ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -320 //いいですか?耳を/ふさいでも。ないし/聞こえないふり、とか?//04





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





おれ、さ。高明。その「もう、

   うと?なにを

      いま。…あ

         まどう

さ。

   おれは、いま

      消えた。いま

         こころが

おれ」午後

   ささやこうと?

      傷みも。…あ

         まどう

6時。1日。ひびき。壁の向こう。水葉。テレビ。暇なの?樹々。眼の前に、ふいの失語した高明の真摯を樹々は思わず見つめてしまった。「なに?」

「自殺しようかな?」と、声。高明の。樹々は思わず、

   言うな。おれ

      駄目だ

         生きろ生きろ生き

笑いそうになった。同時に、

   それだけは

      駄目だ

         くっそエモい感情

荒れた。頭の中を掻き毟る激怒が。ひっぱたいた。須臾の間もなく、いまだ忿怒。言葉を吐き忿怒。終わらない高明を忿怒。叫ぶ。あくまでも「ちがうから」ひそめた、その「高明、こんなの、」ささやき声で。「しちゃだめだから。こんなん、しちゃ、

   いいかも、と

      自由になれるよ

         捨てないで

ばっ。だめにな。

   ふと。それも

      解放の時さ

         そばにいて

なるから」感動。と、そう呼ぶしかないくっそエモい情熱が高明の喉を熱くする。知った。お前だけ、と。高明。おれの女は、お前だけ。電話。高明。思い詰め、午後6時半すぎ。だから、

   エモい

      あ、あ

椿に。すがる。「赦して、…」

   エモすぎ

      あつっ

と。「なに?

   エモすぎて

      あ、あ

だれ?

   エモい

      あちっ

壬生?」

「マジ、もうおれのこと、おれらのこと、だからおれのこと、赦してくんねっすか?」…いや、さ。椿。「おれも、さ。まだ状況?把握?してない、的な?そゆ感じだからさあくまでも。とりあえず、ミーティング?みたいな?基本、さ。とりあえず作戦会議しね?来いよ。桜木。穆んとこ。話し合って、さ。おれいま、

   探してる?おれ

      こころのままに

渋谷だから。そっち

   理由。バックレの

      微笑を

行くより、

   ありそな理由

      好きなだけ、その

近くね?

   おれ。探し

      微動を

…っしょ?お前も、さ。そっち、なんか、さ。やばいんっしょ?そゆ、さ。そういう感じで、かなりやばいんだったら、さ」泣いた。高明。涙は完全に激情だった。ここまで人が熱く、熱く、魂を焦がし焦がしきって猶も飽き足らず熱く泣けるという事実を、他人はいっさい気づかないまま死んでいくのだろう。叡智、

   わたしは、あなたの

      飛んだ。ぼくは

         って、タコ。いま

と。これがおれ、固有の

   あなたたちみんなの

      きみら。仰ぎ見た

         へその胡麻がよ

叡智、と、そして

   翼でありたい

      上空。はるかに

         タコ。かいーんだ

わななく。高明の喉が。まるで、まさにそこだけが他人の意志を持って唐突に自立して仕舞ったかにも。謂く、

   ふれあわない

   おれは。なぜ?

   孤立のせい

   その高貴さのせいで


   ふれあわない

    シカトだろ?きみは

   おれは。なぜ?

    聞き取れないんだ

   孤立のせい

    うつくしすぎた

   その高貴さのせいで

しょせん人類その90パーセント以上は莫迦だ。

   ふれあわない

      傷いんですよ。いま

    叫び声をは。きみは

     日射し。やさしい

   おれは。なぜ?

      クッソぼろぼろで

    不可能だ。ぼくを

     ね。それらさえ、ぼくら

   孤立のせい

      やばいんですよ。いま

    垣間見るさえも

     焼き尽くしたね?

   その高貴さのせいで

その

   思わず着メロ

      てへ

6時すぎ。

   サザンにしちゃっ

      てへ

樹々。手伝った。だから、水葉の夕食の支度。チャーハンをつくると云った。外食は、さすがに監禁という名目のある以上やりすぎだと水葉も樹々も思っていたから。フライパンを

   情熱の花

      ちん、つー。な

         なんか、体臭に

飛び出る

   薔薇よ

      ちん。うつ、な

         癖、ありますね?

