ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -302 //アガパンサスに、ふと/ふれかけた指。または/指先よ。…その//03
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
11日。行った。カフェ・レストランに。そこで待ち合わせると椿に云われたから。トイレに立った須臾、鳴った電話を取ったのは
きみだったんだ
猿。孤独
踏んでみないか?
樹々だった。…椿、
きみだったんだね
猿。泥酔
しっぽを。豚の
さん、ですか?「お前、」壬生くんは、「って、お前」いま、「山田?」椿。笑う。「…です」
「聞いてる。穆から。帰ってきてほしいらしいよ。あいつ、さ」
かわいいよ
星の。星空に
「でも、穆さん」
すてきだよ
知れ。悲しみを
「お気に入りだから。山田が」…怒ってますよ。とは、…どうせ、穆さん。云わなかった。樹々は。あるいは樹々。そこ。椿の言葉は本当に思えた。聞いていた。むしろ
信じていいよね?
穆から、椿さんは、
世界は、まだ
と、…さ。「彼、
綺麗だったよね?
クズみたいなとこあるけど、あれで
素直だったよね?
絶対、噓は
そしてすこしだけ
言わないからね」敬意。穆の、
やさしいままだよね?
素直な敬意。椿への。穆。彼への記憶が、しかもとりたててなんの具体的なそれもつくらない、樹々は、記憶、と。ただそう呼ぶしかないいわば感傷的な、しかも
記憶
咬みついたっ
昂揚のある、やや
いくつも
咬んだっ
鬱がかる傷みが、
記憶
傷み。…が。唐突な
樹々。その
いくつかの
あまいな、咬みつ
骨髄をさかむしった。椿。さきに待っているふたりを見つけた瞬間、快活に手を振り「おひさしぶりです」笑い崩れた。その、立ち上がってかしこまった高明に。まるでそれが礼儀だと。樹々。彼女はふと、そのままでいた。妙に、
うちきな子、だから
燃えていたのだ
感覚。立ち上がる
素直に笑ってあげらんないけど
渇き?喉が
タイミングを奪われた感覚。…が、
うちきな子、だから
燃え盛っ
まなざしの見ているすべてをそっと茶番めかした。そう見せた。見えた。…なぜ?思う、なぜ、椿はいまさら、こんなにやさしいのだろう?その「なに?お前ら、」必然が「ふたり」見えない目に「ちょっと、じゃっかん、」椿は「さ」ただ、もとからやさしい人だったと「やつれてね?」樹々。そこにそう思わせていて、「そうでも、な」微笑。「…ないですよ」樹々が。「違う。違うって。やせたよ。めっちゃ。彼女の方も」
全世界的苦痛が
「樹々は、」
うちのめしたん、で
「って、名前だっけ?なんだっけ?彼女。山田さん、」椿。もはや、ながされた目線に、「なんだっけ?ごめん」樹々本人に。「名前ですか?」
全宇宙的苦悩が
「なに?」
うちのめしたん、で
「山田樹々」…そ、と。っか。云った瞬間、椿は「ごめん、」吹き出した。「昨日、夜、おれ、お前と話したんだよな」笑う、その「樹々ちゃんとか、おれ」発作じみた息の「ふつうに呼んでたんじゃね?」乱れは、
かなしみ、さよなら
微熱です
そこに「うざっ。おれ」
わたしはね?わたしもね?
出血します
椿の「クッソうざ」全身を
ほほえみ、こんにちは
微妙です
さわがせていた。スキンヘッド。そのてかりをさえも。謂く、
息をころして
あなたを、あえて
猶も。注意して
見た。まるで
ただ親しむべき
眉が、ゆるむ
そんなふうに
やや引き攣る
あなたが、笑み
口もと。ゆがむ
笑んで、上手に
息をころして
想像していた、そんな
ひかり。さわがしく
だから、風景
あなたを、あえて
風景じゃ、でも
ななめの。ふれる
見出している
猶も。注意して
妙に、ふさわしい
ゆれる。くちびる
風景を、これら
あなたが、笑み
なぜ?見たこともない風景のなかで、ふいに既視感に怯えかける、の。
とかした。こころを
いつか、懐疑を
わたしの。わたしを
とかした。すべてを
あなたは、どうですか?それともわたしは、変な子ですか?
