ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -309 //ぃいんばんっ。…と/なんですか?名づけた。その/あやうい突起。…を//02





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





28日。高明。午前10時。ひさしぶりの穆からの…って、電話だった。「椿さんが、ですか?」

「そ。彼、基本、もう、壬生くんに普通だよ」

「話したの?」

「べつに、普通。完璧に。実は、もう、かなり前に」笑った。「話した」穆は。だから高明も、なにもおかしいことのない笑い声を、と、しかも取り立てて

   既視感

      愚弄を、猶も

恐怖もない。椿は

   いたましいほど

      感じさせられ愚

冷めやすい男だった。すぐさま別の人格をさらしてしまう。その不確かさをもう、自分固有の魅力にしてしまっていたまでに。「で、…って、なんか云ってます?」

「別に。…あいつ元気?みたいな。壬生くん、って、さ。…借金あんの?」憤慨。高明。俊敏なほどに、「ない」と、「ないから。」な、な、「それ。おもいっきり」あ、な、な、「押し付け。マジうざい。あれ、」な、な、「犯罪じゃない?恐喝じゃない?」

「適当にやっとけって。…なに?クライアントって、…さ。だれ?だれのこと?なんか、いる?そういうの、…」

   絶対的覚醒感

      罵倒句

         ええ。地雷

「って、」高明は「なに?」まばたく。「お客さん?…っす、か?」

「共通の、だから、知り合い?なんか椿さんとそのひととは、基本、別みたいじゃん」

   絶望的覚醒感

      罵倒句。眉間に

         ええ。不発

「壬生のおじさん?」

「うまくやっとけって。そのひとと。気にしないほうが」穆。「いいよ。いざとなったら椿さんがどうとでもするっしょ。さくっ、と。彼、意外に弱いものの味方。…だ、と、謂うかむしろ強い物の敵だからさ彼本質的に。てか、やんちゃ系の奴って基本はその路線じゃね?」笑って、「っしょ?」穆。そのひそかな椿への讃嘆が高明には疎ましい。あくまでも淡く。謂く、

   知らないだろう?無知

   教えてあげたい。世界

   いかに、いかほどに

   いかばかりに、それ

音楽が、…ジャズ?もだっ

   苛酷であるかを

   辛辣であるかを

   自滅し、そこに

   絶望すべきかを

窓の外に、音楽が、

   知らないだろう?無知

      無理だ。ぼくは

    なかった。不幸では

     やさしさ。じょうずな

   教えてあげたい。世界

      きみみたくには

    かならずしも、猶も

     表現。その

   いかに、いかほどに

      なれない。莫迦に

    いちども、あなたは

     声。…すてきだ

   いかばかりに、それ

だれ?

   苛酷であるかを

      無理だ。ぼくは

    それなりの愛?

     したしみやすさ。すみやかな

   辛辣であるかを

      きみみたくには

    それなりの不満?

     させかた。その

   自滅し、そこに

      なれない。莫迦に

    それなりの欲求?

     発露の。…技法

   絶望すべきかを

追い詰めたのは、

   追いついた

      やめて

と、28日。午前

   きみに。…ほら

      立ち去らな

10時。雅秀。確信した。そう確信し、確信した。ふたたび。みたび。あるいはもう何度目にもにも、高明。クソ。カス。ブタ。タコ。高明。思うに、たとえそれが性差別的といわれようがなんだろうがいまともかく、ただひたすらに女の女だけの女にだけ固有のしあわせを一身に浴びただしあわせのうちにそのしあわせのただひとつの根拠をしあわせに慰撫し慈愛してあるべきしあわせな女が、しかも苦悩のうちに失踪する、と。高明。クソ。カス。ブタ。タコ。その

   きみだ

      沸騰寸前の

         流れる

必然たり得るのは

   きみだったんだ

      爆発寸前の

         色彩が

ただ、高明。

   きみだ

      破裂寸前の

         急激に

彼しかクソ。カス。ブタ。タコ。いない。結局は、高明は婉曲な母親殺しの犯罪者であってそれ以外のなんだというのか?およそ、母親殺しは赦されるべきだろうか?いわゆる毒親と呼ばれるべき筋合いもないか弱い母親に、または苛酷な運命に打ち克とうとし続けて生きたひとりの誠実な女性に、それが赦されるべき根拠必然が1ナノ単位以下でもあったら世界は猶予なく滅びるべきだったろう。だから、

   流れよ

      どこさ?

