ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -333 //すべて、の。すべて/春、夏、秋、冬、すべ/ささげたい。すべてのしろい花々を//04





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





4日。早朝。雪。3月とは言え、春に降る雪。高明。ベッド。抱きしめたユイ‐シュエンの腕のなかで、高明はいつか冷たく。…ない。もう、息も。出血だけはつづいた。猶も。謂く、

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。見て


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    強度。明晰に

   雨は。雨が

    微光。見て

   去ったんだ

ください。と、ぼくはやさしさを。思わず、そのぜんぶ、唐突な目覚に。あやういままで出逢った失神からの、唐突なひとたちに、目覚めにぜんぶ。そんな知った。だからぼくが、たしかにぜんぶのひとたちに、いま、失神していたのだという赤裸々なそのいま、いまだけは、事実に。ささげたいのだから。そのやさしさをください。と、ぼくは

   ら。芳香

      失神したのだよ

やさしさを。思わず、その

   を。いきなり、背後

      ぼくは、きみを

ぜんぶ、唐突な

   で、放つものだか

      見つめながらも。その

目覚めに。あやういままで出逢った失神からの、唐突なひとたちに、目覚めにぜんぶ。そんな知った。だからぼくが、たしかにぜんぶのひとたちに、いま、失神していたのだという赤裸々なそのいま、いまだけは、事実に。ささげたいのだから。そのやさしさをいま、

   咆哮を

      あたたかい?

         涙。わたしの

いま、

   やや前方で、しかも

      あたたかな

         それ。やがて

いま、と、

   解き放とうとしていたそれら

      あたたかい?

         しずく。音もなく

ふと、そこに

   けものたち。飼いならされた、

      あたたかな

         拡げ、波紋を

踵を返して赤むらさき色の肛門にその雪を果敢にぬりたくってみせた瀟洒な野生のけものよ。それ、…右手?

   なにも。あとにはな、な、な、

      すべて、の。すべて

    見て。せめて

     ここに、わたしは

   なにもぅ。おぅ。う

      春、夏、秋、冬、すべ

    見たものその色さえ

     いまも。ここに、

   な。あとには、な。残さ。な。な、

      ささげたい。すべてのしろい花々を

    せめて、見て

     きみのそばに。…ほら

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

    み。ひら。み

   ここにいてもいいですか?

    見ひらいていた。眼を

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

    み。らひ。み

   呼吸をしてみてもいいですか?

渇きを。わたしは

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。見て


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

   ここにいてもいいですか?

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

   呼吸をしてみてもいいですか?

渇きを。わたしの

   微光。見て

   …て。微光

   おぅ。見て

   微光。…て

#02

   いっ。微光

   やめっ。いっ。もう

   おねが。ぃえっ。もう

   び。微光

ください。ささげたいから。そのやさしさを。やさしさをぜんぶ、ください。いままでやさしさを。出逢ったぜんぶ、ひとたちに、いままでぜんぶ。そんな出逢ったぜんぶに、いま、ひとたちに、いま、ぜんぶ。そんな、いまだけはぜんぶに、いま、ささげたいから。そのいま、やさしさをいまだけは、

   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    やめて。もう

   雨は。雨が

    お願い。もう

   去ったんだ

ください。やさっ。す。さ、ささやいていたの?ぜんぶ、いままでぼくの耳もとに、だから出逢っ失神しつづけていたぼくのた。ひ。に、ぜんぶ。そんな耳に、きみはぜんぶにま、ま、ま、いま。だけはささやきつづけていたの?…ん?げ。たいから。そのやさしさを、と、ふと。そこに踵を返、けもの。のたうちまわる下半身の蛇尾よ。その鱗よ。こみよがしなままでぼくの

   降りつづき、

      差異が?明確な

耳もとに、

   雨が。降りつ、沈鬱な

      差異が?…思考

だから

   降りつ、情け容赦な、

      そして感情とに

出逢っ失神しつづけていたぼくのた。ひ。に、ぜんぶ。そんな耳に、きみはぜんぶにま、

   お似合いだ。あなたはには

      肛門。…と

         たれてしまうよ

ま、

   わたしも、その

      差異が?そして口蓋と

         なに?

ま、

   降りつづき、

      存在しなかったように。いちども

         たれちゃ

いま。だけはささやきつづけていたの?…ん?げ。たいから。そのやさしさをいま、

   雨が。降りつ、沈鬱な

      差異が?明確な

いま、

   苛酷な、つ。降りつづきさえすれば

      差異が?…けだ

いま、と、

   雨が。われわれに

      死屍だら、もう

ふと。そこに踵を返、けもの。のたうちまわる下半身の蛇尾よ。その鱗よ。こみよがしなまでに照かれ。あざや、かや、かやざ、ざ、ざ、れ。それ、左手?

   なにも。ためらいさえも感じぃ。んがっ

      満たされるべきだった。せめて

    見て。せめて

     涙。の、ように、ふと

   が。なにもため。ら。あ。らぁっ

      きみは、しろい花々で、…ほら

    見たものきみはその色彩さ、…だれ?