孤立。わたしは
ふと。とまどう
唐突に、たしかな
不穏な、須臾
孤立。だから
瞼だけがかすかに傷む
そこに、いまさら
失禁しても、いい?
とかした。こころを
魔法のように、きみは
じぶんで不快を。感じる
だから、風景
いつか、懐疑を
その突然の
わたしに。…過失
見出されている
わたしの。わたしを
親和力。魔法に
臆病さに、感じる
これら、風景
だから、いまさら
あなたに秘密で、その目の前で、失
息をころして
笑えてますか?
だっ。いい、ひっ
全盛期?意外に
あなたを、あえて
じょうずに、なんか
いいひとなんっ
へたなの。今日。メイク
猶も。注意して
かわいいよね?まだ
だっ。いい、ひっ
魅力的。…かな?
見た。まるで
言われるまま、高明と樹々は水葉のマンションに向かった。車で。運転は高明。そのほんの一分程度、車庫出し車庫入れのほうに時間が喰われたドライブは、さかんに椿を喜ばせた。あやうくハンドルを切り損ねそうになった。後部座席で椿の
つぼっ
ツボった!
笑い声が
つぼっ。ぶぉっ
つ、
煽りつづけたから。その運転技術より、椿。彼が運転している事実そのものが椿を、ひとり
小僧だぜ?
解き放たれよ
熟慮。の
ツボらせていた。
小僧じゃん?
持つ。すさまじい
果てにようやくの
わめき散らすかに、
小僧だぜ?
可能性を。きみは
脱糞。だっ
笑った。椿は。水葉。その部屋。入るとそこに雅秀がいた。窓のきわ、そこ。だから逆光。立っていた。見ていた。水葉を。雅秀は、返り見た姿勢で、水葉。ベッドの上、ちゃんとした着衣。しかし股をひろげ、高明。それが放埓すぎて、高明。…には、見えた。意外に、
凍りつく
いっ
と。樹々。
歯茎につらら
いゅ。いゅ
清楚系?表情には、
ひび割れか
いっ
慎重にさらさずに、樹々。彼女は頸をのけぞった年増の顔の劣化のふたつの眼のつぶらに見えた一瞬を、ただ、嘲笑していた。まだこの女はなにも
知ってるよ
知らない。知らないまま、
教えてあげたい
ここ。ひとり老いさらばえて、と。樹々。腰の
きみに世界は
反響を!
付け根。その
轟音であろう。つまり
壁じゅうが!
窪みと胸の、
苛酷なきみに
反響を!
ふくらみの間の表面が、なぜか汗をにじます直前のきざしを感じさせた。おう、と。雅秀。「高明。
おう
ケツの毛
窃盗者たち
…おまえ、」
お。おう
おれのを
クソども
ふと、「ひさしぶり」そして、
おう
引き抜いてくれ
裏切りものたち
雅秀はじぶんの顔が笑みを造ったことに、ひとり気づいた。微笑。思い出した。高明。云った。椿は、いつか、いつだったか、もう雅秀は気にしていない、と。だから高明。その不義理をなど、…事実?と。これは事実だった?と。そこに、
高感度
ながい、ながい、
高明は執拗に
好感度
影。つまさき
不審がっている。謂く、
顔。気づく
何度目かに
顔。ある
まだ。ぼくに
って、さ。タコ
顔。気づく
つくれなかった
何度目かに
うまく、あなたに
顔。ある
表情を。せめて、その
まだ。ぼくに
あんたが掘った落とし穴って、さ。どこあんの?タコ
顔。気づく
じゃなくて、不在感。ただ
激怒をおしとどめるべき
ないんだろ?
何度目かに
ゆびをのばせば
じょうずな、それ
実は。頸からうえは
顔。ある
すっと、虚をつかれ
笑顔?とか?詫び顔?
ないんだろ?
