ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -331 //すべて、の。すべて/春、夏、秋、冬、すべ/ささげたい。すべてのしろい花々を//02
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
2月。その
微光。…に、
3日。朝。ふと
の、うちに、び
目を醒まし、
微光。…に、
高子。まばたく。…亡霊?と。だから、…だれ?知った。高子は。これから彼は、その亡霊は永遠にわたしのまなざしのどこかしらかに潜伏しつづける気だろう、と、あるいはこれみよがしに?彼。その、…だれ?高明。…亡霊?
さわやかな、それは
歌いなさい
と。その
朝であった
鳥たちよ。いま
ゆがみつづけるいびつな翳りの変異はあまりにとめどもなく、脈略も、だからつじつまをあわせようもないままに、やめて。思う。高子。すさまじく恥ずかしい視覚的ふしだらを高子はやめて、と。…だれ?やめて。高明、と。はっきり知るそれを高子は思い出せない。謂く、
微光。見て
見なかったと同じ
強度。明晰に
やめて。もう
唐突な失語感が、あるいはありふれた既視感をもともなって喉。の、ふかくに、…猶も
微光。見て
突っ込んでしまおうよ。耳を
明晰な強度に
え?爪ならもう、曲がり切ってしまった
見なかったと同じ
ちぎり取って、耳を
見なかっ…やめて
咬む。反り返ったその爪みずから、を
強度。明晰に
反対の耳孔に、とか?
微光。見て
歯。その、…は?歯で
やめて。もう
高明。その「警察っすか?」5日。午前10時。その「無能の警察っすか?」哄笑まじりの「おれ、」声。高明。「これから、さ」
「いま、」
見ろ
ちがうよ。ぼくは
「殺されます」
「いま、どこ?」
おれを、いま
意外に、さ
「わかる?」
「聞こえる?」
見ろ
笑いそうかも
「なんにもしねぇてめぇらが善良なおれをこのおれを」
「聞いて。そこ、」
おれは、いま
なんつーのかな
「ぶっ殺したんだよ」
「どこ?」
内臓でてるぜ
ひらきなおり、的な?
「ぶっ殺すんだよ」
「いま、ね?」
足飛んでるぜ
というか、さ
「人殺しなんだよ」
「いま保護するから」
腕もげてるぜ
むしろやっと
「クソかてめぇら」
「いま」
ぼろぼろだったぜ
素顔のおれに出逢えた感じ
「おれ、もう、マジ、さ」
「向かう。保護に」
血まみれなんだぜ
素顔のおれに出逢えた感じ
「てめぇらが殺すから」
「どこ?」
見ろ
素顔をさらした
「おれ、呪うよ?」
「冷静に」
おれを、いま
空の下で、さ
「署内、地縛霊だよ?」
「落ち着いて。そこは」
見ろ
だから、さ。結局
「背後霊だよ?」
「壬生くん、そこは」
おれは、いま
腐ってねぇから
「クソだから。ただ」
「鎌倉ですか?」
絶望している
いじけてねぇから
「てめぇらがマジ、くっそだからです」
「桜木町ですか?」
きみたちが、…タコ
こんなもんじゃん?
「そうだからです」
「どこですか?」
想像さえできなかった強度
しょせん、おれじゃん?
「聞こえますか?」
「聞いて」
絶望
しょせん、世界じゃん?
