ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -330 //すべて、の。すべて/春、夏、秋、冬、すべ/ささげたい。すべてのしろい花々を//01
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
だれかな?タコども
最後に、さ。タコ
最後に立っ
だれ?立ってんの
だれかな?タコども
最後に、さ。タコ
最後に笑っ
だれ?笑ってんの
赦さないよ。おれは。タコの屈辱の大安売り、を、さタコ
だれかな?タコども
最悪。…とは、
助けて。せめて
まだ、墜ち切ってないの?まだ
最後に、さ。タコ
まだ?まだですか?
息をさせて。せめて
まだなの?まだなの?ま
だれかな?タコども
ありますか?底。まだ
ひと息いれさ、さ、
底の底。…ま、
最後に、さ。タコ
3日。迎賓館うらのアパートで待ち合わせた。…って、椿。「お前。なんできたの?」
「歩きです」
「莫迦?」はたく。椿。はたかれた頭を、やがて我に返って高明は振る。まばたく。見る。微笑。椿は。云った。高明。その喉が「電車で来ました」
乱れ
なにを、いま
「セルシオは?水葉、ぶち切れったぞ。おどされた。…て、」
「ち、」
髪。が
見ていたのだろう?
「マジ?盗まれた」
「ち、」
乱れ
ぼくは
「…って、」
「ちがっ」
体液が
だれが、いま
「マジ?」
「ち、」
にじむ
見ていたのだろう?
「お前」
「ちがっ」
体温が
ぼくは
「頸、しめた?」
「ち、」はたく。頭を。椿は。思わず穆は吹いた。あまりにも間が抜けて見えた。高明だけではなく、もはや自分たちさえもが。「口答えすんな」
「でも」はたく。椿。…お前、さ。ささやいた。やがて、椿は、猫撫ぜ声に。「女、つれこい」
「女?」
後ろから?
やりたいんですか?
死んだ。おれ
「あの、さ。お前」
「いま?」
前から?
餓えてんすか?…意外
こころが。いま
「わかってる?」
「す、」はたく。椿。「マーシー、激おこ。わかるよね?タコ」
「はい」
「はいじゃねぇタコ」はたく。椿。「ってことは、さ。なんか、土産
折れるよ
おれ。おれ
折れそ
献上すべきじゃね?」
「椿さん、おれ」はたく。椿。「口答えすんな
そうです。わたしは
死にましょっか?
タコ」
「だから」はたく。椿。「マーシーにさ、献上。土産。なにがいい?どう?なんか
無能です
死にましょっか?
思いつく?」
「女っすか?」はたく。椿。「口答えしてんな
ええ。わたしは
死にましょっか?
タコ」
「でも」はたく。椿。「でもじゃねぇ
カスです
死にましょっか?
タコ」
「はい」はたく。椿。「莫迦にしてんか?
ええ。わたしは
死にましょっか?
てめ。おれら、莫迦に」
「ち、」はたく。椿。「口答えすんな
死にま
死にましょっか?
タコ」椿は高明に今日中に樹々を連れてくることを約束させた。謂く、
言ってくれ。もう
はっきりと。もう
ないんだ。資格が
生きる資格も
ありません。今日は、わたしは生きられません。あしたは
ないんだ。資格が
生まれなければ
すみません。空気
はしゃぎたい。抱きたい
生きる資格も
死ぬことも。ほら、
すいました。すみません
笑いたい。もっと
そうだよ。資格が
悲しむことも
漏れそうです。クソ
生きたいんだ!
死ぬ資格さえも
ありません。明日は。昨日は。わたしは生きられま、今日は
ない、と。もう
言ってよ。もう
そうだよ。資格が
死ぬ資格さえも
2月。その
微光。…に、
3日。朝。ふと
の、うちに、び
目を醒まし、
微光。…に、
高子。まばたく。…亡霊?と。ない。かならずしも、なにも。怖れ。なにも。おののき。なにも。不快。なにも。懐疑。なにも。きれいに、むしろあまりにもふつうに、ふつうの眼差しはその色彩のない翳りをまじかに見ていた。だから、…だれ?彼の。高明の。…亡霊?
さわやかな、それは
歌いなさい
と。その
朝であった
鳥たちよ。いま
ゆがみつづけるいびつな翳りの変異を見ていた。まばたいて、須臾の暗転にさえも明確な翳り。…だれ?高明、と。はっきり知るそれを高子は思い出せない。謂く、
微光。見て
見なかったと同じ
強度。明晰に
やめて。もう
唖然と。だからわたしはせめて、唖然と。その破廉恥な翳りにほほ笑みを送った。…猶も
微光。見て
いいですか?耳を
明晰な強度に
え?指に、爪を
見なかったと同じ
ふさいでも。ないし
見なかっ…やめて
咬む。爪を
強度。明晰に
聞こえないふり、とか?
