ユキマヒチル、燦濫 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi // ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、/ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、//散文と詩;20
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
香耶。
あの
花屋。
鮮明な
タトゥーだらけの少年が、左手に掴んだストックのあわい花束のむらさきをゆらしながら立ち去ったあと、その数分後。と、違う、と。あのひとは悲しくて仕方なくてすがりたかったんだ。わたしに、…と、おなじように?わたしと。すがりたかっ、
あの
残酷だ、と
なぜ?と、
鮮明な
思った
違う、
須臾に
わたしが、
と。香耶は恋してしまったとしか想えないじぶんのこころを恐れた。二度と顔を見る可能性もたぶん、ありはしないのに。謂く、
ね。そっと、…ね?
してほしい。耳打ち
わたしに、ひそかに
目的はなに?って
だから、恋。その
感情がなにを
もとめて心は
恋に落ちるの?
ね。そっと、…ね?
花。花。だから
暴力的であった。この
色彩のなかで
してほしい。耳打ち
それら、花。花たちの
喉に。やわらかな
わたしはしかも突然に
わたしに、ひそかに
花。花。だから
辛辣であった。感情は
引きはがされてしまってい、
目的はなに?って
だから、恋。その
花。花。だから
破壊的であった。この
孤立に咬まれる
感情がなにを
それら、花。花たちの
息に。やさしげな
わたしが。突然に
もとめて心は
花。花。だから
凄惨であっ、…え?感情は
芳香のなかで
恋に落ちるの?
詩織。ふと、鉛筆を指から落と詩織。
あ。…いま
倒壊であった
ふと、
わたしが
いわば、それは
鉛筆を指から
あ。…いま
新鮮な。あくまでも
落とした。と、驚く。それに。だから、音。かかとに立っていた、
ひびきあう、か
倒壊であった
ひ、ひ、ひ、
音。フローリングに、
に。びびき
いわば、それは
ひらき、
折れた?その芯は、
ひびきあう、か
新鮮な。あくまでも
ひ、ひ、ひ、
なぜ?
の。ひびき
鮮烈な。猶も
ひるがえり
落下を。鉛筆は。落下を、なぜ?…あたりまえだ。故意に甲を下にした右手の親指。そして人差し指を、ことさらにゆっくりと脱力させたのだから。なぜ?
すくって、よ
そうだ。垂れ
スケッチ・ブックを取り落とし、ふたたび
ほら。ら、ら。
そうだ。崩れ
その下方のノイズに驚きながら、
すくって、よ
そうだ。したたり
這うように寄った高明に必死にすがりついて泣いた。暴力的な、腕の拘束に羽交い絞めの高明をそこ。床に、なぎ倒すように声。無理な姿勢をつぶさせて高明に声を立てさせてしまいながら、
聞いていた
ね?微細で
ええ。すでに
声。高明の、
声を。と、
ね?微妙で
ふれている。たぶん
そして「ごめんね、
聞こえていた
ね?微弱な
狂気に、も
ごめんね、」それら、
声が。と、
ね?微震を
わたしだけが
泣きじゃくる声を真摯に聞いた詩織は、じぶんの声にふと、感動してしまう。なにがと謂うでもない空疎な、しかし深刻な昂揚。こころの。詩織は泣き、すがる。高明は時に、突発的にさらすいつもの詩織の情熱にふと、馴れた恐怖を感じむこうに
飽きている
やめて
顔を
きみに。もう
消えて
逸らした。謂く、
好きなんだ、と
なぜ?…彼が
このひとが、と。その
突然の気づきを
好きなんだ、と
あふれた。涙が
なぜ?…彼が
あふれていた。いま
このひとが、と。その
涙のなかで
突然の気づきを
好きなんだ、と
あまえ。それ。故意に
発散。を、体温が
いいよ。あなたは
なぜ?…彼が
あまえているだけ、…とか?
熱が。息。体液。いま
もっと。やさしく。このうえもなくやさ
このひとが、と。その
自嘲を。わたしは
情熱のなかで
ささやいて。わたしに
突然の気づきを
電車に乗って新宿へ。その、
感じた。だから
鋭敏な
ひとりになった瞬間に宇夢は
感じていた。まだ
敏捷な
恐怖した。…未成年じゃん。馴れた恐怖。そしてどうしようもなく巨大で厖大でしかも、ふれるすべさえない空虚。…を、さらす恐怖。諦められないことは
感覚器であった
鋭敏な
走り去る
知っている。胸元に、
わたしは。ひとつの
敏捷な
翳り。あいまいな、
だからふくらみがはじまるあやうい谷間あたり。皮下に冷めてゆく身体的感覚に不穏を感じた。求めるこころは
なにを?
