ユキマヒチル、燦濫 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi // ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、/ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、//散文と詩;19
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
なぜ?…と、その月、午前。柴田香月は
降り積もる雪の
殺して
まばたく。夢?
とめどもない
死にたいから
と。その
フーガのように
いま
病室に、ひとりあらわれた壬生高明を、香月はだからただ見つめているしかなかった。見ないで。そう想う。見ないで。そうつぶやきかける。なにを?わたしを、
殺して
空疎な、この
取り憑かれていた!
と、そこ。言葉を
ほら。いま
かかとを
せつなさ、に
すべてなくしてしまったかに見えたほほ笑みの高明は、やつれのひどいじぶんの姿に苦しんでしまうはずだから。…ほんと?その、
見ないでください
懊悩の
きみは、きみに
深刻のかたわら、香月は
うつくしいもの以外、
苦悩の高明を懐疑する。いいんでしょ?どうでも。実は、きみはわたしをは
見てるよ。きみが
なに?これは
愛さない、
見えているから
なに?これは
と。それら、ただ押しつけがましい香月の茫然と、そしてしずかに虹彩にだけにじんでゆく歓喜とを、ひと眼、高明は
ひたっていなさい
なぜ?
見ないで
その精神の
やわらかな
ふるえを?
きみは
破綻をだけ疑っていた。14歳。彼、11月の
日射しに
まぶたは
わたし以外。この
高明。病室のそとで樹々は待つ。謂く、
死、の?匂い
にお、…または
恢復の?匂い
にお、…目は
死、の?匂い
感じていた。その
にお、…または
すべて。見えたもの、の
恢復の?匂い
すべてが。わたしをも
にお、…目は
死、の?匂い。または
恢復の?匂い。目は
感じていた。その
すべて。見えてい、た。ものが
なぜ?排除している、と
わたしをだけ。…と
まばたく。まぶたを
翳りがゆらし、
死、の?匂い。または
ひびきが。こまかな
おさないころに、死
ね。ね。ね、みんな
恢復の?匂い。目は
散って、なじみあわない
祖父の。だから
やや。慎重に、やや
感じていた。その
ひびきが。周囲に
痙攣。ゆびさきに
癒されてゆくん、だ
すべて。見えてい、た。ものが
なぜ?排除している、と
なぜ?わたしは
何歳?その
ね。ね。ね、緩慢に
わたしをだけ。…と
唐突に、耳を
目に、この。こどもの、…彼の
やや。ひそやかに、やや
まばたく。まぶたを
ふさぎたくなった
老いは。すさまじい
吐くん、だ。息を
翳りがゆらした
夭子。10月。その、
どんどん、わ
壊れもの
めずらしく午前中に来た高明の、
わたしは、わ
壊れたものども
施術が終わっていつもにも増して稀薄な微笑とともに帰っていった、と、その
癒されてゆく
壊れども
ドア。しまった、ドアにあやうい蝶番の金属の軋み。…錆び?匂い。錆びた金属の、と、あ、と。つぶやきかけた。そのときに、もう視界にいない高明に留保もない赤裸々な喪失感を、
ともに、愛を
絶望じゃない
かたむく
なぜ?
ささやけ。蝶よ
悲嘆じゃない
前髪が
惑う。一瞬、そこに夭子は。彼女自身に、やや押しつけがましく感じられた笑みをいまだ顔面に名残らせたままで。謂く、
まるで、故意の
自虐的なデフォルメ。…じみた
淫乱を。わたしは
なぜ?あくまでも
だから、故意の
知っている。あなたに、は
自虐的なデフォルメじみた
いない。求められて、は
淫乱を。わたしは
わたし。その狂態など
なぜ?あくまでも
過剰に、故意の
むしろきみが妄想する、そんな
知っている。あなたに、は
恋、と。きみが
自虐的なデフォルメ
妄想のかたちを
いない。求められて、は
認識したはずのこの感情は
淫乱を、…え?
模倣している気がした
わたし。その破廉恥など
もっと、なさけなく陰鬱で
なぜ?
高子。13歳の高明。彼。その、放ったものの触感と温度を感じた気がした体内に、
やめて。いま
燃えている
夜明け前。
いますぐ、きみは
ゆびさきが
夙夜。
逃げて。ひとりで
燃えている
6月。高子は
やめて。いま
爪さえも
うえで息を荒れさせた高明の頸をしめるじぶんを思って、ふと恐怖する。じぶんは壊れた爆弾にひとしい。謂く、
知ってる?いま
気づいた。わたしは
存在していた。ただ
恐怖のなかに
わたしは。または
あなたも?だから
わたしは。つまりは
わたしたち、は
知ってる?いま
どうしてだろう?ほら
気づいた。わたしは
見えないだろう?まだ
在った。ただ
夜があけない。まだ
恐怖のなかに
わたしは。または
どうしたらいい?ほら
あなたも?だから
見えないだろう?まだ
わたしは。つまりは
口もとに、その表情さえ
わたしたち、は
知ってる?いま
でも、ね?で、で、
どうしてだろう?ほら
なじられるかに。いつも
気づいた。わたしは
あばかれきった、と。この
見えないだろう?まだ
なぶられるかに。肌は
そこに。ただ
そんな実感、を
夜があけな、まだ
ふれられたことしか
恐怖のなかに
わたしは。または
こんな実感、を
どうしたらいい?ほら
いじめられるかに。いつも
あなたも?だから
もてあましきった、と。この
見えないだろう?まだ
いたぶられるかに。骨が
わたしは。つまりは
声が出ない、のだ
口もとの、そ。表情さ、そ
引き攣りをさらした
わたしたち、は
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