ユキマヒチル、燦濫 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi // ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、/ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、//散文と詩;09





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





夢を見た。11歳の

   まっしろく

      人間か?

高明は、その

   めざましいほどに

      まだ、この

3月。ふとまばたいた瞬間に、…空。一面に、

   まっしろく

      おれは、ね?

曇った、…なに?

   絶望的な

      ホモ・サピエンスか?

空。「どうしたの?」笑った秋子の「なに?」声。と、そしてまなざし。の、あかるさに、高明。彼はわれに返る。ん?と、やがてあわてて眼を逸らした高明を秋子は

   そばに、あなたは

      いたの?

         で、シカトしてくれ

いとおしむ。その

   いてくれた

      なんで?

         で、返り見な

朝、庭の手入れの手伝いを「やだ。…高くん、」させながら。「いきなり

   や、や。…や

お眼眼だけどっか

   やだ。よぉ。お

行ってたよ」よくあること。

   や、や。…や

と、秋子。いぶからない。なにも。高明は、たしかに時々、瞬間、正体をなくした。ほんの、イチ、ニ、のイチにだけ。成長期だから?

   あざやかすぎた

      た。芳香を、感じ

と、夢。

   色彩はなぜか

      感じ、た。ぼく

夢を見た。いつもの、

   屈辱的に

      くわ。ふと、に。鼻孔

醒めながらに見る

   思えたも

      の。わ。奧のほう、で

夢。女。全身、素肌をさらして恥ずかしげもなく、…生きてるの?あまりにも、おどろくほどに…生き、き。活き活きひた…生きてるの?ひたすらにフレッ…生き、き。フレッシュ。だけど

   フレッシュ

      死ぬな

         散り、そして

生きて、と、

   フレッシュ

      諦めるな

         舞い散り、そして

女。その

   フレッシュ

      見て

         散りかう、それら

うすい胸。そして

   フレッシュ

      おれを、見

         綺羅めきを

下腹部あたりの

   フレッシュ

      生きろ

         茫然と、そこ

あくまでゆるい

   フレッシュ

      やめて

         見蕩れてさえ、も

彎曲にも、

   フレッシュ

      受け入れないで

         わたしは、もう

水。が、水。だから

   フレッシュ

      がんばれ

         まばたきもせ

女は水に浮いている。みなも。しずかな。あお向けて。しずかに。見た。見え、水。見た。たしかにそうだった。見晴るかす、どこまでつづく水面に女は浮かんでい、綺羅。無数に水面に綺羅が散り、波の

   見えないよ

      冴えて。かつ

波うつ波のまま、女に

   かがやかしすぎて

      やわらかなの、かな?

いたずらに、波。

   綺羅らしすぎて

      鋭利で。かつ

ふれるたび、飛沫。

   見えないよ

      やさしげなの、か

女。その、水。

   色彩の自滅

      澄み切って。かつ

肌の表面にさえもだれ?と。顔は?だれ?と。見えない。顔は、だれ?と。高子は

   だれだ!

      ここで、息を

         なんですか?

例の偏頭痛のため、今日は

   れだら!

      ふとすすったのが

         あなたが見ている

起きてこない。だから

   だれだ!

      おれさ。莫迦

         風景は

秋子のために高明はそこに、気をとりなおしてほほ笑んでやった。謂く、

   見えた。見え、

   た。見えていた。その

   笑みにも。あなたの

   見えつづけたまま


   見えた。見え、

    しっかり、もっと

   た。見えていた。その

    不安がってるよ

   あなたの笑みにも

    見つめててよ。わたしは

   見えつづけたまま


   見えた

   見えていた

   あなたの笑みをも

   見えていた


   見えた

    お願い。なにか

   見えていた

    不安がってるよ

   あなたをも

    ささやいててよ。わたしは

   見え、


   見え、

   見えて、い

   あなたをも

   見、


   消えそうで。しかも

      息づく。肌が

    綺羅めきの、ほら

     あたたかだろう。ね、きっと

   消えさらない夢を

      水面に、…生きてる?

