ユキマヒチル、燦濫 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi // ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、/ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、//散文と詩;17





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





宇夢。…わ、

   ええ

      さ。

さ、

   わたしは

      さ。さ、

と。「え?」

   絶望の子です

      さ。

返り見た高明に、ふと宇夢は茫然とした。「なに?」高明。彼がささやき、そして笑む。道玄坂を、そして高明の服を買ってやるために下りながら、「高明は、」さ、「夢とか、」さ、「ある?」

「夢?」と。高明。

   舌先に、ふと

      ええ

         耳たぶの、いたずらな

彼はその

   あまやかな

      わたしは

         微光。を、も

真摯な、かついかにも愚かしく見えた宇夢の、まなざしに想わず吹き出してしまった。「おれ?…って、だから将来の夢的な?」

「ビジョン」

「必要?」と、そして宇夢は遅れてその、ふいに活気づいて明るんだ高明にそっと笑みを「もし、」くれてやった。「なんか、そういうのあったら、お姉さん、なんか、」と、「思いっきり協力しちゃうけどな」莫迦?

   ええ

      うしなったものなど

高明。かならずしも

   わたしは

      なにも。もう

意味もなく射したその

   絶望の子です

      最初から

軽蔑に、みずから高明は惑うた。その日の空はひたすら、どうしようもなく晴れている。いくら見ても。何度も。謂く、

   恐怖。に、近い

   感覚。に、なぜ?

   だって、だって、だって

   考えられない。られ、は。し


   ない。な

      か、かな?傷いだろう、

    違う風景に、もう

     ささやけ。おれは

   ない。ない。な

      ら。だから死ぬのって

    交わらない。決して

     おれに固有の

   な、な、な、

      か、かな?苦しいだろう、

    軌道に、ぼくらは

     ひびきに、声の

   ない。な


   あり得はし、絶対に

   老い。老いさらばえて

   朽ち、朽ちてゆ、朽ちて

   衰え、そんな、ない。あり得、は。し


   ない。な

      か、かな?せつないだろう、

    違う。色彩さえ、もう

     ささやけ。おれは

   ない。ない。な

      ら。だから死ぬのって

    はぐらかすようにずれてゆく

     ありふれた、あるいは

   な、な、な、

      か、かな?穢らしいだろう、

    すれ違いさえ、ぼくらは

     述懐を。だれかの

   ない。な


   明日死んで、し

   消えてしまうだろう

   そうだろう、し

   そうだったのだろう

やばっ。…と。樹々。「好きだ。高明が。ジュージュはね、…やっぱ」車中泊。その

   ほんと?

      愛が、それでも

高明。14になる年の3月に、

   そうなの?

      恥ずかしがるから

樹々。彼女は

   ほんと?

      そっと、わたしは

倒したシートの高明に馬乗りになる。その拍子、尻がクラクションを鳴らしてしまった。謂く、

   好きだ、と。なんで?

   ささやけば、ささやき

   それ。集積ごとに

   傷むから。こころに


   だから自虐的な

   ささやきに、きみに

   愛をつげ、永遠に

   好きとさえ誓い


   好きだ、と。なんで?

      耐えられないよ。きみが

    ね。ね。ね、さ

     どこどこどこ?

   ささやけば、ささやき

      好きすぎて。なんで、きみは

    どこかで、さっき

     言って。なんどでも

   それ。散乱ごとに

      耐えられてるかな?

    笑ったね。だれか

     どこ好き?わたしの

   翳るから。こころに


   だから自傷的な

      男ともだちで、きみの。ほら

    ね。ね。ね、さ

     どこどこどこ?

   ささやきに、きみに

      いられたら。わたし、が。さ、きみは

    どこかで、いま、さ

     言って。なんどでも

   好きとつげ、永遠に

      傷つかないでもいいのかな?

    おならした!だれか

     どこ好き?わたしの

   愛をさえ誓い

と、施術の途中、眼の前にいた夭子はふと、思い出したように背を向けて、至近。突き出した臀部。…きょう、さ。夭子。「お尻、完璧かな?」故意のふてくされた横顔に、高明は無邪気なほほ笑みを投げてはなった。7月。

   やめてよ

      翳った。ただ

14歳の

   嘘は

      きみだけ、勝手に

高明。謂く、

   発情させたい、と

      ほら。これが

    クオリティ、を。わたしの

     らしい?らしい?らし

   そうではなく、猶も

      ほしいの?きみは

    教えて。赤裸々に

     女らし、ら、らし

   煽情的でさえ

      媚び。女、の

    安心させて

     これはあなたに女でしたか?

   あり得ることを


   知りたいだけ。その

   そうではなく、猶も

   動揺をあたえ

   いささかも、でも


   あり得ることを

   煽情的でさえ

   そうではなく、猶も

   発情させたい、と


   いささかも、でも

      ほら。これが

    クオリティ、を。きみは

     らしい?らしい?らし

   動揺をあたえ

      見える?媚びを

    言って。素直に

     女らし、ら、らし

   そうではなく、猶も

      きみに売る、女の

    傷つけないで

     これはあなたに可愛いでしたか?

   知りたいだけ。その

2月。やがて

   勘違いだよ。むしろ

      あれ?いま

14歳になる年の、その

   澄んでいる

      ふるえた

高明。宇田川町で「ジュージュは?」樹々。彼女と「稼働中」

「立ちんぼ…」待ち合わせた。「…だっけ?」と、その

   勘違いだよ。むしろ

      わたしは、ね?

