ユキマヒチル、燦濫 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi // ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、/ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、//散文と詩;30





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





「楠、と」樹々。「わかれようって。わたし、そう決めっちゃったかも、」…なの、と。さぐりのある稀薄な逡巡を、高明は見てふとすてばちな失笑を「ジュジューが?」漏らした。「わたしが」

「楠と?」

「なんで?」その、

   焦ってる?

      無理なんだ、

自由が丘にまで

   なぜ?

      ね?もう

呼び出された

   追い詰められて

      きみは

高明。13歳。

   なぜ?

      きみひとり。だけ、が

9月。土曜日。駅前の

   いらだってる?

      無理なんだ、

ファースト・キッチン。

   なぜ?

      ね?いま

2階。可能性。見られる、…だからだれかにじぶんが高明と一緒にいるという事実が見つけられてしまう可能性の当然。そんなことなど知って知り尽くし故に逆にいまさら意識されさえしないのみならず、その、むしろ積極的利用、と。高明。ひとりあざけってやるしかない。餓えた女の焦燥と苦悩が、たしかに樹々。

   壊れそうだよ

      絶望を。おれの

         び、

彼女の

   とけちゃうそう、で

      踏むがいい

         …を。微動

眉にも鮮明に

   砕けそうだよ

      背後で。この

         び、

きざした。また、目じりにも。くちびる。その尻、そして「だって、」口もとにも。「だっ。」故意の「あれじゃん?」醒めた冷淡。「別れて欲しいよね?…高明も」…必死なんじゃん!叫んだ。と、

   ささや

      きみに。わたしは

樹々。

   ささ

      暴力だ。いま

叫び、「わかんじゃん!」と。そう

   ささや

      わたしは。きみに

高明に「あんたに、さ」叫びと思われたそれら「あんたを、さ」ささやきを、「つなぎとめてさ、」声を、「つなぎとめたくって、さ」性急な声「だから、さ」の、語尾の「なんで?」痙攣を。「ね、」樹々。見つめた顔に「なんでそんなふうにあくまでクッソみたいに鈍感なふりしてられんの?結局、」撒き散らした。「ジュージュのこと、べつに好きでもないくせに。」だから、彼。ふと高明が鼻に笑った声を立てて仕舞った直後に。…そんなこと、「ないよ」

「嘘」

   すれすれで

      が。いとお

「って、お前が」

「あいつ、さ」

   顔面の

      お?しいのだ

「思いたいだけ、」

「知ってる?」

   やろっか?笑っ

      猶も。お、

「じゃ、」

「ジュージュ、」

   笑って

      この、あなたさえも

「なくて?」

「悩んでんだけど」

   すれすれで

      が。いとお

「なんで?」

「愛されてないよー」

   うなじの

      お?しいのだ

「ジュージュ?」

「ジュージュは。ジュージュは」

   やろっか?笑っ

      猶も。お、

「それ、さ。それ」

「もっと、も」

   笑って

      この、傷みさえも

「あいつ?やばっ」

「もっともっともっ」

   すれすれで

      が。いとお

「意外、おまえ」

「愛されてたいよー」

   肛門の

      お?しいのだ

「それ、」

「って、」

   やろっか?笑っ

      猶も。お、

「形態模写うますぎじゃね?」…わかれるから。樹々は、「わたし、」いきなり「楠と」無表情な顔をつくってささや「無理だよ」…なに?その「べつに高明と」無理無理無理って「高明と付き合って、」やめて。なんか「て。おねがい。おね、」無理無理そういう「付き合って、て、さ。そ」違くない?それ「そういうんじゃな」無理無理無、それ「な、ないし、別に。付き合えるとか?」やめてもう、や。やめ「そういうんでも、…じゃん。」違うよわたししてないよぜん「だから。…じゃん。だけどもう」期待とか?なんか、「な、…さ。」ぜんぜんちが「なんか無理なの」…お前。と、さ。高明。「お前、椿さんにも似たよな話し持ちかけなかった?」高明。彼がふとそう、

   まばたく。この

      て。ほくろが

         さようなら

いつか楠が

   視野の揺らぎに、も

      眉尻に

         って。唐突に

愚痴った話しを思い出した時に、

   すてきだったよ

      とりのこされ、

         世界に、さ

樹々。と、

   きみは。いまさらに

      て。あざや

         別れを告げてみる

いきなり樹々は冷静な気配を虹彩に取り戻していた。高明は、樹々を

   悲しみよ

      わたしは。わたしは

見た。ただ、

   走れ

      宝もの。きみの

見つめられるままに。やがて、ふと。樹々はひとりで、笑った。諦めたかに、そしてうつむかせていた数秒の顔をもたげると、…ふたたび。

   睫毛が

      病み中?

         ふるえかけ、

樹々。

   ふるえて、

      あぶない?

         睫毛が

ささやく。「でも、」と、「あんたが好きなわたしは、」高明。その「さ。事実だからね?」眼の前で。謂く、

   こわしたくは、ないよ

   なにも。いつでも

   どこでも。ここでも

   わたしは。だって


   好きだから。ら

    そう。あなたは

   あったかなのが

    祈るようなきもちを

   のんびりなのが

    あたえるのだ、…った。わたしに

   ゆるゆるなのが


   うしないたくは、ないよ

   なにも。いつでも

   どこでも。ここでも

   わたしは。だって


   好きだから。ら

    そう。願いは

   あったかなのが

    いつでもこころを

   のんびに餓えた

    かたむかせるのだ、…った。ななめに

   自分を愛せる勇気さえ、あ


   いやだ。あなたが

      あしたの雨は

    そうだよ。かなしいほどに

     ひからびきってゆく

   赦されないわたしが

      清楚なつちに

    しあわせになればいい、のだ

     つちの冷淡に

   きらいだ。あなたが

      種をしめられせた

    わたしだけ、が

     雨のきのうは

   愛さないわたしが


   こわしたくは、ないよ

   なにも。いつでも

   どこでも。ここでも

   わたしは。だって


   好きだから。ら

    そう。だれにも

   あったかなのが

    傷のな、い。夢見つづけた

   のんびりなのが

    わたしは。終わりを

   ゆるゆるなのが











Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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