     流された涙のように

   なにも。ためらいもん。んっ。が。

      清潔な。きみに似た、

    せめて、見て

     ふるえなさい。花たちよ

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

    ええ。あくまで唐突に

   はがゆいんだ。とても

    と、凝視していた眼が

   そこ。やや突飛な

    ええ。あえて鮮烈な

   痙攣を、わたしは

渇きを。わたしは

   微光。いっ。微光

   やめっ。え。もう

   お願い。え。もう

   微光。いっ。微光


   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

   はがゆいんだ。とても

   そこ。やや突飛な

   痙攣を、わたしは

渇きを。わたしの

   微光。いっ。ん?

   微光。び。ん、

   微光。いっ。ん?

   微光。び。ん、

#03

   び。微

   やめて。自分を

   傷つけないで

   び。

ください。ぜんぶ、ささげたいから。そのください。やさしさを。いままでやさしさをやさしさを。ぜんぶ、出逢ったください。ぜんぶ、いままでひとたちに、やさしさを。いままで出逢ったぜんぶ。そんな、ぜんぶ、出逢ったひとたちにぜんぶに、いま、いままでひとたちにぜんぶ。そんないま、出逢ったぜんぶ。そんなぜんぶにいま、いまだけはひとたちに、ぜんぶに、いま、いま、ささげたいから。そのぜんぶ。そんないま、いまだけはやさしさをぜんぶに、いま、いまだけはささげたいから。そのください。いま、ささげたいから。そのやさしさをやさしさをいまだけは、やさしさを

   しかも記憶をすら残さなかったか、に

    微光。見て。…え?

   去ったんだ

    ゆあ。あ。めて。ゆあ。あ

   め。わ。雨が

    傷つけないでください。もう

   去ったんだ

くだすあ。あ。やささやき声が。きみの。だからあっ。あさっ。い。わたしに。ささやき声。く。だっ。ああっ。あ。ぜんぶ、いままで聞き取るはずもなかったぼくに、にもかかわらずきみは出逢ったひとた。ささやきつづけていたんだね?ち。た。ち。に。ぜんぶその声を、たぶんそんなぜんぶにぃん。ま。ときにはふるわせさえしてしまいながらもま。ま。さっ。さ。うぁ。あ。さ、いま、いま、ふと。そこに、けもの。飛ぶがいい。ふいうちとして体表に生やされた雄々しいその孔雀の。だから

   見ていようか。むしろ

      しずくから

あっ。あさっ。い。わたしに、

   拡が、…見て

      うまれた。その

ささやき

   わたしたちは、ほら

      涙。…ね?

声。く。だっ。

   拡がりゆく、その

      しずく。それらは

あはっ。あ、ぜんぶ、

   それら波紋の

      生まれた。涙たち

いままで聞き取るはずもなかったぼくに、にもかかわらずきみは出逢ったひとた。ささやきつづけていてくれたんだね?ち。た。ち。ぜんぶその

   狂わせて

      ち。は、ほらそれら

         拡がってゆくよ

声を、たぶんそんな

   のめりこませて

      波紋の、むしろ

         ゆらぎ、あさい

ぜんぶにぃん。ま。ときには

   せめて、お願い

      わたしたちは、見て

         あさい、ゆらぎを

ふるわせさえしてしまいながらもま。

   溺れさせていて

      い。ようか、ほら

         拡げてしま

ま。さっ。さ。うぁ。は。さ、まい、いま、ふと。そこに、けもの。飛ぶがいい。ふいうちとして生やされた雄々しいその孔雀の羽根で、…って、それ、なに?

   しかも記憶をす。ん?…すらぁっ

      だいじょうぶ。まだ

    見て。せめて

     ほほ笑んでいるよ。わたしは

   記憶をっ。しか、ん?…をっ、し

      ほほ笑むことができる。きみは

    見たもの。それらの色彩たちぅを。さ

     ただ、きみのためだけに

   しかもぅ。う。…おっ

      あたたかいから。まだ

    せめて、…だれ?見て

     ほほ笑んでいたよ。わたしは

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

    あ。あかあうあ。あ

   殴って。壊して

    あけひろげ、口を

   だいなしにして

    あ。あうかうあ。あ

   生きていることを、後悔させて

渇きを。わたしは

   微光。

   やめて。自分を

   傷つけないで

   微光。び。


   しかも記憶をすら残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

   殴って。壊して

   だいなしにして

   生きていることを後悔させて

渇きを。わたしの

   微光。び。

   やめて。

   び。

   やめて。

#04

   微光。

   び。ぃいっ、微光

   微光。び。

   ぃいっ、微光

ください。ぜんぶ、ささげたいから。その、ふみにじるのだろうね?どうせ。ください。やさしさを。いままでそうだろう?やさしさをやさしさを。ぜんぶ、そうだろう?出逢ったください。ぜんぶそうだろう?いままでひとたちに、やさしさを。ふみにじるのだろうね?どうせ、いままで出逢ったぜんぶ。そんな、そうだろう?ぜんぶ、出逢ったひとたちにそうだろう?ぜんぶに、いま、いままでひとたちに、そうだろう?ぜんぶ。そんないま出逢ったふみにじるのだから、いま。きみはわたしにすがっているがいい。…ほら、

   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    微光。…て

   雨は。雨が

    微光。見て。その

   去ったんだ

ください。やさしさを。だから、

   とかして、ひかりを

      返り見さえも

         語れ

きみをいっぱい、つつみこめるだけの

   似合うのだから。その

      あなたは、…って、だれ?