まだ。ぼくに
水葉。その
衝動的に
くけっ
集団で。豚たち
ベッドを背に、雅秀。その
やや、発作的な
ぐげっ
遊泳し、死ぬ。そんな
前にはなにも
せき込み。いちど
くはっ
見ないか?夢を
ない。だから、1メートルとほんのすこし。眼の前ともいうべき、しかし殴るにも手の届かないそこに、高明は座る。胡坐。自分も座ろうとした、その
やらしい目で見ないでよ
波濤
樹々に「お前は、」と。「誰だっけ?」
やらしい目で見な
激動
「山田」椿。ひとり「高明の女」雅秀の左手、水葉の足元、座り込んでいた。ベッドに。「この子が、」と、「それか」雅秀。「なんか、東京の?」
「穆が、あれいいって、金になるって。…って、実際、かわいくない?」無言の雅秀を、椿はしかも無視して「お前なんかより」水葉に、「ぴちぴちしてんじゃん」
「椿…」水葉。「って、マジうざっ」
凝視し
生きてるよ
し、
「ひからびてるもんな?お前」
まばたき、頻繁に
きみも
しみるんだっ
「戻ってな」雅秀は「車に」云った。樹々に。「おれら、」やさしく。「親族同士でちょっと、話あるから」樹々には、「車、戻ってて」べつに抗う必然などなにもなかった。…あの、と。だから樹々は消えそうな声に、「これ、うちらから、」日本酒。椿に「…です」言われ、高明とスーパーで選んだ。その酒が贈り物としていいものか悪いものか、ふたりが見切るすべはない。巧妙な樹々が店員に選ばせたのだった。パパへの、と、プレゼントなんですよ。パパ、
わっ。なんで?
停滞
好きだから。でも
ここらへん、なんか
え?いきなし
あんま体にわるくないの、
ミルク系の、さ
滞留
あります?…けなげな
匂いする。わっ
は?すてばち
姉と弟。高明。服をめくればおびただしい、そのタトゥーは生地ごしには見えない。ことさらに喜び、雅秀。ことさらに樹々を褒めあげ、やがて樹々が部屋を出ると高明に…しかし、云った。
野良猫みたく
死んだ。その
…な。眼。「お前、礼儀って知ってるか?」すごむ、
生きてたいだ
鼠のように
眼。雅秀。…なにを、思った。どうしたいの?高明は。その眼。それが故意のそれと、高明にはすでにそう思われていたから。「だから、おれ、いま」
吹き荒れろよ
嵐。まさに
突然
「酒?椿だろ?云ったのは」
なぎたおすかに
微笑は。きみの
覚醒
「けど」…も、と、クソも、と、雅秀。「…あるか。タコ」吐き捨てる。不快。あまりにも見事に憤りをつくった雅秀の眼を、かたわら。思わず椿は「お前、」笑った。「おれに挨拶もなしだろ?」
「でも、いま」
ぶって。お願い
匂うよ
「も、クソもあるか。鎌倉帰って来ても、東京行っても、桜木町?あそこうろついても、しかも挨拶なしだろ?」
「それは、」
ちゅっ、て
ハーブ臭
「知ってるか?」雅秀。引っ張り出す。ベッドの下から、「お前、」皮のバッグを。「どんだけ不義理してきた?」
「だから、今日、それ」
「お前、」と、バッグ。引きちぎるかに開けたチャックから、雅秀はすでに短刀を掴みだしていた。「どんだけのクソよ」鞘。ぬかれた切っ先で、雅秀は高明の顎を指す。椿は笑う。水葉の表情のない、褪せた顔つきをはもはや、高明の双渺は認識しなかった。謂く、
激怒。むしろ
やって見ろよ、と
お前が。お前で
腕で。その
激怒。むしろ
おびえると?タコ
やって見ろよ、と
クソかよおっさん
お前が。お前で
泣き入れると?タコ
腕で。その
やめてください。やらんでください。やりまくらんでくださいケツから!鼻から!耳の孔または尿道あたりからさえ号泣慟哭の涙、失禁です。
激怒。むしろ
醒めている。そして
ちびるって?タコ
咬みついてやるよ
やって見ろよ、と
冴えている。なおも
クソかよ死んで
てめぇ。ケツにでも
お前が。お前で
研ぎ澄まされ、いま
クソもらすって?タコ
キスして舌咬みちぎろうか?
腕で。その
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