「善良な一市民のこころの叫び」
「教えて」
思い描くさえできない強度
クソはクソじゃん
「クソのおめぇらの耳、」
「答えて」
絶望
ますかいてねろタコ
「届いてますか?」
「どこだよ!」
「稲村が崎だよ!」鎌倉警察刑事部が、派手にサイレンをならしながら現場に2台で辿り着いたとき、稲村が崎にもう人影はなかった。その突端に靴と携帯電話が捨てられていた。自殺者のそれに見えた。そう発見時にはすくなくとも認識された。…しくじったな、と。日隈成春巡査部長。「サイレン、鳴らしちゃってたな。来るとき」
「で、飛び込んだ?」山城秀紀巡査長。シカト、し、「探そう。…探して。」成春。「死体。…いや、」と、「死体、」成春。「あがんのか?ないんじゃない?そもそも。ひょっとして、だから、逃げた?」とまれ、海上海中捜索。2時間。結果、高明の遺体は発見されなかった。成春は海に、眉を顰める。謂く、
過失。わたしは
記憶する。きみを
救えなかった
手立てがなかった
ただきみを、救いたいだけ。それだけなのだ。猶も、
過失。わたしは
伝えていた。そこに
手遅れだった
咬む。くちびる
記憶する。きみを
波。聞き知ったはずのそれらさえ
手のほどこしようが
咬む。歯。前歯
救えなかった
むなしさ、を
滅びた。きみは
咬む。…苦痛
手立てがなかった
2月。その
微光。…に、
3日。朝。ふと
の、うちに、び
目を醒ま、
微光。…に、
高子。まば、…亡霊?と。あり得ない。だから、…だれ?彼の。高明の。…亡霊?
さわやかな、それは
歌いなさい
と。その
朝であった
鳥たちよ。いま
ゆがみつづけるいびつな、な。変異。を、…え?謂く、
微光。見て
見なかったと同じ
強度。明晰に
やめて。もう
…猶も
微光。見て
あまりにも、もう恥ずかしすぎて
明晰な強度に
え?爪が、ふと
見なかったと同じ
見ないで。見せないで。見えな
見なかっ…やめて
のけぞりかえったままあげた咆哮に
強度。明晰に
耳孔には第三の眼がかくされていた。…とか?
微光。見て
歯。その、…は?歯が
やめて。もう
3日。逃げんなよ。穆は、椿のこころを察し、振り向きざまに「今回は、」云った。「…今回だけは、」高明に。「お前、逃げたらどこまで追い詰めさせてもらう」笑う。穆。「逃げ場、ねぇよ」
「海外?」高明。思わず。すぐさまはたく。椿が。そして吹いた。そこに「お前、
ははははは
笑え
はは、は、はは、
頭、
ははははは
模範的笑い声、で
はは、は、はは、
おかしくなってね?」もう
ははははは
笑え
はは、は、はは、
椿。その暴力に「虫か?」感覚は「虫、」狎れきった。「100疋くらい頭蓋骨ん中繁殖してる?」期限、…と。今日中な。穆。ふたりが帰ったあとに、樹々。鳴らした。高明は、出ろ、出ろ、出ろ、と。出ない。携帯の
出ろ
出て出て出て
着歴。未登録番号。
出ろ出ろ
出て
リダイヤル。たぶん
出ろ
出て出て出て
これ。2度目。その3度目、
出ろ出ろ
出て
うざいっ、と。声。「ジュージュ?」
「は?」
老けた?
悲痛だった
まばたきをさえ
「だれ?」
「は?」
病んだ?
声。衰弱
忘れて、ぼくは
「どなたですか?」
「水葉だタコ」切った。水葉は。その、置かれていた携帯。やがて事態に気付いて高明は、思わず笑った。あたりまえだった。着歴から自局電話番号は探せない。…タコ。前の、樹々名義のほうはもう知るべくもなく、契約解除済みに違いない。だから、樹々にメールを入れた。返信で。いま、と、ひま?シカト。返信なし。樹々には3度くらい、電話した。樹々の親友だったから。樹々はもっと連絡をかさねていたに違いない。知った事では
明晰だ
ない。他人に、
おれは
もっとも自分を含めて他人の群れに、
冴え切って
廻された女を高明は
おれは
好まない。つまり、楠とくっついたジュジューのほうは。輪姦されたら自殺するべきだとすさまじい確信が高明にはあった。一秒さえ生きていてはいけなかった。ただ、そのとき彼にとっては。ただ疑いようもなく「樹々?」と。やがてたてつづけに鳴らしつづけた電話についに出た山田樹々に、「おれ」
「知ってる」
ちょろくね?