    厖大なむれ、ら。が。いま猶

     ふれれば、…肌に。その

   うとましくさえも

      痕跡も、その。見せずに

    こきざみにまたたき

     なめらかな、や。つやや、や、

   消えなよ、と。さえ、も


   ほほ笑みかけ、の

    笑っててよ。わたしは

   この笑みさえ、も

    おびえかけたよ

   稀薄になるのを

    慎重に。もっと

   気づかないまま、の


   ほほ笑みむままで

   この笑みさえ、そこ

   稀薄になるのを

   気づかないままで


   ほほ笑みかけ

    叫んでてもいい。わた

   笑み。この

    いたたまれないんだよ

   稀薄にな、な

    おしつけがましいくら、…もっと

   気づかないまま


   笑みかけ

   の。この

   稀薄にな、

   気づか、な

沢田宇夢。ふと、

   泣きそうな顔で

      疾患?喉に

道玄坂。その

   あなた。だけ、が

      声で。その、不穏な

映画館うえの喫茶店。そこで、高明。窓際の席にややうつむいたその少年を見つけた時に、

   笑いかけたのだ

      傷むの?喉は

14歳。高明。ふと、

   あなた。だけ、が

      声で。その、あいまいな

愁いを感じた。宇夢は、…なぜ?わからない。いつも、そこで

   投げつけていたのだ

      不安なの?きみは

待ち合わせ、高明と。ひとめ

   あなた。だけ、が

      声で。その、場違いな

見かけた時にはかならず捉えられた感覚。だからいつもの

   頼んでもいない

      夢に。ふと

         ささやいてほしい?

既視感。たとえ、仮りにその

   赦しを

      あなたは

         きみなど。ぼくは

高明がさきに自分を見つめて、さきに

   わたしに

      墜ちたかに

         愛したとこはない、と

彼女にいつものやや不遜なほほ笑みを投げかけてくれていた時であっても。7月。夏。高明の、そこはかとなく無造作にさらした妙なかなしさが、より鮮明に繊細な愁いを、しかも

   ね?なぜだろう

      かなしみが。そして

ひたすら押しつけがましく宇夢に

   猶予の余地なく。もう

      最高速度で

きざす。と、…元気してた?

   いとしい。きみが

      駆け抜けた

ちかより、座りもしないかたわら、つぶやきかけた宇夢を高明は見あげる。宇夢の口もとに、笑みがこわばった。謂く、

   ないのだ。きみを

   信じたことが

   なぜなら、きみは

   なかったから。なにも


   ないのだ。きみを

    ないから。な、

   信じたことが

    なにも。ぜんぜん

   なぜなら、きみは

    ないから。な、

   なかったから。なにも


   信じる余地さえ

    ないから。な、

   ないのだ。きみは

    なにも。ぜんぜん

   憩わす隙さえ

    ないから。な、

   癒す須臾さえ


   ないのだ。きみを

      信じられない。たしかに

    そそぎ込まれた。か、に

     声さえも。じぶんの

   信じたことが

      ほんとうに、きみが

    いたましいだけの。まるで

     好き。好きだ。好き、って

   なぜなら、きみは

      大好きなこのわたし自身をも

    刺激物を。喉に

     信じられ、ささやきも、その

   なかったから。なにも


   ないのだ。きみを

    ないから。な、

   信じられたことが

    なにも。ぜんぜん

   なぜなら、きみには

    ないから。な、

   なかった。なにも


   信じる余地さえ

      信じさせて、と。なぜ?

    なすりつけられた。か、に

     気持ちさえ。じぶんの

   きみとは。ないのだ

      執着を?きみに

    凄惨なだけの。まるで

     好き。好きだ。好き、って

   憩う隙さえ

      固執を?無益な

    刺激物を。網膜に

     嘘じゃない?恋する目も、その

   癒しの須臾さえ


   ないのだ。きみを

   信じたことが

   なぜなら、きみは

   ほほ笑みさえもが疑わしいから










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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