         ささやけ

やさしさを、

   平面には、もう

      いちども。いまも

         きみは

ください。わたしは

   波紋。…ほら

      須臾にも、わたしを

         猶も

あげるよ。きみに

   とかして、ひかりを

      微弱。ささやき

         ゆがみに、涙

だから、最後に

   似合うのだから。その

      ひたすら

         涙。しずくは、…の。ゆが

ほほ笑んで。もう

   平面には、もう

      微弱な

         見て。ゆが。赤裸々に

永遠にわたしがきみをただ、

   波紋。…ほら

      ひびき。微弱に

         ゆがみに、涙

微笑の素敵なひとだったとして永遠に、永遠に、永遠の燃えつきたその先までも、…ね?記憶していられるように。雪は、ここでは虐めない。きみを。だから、…いたぶらない。だから、…苦しめない。だから、

   とかして、ひかりを

      微弱に

いまだけは

   似合うのだから。その

      ゆがみ、そこ

ほら、

   平面には、もう

      微弱な

ふるえるくちびるに

   波紋。…ほら

      ゆがみ、その

目覚めさせてみて。ほほ笑むという、その、かたちの記憶を。

   なあっ。は。なあっ

      不思議。すごく、なにも

    見て。せめて

     破壊。または、…無力だった

   なにも可能性を感じられなかったか

      悲しくないんだ。だって

    見たものそのそれらの色さ

     失われはしない、から

   なあっ。は。なあっ

      無力だった。死。または、

    せめて、見て

     不思議。すごく、すこしも

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

    なにを?…見ていますか?

   咀嚼する。冷酷な

    ささやき得さえ、もう

   なに?冷酷な

    あなたは、…だれ?なにを?

   落ちてくる。ほら。わたしたちに


   微光。び。微光

   び。び。ぃいっ

   微光。び。微光

   び。び。ぃいっ


   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

   咀嚼する。冷酷な

   なに?冷酷な

   落ちてくる。ほら。わたしたちに


   だれですか?きみぃいっ

   わ?…あ。いっ

   微光。いっ

   び。ぃいっ

#05

   微光。び。微光

   降り、せりあがり

   さわぎ、ゆがみあい

   微光。び。微光

きみのひたいに、そっとわたしは体温を移した。ほら、

   お願い死んで。うぜぇから死ん

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    降り、り。せり

   雨は。雨が

    さわ、わ。ゆがわ

   去ったんだ

手のひらで。きみの瞼に、そっとわたしは体温を移した。ほら、

   微光

      去っ

ゆび先で。きみの

   微光

      ん、雨?

目は、まだ

   微光

      去っ

わたしをはっきり映していますか?

   死んぁっ。あっ。あっ。お願い

      ひかりだった。わたしは

    見て。せめて

     指を、もう

   お願いんぬあっ。あっ

      きみの。いまも。きみが

    見たも。…色さえ

     ふるわせないで。わななかせな

   おんぬあっ。あっ。あっ

      ひかりだったから。わたしの

    せめて、見て

     爪をさえ、もう

   去ったんだ

ほら、これが。…温度

   いた。いたぶ…いっ

    み。ひら。

   つっこんで

    見ひらいた。眼を

   いじりつづけて

    え。えひ。

   いじめつづ、…いっ

わたしの、…あたたかさ。これが

   微光。見て

   降り、せりあがり

   さわぎ、ゆがみあい

   微光。いまも

ほら、

   お願い死んで。うぜぇから死ん

      あたためてあげよう

    なんどでもきみに

     朽ち果ててさえも

   去ったんだ

      永遠に、きみが

    ささやくだろう。その

     きみを、永遠に

   雨は。雨が

      つめたくなっても

    耳もとに、わたしは

     愛しているよ

   去ったんだ


   いたぶっていて

      あたた、ね?

    きみはうつくしい

     朽ち、

   つっこんでいて

      永遠に、

    きみが生きていたことは

     きみを、

   いじりつづけて

      ね、ね、

    無価値じゃなかった

     あい、…ね、ね、

   いじめつづ、…いっ


   び。降り、

      ね、ね、ね、

    くれたよ。わたしに

     ね、ね、ね、

   せりあがり、さわぎ、

      ね、ね、ね、

    もう、思い出せないくらいの忘れられない

     ね、ね、

   さわぎ、ゆがみあい、

      ね、ね、ね、

    しあわせを、いっぱい

     ね、

   び。降り、

#06

   きみはうつくしい

      あ、

    び。微光

     い、

   微光のなかに

      い、

    び

     っ

   やさしく綺羅めき

      あ、

    いっ

     い、

   きみはうつくしい










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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