ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -294 //とろけてしまったのだった/デンドロビュウム・ギンギアナム。…そこに//21
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
13日。穆。その、
叫ぶかに
耳。わたしは
電話。声。午後
おののいたかに
耳。澄まされた、まま
6時。樹々は、「連絡、ついてないよね?」
「壬生くんと?」うんざりしていた。まるで自分が、穆にとって高明の付属品としての価値しかなくさえ思われて。「よこさないよ。わたしには。連絡」
残ってる、よ
翼を頭部に
させ、て。んえっ
「なんで?」
「それに、あっても、普通、こゆ時、わたし穆には秘密にしない?」
昨日、飲まされた
へばりつけていた
忘れさせ、せ、
「噓つくってこと?」
「じゃない?」
体液。…味覚も
猪の夢
させ、て。んえっ
「そういう子じゃ」と、…ないよ。更に「お前は、」なにかつづけかけた声を、穆はふいに断ち切った。言い淀むというのではない、鮮明な、鮮度の異様に高い中断を、樹々。なにかの意志の表明と感じ、樹々。なにもわからない。その
いいよ
意志の
きみだけの
実体は。…意外と、
秘密にしていて
さ。穆。「お前は素直な女の子だよ。基本、じぶんが自分で思ってるはるか以上、」笑む。「…に、」樹々。彼女は、その「でしょ?」笑みがだれにも見られないことをは
鎖骨が、ね?
咬め。微笑に
拡散
忘れ、…ね?
ふるえていたのに
微光を。その
吐息の
数秒。その沈黙のあと、「なんで穆、そんなになんか、押しつけがましいくらい、
なんで?
さ。むしろなんか暑苦しいくらい、
きみが、わたしを
さ。ジュージュをそんな、
泣かすんだ
さ。信じてくれんの?」穆。
なんで?
ノイズ。だから、ふと鼻に漏れた笑い声。その。「当ててみ」そして、「これ、」六本木で「宿題、…な?」穆。ひとり自分を慰めはじめた。渚はいない。さびしくはない。こころはひとつだった。肉体は、
微熱?いえ
罵倒せよ
渚にされるよりむしろ、
気のせいですから
打倒せよ
自分で渚を思いながらするほうが好きだった。もっとも、渚にしてやるほうがもっと、好きだった。そのときに穆は、赤裸々な愛を赤裸々に感じられていた。思い出すように、…だから。指先。謂く、
不安。たしかに
不安が、ふいに
なぜ?わたしに
なつかしい、それ
翳り、…が。
不安。たしかに
楽になるよ、と
なにも、かならずしも
生き延びられない、そんな
不安が、ふいに
飛び降りちゃえば。たとえば
求めるものなど、…が
遺伝子だから、さ
なぜ?わたしに
とか?…たまに
しかし兆す、不安
長生きできな
なつかしい、それ
翳り、…が。ふと、ユイ‐シュエン。返り見た。芋洗い。両脇。ささやかなビル。…の、さきに、空。雲が。唐突に、だから翳り、…が。14日。午前、9時。謂く、
翳り、…が。ふと
きょうは、ない日?
くるしみ、かなしみ
ない日?きょう、…も?
きょうこそ。…わ
病んでる、から。さ
思えた。狂暴に
過呼吸は。…まだ
わっ。わっ。わっ
やや。やや。ややだけ
視野に、すべて
だいじょうぶです。まだ
きょうこそ。…わ
でもすこし、だ。から
狂暴に。見えた
健康です。まだ
わっ。わっ。わっ
とおりすぎないで。すべてよ。一瞬の風でさえ、すべて。
翳り、…が。ふと
さがした。だれ?に、
くるしみ、かなしみ
訴えるべき?…と
きょうだけ。…わ
生きていていい?
思えた。強烈に
まげた小指、に
わっ。わっ。わっ
笑っても、いい?
暴力的。すべて
嗅いだ。小指の
きょうだけ。…わ
息、吸っていい?
