ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -315 //ぃいんばんっ。…と/なんですか?名づけた。その/あやうい突起。…を//08





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





25日。樹々。11月。佐藤司の謂われるまま尻を見せてやる。男は「わたし」なにも「くさくないですか?」云わない。しかも「やだっ」凝視には「匂ったら、はずい」かならずしも餓えというものが感じられなかった。ただ、醒めて、

   見て。よく

      色彩

冴えたまなざしに

   見て。それ

      と、そして

そこを、

   宝石だから

      形態

孔を

   見て。よく

      と、そして

見られた。…毛、と。生えてたら笑う。樹々はひとり頭につぶやいて笑う。あくまでも濡れたまなざしに媚びをうかべ、思う。まだ20代前半だと、司。彼は。佐藤司。思う。樹々は、きまぐれにその鼻先で自分でしてやる。ほんの5、6秒。すこしの場つなぎ。謂く、

   恥ずい。わかる?

   見蕩れてるから

   きみが。わかる?

   誇る。わかる?

好きだよ。好きだよ。きみは、好き、だよ。

   恥ずくは、わかる?

    あなたのために

   ぜんぜん。きみが

    むしろ。わたしは

   見蕩れて、わかる?

    うつくしい。いま

   あせる。わかる?

世界が滅びる兆候、なの?…かな?

   微動。かつ

      擬態。および

    やばっ。さ。うち

     嫌?かならずしも

   散乱。感情。…に

      それがかならずしも本心とは

    発見。うち淫乱

     好き?または、嫌悪

   なりかけの感情に

      かならずしも、だから

    ってか。さ。うち

     好意。…ではなくてべつの

   微動。かつ

関係なくね?たとえあんたがわたしの眼の前で死んだとして、…舐めて

   あせる。わかる?

    あなたのために

   見蕩れて、わかる?

    むしろ。わたしは

   ぜんぜん。きみが

    うつくしい。いま

   恥ずくは、わかる?

好きだよ。好きだよ。きみは、好き、だよ。

   誇る。わかる?

   きみが。わかる?

   見蕩れてるから

   恥ずい。わかる?

もう、と。24日。夭子。…わたし、

   しゃぶる?

      かたむきあった

         見せないで

と、

   ラズベリー

      こころが。やさしく

         犯罪的です

さ。「修ちゃんだけの、夭子だよ」甘えた。また、故意に茶化してあえて煽情的に。その膝に股をひろげて座り、すがりついてやった修の頭を「行く?」なぜてやる。「どっか、」

「いまから?」

   その実は、さ

      しゃぶる?

         わずかな。それら

「いっぱいかな?でも、どっかで」

「もうちょっと、さ」

   どレッドだから、さ

      しゃぶれ

         顔。あなたの

「なに?暇つぶす?」

「仕事、さ」

   花はさ、きっと

      しゃぶる?

         それら。そこの

「潰してから、」

「もうちょっとだけ」

   紅蓮じゃね?

      しゃぶれ

         翳りさえもが

「無理」夭子。一気に表情を醒めさせて、やさしく「仕事、減せない」と、夭子。へせない、

   熟れた女なの

と、「減したくない」

   完熟状態かつ

へしたくない、と。夭子。やさしい声を、修一郎は聞いていた。「そんなこと、謂わない」

「じゃ、なに?」

   その実、さ

      しゃぶる?

         ささやいて

「今日、もうちょっと、残業しない?」

「わたし?なんで?」

   まっしろだから、さ

      しゃぶれ

         愛を。やさしく

「おれ、さ」

「修ちゃん?やめて。駄目だよ。基本。彼氏には、わたし、…って、したことあるけど。でも、修ちゃんには、違うから」

   レッドはきっと

      しゃぶる?

         気づきつづけて

「彫ってよ」

「莫迦」

   しろかもよ。タコ

      しゃぶれ

         存在を。愛の

「八木ちゃんの名前」と、云って修一郎は、え?その声が漏れる直前のあやうい夭子に、手のひら。握っていたそれをひらいて、夭子の顔の前に「リング、」見せた。「買っちゃった。掘ってある。名前、で」