米粒。樹々。讃嘆。すごい、と、「鍋、振れるんだ」…なべ?水葉。「じゃねぇよ。これ。フライパンだよ」笑う。水葉は。そして、樹々は。謂く、

   意外に、さ。こゆ

   こおゆう。こゆ

   濃ゆ?こゆう

   いんじゃね?人生

できれば、いつも自分以下の莫迦を無害にはべらかせていたい。

   意外に、さ。こゆ

      基本、男子たちは

    こゆ。こぉゆう

     お手本て。ゆうか

   こおゆう。こゆ

      能なしの莫迦なので

    こぉゆう、こゆ

     見本て。ゆうかわたし

   濃ゆ?こゆう

      なんとかしのがなければなりません

    こゆ。こぉゆう

     好きですよ。お姉さま

   いんじゃね?人生


   稀薄。薄味。こゆ

   こおゆう関係。こゆ

   濃ゆ?こゆう

   素直に、さ、きみ

できれば、嘘だけをつぶやいていたい。

   稀薄。薄味。こゆ

      わたしたちは。だから

    そゆ。そぉゆう

     莫迦そうだし実際莫迦で

   こおゆう関係。こゆ

      しあわせでのどピークでさえ

    そぉゆう、そゆ

     失敗しちゃった人生系のでも

   濃ゆ?こゆう

      若干、やや悲劇

    そゆ。そぉゆう

     かわいいかも。やや

   素直に、さ、きみ


   姉貴さんってさ

   呼べそな、さ

   そゆ。よおゆう

   そゆ。感じさえも

できれば、いつもななめ肩越しにすべての失敗を垣間見ていたい。

   姉貴さんってさ

      基本、男子たちは

    こゆ。こぉゆう

     てゆうかあー。赦せる?

   呼べそな、さ

      智慧たりないんで

    こぉゆう、こゆ

     てゆうかか、か。感じ。赦せる、

   そゆ。よおゆう

      すくなくともやりすごさなければなりません

    こゆ。こぉゆう

     無害じゃん基本。お姉さま

   そゆ。感じさえも

水葉。その、

   凄惨だった

部屋。高明。だから

   苛酷でさえあった

監禁の部屋。3日。早朝。7時。ひとり、と、気づいた。ひとり、と。ベッド。そのうえに、ひさしぶりののびのびとした感覚。もう寄り添う肉体からの阻害はない。自由、と、

   ない

      あ。あ

         ないから

樹々?気づく。

   ない

      あり得ね

         ないからないから

樹々は?数分、

   ない

      あ。あ

         ない

待った。なにも起きなかった。起きた。ついに、身を起こし、立ち上がり、あった。目舞いが。側頭に。左右に。ただ、

   病んだ?

      涙を

須臾だけだった。LDKに、

   病んだ?

      ささげよ

足音に極端に気づかないがら行った。なぜ?高明。不在。たぶん。うす昏い。そこに、水葉さえも。だから、ひそめるに似たふたしかなしかしそれ以外であり得ない不在。激昂。高明は早足に、そして力のかぎりにカーテンを引く。詰まる。レールに。知った。カーテンはしかし、いつでもやさしく気づかいながら引いてやらなければ、

   そうだった!

ならない。わたしたちの

   そうだったんだ!

自由には。性急な、力まかせの。それは、結局はわたしたちがわたしたち自身でわたしたちにあるべき自在を放棄する愚鈍なのだ。叡智。須臾。気づき。やがて

   見ろよ

      死んだように

ひらかれ切った、

   噎せてら

      さらせ

カーテン。窓。もう、

   ひかりが

      他人事の沈黙を

見えている。海は。返り見た。そこ。明るい部屋。清潔な部屋。来た当初より綺麗に思えた。水葉が?樹々が?ふたりで?女ふたりの相乗効果?ふたりとも性格が悪いから。生得的陰湿という性格的要因。クソ。不在。もはや、赤裸々に

   消えたいよ

      過失

         終わり?もう

不在。

   ぼくは

      喪失

         いつ?ようやく

消滅。もはや、

   失敗だったから

      紛失

         終わり?もう

ふいに、しかも完璧な俊敏を見せて高明から怒りは消えた。すべてにただ、無条件に愛を感じそうになった。高明は水葉の寝室をあけた。ノックもなく、水葉。そこに。ベッドに。大股びらき。極端な悪さの水葉の

   カモン、ボーイ

      いいの?もう

寝相。その

   家紋。暴威

      おじゃましちゃうぞ

警戒のなさが、あやうく高明を激怒させかけた。その自由さえあれば、あるいは相手が樹々ならば、迷うことなく殴り飛ばしていたはずだった。なんなら、頸をも?ボディに、きっついやややばめのパンチ?クソ。叫んだ。高明。あああああ、と。あるいはその濁音に

   あああああ

      声です。あくまでも

         孔雀?

ふれかかる

   おおおおお

      ホモ・サピエンスの

         鷄?