鋭敏な
容赦ない。
感じつづけていた
敏捷な
なにをどうと、求めたその
なにを?
鋭敏な
具体はなにもないままに。謂く、
見える?ほら
あなたの。その
あなたたちの、この
無防備なかたわら
犯罪者、だよ。…ね?
糾弾すべき、そして
排斥すべき、…ね?
加害者を。見て
見える?ほら
意外に。でも、ね?
ゆれを。電車に
脈動を?その
あなたの。その
なんとかなって仕舞うものだ
車体に、ゆれを
心臓は。その
あなたたちの、この
このまま、で。だから
うつされている、髪
それ。わたしのそれではない、そ
無防備なかたわら
犯罪者、だよ。…ね?
壊れそう、で。猶
ゆれを。電車に
あなたたちにはそれぞれに
糾弾すべき、そして
壊れないまま、あやうくも
車体に、ゆれを
目。それぞれの目に
排斥すべき、…ね?
このまま、で。だから
強いられたままの、骨格
風景がとじこもっている、のだ
加害者を、見て
ジュジューと、さ。と、「できっ」樹々。「できちゃっても、
ほうら、いま
駄目だよ
微笑を!
わたし、意外に
こうしてひとり
カスだよ
鬱な、やや
平気だからね?」つぶやいた。
破綻してゆく
クソだよ
微
樹々が。そして唐突に笑った顔を翳られせた。曖昧に、かつ深刻に。だから、
籠ってる
わたしの。籠っ
桜木町。
匂いが。きみの
の、も。匂う
迎賓館裏のアパートの、目覚め。高明は苛立った。高明はすでに起きていた。夕方、5時をすぎて目を覚ました樹々に遅すぎる朝食はなににするか、そんな話を断ち切る唐突の、その
発作的なきみが
つまむ
やめて。爪が
樹々。
きみの。突然の
つぶすかに
鳴ったよ。この
いたましく、かつ、
まばたき。きみの
つまむ
床に。や
なぜかうとましい。「できちゃう?」高明は、「そしたら、」嗜虐。耐えられない、「お前、」欲望。「包丁ふりまわすよな。ぶちキレて」
「ちがうよ。しないよ。親友じゃん。絆、あるから」
「嘘」…マジだって、と。つぶやく樹々が
聞くがいい
かゆい?
あれ?いま
必死にふるえる感情を押さえようと、
叫びを
喉が。ただ
なんか、さ
そこ。その
我等の
傷みにも似て
匂った
自分勝手な格闘が高明をさらに余計に昂らせた。「泣きじゃくって、」
「ちが、」
愛しあってるか
さようなら
「すてばちになって」
「ちがうから、ち」
に。いまも
すべての
「わめきちらして」
「ちが、」
愛し合ってるか
かなしみたちよ
「あばれまくって、」
「ちがう、ち」
の。しかも
永遠に、もう
「で、めっちゃくっちゃに」
「ち、」…違う?ささやいた念押しの高明を、そしていま眼の前に見る曖昧な沈黙を、
そうだ。いま
聞くがいい
激震
見て、見つめた
わたしたちは
叫びを
と。そして唐突な
4秒後、樹々は
生きていた
我等の
消滅
思わず大粒の涙をながした。泣き声もなく。まして、冴えたいぶかり顔。まだ微動だにしかけた須臾もなく。と、…病んでんだよ、と。「おまえ、
終わっちゃ、
消えないんだ
もう、なんか、
え。…え?
なにをささや
もう、めっちゃ、
終わら、お?
ささやこうとも
ちがう?もう、
終わっちゃ、
違和感が、まだ
病みま、
え。…え?
消えな
ちがう?病みまくってんじゃ」
「信じて!」と。最後につぶやき、その高明に、聞き取れなかった声が消えるのをまたずに樹々は彼の腹部に顔を埋めて泣いた。謂く、
叫んでいた
声。聞こえますか?
叫び声。声が
叫んでいた
叫んでいた
壁から、壁
声。聞こえますか?
壁じゅうに、ひび
叫び声。声が
ひびき、…マジ?
叫んでいた
叫んでいた
息を、さ。新鮮な
気づき。いま
ふれて。お願い
声。聞こえますか?
息を、したい、と。でも
わたしたち。容赦なく
わたしの体温が涙にももう
叫び声。声が
このままでいさせて
壁が取り囲んでいる、と
ゆ。うばわれてゆ。く
叫んでいた
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