   ラズベリーの

      ふりそそぎ

「莫迦」

   味わいに。せめて

      愛は

「おれにも、さ」

   溺れていろよ

      湧きかえり

「それ、ひっくり返ってる」笑って、「向き、反対。…」夭子は「莫迦」ひたいに口づけた。慎重に、ながく。奇妙になんの、

   たしかめている

感情的な動揺も

   たしかめあっている

わずかにさえなく。謂く、

   暗闇。目を

   閉じて。その

   閉じた暗闇に

   見た。きみを


   暗闇。目を

    赦しあう。かに

   閉じて。その

    求めあう。かに

   閉じた暗闇に

    厭いあう。かに

   見た。きみを


   猶も。すこしも

   失わない。きみを

   閉じた。目の

   暗闇で。猶も


   猶も。すこしも

    ふれあいつづけた

   失わない。きみを

    目覚めつづけた

   閉じた。目の

    醒ましつづけた

   暗闇で。猶も

くいださい、さ。わたしに、勇気、を。

   暗闇。目を

      むしろ。ね?

    赦しあい

     悪く、ね?

   閉じて。その

      たぶん、もうなにも

    求めあい

     若干。その

   閉じた暗闇に

      いいのだ。なにも

    厭いあい

     趣味。リング

   見た。きみを

もう、こども、じゃ、ないから。大人の恋を、確実に、しようよ。

   猶も。すこしも

      考えなくて。だって

    ふれあい

     選択ミス。だって

   失わない。きみを

      なにも。もう

    目覚め

     ミスばっかじゃん

   閉じた。目の

      その対象さえも

    醒まし、目を

     人生とか?…的な

   暗闇で。猶も

16日。15日から、明けた

   いのちがけ!

午前2時。公園通り。登り切り、

   魂の絶叫!

明治公園はとおい眼の前。に、…山田は?と、「どこ?」椿。「稼働してんの?ひょっとして、まだ」

「休んでる。今日は」

   はっと、きみが

      運転手さん。…ぼくら

         バックすんなよ

「って、…きのうは」

「働いてましたよ。今日は、基本公休なんで、」

   息を飲んだから

      バックでしていい?

         壁だぜ

「やばっ。そんなんあるんだ。穆、やさしっ」

「月イチ…やばいっす」と。ふと、高明。その思い詰めた顔を、「莫迦?」ひっぱたいていた。椿は。噓ではなかった。ふいに、たしかに真摯な感情が、…殺意?真摯に椿を駆り立てていた。だから、

   高回転で

      もっと。…ぶって

義憤。

   高速度回転の

      愛。きみの、愛

忿怒。そんな、「おめぇが

   リスの夢

      ぶって。…もっ

そんなひがみ入った眼、腐らせきってマジどうなんの?タコ」

「おれんじゃないっすよ」

   はっと、きみが

      運転手さん。…ぼくら

         バックすんなよ

「でも、おめぇんだろ?」

「ちげっす」

   飲んだ息を

      行先、未来で

         前から中に

「死ね」ふたたび、頬を張った。「言い訳すんなタコしかも」みたび。「くちごたえすんなタコしか」椿は、もはや糾弾が言いがかりに過ぎなくなって、さらに無意味の先を超えてしまった更なる先の猶もにも糾弾し、その息継ぎと句読点ごとに高明を張った。胸を張り、高明は眼を剥いて顎を突き出し、高明は胸を張り、高明は

   まごころだ!

眼を剥いて椿を

   真実だ!

凝視した。泣かなかった。泣いたら半殺しにされるに違いなかった。まばらな通行人はふたりを避けた。高明はその周辺の赤裸々な事実さえ認識しない。謂く、

   見馴れた。もう

   絶望。それには

   知った。もう

   苛酷。真実。…この


   世界の。そうだろ?

   世界の。違ぇかよ

   世界の。クソだろ?

   世界を、そんなも


   見馴れた。もう

    助けねぇの?

   絶望。それには

    見えてんの?タコ

   知った。もう

    かわいそすぎんじゃん

   苛酷。真実。…この


   世界の。そうだろ?

    助けねんすか?

   世界の。違ぇかよ

    ほれ見ろタここに

   世界の。クソだろ?

    犠牲者がいます

   世界を、そんなも

おれは、見捨てた。世界がおれを、見捨てる前に、

   見馴れた。もう

      他人ごとの悲惨をしか

    助けろタコ

     飛ぶよ。ごめん

   絶望。それには

      語らなかったのだ。おれは

    見えろタコ

     鼻水。鼻血

   知った。もう

      おれの耳には

    かわいいじゃん俺

     びびゅっ。…って、び

   苛酷。真実。…この

たにんのふりなんかしてんじゃねぞたこかすぼけはげぶすくそしねくずしねくそまじたにんのふりなんかしてんじゃねぞた

   世界の。そうだろ?

