ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -324 //いいですか?耳を/ふさいでも。ないし/聞こえないふり、とか?//08
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
タン・リ‐キョウ。午前6時。もう用は済んだ。投げ込んだとき、
みなもに
昏い、まだ
鈍い音、
波紋?
でも。…あかるくない?やや、
2度。ほぼ同時、水が
みなもに
つめたい?
撥ねる音がした。ドン・シ‐ユを返り見た。オッ、
微笑
ケー、と。やがて、
微笑
親ゆびが立てられて、そしてリ‐キョウは笑んだ。血なまぐさい数日だった。はやく汗を流したい。そして、イャォ・シュ‐アに甘えたい。女の胸は、やはりいい。それをはじめてシュ‐アがリ‐キョウに教えてくれた。謂く、
わたしはきみに
会うため、きみの
わたしは。きみに
愛されるために
思った。ひたい。ふと、そのややおおきめのほくろを。
わたしはきみに
終わったよ。もう
好きじゃないんだ。こういうの、
求めていた。わたしが
会うため、きみの
終わりだよ。ほら
壊れ、壊されて
かるい飢餓。いま、…なぜ?
わたしは。きみに
未来など、もう
壊れてゆく、肉体
こんなにも、きみが
愛されるために
午前7時半。ドン・ユイ‐シュエン。椿。「ユイシュエン?」
「なに?」
「いまどこ?」これから、と、ユイ‐シュエン「帰るところです。穆さんとこ」おだやかな微笑。うつくしい少女。双子の兄とは違って。椿も穆もユイ‐シュエンを寵愛した。性的な関係を求めることもなく、ただ、「ごめん、ちょっと」可愛がるだけ。たしかに、「遠出してくれる?」ひたすら「…って、」可憐だったから。「そんな、遠くもない」
「どこ?」
愛が、わたしを
目覚めよ
ごめん
「鎌倉。由比が浜。そこ、稲村が崎って」
「あの、山?」
わたしたちを
魂よ。かつ
赦して
「じゃ、…ねぇけど」
「崖。みたいな」
破滅させるまえに
歌いはじめよ
朝焼けのま・・やろう。おれは
「そこにクソが一匹血迷ってるから」笑った。邪気もなく、ユイ‐シュエンは。だからあくまでも「そいつ、」可憐に。「…半殺しにしてもいいから。だから、さ。取り得ず生きたまま、連れてきて。そう、やつらに伝えて」
「穆のとこ?」…で、と。椿。「いいよ。
かわいっ。ぜんっぜん
やっつけ?
とりえず、
段取りなんか
やべっ
そこで」うざったく、
考えてねぇおれ
やっつけ?
椿はそして水葉を思った。これで今日も行けなくなる。さびしい。だから、水葉が。傷む。水葉は。孤独。こころが。その。知っている。椿は、自分がすでに水葉を愛していることを。そしてできるなら、身を引こうとしていることも。もっと素直に、素直なしあわせを水葉にはつかんでほしい。それをただ、願う自分の純情をときに椿は歯がゆく、しかし、
愛って、さ
すこし、
愛ってやつは、さ
かわいい。謂く、
独占?おれのもの?
泣かせるんだ
って、そういうの
ときに、きみ
愛じゃないんじゃね?
だけが、…おれを
なんか、違くね?
もっと、さ。恋って
知っていてほしい
きれいじゃねぇから
出逢った瞬間。きみと
愛って。好きって
いいよ。愛さなくて
あたいしねぇから
出逢えた。おれ
餓鬼くさいくらい
全細胞であなたが好きだ
クッソ穢ぇし
ほんとの自分に
やばいもんじゃね?
おれは決して、消え去らないぜ。
束縛?おれだけの?
怯えさせるんだ
って、そういうの
ときに、きみ
愛じゃないんじゃね?
だけが、…おれを
なんか、違くね?
もっと、さ。恋って
これ。知ってだけいて
しょせんカスだから
おれのすべてだよ
愛って。好きって
で、すぐに忘れて
ただのタコだから
見えない。きみしか
救えねぇくらい
全瞬間であなたが好き、だ
クッソ痛ぇよ
死にたい。きみのために
やばいもんじゃね?
