ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -326 //いいですか?耳を/ふさいでも。ないし/聞こえないふり、とか?//10





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





Ver.2.01.01

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。見て


   なにもあとに残さなかったか、に

      え、なく。記憶しな、さ

    見て。せめて

     不安なほど、むしろ

   去ったんだ

      し。しないくらいに。鮮明に。な

    見たものの色さえ

     なにも、確実に

   雨は。雨が

      なにも。謎めきさ、さ

    せめて。見て

     把握しないくらいに

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

    み。みひら。み

   ここにいてもいいですか?

    見ひらいた。眼を

   恥辱。屈辱的に

    み。らひみ。み

   呼吸をしてもいいですか?

.02

   微光。いっ。微光

   やめっ。え。もう

   お願い。え。もう

   微光。び。微光


   なにもためらいも感じなかったか、に

      だっ。流れています。まるで

    見て。せめて

     涙。の、ように、滂沱の

   去ったんだ

      だっ。涙。その

    見たものの色さえ

     な。な。その

   雨は。雨が

      だっ。滂沱の涙のよ

    せめて。見て

     あ。ふれていまあふっ。もはや

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

    いっ。ぎぃいあ。い

   はがゆいんだ。とても

    凝視した。眼が

   そこ。やや突飛な

    い。あいぃい。ぎ

   のけぞった。わたしは

.03

   微光。び。微光

   やめて。自分を

   傷つけないで

   微光。び。微光


   しかも記憶を残さなかったか、に

      ら。きみだけだった。いま

    見て。せめて

     その眼が、なぜ?いまさ

   去ったんだ

      ぼくを、猶も

    見たもの。それらの色彩たちうをさ

     さら。いまさ、猶。きみは

   雨は。雨が

      き。そこに。きみ

    せめて。見て

     さえ。ぼくだけを、そ

   去ったんだ


   ぶって。打って

    あ。あかうあ。あ

   殴って。壊して

    あけひろげ、口を

   だいなしにして

    あ。あうかあ。あ

   生きていることを後悔させて

.04

   微光。び。微光

   び。び、ぃいっ

   微光。び。微光

   び。び、ぃいっ


   なにも可能性を感られなかったか、に

      なんですか?あれは

    見て。せめて

     脆さに擬態し

   去ったんだ

      遠く、しかも

    見たものの色さえ

     しかも、ひたすらに

   雨は。雨が

      儚さを装い

    せめて。見て

     あれ、なんでしょう?

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

    なにを?見てる?な

   咀嚼する。冷酷な

    ささやき得さえ、もう

   なに?冷酷な

    な、見て。なにを?

   落ちてくる。きみに

.05

   微光。び。微光

   降り、せりあがり

   さわぎ、ゆがみあい

   微光。び。微光


   お願い死んで。うぜぇから死んで

      ふり、ふ。ふ

    見て。せめて

     しろ、く。だから

   去ったんだ

      そそぎ、ゆき。ゆ

    見たものの色さえ

     しろいんだろ?あれ、どうせ

   雨は。雨が

      ふ。ふ、ふり

    せめて。見て

     く。だか、しろ。ら

   去ったんだ


   舐めて。…いて

    み。みひら。み

   つっこんで

    見ひらいた。眼を

   いじりつづけて

    み。らひみ。み

   いじめつづけて

.06

   微光。見て

   や。も。めて。もう、も

   も、めて。もう。や。て

   微光。見て


   び、び、び

      熱いんだ。もう

    ね?雪を、いま

     なに?あれ、な

   いっ。いっ

      信じら、られら

    しゃぶらせてよ。ゆ

     しろく、あ。れあ

   いっ。いっ

      もう、熱いんだ

    雪を、ね?いま

     な、あれ。なに?

   び、び、び

.07

   見てよ。ね?

   おれは、ね?

   見えないから

   ね?もう、ほら


   もう、雪も、ね?

   つめさきも、なにも

   おれは、ただ

   眼を見ひらいてみる


   見てよ。ね?

   おれの、ね?

   身代わりだから

   ね?もう、ほら


   もう、雪も、ね?

   ゆびさきも、なにも

   おれは、ただ

   眼を見ひらいている


   きみにさえ

   眼。そらされたら、もう

   だれにも、なにも

   見られなく、ほら


   雪舞い散る。ほ

   ほら、ほ、雪ら、ら

   雪舞い散る。ほ

   ほら、ら、雪ら、ほ


   すぐさまに、きみは

   忘れたんだろ?

   おれを求めた

   その朝の夢さえも









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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