         おいついた

激怒。だから、

   色彩よ

      ここさ

         そうだよね?

ふと思いついて、当時

   急激に

      どこさ?

         きみに

まあたらしい探し人サイトにその名を登録した。壬生高明。クソ。カス。ブタ。タコ。盗人。人殺し。女ったらし。見つけたらマジで

   クソです。

要注意云々、

   カスです。

と。懸賞金が

   ブタです。

かけられるなら喜んで

   タコです。

そうしたに違いない。クラウンは水葉に運転させた。飛行機はむしろタコ。トータルで時間がクソ。カス。ブタ。タコ。かかる。最短。新幹線。新横浜までクラウンを飛ばさせ、焦燥。クソ。カ女。その運転が雅秀の内臓を苛立たせる。秋子は八幡宮の前でひろった。後部座席。並んだふたり。運転手。他人。口はただ、沈黙をだけしか選ばない。謂く、

   冷酷。無感覚、と

   その感覚の

   冷酷。知らない?

   澱んでいる。すでに


   空間が。共有された

   時間が。だから

   すべて、時空が

   莫迦?…消えて。ばっ


   冷酷。無感覚、と

    他人たちは、ただ

   その感覚の

    モラルとして見事に

   冷酷。知らない?

    他人でありつづけるべきだ

   澱んでいる。すでに

あらゆるノイズ、衣擦れ、物音、音響、それらすべても舌さきは、歯。うえのその裏になすりつけていた。…か、ら

   空間が。共有された

      こらえている…なぜ?

    わたしたちは、いつか

     さけびたい。ふと

   時間が。だから

      きざす。発作的。な、

    唐突に、見事に

     喉。そのあさいところで

   すべて、時空が

      症状的失笑

    他人にとして見出しあうものだ

     さけびた、…え?

   莫迦?消えて。ばっ

彼。名のない彼。28日。そこが世田谷という意識もない。とまれ上祖師谷。狩猟。刈るべき物件を彼は物色し、午前10時。馴れている。もう。見れば、すでに。だいたいは分かる。内部。外観を見れ、そう思っている。たたずまいを見れ、とまれ、外づらを。侵入し、刈りはじめればそれはそれでその都度あらたな発見とまさに驚異とするべき未知の反応、感情的事象、ないし単純に間取りの不可解さに直面する。なんで、ここにトイレ?…とか。それが人生の神秘とこそ彼には思え、深淵が。そこにこそ

   しらうおのような

      欲望?

         口を。口蓋

深淵がある気がした。その

   うをっ

      殺したいと?…いや

         記憶。それ

深淵こそが、力?いきものの

   わたしのこぶしを

      生きろ

         叫びかけ、た、その

命の力の源だろうか?確実なのは、女が、やってしまえばすさまじい高確率で柔順になり、だから本質的に淫売じみた性質であり、かつ、隙さえあればしかも、手遅れの鈍重さで裏切ろうとするという事実、つまりは愚鈍で、その確信された淫乱と愚鈍が、もう彼に逡巡を与えない。優越者はつねに下等の下等性を知る。そもそも、最初から逡巡などなにも

   見えるんだ

      歌って

なかった。いつでも

   ぼくには

      鳥たち

常に

   世界が

      走って

全能だった。彼は。事実、刈られるものたちつまり彼等はまだ彼等がおれに刈られるべき植物であるということとはまたまるで別の風景の別の必然の中で生きている。彼等はいっさいの、この世界の真実を見ようとしない。謂く、

   懐疑。いくつもの

   世界がすさまじく

   かさりあっている

   分散しながら、と


   懐疑。いくつもの

    わかるんだ。いたっ

   世界がすさまじく

    いたいほど、わたっ

   かさりあっている

    わたしは、いたっ

   分散しながら、と

背伸びをっ。おっ。を、しておかないか?

   懐疑。いくつもの

      なまなましいきみの

    みなさんの傷みが

     おれ。彼は

   世界がすさまじく

      絶望が、彼は

    最後の数秒

     生きているのだ。きみたちの

   かさりあっている

      うとましいのだ

    数分。数時間

     世界でさえも

   分散しながら、と











Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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