      他人ごとの凄惨をしか

    助けましょうよ

     ただわたしは愛を

   世界の。違ぇかよ

      見なかったのだ。おれは

    ほら、見ましょうよいま

     ほんとの愛を、まだ

   世界の。クソだろ?

      おれの目には

    ぼくは犠牲者です

     さが、が、がす!旅人

   世界を、そんなも

樹々。15日。朝。…わたし、

   そう。我々は

      眠れなかったよ

と、さ、

   目覚めればいい

      また。一睡もでき

高明に、「しあわせになりたい」云って、返り見たままそこに

   世界中が、ね

      ちがうんだ

         聞いていた

ほほ笑んだ。おれ、…と。

   しつこい不眠障

      そうじゃな

         つぶやき。こころの

高明。「安心しろ。おれ、お前、守るから」情熱。あまりにも

   まもっ

      生きられない。もう

誠実。ひたすらに

   ま。まもっ

      容赦ない

真摯。そんな、

   ままっ

      全能感なくしては、

尽き得ない情熱。樹々は赤裸々に一途な愛を、そこに感じた。愛されてると、そのよろこびとかなしみとせつなさを吐きそうなくらいに感じて思わず、笑った。樹々は。…ごめん。「わたし、」

   穢っ

      たのしい朝を

         くさっ

「なに?」

   穢っ

      過ごしませんか?

         く

「洗ってくる」

「おっけー」と。高明。ふと、息をつき、安堵。のような、気抜けした感情。たるみ。「最近、もう、中オッケーにしちゃったから」樹々。「もう、さ。だって、」と、「一緒じゃん?いま」そこにすがって高明に媚びを売る。穢っ、と。思った。高明はそこにこぼれて

   もっと、深く

      不快だぜ

下着を汚す体液を

   深い地獄に

      陽気な昼間も

穢っ、と。

   落ちてみないか?

      辛辣な午後も

思った。笑んだ。樹々の穢いっ、と。ために。樹々は穢っ、と。そっと、

   最期の言葉は

冷気に冴えた高明の体臭を

   なんですか?

嗅いでいた。謂く、

   孤独。…と

   まえぶれもなく

   余韻もないその

   ふれ、…孤独

ちきゅぅわすなつぶでできてぃる。だからぅんこしぅよほら、

   ふれる。…と

      握りつぶせば、いいよ

    このようにして

     傷いよ。きみが

   ふれ、…孤独

      はがゆいでしょ?ってか

    壊れてゆくのだろう

     全身で、いま

   ふれて、孤独

      もとからなんかの間違いじゃん?

    ね?わたしたちは

     好き。きみが

   ふれた。…と


   ふれ、そこ

    あたたかなんだ

   ふれる

    猶も、わたしに

   ふれ、そこ

    わたしたちは

   ふれた


   孤独。…と

   妥当性もなく

   それらしさもないその

   ふれ、…孤独

ずぎゅぅわすなつぶででぎてぃる。だからぅんこしぅよほら、

   ふれる。…と

      赦さない。わたし

    このようにして

     守るために、…ね

   ふれ、…孤独

      きみが、ひとりでふたりの

    くずれてゆくのだろう

     おんなの子たちは

   ふれて、孤独

      捨てたら。未来を

    ね?わたしたちは

     生まれてくるんだっ

   ふれた。…と


   ふれ、そこ

    ええ。行方不明の

   ふれる

    恋人たちです。って

   ふれ、そこ

    それ、なんですか?

   ふれた


   孤独。…と

   救いようもなく

   救われようともしないその

   ふれ、…孤独

ずぎゅぅわちぃなつぶででぎてぃる。だからぅんこしぅよほら、

   ふれる。…と

      衝撃的衝動

    このようにして

     最近ぜんぜん生理痛とかそ

   ふれ、…孤独

      うんこ?タコ

    うしなってゆくのだろう

     なろうね?しあわせんたく

   ふれて、孤独

      衝動的激昂

    ね?わたしたちは

     してよ洗濯。未来を

   ふれた。…と


   ふれ、そこ

    自由に、我々は

   ふれる

    未来をこの手で

   ふれ、そこ

    えがきつづけて

   ふれた


   孤独。…と

   傷みもなく

   その気配もないその

   ふれ、…孤独









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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