詩的言語の技法、第3巻;詩9篇 -02 /Ⅱ. partita -01
Ⅱ)partita
ささやかな、だから ;canon à 4
ぼくらであっ
あっ
あった。にもかかわらず、そう
ささやかな、それは
あっ
風であっ
ささやかな、だから
あっ
ぼくらであっ
あった。にもかかわらず、そう
ささやかな、しかも
風であっ
あっ
微音であっ
ささやかな、それは
ぼくらであっ
あっ
あっ
ささやかな、だから
あった。にもかかわらず、そう
われわれの失敗をなじるつもりか?
ささやかな、だから
微音であっ
ん?風であっ
破滅であっ
ええ。ぼくらであっ
ささやかな、しかも
あっ
あっ
ええ。あっ
ん?
ささやかな、それは
ぼくらはすでに
抱擁しあってさえいるではないか! ;responsorium à 3;01
なじるつもりか?失敗を。あきらかな
沈黙が。あなたの
かなしいの?
破滅であっ
ふいの
ぼくたちは。…さえも、ち
あっ
傷むから
ち、たちさえも。が
あっ、すでに
赦しあってさえいるではないか! ;02
ののしるつもりか?失敗を。あきらかな
ふいに
生きてるの?まだ
破滅であっ
あなたの沈黙が、その
ぼくたちは。で、さえも
あっ
ふいの
ち、で、ちで。さえ
あっ、すでに
容認しあってさえいるではないか! ;03
せせらわら、…つもりか?失敗を。あきらかな
みじめだったから
莫迦らしい!…の?
破滅であっ
ふいに
ぼくたちは。ち、さえも
あっ
沈黙が。あなたの
ち、さ。さ、ええ。が
あっ、すでに
破壊しあっ、…いか! ;04
せめつづけるつもりか?失敗を。あきらかな
ふいの
死ねないの?まだ
破滅であっ
うたがわしかったから
ぼくたちは。え?さえも
あっ
ふいに
ち、が。さえもが
あっ、すでに
教えてください。だれか。死とはなんですか?その可能で妥当で穏当で精密な ;revitativo
ええ
孤独。わたしさえ
かゆい?
定義は?
ささやかな、だから ;canon à 4
ぼくらであっ
あっ
あった。にもかかわらず、そう
ささやかな、それは
われわれはすべからく
風であっ
ささやかな、だか
あっ
暗殺者にすぎない
あった。にもかかわら、…そう
ああっ!
ささやかな、しかも
弑殺を。あえて
ささや、や。それら
微音であっ
ささやかな、とは
風たちをあつめて
あっ
ときに謂い得な、ささやかなとは
塊りあわせて
あった。にもかか、か。そう
ぼくたちの失敗をなじるつもりか?
ささやかな、これら
大量虐殺をも。…ええ
いい?飲み込ませてあげよう、ね?
破滅であっ
ささやきのむれを
凶暴な朝日に
ささや、…きみの
あっ
焼き棄てて仕舞え!
ささやかな、あるいは
叫びをふさぐため
あっ、え?ぼくたちは
すでに
だれが ;recitativo
であっ
あっ
だれ?
いいですか?
ぼくらに
ぼくらは
ええ。そう
だれに
ぼくらに
見たのは
だろうね!
であったの?
だれを?
であっ
ほんと?
うそじゃな
ぼくらは
ええ。そう
だれが
そうだろう!
であっ
だろう、と
見たの?
え?
であったの?
だれが
ぼくらを
だ、だろう
ぼくらが
え?
ええ
であっ
だれ?
だれに
風たちの、ほら ;canon à 4;01
むらがりあった
疾走を。いまは
追いかけませんか?
わたしたちには
風たちの、ほら
ざわめきにさえも
むらがりあっ
聞き取られていた
疾走を。いまは
ひびきがあるのだ
見て。きみをさえ
わたしたちは
風たちの、ほら
めざましいほどに
かなしんであげよう
あっ。むらが
ほほ笑ませていて
だから、せめてもの
疾走を。いまは
わたしはふいに
息を飲んで仕舞っ
ほら。風たちの
ほほ笑みをください
見つめていようよ。もう
風たちは、ほら
むらがりあっ
どこに?消え去った
無駄だろう?
いまや、墜ちてゆく
疾走を。いまは
喉は?わたしの
いや。あきらかに
やがて、急激な
速度の喪失
風たちの、ほら ;02
言わないで。なにも
風たちは、ほら
絶望という、あの
からまりあった
ささやかないで
墜ちてゆく。いまや
きみの愛した
失踪?いまは
息をしないで
やがて、その鋭利な旋回
虚構ではなくて
見つめあいませんか?
わたしたちには
微笑してあげる。絶叫の口蓋のややうえで
風たちの、ほら
息を飲んで仕舞っ
轟音のうちにも
あなたの
からまりあった
風たちは、ほら
聞き取られていた
ね?
失踪?いまは
墜ちてゆ、…いまや
ひびきがあるのだ
見て。きみをさえ
ね?
わたしたちは
風たちの、ほら
くるおしいほどに
風たちは、ら。いま
傷んであげよう
からまりあっ
ほほ笑ませていて
俊敏に壊れた!
だから、せめてもの
失踪?いまは
突然、わたしは
わらいだして仕舞っ
風たちの、ほら
ください。ほほ笑みを
見つめていようよ。もう
風たちは、ほら
からまりあっ
どこに?跡形もない
手遅れだろう?
いまや滅びゆく
失踪?いまは
頬は?わたしの
いや。冷静に言って
やがて、急激な
強度の消滅
風たちの、ほら ;03
ららら。なにも言わないで
風たちは、ら
絶望という、あの
滅ぼしあった
ため息をさえ
いまや、ええ。滅びゆく
きみの愛した
疾走を。いまは
鼓動をやめて
やがて、その停滞
虚構ではなくて
もてあましませんか?
わたしたちには
微笑してあげる。死屍の悲惨のややややうえで
風たちの、ほら
わらいだして仕舞っ
名残りとしてでも
あなたの
滅ぼしあっ
ほら。風たちは、ほら
聞き取られていた
ね?
疾走を。いまは
いまや、滅びゆく
ひびきがあるのだ
見て。きみをさえ
ね?
わたしたちは
風たちの、ほら
いたましいほどに
風たちは、ら。いま
なつかしんであげよう
滅ぼしあっ
ほほ笑ませていて
滅びた!…俊敏に?
だから、せめてもの
疾走を。いまは
思わず、わたしは
目を逸らして仕舞う
風たちの、ら
ほほ笑みを、ほら。ください
見つめていようよ。もう
風たちは、ら
滅ぼしあった
どこに?思いだせさえもはやしな、
できることなど
崩壊してゆ、いま
疾走を。いまは
顔は?わたしの
いや。確実に
やがて、急激な
破綻。その
存在の
聞こえる?
見せてよ。そっと
終わった。もう
破綻
暴力でしかない!
顔。きみの
われわれも。この
事象の
音響はすべて
だれにもうつくしいと言われるべきだったと知られる
肉体はすでに
終焉。もしくは
傷みでしかない!
顔。きみの
違和でしかない
破損
0コメント