ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -305 //アガパンサスに、ふと/ふれかけた指。または/指先よ。…その//06
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
セルシオは駐車したまま。移動。それはバイク。小回りの点で。高級車は、あくまで獣たちには
ぎゅぎゅっ、と
鈍重にすぎない。高明は、
ぎぎっ、と
いま、獣であるべきだった。それが彼にとっての
滑走を
野蛮であった
彼だった。17日。
つんのめった
狂暴であった
午前。眠る。
疾走を
明晰であった
樹々。その
ころげまわるかの
鋭利であっ
眠り。高明は、その午前、鎌倉に帰った。警察署。提出。被害届け。樹々が巻いた包帯をほどいた。もはやスポーツのかすり傷程度にしか見えない。叫ぶような早口で、告発。みかじめ徴収を強要された。ささやく。いわれもない追い込みをかけら、ささやく。れた。舌をさえ咬みかけ、命のささや、危険を感じた。ささやく。逃げた。家出していた。ネット・カフェでささやく。すごした。呼ばれ、鎌倉にささや、帰った。さらに追いささやく。込まれた。日本刀をささや、咥えさせられた。100万いま、ささやく。出せと言われた。無理ささや、だった。家に帰って通帳カードささやく。持って、こい
恋?
鯉?
よタコ。無理だささや、った。母親による性的ささやく。虐待。かれら加害者たちのささや、隙を見て、
青春、さ
逃走
叫ぶ。いま
逃げた。その時の傷が、…見て。
泥にまみれた、
逃亡
おれに、命が
これだ、と。見て。調書を
見るがいい
取った。担当者は、
傷だらけなだ!
もちろん高明の
絶句するがい
電話番号を取った。電話名義は、本人ではない。その経緯はわからない。事件は、もうすこし大きいのでなければつじつまが合わない。あるいは氷山の尖端的、な。状況として、泳がせておく以外に最良の手立てはない。状況を見る、と。そこに担当の日隈成春巡査部長は判断した。高明は、その名刺を宝ものじみてデニムの尻ポケットに押し込み、
裁かれよ!
本質的に
あんぐり口を
知ってる?「は?」
粛清されよ!
暴力です
太陽飲み込む
…綾子っていう子、
絶望のうちに!
正義とは
放屁。アゲハが
と、成春。「知ってる?」
ふかい闇
去ったんだ
「綾子?…だれ?」
闇が、…え?
自傷の季節は
「琉偉。琉偉っていう子は?」
ふかい闇
去っ
「知らない」と。その即答。高明。動揺、を、あえて押しつぶした凝視の無表情。咬んでるな、と。
ほら
成春。
ここに
絡んでるっしょ?
莫迦
沈黙かつ微笑のそこに、状況静観の妥当性をかさねて経験と勘とに確信した。眼の前の少年が被害者になろうがどうだろうが検挙率には関係がない。もっとも、ノルマより社会的職務的正義および義務が最々優先されることは言うまでもない。成春は絶望している人間ではない。とまれ、高明を筆頭に、高子、雅秀、椿の身辺調査を成春ははじめた。壬生の苗字と山田椿の名の大きさが、あるいは放置するべき現状判断を成春には肯定しつづけた。誰かが死にでもしない限り、動き出し得ない。謂く、
ひかり。射し
ひかり。…と
翳り。差異
温度差を。その
肌。肌も?この
肌。肌も?ここ
肌。肌は、猶も
息吹く。…と
社会の維持のためには権力が必要である。なぜなら、権力以外に倫理を規定し維持し得る機構はあり得ないからであ
ひかり。射し
語れ。きみは
ひかり。…と
きみの見取った
翳り。差異
ある限りの風景を
温度差を。その
肌。肌も?この
曝せ。きみは
肌。肌も?ここ
きみにあるべき
肌。肌は、猶も
あるべき限りの愚かを
息吹く。…と
もっとも、わたしはかくの如き権力を軽蔑する。やさしい根本がなければ、人は人たり得ないからであ
ひかり。射し
傷ついた?だから
語れ。き。き。きっ
知ってる。そういう
ひかり。…と
おさない、あまりにも
きみの見取っ…は?
虐待?性的な。あれ
翳り。差異
見せつけ、傷痕を
あぃ。あぃ。…っ。風景を
ほんっとぶっ壊しちゃうから
温度差を。その
肌。肌も?この
自己責任、と
曝すぇ。ぇ。え?
やばいんだよ。そういう
肌。肌も?ここ
そう捨て置いてしまえる大人には
きみにあぃ。あぃ。…っ
それだけは、さ
肌。肌は、猶も
なれはしなかった
くぁ。ぁ。愚かを
知ってる。ただ、…さ
息吹く。…と
17日。午後。その
鉄槌。…であれ
4時。電話を取った夭子は
わたしの吐息は
めずらしく昂揚した
鉄槌。…であれ
聞いた。高明の声を。その、「やってやったよ」声。「あいつら、さ」
「って、」
なに?それ
落ちついている、よ
「やりまくってやったから」
「だれ?」…決まってんじゃん?笑む。思わず、夭子は。「椿さん。と、そのボス」
これ?血
ぼくのこころは
「あいつ、だれかの下だったの?」
「おれの叔父貴」
わたしの鼻血
冴えたみなも。…さ
「って、」
「もう、あいつら」
なに?それ
微風に、そっと
「殺したってこと?」
「終わりだから」と。そして…やべっ。高明。「女。ごめん、」一方的に切ら「切る。」れた電話を、そこからリダイヤルで椿にかけた。夭子は。彼がもう死んだか、いま瀕死の状態と予測して。かならずしも案じる気持ちもきざさないままに。謂く、
狎れたよ。もう
正午ちかくから
夕方までの
憂鬱。妙な
飽きたよ。もう
叫び声から
ささやきまでの
声。ノイズじみた
声。わたしがなにかささやきかけたら、きみはあわてて明日のほうを向け。
なぜ?わたしは
怖いのだ、と
冷酷なまでに
だから、ひとと触れ合うのが
倦怠を?わたしは
解釈を、そんな
愚かしいまでに
声。わたしがなにかささやきかけたら、きみは唐突にきみの口をふさ
狎れたよ。もう
醒めていることが
考えすぎるのだ、と
ひびきを。耳に
正午ちかくから
不可能なかれらの
だから、…なにを?
