ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -314 //ぃいんばんっ。…と/なんですか?名づけた。その/あやうい突起。…を//07
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
14日。高明。その
叫んでんじゃん
沈痛な
汗。ふと、汗が
年末、12月、
クッソやばじゃん
沈黙に、だから
肌。鳥肌だった肌に
樹々。その
泣き叫ん
沈鬱な
汗。ふと、汗が
頬にキスをした。迎賓館裏のアパート。住み慣れた空気。色彩。質感。匂い。…など、手あたり次第感じられるすべて。それら住み慣れたキス。唐突な、しかもはげしい、キス。しかしほんの2秒程度に、キ…って、
むさぼっ
ぐぢゅって。…さ
樹々。「いいの?」
ぼっ。むさ
ぐちゅって。…さ
失語。高明が、むしろ
むさぼっ
びちゅって。
言葉。その一切を喪失した自分の自分に固有の真実に真摯に惑い、「って、」と、「なに?」
「生むべき?」
さわがないで
怯えた
愛と。…花言葉は
「お前?」
しずかにしていて
ラズベリーの花
後悔
「生んでいいの?どうしたいの?決めて。いいよ?決めて、で、教えて。で、高明が、きめ」
「莫迦じゃね?」ささやく。高明。そこにむしろ叫びの「意志は?」強度で。「お前の意志は?お前の」
「高明のだよ」
愛ですか?
恐れなど
失神しながら
「わかんねぇだろ?てか、穆さんも言ってたよな?おれも、おれだけじゃなくて穆さんも直に言ってたよな?」
「ゴムは、さ」
愛は後悔ですか?
ぼくらには
走ればいいさ
「外してたろ?」
「時々じゃん」
後悔ですか?
なにも
失禁しながら
「おれじゃねぇじゃん」と、…高明だよ。つぶやいた。樹々は。その瞬間、たしかに、と。確信。樹々は知った。これは、高明の子以外であるはずもない、と。「わかるんだよ。女って。パパがだれか」
「な、」と。そこに、「わけ、」と。高明。その「ねぇだろタコ」容赦なき憤慨。失笑。思わず、「わか、」高明は。「わかるよ。だって、」だ、「高明とだもん」
「中だしまくったんだろ客とちげぇかよタコ言い訳できっかよカスあたまおかしくねタコいつからそういうビッ」ち、と。ち、「チ系はいった?い」ちが、と「つから?い」ち、と。「つからクソんなっ」ちが、と「たん?タコ」違うから。そう
ケツじゃない
淫行ですか?
責めないで
耳元で叫んだ樹々の側頭を
口じゃない
咽喉で。しかも
わたしは無垢
掌底になぎたおす。あ、と。高明。傷い、と思った。すでにあ、と。高明。ごめん。そう詫びていた。しかもあ、
え?
あっ
と。高明。違うから、
あ。…と
あっ
おれ、
あ、…と
あっ
違う、と。高明。たおれふした樹々に高明は怯えた。身を、樹々。故意におこさないまま疲れた、…と。樹々。猶も腹部を気づかないがらそこに樹々。ひとり息を吐く。謂く、
閃光を。見た
手のひら
押しつぶされた
暗黒に閃光
閃光を。見た
無垢だ。わたしは
手のひら
圧倒的に、そして
押しつぶされた
わたしたちは無垢だ
暗黒に閃光
なれるよね?やっぱ、最終的には、しあわせに。
閃光を。見た
馴れたよ。もう
無垢だ
なるんだ。強く。わたしは
手のひら
叫んであげないよ
圧倒的に
もはや絶望的なまでの
押しつぶされた
ふつうだよ。いま
無垢だ
強さ。強靭さを
暗黒に閃光
彼氏?と。5日。その、樹々。12月。客。その名は中田晃。あきら。アッキーくんと、樹々は呼んだ。「いるの?」
「ジュージュに?」
そしてまばたき
見たか!
「どんなやつ?」
「いないよ」
ささやき、そして
ぼくの微笑
「うっそ」
「みたいな、やつなら、いるな」…って、と、さ。「その基準、なに?」笑った。最初に晃が。つぎに、やや遅れて樹々が。だから、笑い声はいちどもかさなりあいはしなかった。「いいやつだよ」
かわいん、だっ
早熟なんです
から、…髪
「何歳?」
いたいけないん、
年のわりに、やや
からむ。髪
「年下」と、云った樹々に、ふと思い直して晃が戸惑う。その顔。唖然、と。白痴的表情。全体としては。かつ、冴えて聡明な瞳孔。その「って、」孤立。「ジューより?」きゃはっ、と。そう正確な音にして樹々は
きゃ、
救ってよ
笑った。「やばいよね?