         あれ?いま

樹々は。そして、くちびるの先に

   こころはひとり

      願ってもいる

         綺羅。睫毛に

唐突な失笑を、

   住んでいる

      しあわせを。みんなに

         ふるえた

高明。それは、彼には故意のものとしか「あいつさ、」見えなかった。マック。「最近、…てかやめてほしい」2階席。注文は「あいつ、妙に、さ」ドリンクだけ。「最近、さ」

「ジュージュ、なんか荒れてるよ」樹々がささやく。と、…なに?「荒れてる、…って?」

「マジ、このごろ、」

「なに?」…なんとかしはたほうがよくない?樹々。そこに、妙に活気づいた眼に辛辣を「いっつも、」さらした。やや「だからもう口癖みたく?」無防備に。「別れる別れるぅって。高明と。もう、きっちゃうきっちゃうぅって。高明と。てか結構すでに」お前、「うるさいんだけど」…チャンスじゃん、と。無言。そこに高明は醒めた眼のまま、なにも言わずに樹々に笑んだ。「相談行ってんだ?そっちに」

   たくらんでるの?

      まだ。きみは、

「てか、男の子って」

「うざいな。あいつ」

   うかがってるの?

      諦めていない

「…さ。大変だね。と、」

「言えばいい、そういう」

   息を。ふと

      から、こそ。きみの

「いうか、さ。ひとりで。女って」

「云わねぇから、奴」

   ひそめ、その

      眉があやうく

「うちらって、さ。意外に」

「てか」

   しめった喉に

      かたむいてゆく

「言いあったりすんじゃん。だからそういうの、そういう結構、」

「マジうざっ」

   たくらんでるの?

      ぼくは、ただ

「さ。でも、さ。高明、さ」

「え?」

   うかがってるの?

      決断しない

「なにも云わないもん」

「おれ?しかたなくね?ジュジューに言っても、」

   虹彩を。ふと

      から、こそ。きみの

「聞いてな、」

「しかたなく」

「楠からも。なんにも、さ。聞いてない。だから高明になんか最近うまくいってないねんだよね的な?相談的なそういう愚痴とか?おれ高明に聞いてんだよね的な?そういうのも、だから云わないんでしょ?高明は、謂って、ひとりで抱え込んでみたいな?そういうのわたし、ってか、…あれ、わたしにだから言わないだけ?楠が、」…元気?高明。そのふいうちじみたささやきに、樹々。そこに、と惑いをかくす余裕さえ、…え?ない。「なに?」

「聞いたよ。あいつから」

   どうする?あした

      好き?

「楠?」

「より戻したって、…から」

   雲が燃えたら

      フルーツ、が

「莫迦」

「イブだっけ?去年、」

   満天に、ぼくら

      好き?

「あいつ莫迦?なに云ってんの?それ」

「でしょ?」

   仰ぎ見るうちに

      フルーティ、な

「違うからね。それあくまでそれ。ぜんっぜん、」…気を付けて。「なにが?」

   ええ。わたしは

      散らせ!

         なに?

「刺されないでね」

   咬む。沈黙を

      歯。果汁を

         ほんとうに、きみが

「樹々に?」

   きみの眼の前で

      散ら

         言いたいことって

「だっていやじゃん。わたし。友達と、だから親友と高明がいきなりふたりともそういうドツボ落ちちゃう系の?結局どっちにとってもどっちにしてもよくないわけじゃん」…ねぇよ、と。高明。「あり得、」…ねぇ、「ねぇよ。ってか、」おまえ、…ね?なに「逆に、さ。ジュージュの、」望んでんの?じぶんで「心配したら?あいつの」なに望んでるか「自殺とか?」わかんないままで「リスカ?」と。その言葉を高明は「自傷?…とか?」むしろじぶんのために「うざっ」咬みころした。喉のそこのほうに。謂く、

   ください、な。でも

   くれなくていい、かも

   無理しなくてい、い、かも

   ください。な、勇気を


   諦めて、きみを

   ほかのひとだけを

   見つめてられ、しかも

   満足できる勇気、…お?


   ください。でも

    知ってる?ね、いま

   くれなくて、も

    目ざとく。わたしは

   無理しなくて、も

    見つけてゆくのだ。ほこ

   ください。勇気を


   諦めて、きみを

    ほころびを。ね、もう

   ほかのひとだけを

    飽きてきた、よね?

   見つめてられ、

    わたしにも。この

   満足できる勇気、…お?


   くだ、…え?でも

      そうさ。ときには

    知った。いま

     返して、とは

   くれ、…え?かも

      始まりのない、恋も

    目ざとさ

     こころを。わたしの

   無理しなくてい、い、

      しかもたぶん、永遠の

    わたしの

     絶対、ぜ。言えなかっ

   くだ、…え?勇気を


   諦めて、きみ

      そうさ。傷いんだ。ときに

    でも、さ。もう

     好き。きみのこと好きで

   ほかのひとを

      こめかみ、が。でもなんか、

    飽きてきた?

     好きすぎるわたしに

   見つめていられ

      しあわせをわたしは仮構しておく

    わたしに

     自信出てきた。ん、だ。最近

   満足できる、…お?










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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