午前8時前。稲村が崎。高明。いまだに彼はだれかに電話している。盛大な身振り手振りで。クソ、と。楠。どうせオメェは死なねぇよタコ。喉につぶやき踵を返した。見捨てた。楠は。猶も腹立たしさのみがサン・パウロさえ越えひたすら尾を引く。謂く、
見せてやりたい、と
なかだしのタコが
女。おれの、あの
くっせぇ涙を
女に。かつて
たらしてすがるぜ
きみを壊したクソ野郎
切っちゃえよだから切っちゃえ切っちゃえって切っちゃ
クソは永遠に
だいじょぶなんだ
ふたりは、ひかりを
泣かなくていんだ
クソはクソ。クソ
きみにはおれが
目指した。すでに
おれにはきみが
クソは一途に
泣かなくていんだ
ひかりは、ふたりを
だいじょぶなんだ
クソはクソ
切っちゃえよだから切っちゃえ切っちゃえって切っちゃ
見せてやりたい、と
しゃぶらせたイモが
女。おれの、あの
くっせぇケツを
女に。かつて
なすってじたばた
きみを穢したクソ野郎
虫の知らせ、と。小枝子。ようやく、山田小枝子。母。落ち着いたリビングで、
ええ。わたし
ありがと
生き延びちゃった
ソファ。樹々の
いい子です
ありがと
地獄の焔を
となり。「警察から、…ほら、届け出してたから。行方不明の、捜索願い?」
「ごめん」
「もう」と、「莫迦」小枝子は頬を甘くたたくふりを「…あえて、」する。「聞かない。不問。しかたない。聞いたって。…いいよ。ぜんぶ、これからの
うえっ。えっ
そうだよ。うちら
糧だよ。
ひーん
生きてるよ。まだ
そうしよ。…って、
うえっ。えっ
走り出せ
笑っちゃう。ね、ぜんぜん警察のひと、連絡寄越さなかったくせに」
「わたし、でも」
「いい。知りたくない。あとで、どうしても、だから
なんどでも、だ
言ったほうがこころ、
なんどでも、ただ
楽になるんなら、…だから、
赦しあえば
いまは、
なんどでも、だ
おちついたら…いい。ゆっくりで、
なんどでも、ただ
いい。だれも、責めてな…って、
理解しようとしつづけさえすれ
連絡しなきゃ、
なんどでも、だ
だ。警察にも。今朝、
なんどでも、ただ
連絡あったの。いきなり。めずらしく。もう一年くらいじゃない?放置しっぱなしの」
「してないよ」
無垢だ
せつないほどに
「ひとたちが、さ」
「なにも。ぜんぜん、してないよ?わたし」
わたしは
信じられないくらい
「知ってる。信じてる。わたしは。…ほら、娘さん、家に帰られました?って。いいえって。腹立って…やっぱりそうですか、って。後日、連絡します、とか?なにあれ」樹々は、そこに邪気もなく笑うしかない。高明。彼がなにかしでかしたに決まっている。警察に
地獄の果てで
違うと云って
ふっ飛べば?
拘束を?いや、
ひとり勝手に
平気と云って
ぶっ飛べば?
知った事ではない。高明が警察になにを言おうが、警察が自分になにを言おうが、自分はただ、文字通り犠牲者にすぎない。そして、…って、樹々。その「ジュジューには、連絡した?」声にふたたび小枝子を返り見た。「ジュジュー?」
「彼女だけ。もう、…いまだに、ジュジュー、ジュージュの心配してくれる」
つぶやけば
あなたが、かつて
「してない。今日は。ってか」
「だったら、」
きみの名を
強姦。そのあとの
「ごめん。ジュジュー、嘘ついてる。たぶん」
「嘘?樹々ちゃんが?」
つよくなるんだ
恢復を。わたしに、たしかに
「ジュージュの…わたしの、」
「って、…」
こころが。すこし
見せていったように
「ため。でも悪くないよ。ジュジューは。…連絡取りあってた。ずっと」
「…そっか」
ささやけば
わたしが、いまは
「ごめん。だから、でも」
「じゃ、わたし」
きみの名を
地獄。そのさきの
「めっちゃいい奴。ジュジューは。ぜんぶ」
「良かったんだね。なにも」
やさしくなるんだ
恢復を。あなたに、たしかに
「わたしのためだから」
「心配しなくて」微笑。やや、涙の気配をふたたび見せはじめた、小枝子。双渺。「…いい友達」微笑。「良かった。樹々に、樹々ちゃんがちゃんと、いてくれて」
「親友だもん」樹々は、そこに「うちら、」胸を張った。「生まれ月だって、さ。一か月ちがいじゃん?…ずっと一緒だった。ぜんぶ、一緒に、ぜんぶ経験?共有して、で、おっきくなってきた」
「運命かな?」小枝子は「…ジュジュー、」故意に、「きのう、」おどけた。表情と、おおげさな「…じゃない」身振りに。「おととい?その前?…会ったの。スーパーで、たまたま逢ったら、
そうだね。ひとは
さ。ジュージュ、
みんな、ほんとは
連絡ありました?って。すごく
いいひとなん
心配そう。あれ、あんたじゃなくって、わたしの心配してくれてたってことでしょ?…いい子。ほんと、
共謀?
知っている。いま
いい?耳ざわり
いい子。連絡したげて。
共犯?
言葉。わたしの
クッソうざってぇ
いまの、
共謀?
うわすべりする、それ
いい?ノイズ
こういうの。すぐ」オッケー、と。樹々、そして「でも、携帯ない」笑った。「いま、携帯、…から、携番、わかんないんだ。Mixi、」無邪気に「…入んないと」笑った。ふたりは、ふたりで、笑った。小枝子は、樹々に、だから目の前のジュージュに、胸さわぎをいまだかくせない。もう、終わっていてほしい、すべてが、と。なんのおわりとも定められないまま、それだけを祈った。樹々はただ、素直にほほ笑む。謂く、
嘘を。わたしは
あえて、いまは
あなたに、わたしを
独占していてもらいたかった
あなたのまぶたに、ひかりたち。わたしのまぶ
嘘を。わたしは
こども。その
だいじょうぶだよ。いつも
抱きしめて。いま
あえて、いまは
腕に抱かれて
ふたりは、ふたりで
抱きしめたいだけ
あなたに、わたしを
腕にすがって
親友のままで
あなたに、あげる
独占していてもらいたかった
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