ひろまりなが
爪をたてたかに
ら、は。みずからを
ら、ほら。らっ
ひろげられながら
みどりづき
放棄さえし、…ん?さえしあいなが
らっ、あ。赤裸々な
ひろがりながら
地割れのように
ひろがってゆく ;quatrain
裂けめ?花。蔦ら
むらさきを、…ほら
踏む?ふふ、む?
花を ;intermezzo
おっ
ち。お、
花?
墜ちてゆくかの感覚を、…網膜
ええ、
あっ
#6//花々は、海に/埋葬しようよ。いますぐに//
好きだと、花が ;hymnus
とは、言わないがいい
しろい眼を、みんな
見せるのだから
ええ、われわれは
この世すべての花
海に、花。花を。あっ
埋葬してしまうがいいのだ
ね?
好きだと、花が ;organum à 4
好きです。ただ
知らない?ぼくらは
嘘を?むしろ
言わないが、あっ
無条件で
そうだった!ひかりのなかで
あざやかすぎるとあやしまれるほどの
しろい眼を、おっ
あなたが。ただ
息を吸い、吸い込ん
嘘を。きみには
見せるのだか、あっ
あっ
あっ
なぜ?
あなたを、だから
息を吐き、吐き棄てていっ
ささやいてあげる。ほら
この世すべての花
愛して仕舞っていいですか?
ひかりの、いっ。なかで
きみは、わたしをも
海を、花に。花
永遠に、猶も
いっ。知らない?ぼくらは
疑ってもいい。ね?
埋葬してしまおうと?…いま
しろい目たち ;quatrain
剥き出しにされた虹彩に
花々は、海に
埋葬しようよ。いますぐに
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