ユキマヒチル、燦濫 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi // ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、/ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、//散文と詩;10
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
夭子。そのまなざしに、ふと
…え?
なに?
不穏な翳りがきざしたのを高明は
豪雨ですか?その
なに?
見止めた。だから、
まぶたにだけ
なに?
はじめて夭子のビラ・ローザを訪れたときに、「タトゥー?」と。ささやく。夭子。彼女はその眼。まなざしの見出した少年に、「それって、」吹いた。「きみが、」おもわず、「タトゥー、入れるってこと?」
「ほかにだれかいます?」
声だ。きれいな、
頬にあやうく
あざやかであれ
「何歳?」
声だ。澄んだ、
髪の毛が、猶も
赤裸々であれ
「年齢制限ってあります?」と、「墨、」高明。「を、入れるのに」微笑。夭子。高明の、その微笑を夭子。見、夭子。それ。うすすぎる彼の眉の印象で、妙に異物感のみが目立つ美貌。と、異臭。…と。そんな印象をこそ最初にあたえ、だから鼻に衝くなにかしゅくりあげているうちにカフェイン入りの甘すぎるフルーツを口のなかいっぱいにぶち込まれた、と。そんな、いやらしい匂いの「べつに、」苦悩。「やりたいんなら、さ。」まばたく。「やれば?」
「じゃお願いします」…でも、と。さ。夭子。「どうせ両親とか?めんどくさく、…保護者?
まるで。無理やりな
いるの?
かれら、
言い訳じみた
きみに
…じゃん?めんどい、
言葉はすでに
きみを生んだひと
じゃん。めんどくさ、
信じがたい。ただ
いるの?
ね?く、さ。なる、じゃん?
わたし自身にも
きみに
そうとき、」…だいじょうぶですよ。微笑。「八木さんの、ここ。だからここの名前、とか?云わないって謂うことは約束できたりするから。おれは」高明。そのほほ笑みはあまりに上質にすぎ、その上質とうすすぎる眉の矛盾の不穏とに、おなじまなざしにまじりあわない違和感をきざす。それが、夭子には
意外にも、…ね?
のらない、よ
だまして
不可解だった。かつ、
きみは、きっと
その手にわ。わ
嘘にして
いつまでも見ていたくも思わせ、
あかるい子だよ
のらな、な、
いつわって
と、だから巧妙な陥穽じみて。そこに、夭子にだけ、まなざしが翳る。理由はわからない。翳った夭子にも。唐突な、そしてそもそもその翳りの事実は正面に見つめた高明の視野だけに知られたにすぎない。謂く、
穢れ、を
きれいな
みなも。ほら
汚濁を。黒い
穢れ、を。だから
なにか自虐的な
きれいな、綺麗な
きみは。わたしを
みなも、に。ほら
いたましくさせ、
汚濁を。黒の
穢れ、を
きれいな
みなもに
汚濁を
落とす。と、ほら
なにか耐えがたい
拡がる波紋を
焦燥にも似た
見、傷みを
困惑を咬ませ、
くやしさと、ともに、と
見る。わたしは
知ってる。わたしは
そう。薔薇?と
色彩は。きみに
そんな風景を
きっと、あなた、ね?
蔦を。ふしだらにも
とりもどせない過失であったかに
ほほ笑みは、その
後悔するよ
からませた薔薇を?
あざやかだろう。ね?きみに
うつくしい。しかも
見る。わたしは
薔薇、だ。それら
風景を。そんな
蔦を。ふしだらに
ほほ笑みは
からませ、薔薇だ
うつくしく、しかも
見た
風景を
笑みは
うつくしかった
壬生高子。彼女はふたたび、
微光。そして
傷みなど
2005年。4月。眼の前に
あまりにもせつなく
感じようもない
かたむきはじめた高明の
やさしい微光が
稀薄すぎた
恥ずかしい亡霊を
微光。そして
幸福
見止めた。その2月?1月?…あたり、から、もうひらいた眼にもとじた眼にでも、どこかしらかに高明は色彩のない、あやしい翳りの醜態を
あばかれた!
笑っていい?だって
なぜ?きみが
さらした。
あばかれた!
あなたは。だって
きみだけが
宮島。みはらしのいい
あばかれた!
はずかしい。あまりに
みぐるしいのだろう?
リビングから、ふと海に綺羅と高明を見て、…水炊きが、と。「いいかなって」返り見た奧の秋子に答えた。「水炊き?」秋子。ふと、「って、」腑に落ちず、「鍋?」
「そう」
海は。きょうも
お砂糖
「ポン酢でいただく?」
「そう」
埋もれた。綺羅に
に、蟻
「3月よ。いま」…4月よ、と。今日から。そして無言の高子は笑った声でだけ答えた。ただなんの邪気もなく。「雅秀さん、来るじゃない。帰って…だから、」
「でも、いまさら鍋はない」
「あっさりしたもの。どうせ、
そうだ。わたしは
生きてるね?
信じていいのよ
向こうで脂っこいものばっかり、
いま、いきいきと
元気だね
きみを。わたしは
じゃ、ない?たぶん…から、
生きていた。そ、
はつらつと
傷つけな
ここにいるときくらいは、」と。そして、
そうだ。わたしは
生き
信じていいのよ
秋子は高子のふいの陽気につられ苦笑をおもわずさらす。高子。そのまなざしは、秋子のややあやうい頭上にひろがった高明の、恥ずかしすぎた崩壊をも見た。謂く、
微光が。ほら
やさしい午後には
きみを、見た
うたがいもなく
微光が
来て。ほら
やさしい午後には
来なさい。もっと
きみを
ちかくへ
うたがいもなく
微光が。ただ
至近に。もう
来て。ほら
いたたまれない。きみが
やさしい午後にも
ふれあいそうな
来なさい。もっと
ぶざますぎ、耐えがたいくらいの
せつない午後にも
きみが恥ずかしい
来て。ほら
至近に。猶も
微風が。ただ
恥じらいもなく
来て。ほら
くずれた
来なさい。もっと
せつない午後には
ちかくへ
微風が
恥じらいもなく
きみが、くずれた
せつない午後には
微風が。ほら
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