のこし、耳に
夕方までの
例外ないうざったさ
解釈を、そんな
声は、ひびきを
憂鬱。妙な
飽きたよ。もう
醒めていることのみ
繊細なのだ、と
ひびき。…あう
叫び声から
可能なわたしの
だから、…いや。べつにそれ問題?
ひびきあう。猶も
ささやきまでの
例外ない無能さ
解釈を、そんな
残響?ひび
声。ノイズじみた
17日。午後。その
不快です
ええ。わたしは
4時。秋子は切った。その
不愉快ですから
桔梗。の、葉先
家電話を。不快だった。返り見た。高子。ソファに。知らん顔で、
聴覚はだから
テレビを。笑う。高子。その
その番組の
まざしはだからその番組の映像を追い、ありがと、
音響を追
と。秋子は思った。知らないふりをしてくれて。警察。もう、とっくに稀れだった。連絡など。彼等。彼。無能。高明らしい電話番号だけが冷淡。通知された。冷酷。つまり、情報源は言えない。役立たず。無能。しかも確証はない。一応、控えておいてほしい、と。いつもの、
発光。散りかう
声
他人です。それ
なげやりで
粒。こまかい、…なぜ?
乾いた、やさしい
あなたたちの人。もう
鬱っぽい気配は、その
まぼろし見た気が
声
他人です。それ
声にはない。高子に知らせる気はない。もう、高子はそれどころではない。そう秋子は判断し、高明。彼を見捨てたわけではない。猶もいとおしい。猶も切実に、身を斬られるかに案じてい、ガセ。いわゆるガセに決まっている。あるべくもない。こころを乱す必要など。謂く、
考え方。ひとつの
巣立ち、と
はやすぎたそれ
あるいは。そして
こうやって、あるいは。冷酷になるのだ。
巣立ち?
いいのだ。それで
こんなにも…と
生きてゆけるよ
はやすぎた
あなたは、もう
驚き。守るべきもの
じゅうぶん、きみは
巣立ち?
忘れればいい
それら、こんな
強いのだから
あせりすぎた
感じ方。ひとつの
心配を、と
とめどもないそれ
あるいは。そして
こうやって、あるいは。冷酷であり得ているのだ。
心配を
いいのだ。それで
こんなにも…と
もし、傷ついて
とめどもなく
その人生は、いま
両手いっぱいと謂う以上に
すべて、駄目なら
心配を
ほんとうに始まる
それら、こんな
帰ってきなよ
癒されず
在り方。ひとつの
静観を、と
なにもまだ起こっていないかの、それ
あるいは。そして
こうやって、あるいは冷酷な歎きを。こころ悲痛に。
静観を
いいのだ。それで
こんなにも…と
少年は、たぶん
なにも、まだ
できることとできないこと
なにを?優先すべき
曠野を走る。その姿こそが
静観を
捨て置けばいい
それら、こんな
うつくしいのかも
まだ。まだ
17日。午前。鎌倉警察。…家出の子でしょ?日隈成春に、岩倉耀司巡査長は耳打ちした。返り見、「って、書いたね。いまの子、書類には」
「顔は?」
微動を。その
予感。しかし
うすく
「あれ、担当してないんだ。おれは」
「確認します?」
気配を。そこ
なにもきざさず
笑みを
「だね。…あれ、」
「いい?帰らせて」
この風景は
予兆。しかも
きみは
「いい。この番号だけ、…担当、だれ?中学一年失踪事件。あの、両親に連絡しといて。…高明。壬生、高明。…って、壬生って、あの壬生?」その時に、…だよね?成春は「あの壬生でしょ?」事の厄介にいまさら気づいた。「半グレ。ですね。東京の、」耀司。「山田は」…ま、と、「連絡だけ、するように。そう、担当に」書類をテーブル、指先に叩いて、成春はつぶやく。謂く、
こどもたち。唐突に
陥穽。ふと
落ち入るかに
乱れはじめ、その
巨大な愚鈍がわたしには見えた。
こどもたち。唐突に
気づかない?あれ
陥穽。ふと
うちの子と、さ
落ち入るかに
2歳違いよ
乱れはじめ、その
巨大な愚鈍にわたしは怯えた。
こどもたち。唐突に
焦燥さえもが
わかる?おれ
恥じなかった。少年は
陥穽。ふと
なぜ?ひたい。汗
気が気じゃないわけ
未熟。を、それを好き放題そこ
落ち入るかに
絵空事っぽく
莫迦?お前
さらけ出していながら
乱れはじめ、その
0コメント