ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -318 //いいですか?耳を/ふさいでも。ないし/聞こえないふり、とか?//02
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
31日は、その12時近くになって麻布台を
だいじょうぶ?
辞した。風雅たち本家の人間たちを
だいじょうぶ?
厭う気はない。しかし、それよりも気がかりなのは宮島の高子たちだった。秋子は、今年は言い訳をこじつけて麻布台にはこなかった。知ってる。それどころではない。雅秀は知らん顔をする。そこに風雅への裏切りを思わなくはなくも、高子たち。その
だいじょうぶ?
背後に、たとえば
平穏を思う気がむしろ、
だいじょうぶ?
鴉が、たとえば
自分の仕様の正当だけを気づかせる。もう、
ささげよ。祝福を
自覚。ふと
ほしいんだ
その日宮島に
きみたちは
王だ。わたしは
すべてのかなしみを一掃させる
渡るすべは
祝福を。わたしに
この世界の
ちから、が
ない。だからメール。そして送られた正義の写メ。あどけなさ。すさまじく、まなざし、網膜に咬みつきしかも火を放つ、そんな強烈なあどけなさ。焦れながら、雅秀は雪の下にひとり帰った。深夜、椿の
だいじょうぶ?
ええ。やや
運転で。歌舞伎町で早くから
だいじょうぶ?
いつもどおりです
さんざんシャンパンを明けた椿は、しかし酔いはしない。車内、冷淡なほどの冷静を見せ、およそ泥酔と無縁の男だった。聞いていた。いま、高明たちが水葉に監禁されていることは。椿がはしゃいだ。いまごろ、と、やつら、その声。故意の
いいっ
猿じゃっ
はい
卑猥。
いっ
猿じゃなっ
人間だから
声。「年越し3P?」笑う。助手席、雅秀は椿のために笑った。高明の名が余計雅秀をじれさせた。雪の下、その午前8時に水葉が、高明と彼よりやや年うえと知れる少女を連れて挨拶に
グロいぜ
こうやってきみは
来た。ひさしぶりの
ケバいぜ
落ちてゆく
顔。タトゥー。失笑。思った。雅秀は、もう高子たちには見せられない、と。本人は格好つけたつもりだろうが、動揺、生みの母たる高子と育ての動揺、焦慮、親たる秋子の動揺、焦慮、不安、いずれにせよ、心の騒ぎ立ちはすさまじいに違いない。もう、と、
動揺、笹に
と、ふと。焦慮、忘れた
不安。ひかり
雅秀。お前は
不安、翳り
唐突に、動揺、わたしは
焦慮。ひかりあい、
死んだと同じことだよ。そう
焦慮、翳りあい
だから、不安、こころに
動揺。笹は
こころのうちに独り言散た。水葉はひたすら貞淑に、ここぞとばかりに雅秀に女の媚びを撒き散らして楽しむ。たまに着る着物の効果。水葉はその着物のために女でいてやる。水葉の独りがってな歓喜と高揚を雅秀はそっと持て余す。水葉はとにかく、すべてうれしい。謂く、
恥ずかしげもなく
うかれてやるよ
恐れるものなき
孤独のうちに
石のような、雨だ。…背後ややななめのあたりに
恥ずかしげもなく
あなたに、または
ない?いきなり
知ってる。…ださっ。て
うかれてやるよ
あなたに伴われた
昂揚が。ふいに
傷みを。知ってる
恐れるものなき
わたしに。ふたりに
激昂みたく
壊れるしかない、いつか。しょせんは
孤独のうちに
沈黙のうちに
失語の気配に
なぜ、わたしだけが猶
わたしだけは猶も
投石のような、降雨だ。…背後ややなな、な。な、
沈黙のうちに
わたしは。もう
容赦さえなく
知ってる。…うざっ。て
失語の気配に
逃げ出したいのだ
歓喜が。ふいに
怒りを。知ってる
なぜ、わたしだけが猶
なにから?だから
ない?ときどき
壊れるしかない、いつか。しょせんは
わたしだけは猶も
朔日。高明。午前
悲劇的な
あ、あ、あまりにも
8時。そして
空を、朝
と、と、とてつもなく
樹々。水葉。気づかない、高明は、その最近の動向を雅秀に告げるうち、焦り?口早に、荒れ。言葉すべてで、荒れ。なにか、彼自身にもわかっていない感情の荒れ。気づかない。高明は、
ここだよ
悲痛さを、その
信じていいのさ
地雷。「叔父貴だけっす。椿さんとか、穆さんとか」その
ほら。ほら
空がひとりで
わかりあえたよ
穆を雅秀は
出ておいで
さらしていたから
わかりあえるよ
知らなかった。「警察なんか、なんにも、マジ、あいつらなんにもしないんで。なんにも、見殺しなんで。関係ない的な?1000万出せとか?脅されたじゃないっすか。椿さんに。とか、叔父貴とか、に。あれ、実際、被害届出したんですよ。警察行って」と、「って、」地雷。「なに?