強烈に。見えた
まげた指先、に
わっ。わっ。わっ
15日。夜。2月。水葉。そのマンション前、高明。周囲を
潜伏してるぜ
たなびきはじめた
伺う。だれも
死んだふりだぜ
夜に、雲さえ
潜んではいない。すくなくとも、高明の目視にはそう知れる。ほんとうに?猜疑。
マジで?
踏む。傾斜を
懐疑。椿が、いま
間違いなく?
足の裏。踏み
自分を裏切る可能性だってある。見あげた。部屋。水葉の。あかり。ぼんやりと、オレンジ。雅秀の好みだった。うす暗がりが、彼の。何度もそのあかりに雅秀の所在を、高明は確認した。影などなにも見えないままに。セルシオ。鍵。たしかに。そのまま
ぶるぅんっ
突き刺してあり、
ぶるっ。るっ
セルシオ。鍵。しかし、
ぶ、
気づかないだろうか?エンジン音に。それが自分たちのセルシオだと。雅秀。素っ裸に剥かれた怖さを、高明はそこに感じつづけ、もう、すでにきれいに
一歩。それだけ
焦燥が
ほ。綺麗だったよ
忘れかけの
踏みだしちゃえば
いじきたないほど
ほ。雲母いろした
運転技術を車内、必死に
笑えるさ。おれ
焦燥が
ほ。夜にゆるむ雲
思い出しながら。謂く、
確信が。だから
あった。いつか
思い出に、この
風景ですらもが
確信。その
ひっかる。ひっか
存在。いつか
息が。なぜ?喉
思い出に、この
歯に?ひっか
風景が
さびしい、こんなさびしい夜。夜にはせめて
なつかしみ?または
思うんだけどさ。ずっと
はじめて見たそれ
すする。鼻
いまさらの羞恥に?
さ。東に、さ。飛び続けたら
それは、風景
乾いた粘膜
吹き出し笑いに?
その鳥。朝しか見ない
はじめて見るそれ
すすりあげ、肺
誰に?わたしは
せめて。星のひかりを尿道にぶっこみ、しかもすかさずさびしい、こん
確信。その
のしかかる。のしか
存在。いつか
感情。なに?喉
思い出に、この
歯に?発熱
風景が
確信が。だから
あった。いつか
思い出に、この
風景ですらもが
3人目、と。高倉晶子はただ、警察の無能に怒りを咬むしかない。あきらかだった。事故でも自殺でも失踪でもなかった。事件にちがいないのだった。もうすぐどこか、どこかの茂みの中から
訴える、ぞ
腐乱した遺体か
訴訟だ、ぞ
なにかが
悲鳴を?
いじっ
響きわたった
発見されるに
わたしが
いじめて。いたっ
感覚。そんな
違いない。とびぬけて強烈な、
あげたのだろうか?
いたぶっ
聴覚に
伝説的な事件がいままさに周囲に起きているのだと、だからその朝の業務連絡。原田琉偉の行方不明についての。…ほら、と。もう、
ほら
ひかりたち
かさねた
ごまかしようもなく
ほら、ほ
散乱し
まばたきを
誰か、血まみれのけもの
ほら
朝は
まぶたに
が、…たち、が?町をさまよっている、と。自分がけもの。するべき最良をけものたち、が?晶子は、けもの。思い迷うしかない。2月。その
芳香を。ばっ
はっ。喉が、あっ
3日。
花が。ばっ
はっ。咆哮を、おっ
早朝。謂く、
風景。その
言葉。未曽有という
圧倒的変質
ことば。その実態に、恐怖
かつ変容
恐怖があるという事実を
五感。見る
慎重であれ。…いまは、
聞く。感じ、知る
放置してしまえ
屠られる。そんな
飛び散らされた
いたいほど。もう
しょせん、ただ
やや猟奇的。しかも
大気。足もとの
なすすべも、もう
すべて無能でしかない
陰惨な、朝に
悲鳴さえなく
聞く。感じ、知る
手遅れでしょ?…いまは、
五感。見る
言葉。未曽有という言葉
かつ変容
ことば。その実態に、恐怖
圧倒的変質
恐怖があるという事実を
風景。その
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