焦燥を
「いま、どこ?」
「うざいんですけど。ジュージュ?あの子とまだ話したいの?」
ちゃらくね
わたし。ふるえる
「ちげぇよ」
「あいつ別れたいって。飽きたって。やだって。すぐ殴るから」
ちゃちくね
ゆびは、焦燥を
「ちげぇよ」
「まだすがってんの」
ちゃんちゃら
おしとどめようと
「ちげ、お」
「うざいよ。ださいよ」
おかしーよクソま・
猶も
「おれが切ったんだけどむしろ」…逢えない?高明。そのささやき。「なんで?」
「もう、樹々と。100パー縁切る。そのまえに、おれ、あいつにわたしたいものある」
「なに?」
いけてんじゃん。おれ
見えちゃう?
イノチだよ
「謂えねぇ」
ついてんじゃん。おれ
希望が
可能性だよ
「なんで?」
「おれ、男だぜ?」その意味不明に樹々は、おもわず吹いた。高明はもはや聞かない。聞こえない。聞き取ら、…れ?ない。謂く、
道は、さ。自分で
切り開くものだ
未来は。いつだって
未知の先だから
いいっしょ?こいつもう、廃棄物じゃん?
道は、さ。自分で
風が。ノイズが
軽蔑してる。この
叫びかけたから。そう
切り開くものだ
生きてもいいよ
世界を。すっげぇ
生きるべきだよ
未来は。いつだって
ささやいたから。そう
イージーすぎじゃね?
風が。ノイズが
未知の先だから
「行くの?」ね、と。「やめて」樹々。「…だいじょうぶだって」そこに樹々は、「刃物、持ってく」笑う。「心配、…」樹々に、「ないさ」
逃げて
微笑を
「やばいよ」
「叫ぶから」
とおくに。ずっと、ずっと、ずっ
猶も、鼻先
「でも、」
「縁、」
とおくに。はるか、はるか、は
至近。これみよがしな
「あいついま」
「切りたいんじゃん?ジュージュは」
逃げて
接近を
「ジュジュー、」吹いた。「殺されちゃうよ」そこに、樹々は。だから、再会のファースト・キッチン。その2階。智和は樹々に、親友と連絡を取り合うそのためにだけ、好きなだけ樹々に携帯を「楠に、…」つかわせた。「あいつにだけ、連絡しとくから」
「でも、鎌倉だよね」
ほら。きみを
「近くないっけ?」
陥穽が誘う、と
「結構遠いよ。桜木、」…だいじょうぶ、と。樹々。「うちら、親友じゃん?」と、樹々。彼女は故意に「ちがう?」樹々に力強くほほ笑んだ。つじつまのあわない確信。または、あわせようという気もなかったそれ。いつでも強い子だった。と、
雨が
おびえていたね
樹々。椿たちに
あの日にも
出せなかった。声さ
まわされてさえも、それでも猶もくじけなかった。楠とクリスマスによりを戻したことなら知っていた。もう長くなった。樹々としては驚くほど長かった。祝福したかった。樹々は、樹々にだけはしあわせになってもらいたい。謂く、
自由が丘。まだ
受け入れられない
受け入れていない
わたしが。そのせい
よける。ひと目を
違います。わたし
彼女じゃないです
隠す。隠れ込み
自由が丘。まだ
もう、すぐ。…ね?
受け入れられない
きっと、わたしは
受け入れていない
赦してあげられるはずだから
わたしが。そのせい
で、そしてすでに他人の町。だから。だから他人の息吹きに怯えた。
よける。ひと目を
祈ってる。ただ
わたしを。わたしが
だいじょうぶ、だよ
違います。わたし
幸福を。きみの
きっと、あと、すこし
能なしだもん。やつ
彼女じゃないです
安全。帰還を
もう、すぐ。…ね?
人間のクズだもん
隠す。隠れ込み
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