音声。あああああ、と。「莫迦」水葉は慌てて跳ね起き、その3度目の絶叫にようやく、「うるせよ」怒鳴った。高明。その喉の絶叫を打ち消そうと?より大きな割れた絶叫で、「うるせぇ」なげつけられた枕に、高明は

   うるっ

      ぶって

われに返った。「てめぇ

   うるあっ

      好きなだけ

甘えてんじゃねぇぞタコ。また

   うるっ

      ぶって

クレームくんじゃんクソから。マジ死ね死んでマジ死んでくんね餓鬼くっそタコ」寝たまま唐突にじだんだを、いじけて、水葉はベッド。枕にうつぶせにしがみつく。謂く、

   苛酷。と、いうその

   事実。大変なんだ

   生きるの。女が

   生きるの。それでも

無駄だよ。無駄無駄

   苛酷。と、いうその

    はびこり、はびっ

   事実。大変なんだ

    はびこりつづける

   生きるの。女が

    愚鈍。くさい。暴力

   生きるの。それでも

無理だよ。無理無理

   苛酷。と、いうその

      ええ。この国は

    はびこり、はびっ

     やや変態です

   事実。大変なんだ

      男がち・ぽその尖端でつくっています

    はびこりつづける

     ち・ぽ以外に能もないので

   生きるの。女が

      だからくさいです

    無知。無能。きたない

     くさってるよね?…脳

   生きるの。それでも

走りはしない。樹々。その5時。まだ、始発もないはずだから。あるいは、逃走は時間的にやや早すぎたかもしれない。しかし、隣り。眠る男が眼を覚ますのが怖かった。鎌倉駅は近い。時間が

   怖いよ。かつ

もたない。隠れる場所も

   うざいよ。また

ない。歩く?

   活気づくモチベ

どこまで?隣り駅?まさか。ちいさな、昏い路地をさがす。隠れ処。ない。妥協。ぎりぎり妥協な可能っぽい感じ。そこ。身をひそめ、落ち着かない。焦燥。いたたまれない。動く。また。動き、動きかけ、駅前。その数100メートル内を、樹々はさ迷った。

   それは、駄目だよ

   駄目なタコと

   駄目になるのは

   やっぱ。駄目だよ

世界がいま、わたしに恐怖した。

   それは、駄目だよ

      元気だね。莫迦

    恋って、さ。ある意味

     危機が。ためらいもなく

   駄目なタコと

      これから、もっと

    幻想っちゅうか。やや

     まなざしに、すべてが

   駄目になるのは

      元気だぞ。わたし

    病み入る感じ?と、ゆう

     訴えた。危機を

   やっぱ。駄目だよ

水葉。ふと、声に顔を上げた。…ね、「ごめん。なに?」

「樹々、どこですか?」高明。あれ?と、水葉。もう、あんた

   なにを?

      空白

         捨てちゃった?

諦めたの?そう

   なにを?

      空虚

         発狂ですか?むしろ

思った。そう思ったほどに、高明はそこにあたりさわりのない笑顔をつくっているだけだった。「って、」水葉。「ごめん。マジ、なに?お姉さんいま、ぜんっぜん話よめてねぇんだわさ。むしろクッソ莫迦な小学生にもわかる感じで、さ。やさしくけなげに教えてくんないかな?しかも若干ママっぽく」

「いないんすよ。樹々。朝、」

   すべて失った、その

      覚醒だぜ

「だれ?」

「起きたら。…逃げたんすか?あれ」

   絶望のとき

      覚醒なんだ

「…じゃない?どこ?」

「は?」

   気づく。おれには

      見えるよ。いま

「どこいるの?」

「おれらん部屋。そこ、おらんくて、」

   絶望が、あると

      見えんけど。なにも

「トイレは?」部屋中を高明にさがさせながら、物音。壁の向こう。水葉はひらきっぱなし。ドア。逃走。樹々。その兆候を思い出そうとした。そう思おうとすれば最初からすべて思い当たり、唐突な衝動と思えばそうとしか思えない。…まだ、

   聞けよ。この

      閃光

         以外に、体毛

と。高明。「おれ、

   覚醒の咆哮

      発光

         濃くない?

さがすとこ、あります?」その、部屋に帰ってきた落胆の高明。「莫迦」笑った。水葉は。もう「いねぇよ。部屋んなか」笑うしかなかった。その「…わっかんねぇの?」高明が「まだ、わかっ…て莫迦。逃げたに決まってんじゃんタコ」あまりにぶざまに見えた。赤裸々に。謂く、

   見ないで。わたしを

   いないよ。ここに

   あなたの、…かれらの

   登場人物じゃない

世界がいま、わたしに恐怖した。眼の前に、ちいさなそれが。

   見ないで。わたしを

      追いかければ?だって

    消えて。そして

     外で。お願い

   いないよ。ここに

      足。あんじゃん。ほれ

    記憶からさえ

     死ぬのも殺るのもなにも叫ぶのも

   あなたの、…かれらの

      走れば?だって

    消して。わたしを

     お願い。外で

   登場人物じゃない










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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