ふれて
蹴っ飛ばす、みたく
それ」雅秀。まだ、
ふれて
かかとで、さ。地雷
激昂しない。すごみもしない。それは高明にとって、あくまでも警察に対する批判にすぎない。なんら、高明に悪意はない。「だから、その件、おれ、追い詰められてるじゃないすか。いまだから謂えますよ。けど、そんとき、クッソまじ、まじクッソやばくて。で、行くじゃないですか」
「警察?」雅秀。すでに樹々が、遅れてその樹々に水葉も気づいていた。あぶない、
わたしたちは
ふれた。…よ
いま
と。あるいは
いま、無防備に
そっと
まばたいた。きみは
もう、
こころを
やさしさが、いま
頸を
手遅れ、「警察っす」と。「マジ、意味なかった。あれ、マジもう、電話鳴っても完全シカトですもん、いま」その「おれ」瞬間、雅秀は高明の側頭をはたく。われに返る。高明は。しかし悟れない。まだ、「その、」意味を。「被害届けぇて、なんじゃ?なんなら?」雅秀は、「コラ。説明せいやボケ」掴んだ後頭部に、そのまま顔面をテーブルに叩きつけた。唇。…うえの、
これだ。この
なんですか?また
出血。血の
ぼくの。これ
ふたたびの
味を、そして高明は
血だ。これは
虐待ですか?
怯えた。樹々はだまって下を向く。謂く、
いいえ。すこしも
わたしは。猶も
なぜ?すでに
壊れたわたしを
慣れた。もう、馴れた。もう、狎れた。完全に、世界は、わたしを
壊れたあなたを
終わったひとたちを
案じるなど、まして
心配するなど
いかにして?すこしも
安心して。だから
わたしは。猶も
あなたは、もう
なぜ?すでに
死んだにひとしい
滅びたわたしを
つぶそうとする。成れた。もういま、不幸なわた
滅びたあなたを
恥ずかしい。と
安心して。きっと
手遅れだった。たしかに
死滅したひとたちを
って、べつに
あしたも、先も
醒める。褪せ
案じるなど、まして
莫迦は莫迦だよ死ぬま
昏いままだから
かく。汗を
心配するなど
朔日。高明。午前8時。そして「いま。まっ、」雅秀。「いますぐ」と、「取り下げてけぇや。そのクッソ届け、いまっ、す」
「オッケーです」声。反射能力最高の、はっきりした声、の、その
あっ。ぶ
やめましょうよ
…と。息を
須臾、更に
ぶはっ。あっ
訴えますよ?
飲んだ。はっ
雅秀は高明を殴打する。水葉は思わず失笑した。妙にうわついて、皮膚のしたに体温だけの高揚をかんじながら。謂く、
そわ、そ。わっ。わっ
初めての、だから
わっ。わっ。そ、そわ
デートだ的、な?
なぜこんなにも。…嘘。わたしはたしかに悲しんでいた。なぜ?
そわ、そ。わっ。わっ
で。自分。で、たぶん
初めての、だから
きみ。思ってるほど
わっ。わっ。そ、そわ
じゃない。悲惨、じゃ
デートだ的、な?
なぜこんなにも。…錯誤。わたしはたしかに暴力を拒絶していた。なぜ?
そわ、そ。わっ。わっ
感覚。奇妙な
で。自分。で
逸らさないで。目
初めての、だから
せつないのだった
きみ。思っ
ほら。あな、…目。たの男
わっ。わっ。そ、そわ
なにが?猶も
じゃない。悲
目。おならこきそう
デートだ的、な?
朔日。高明。午前8時。そして樹々。まばたく。「お前」と、雅秀。「マジ殺すぞ。マジくそか?タコ。いいこと悪いことわからんか?お前、どのつらさげ」
「違う」
「お前、どこまで」
「違うから、
じゃ、じゃ、じゃ、
誠実な
なんでだよ。なっ
そうじゃ
じゃ、じゃ、じゃ、
ぼくだ
眠っちゃいそう。なっ
ないから」ふたたび顔面、その鼻と口とに机を味わい、高明は思わず両手をその雅秀の手首にすがらせた。更なる
必死に
は?生きろ
激昂。二度、
これみよがしに
たすけて
三度、雅秀は
必死に
は?生きろ
叩き、叩きつけ、うめく。高明は。樹々。まばたきがやまない。しかも、もはや全身でただ高明が恥ずかしかった。その
無罪だ
死ね。いますぐ
なぜだれもたすけない?
存在自体が下等と
無垢。ただ
死ね。だから
おれを。なぜだれも
知った。たしかに、
莫迦だ
死ね。むしろ
なぜだれも手をさしの
そう思った。謂く、
いい感じ
とは言え、猶も
感じ。かんかっ
信じてよい。わたしは
く。感覚が
愛している。彼を
感じ。ここに
いい感じ、する
なんか、さ。いま
笑っていい?ほら
明日が見える
選択の余地なら大量にあったのだ。事実、きみにも。すなわちクソのタコにも
いいじゃん。なん
見えないの?なにも
いは。感じるがいい
たいっ。いたいっ。い
な。なんかさいっ
あなた自身の。その
まだ、あなたはわたしを
きみがきみがきみがき
かさいっ。か
ぶざまさも
失っていは。感じ
たいっ。いたいっ。い
いいじゃん。なっ
わたし、…には?