微光。見て
歯。その、…は?歯が
やめて。もう
5日。1月。午前9時。「おれ、」楠に、「…さ」高明。いまさらの電話に、「おれ、マジ、」その「さ。もう、」泣き「さ。殺さ」声。嫌悪。「いま、」と、楠。「さ。おれ、」
「マジ、おれもう詰められまくっててさ」
「クッソ、おれいまクッソいそがしいんだけど」
見たくない
お願いします
「おれまで殺される」
「だから、いま」
穢れた、いわば
近寄らないで
「おれ、べつに」
「さ、クッソ、おれ」
伝染しません?だいじょうぶですか?
消えて
「なんも悪いことしてねぇのに、おれも」
「クッソいそがしい」
ふれたくない
お願いします
「おれまで」
「切る。じゃ」
終わった、いわば
近寄らないで
「なんで?おれまで、な」
「勝手に死ね。タコ」
巻き込みません?やめてね。それ
消えて
「なんでおれいまさらおれまでマジなんでおれ巻き添えくらわせれんきゃいけねぇのマジ」その「なんでだよ!」高明はもはや「教えろよ!…マジ」電話が切られた事実にさえも「救って。お願い。救って。マジ、」気づかなかった「助けて。…お願い、」謂く、
慟哭が。または
咆哮が。魂の
与えた孤独が
痛い。静寂が
懊悩を。ややナイーブな懊悩を、…死ね。ゆらがすのだ。…死ねよ。世界は、いま、…ぶっ壊れろよ。大気その…死ね。質感さえも、が。かつ
慟哭が。または
冷酷な、ほら
見える?きみには
なすりつけたよ
咆哮が。魂の
他人たち。かれら
見えないんだね?もう
罪を。かれらの
与えた孤独が
せせら笑ったよ
なくしたんだ。その視力さえ
罪。他人の、…ほら
痛い。静寂が
2月。その
微光。…に、
3日。朝。ふと
の、うちに、び
目を醒まし、
微光。…に、
高子。まばたき、…亡霊?と。眼差しはその色彩のない翳りをもはや疑いもなく、だから、…だれ?彼の。高明の。…さびしいの?
さわやかな、それは
歌いなさい
と。その
朝であった
鳥たちよ。いま
ゆがみつづけるいびつな翳りの変異に、…なぜ?と。失笑。高子は。いまさらに?…だれ?高明、と。はっきり知るそれを高子は思い出せない。謂く、
微光。見て
見なかったと同じ
強度。明晰に
やめて。もう
吐き気がしそうなほど、の。その形姿上の矛盾と不可解を恥じることもなくそれは、…だれ?ゆらぐ。猶も
微光。見て
いいですか?耳に
明晰な強度に
え?ほじくりかえすか、に
見なかったと同じ
舌をあてても。ないし
見なかっ…やめて
咬む。うぶ毛を
強度。明晰に
しゃぶるように舐め、て、とか?
微光。見て
歯頚。その、…は?らしき、その
やめて。もう
4日。1月。朝。7時。高明。雅秀に電話した。…叔父貴っすか?「かけてくんな、タコ」雅秀。高明は、笑った。「どうっすか?」
「あ?」
よかったっしょ
ぶっ込みました?
「おれの女」
「あ?」
しまるっしょ
飲ませました?ピル
「抱き心地、良くないすか?」
「なんの話しじゃタコ。二度とかけんな。死ね」終了。その、
え?
なになに?な、
日本語しゃべってよ
通話。唐突に、
は?
なになに?な、
お願い日本語しゃ
高明。彼はもはやなにがなんだかわからない。逃げられた、
はめられた?
と。思った。逃げた、
はめた?
と。樹々。あのクソ女。裏切った。激怒と絶望が一気にまなざしに色彩を奪う。謂く、
笑うがいい。ほら
クソのお前を
信じたおれを
笑うがいい。ほら
きみさえわたしを、くびきり殺す
笑うがいい。ほら
死ね。おまえが
たぎる。いまさら
どうして、おれが。ただ
クソのお前を
死んで。死ね
激情を、その
おれひとりだけが
信じたおれを
死ね。おまえが
イカレま・・に
どうしてこんな、こんなにも
笑うがいい。ほら
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