きゃはっ、
ほどいてよ
うちら」ひらいた
きゃ、
解き放っ
股。仰向け。潔癖症。晃は。絶対にそこには舌をあてない。くちびるに、茂みをかるくあててこすりあわせるのを好んだ。執拗に、晃は。樹々には可愛い。謂く、
ささやく。あなたは
あなた固有の
その、そこに、愛を
愛を。固有の
クズだよ。しょせん、人間って。
ささやく。あなたは
すぐったい、じゃん。くす
あなた固有の
いいよ。好きなだけ
その、そこに、愛を
クッソえろくなれ
愛を。固有の
カスだよ。しょせん、人間って。
ささやく。あなたは
赦し。…というかたちに於てしか
いいよ。ほら。くす
つけたまま。いつも
あなた固有の
我々は受け入れられないのだろうか?
いいよ。好きなだけ
いくつも。照明。猶も
その、そこに、愛を
交尾。彼等を
いいよ。ほら。くす
影。いくつもの
愛を。固有の
24日。夭子。…ごめんね、と。修一郎に、そっとコーヒーを入れた。その午後9時。修一郎は、時間通り8時45分に来た。まだ仕事は終わっていなかった。通された事務所スペースで、仕事が終わるのを待った。「イブなのに、さ」
「しかたないじゃん」
赦すこと
「終わってる」
「もう、これから」
愛、とは
「女として」
「…って、」と、修一郎。不審。懐疑。その一秒。すぐに修一郎は笑った。それを夭子は不思議に「そっちか」見た。「でも、今日はもう終わりでしょ」
「いまのが、最後」
赦すこと
譫妄
「やくざ?あれ」
「音楽関係。ベース弾いてる、とか。そんな。結構有名っていう」
愛は、そして
やや救いようもなくナーバスな
「あれで?」
「も、説ある。わたし、あんま」
受け入れること
煽情
「あれ、もはや」
「知ら」
「純度100パー・レベルでやくざってない?」修一郎は笑った。邪気もなく。夭子は、その不埒と無邪気がここちよい。謂く、
見せてみて
わたしに。突然に
あなたにしか
見せられない風景を
わたしは見ている
見せてみて
突然の終焉。と、同時に
わたしに。突然に
あり得ないんでしょ?もう
あなたにしか
これ以上って、…さあ
見せられない風景を
はじめよう。ここから
わたしは見ている
見せて。まばたく
宿命。…なんだよ
あなたにだけ
ええ。もう
わたしにだけ
やさしい翳りにやさしい色彩
笑む。まばたき、笑む
ええ。もっと。たぶん
あなたにしか
運命。…なんだよ
わたしにしか
ええ。もう
見せて。まばたく
見せてみて
始まっていた。もう
わたしに。突然に
あたらしい冒険が
あなたにしか
行き止まりだよ。きみの
見せられない風景を
終着。ここが、きみには
わたしは見ている
見せてみて
わたしに。突然に
あなたにしか
見せられない風景を
わたしは見ている
15日。高明。その年末、12月、椿。電話を、椿に入れた。「どこっすか?いま、つばっ。椿さん?おれ」
「なに?メリクリ?あけおめだった?」
「茶化さないで」
わかるかな?
絶体絶命
魂が、さ
「茶化してねよ。おれ真正ジャップじゃん。やっぱ年末年始大事よ」
「金かして」
崖っぷちで
全身全霊
わななくほど、さ
「なんで?」
「できた」
足もとも見えない
おれ。生き抜くぜ
懊悩。…
「なに?」
「お願い、逢って。相談させて」水葉。彼女に、返り見て椿は携帯を向ける。指さす。み、ぶ、と。唇。無音のおおきな開口で教え、そして笑った。慎重に、声もなく。それを、「だれ?」水葉。「だれが?」い、る、と。そう云ったのだと思っていたから。「いいぞ。おっけ。じゃ、時間場所指定しろ」椿。そして通話の終わったあとに、殊更に笑って水葉を驚かす。…て、
ど。どっ
失意だよ
さ。「こいつ、
どハマりかも。おれ
しばしば。したたかな
結構マジ
ど。どっ
失意だよ
おもしろくね?」笑った。水葉も。椿があまりに満ち足りて、しかも楽しそうだったから。「マジ笑わせてくれる…こいつ、ある意味マジ天才やべっ。忘れかけたころになっちゃ、さ。笑わせてくれんだよ。おれ、こいつ好き。マジ好きすっげぇ、」水葉は、「くっそラブっ」髪を掻き揚げる。その、匂いをふいに鼻孔が嗅ぎとる。謂く、
そう。愛、と
あえて稀薄な
笑みかけの顔を
名づけた。愛と
そう。愛、と
好意にまみれて
気づき。ふと
赤裸々な、だから
そう。…愛
意外にも。ことのほか多くの
きょうの、やや唐突な
おしつけがましいほどの
そう。愛、と
むしろ。わたしたちは
気づき。ふと
笑みを。きみの。見た
そう。…愛
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