いい感じ、する
なんか、さ。いま
笑っていい?ほら
わたしが笑う
いい感じ
とは言え、猶も
感じ。かんかっ
誇ってよい。あなたは
く。感覚が
見捨てられていないという、わたしに。その事実を
感じ。ここに
朔日。高明。午前8時。そして
走れ
もっと。はやく
水葉。もう、
去れ
もっと。大胆に
さ、と。水葉。「やめたげたら?マーシー、」その「殺しちゃうマジ」声。いやに取りすまし、あきらかに自分が雅秀側の人間とそこに自己主張する。自己規定する。自己表現し、すでに「ええんじゃないか?」確信している。「よくないって。…マーシー」
なんで?
「こいつ、死んだほうがいいと思う。もう、それ、世の為で。こいつがおったことで、そこの姉ちゃんも、な?こいつのせいじゃろ?いったい、こいつのせいで何人苦労してる?いまだ死刑制度廃止しとらんぞ。この国ぁ死刑ど。死刑ええなんらこいつ死んでだれがかなしむ?だれが困る?もう、あんな、クソ餓鬼。あんな、お前のおふくろいうてから、あいつらももう、とっくにお前見捨ててるんで。わかるんか?見捨てていまのほうが幸せぞ。わかる?お前いなくてせいせいよ。はい、平和。平和です、よ。わかる?お前の価値そんなもん。そんもん以下。以下の以下。もう、お前、」…でも、「死ぬか?」…でも、
大きい声で
聞こえないよ
と。
わめきすぎです
聞き取れな、
高明。
早い日本語で
聞こえないよ
いっ。「お母さんの、」いわっ。「悪口、」いっ。「それだけ、わ」いわっ。「わ。謂わんで」いっ。「ください」声。ようやく、それだけやっと云えたその、机に顔をなすられる高明に、樹々はふと、
え?
刺さる。その
…ええ。
言葉。または挙動。耳たぶ。ひたすらに。なぜ?
激情のままに
いたっ
ええ。いま
まさか、
ささやきあおうぜ
いたっ
終了です
同情を?と。樹々。いまさら、そこに自分を「し、」疑いながら。「死ね。クソ」逆上。雅秀が上体を後頭部に載せ、押さえつけた。正座を保てず、高明はむしろ顔面をささえにすがって、伸びた四肢にもがく。まるで、泳ぎのへたくそが室内で必死のシミュレーションをした、と。そんな。動揺。顔。唐突に、
壊れるよ
やだ。ここでは
血って、…他人の
水葉。「お前こそ、」
死んじゃうよ
やだ。外で
は、穢くね?なんか
雅秀。「にどと高子の前に顔曝すな。二度とちかくに、にどと、もう、お前いなくていいから。お前、いらんから。どこぞのだっれとも何人ともわからんしかも人間のカスと違うてな、いま、愛しおうて生まれたこどもと幸せですわ。クソ餓鬼。クズ。死ね。カス。クソ餓鬼」もう、と、水葉。彼女は「もう、さ」叫び、さすがに咎めかけ、そして「…やめときな。…って、」笑む。「椿にやらせなよ。あんた、必要なくない?自分の手、汚すひつ、」嘲るような、「価値ある?」その「なんのために椿いんの?」声に雅秀はわれに返った。あるいは、もうそろそろ頃合いとすでに気づいてもいた。自由になって、猶も高明は机に顔面をへばりつけたまま顔を上げない。かたくなに。驚き。そして深い、
莫迦?
あっ、と
深い、
莫迦なの?
え?
深い、
莫迦?
おっ、と
深い、
莫迦だろ?
え?
深い、
莫迦?
あっ、と
深い、ひたすら
莫迦じゃね?
え?
深い、猶も深く落ち続けていくそんな容赦なく深い不快な失望。落胆。高子。…すてられた、と。思った。高明は。母親にさえ捨てられ、す。捨て。まばたきさえ、しな、す。捨て。いで机に、見えるべきはずもな、す。捨て。い、木目を見ていた。謂く、
勝手にお、クソ
べつに?…かならずしも
おれを、お。あなたは
なに?だから
おれを、お。生み、クソ
クソだろ。もとから
お前、お。マジ、クソ
知っている。…いた。知った。世界のすべては間違いだった。
勝手にお、
明白に、…憎悪
だから?…は
顔に泥をぬる
おれを、お
嫌悪。わたしの
で?…は?
忿怒。わたしは
おれを、お
顔に泥をぬる
だから?…は
…愚劣さ。明白な
お前、お、
どうやって生き延びればいいのだろう?たとえば、きみは。
勝手にお、クソ
べつに?…そもそも
おれを、お。あなたは
そんな価値たかくなくね?おれ的に
おれを、お。生み、クソ
クソだろ。もとから
お前、お。マジ、クソ
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