ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -293 //とろけてしまったのだった/デンドロビュウム・ギンギアナム。…そこに//20





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





うまくやってる?と、…雍也と。穆。樹々に、そのメール。10日。樹々。穆は、

   なぜって、さ。みんな

      失神。もう

         フェ。フェミ。フェミニンな

雍也は、

   女の子って、さ

      きみは

         フェルト仕上げの

いつでもかならず、

   しあわせになるべき

      それ。かるい

         惨殺仮面を

わたしにだけはやさしい。そう思う。樹々は唐突に満ち足りる。しない。返信は。せめて、あどけなく可愛いからかいのために。謂く、

   しないで。期待

   なにも、きみ

   きみに、してあげられは

   なにも。きみ


   しないで。期待

    きみ。きみ。きみ

   なにも、きみ

    どこ?いま。…ね?

   きみに、してあげられは

    しあわせだよ。わたし

   なにも。きみ

おんなに、さ。生まれたことって、なんか、さ。いま。意味あったんだ、って。思っ、思え?…た、かな?いま、

   しないで。期待

      惨殺仮面が

    きみ。きみ。きみ

     病みかけだから、さ

   なにも、きみ

      屁。しかも

    あしたは、さ。…ね?

     いたわって。そして

   きみに、してあげられは

      屁。あけすけに

    硫黄の雨が降る。わたし

     ふれそうでふれないその曖昧な距離で

   なにも。きみ

雅秀。7日。思い出したように、あえて水葉の顔を見た瞬間に

   なぜだろう?いま

激怒した。返り見た

   消えた。色彩は、

椿に。「まだか?そういや。あいつ」

「高明?」椿。

「まだ、目星さえつかないの?」…て、と。水葉。見てないの?つぶやく。だから、カメラ。ひらかない。くちびるは。笑みのかたちにさえ。椿。雅秀のむこう。そっと所在なげに眼をそらせた水葉に、

   匂うよ

      ミソ?

うまいな、と。その

   鼻。さ、…花?

      クソ?

犠牲者ふうの、

   くっつけてみ

      砒素?

ひ弱さ。か弱さ。あまりの上質に、椿は思わず茫然としかけて、「ごめん」笑った。雅秀に。「なに?聞いて、」水葉は「…なかった」ふと、ゴミ箱を見た。バレはしない。すくなくとも物そのものは。椿も雅秀もゴミ箱を漁った前例はないから。謂く、

   知っている。最初から

   あなたは、一度も

   愛さなかった

   わたしを。しかも

ふるえたのだった。ひりっ、…と。空気。その激怒のみにくさに、

   知っている

    なぜ?ふと

   愛さなかった

    その唐突な

   愛せなかった

    気づきに、絶望を

   しかも

翳ったのだった。ひりっ、…と。まぶた。その忿怒の真摯に、

   知っている。最初から

      オメェのもんじゃね

    なぜ?ふと

     忘れたんじゃない。だって

   わたしは、一度も

      ね。ねぇんだよ。タコ

    その唐突な

     憶えもしなかったのだから

   愛さなかった

      死ねタコかすクズ

    気づきに、怒りを

     忘れられてさえもいない

   あなたを。しかも

16日。その朝、眠りから

   いばびょう

      覚醒

         鳥たち

醒めた。代々木上原の

   ごりらち

      爪が

         おはよう

駐車場。車泊した眠りから。金ならまだある。しかし当座ぶんに過ぎない。10万前後。万券は8枚あった。それ以上の正確な金額は数えていない。シャワーを浴びたい。どこで?金は使えば消えていく。生活のすべ。知っている。樹々しかいない。迷う余地さえない。高明は桜木町へ帰らなければならない。遠い。運転には馴れない。警察が怖い。車両も歩行者も稀なバイクも一通道路もすべて怖い。行くしかない。切れそうな携帯に道のりを調べた。指先が

   微熱?

      抱きしめて

ふるえた。

   きみに?

      ラブ。ら、

焦っていたから。謂く、

   おなじだ。きみは

   屈辱と。なぜ?

   きみは、侮辱を

   なぜ?装うの?


   おなじだ。きみは

    あふれれ、れ。だす、と

   屈辱と。なぜ?

    そう思っていた

   きみは、侮辱を

    だからら、ら。いとしさが

   なぜ?装うの?

って、でも。もうすこし大人になったら、おれたちって、別れちゃうよね?

   おなじだ。きみは

      ひかり。を…微光

    燃えあがる、と

     時を超え、そして

   屈辱と。なぜ?

      まさに、きみだけは

    そうきみは、さ。そうじゃね

     隔たりを、超え

   きみは、侮辱を

      見捨てない。ぼくを

    枯れたけど。おれは、

     ぼくらは、いつも

   なぜ?装うの?

水葉。4日。椿。見ていた。彼は、窓のそとを。ない。気配さえ、

   ふれて

今日は。自分に

   そして

ふれる、ふれそうな、

   かわいがっても

ふれたそうなその、

   いいーのだ、ゾ

気配さえ。なぜ?「椿さんって、」

「なに?」

「…さ、」雅秀がバス・ルームに消えたあと、

   ええ。わたしは

      飛べ

笑う。ふと、

   側頭をかたむけた不埒な孔雀

      飛べ

水葉が。返り見た椿が、あまりにあどけなく、「椿さん、」素直で。「…って、最終的に、さ。結局、なにを、どうしたいの?」

「おれ?…高明?」しっ、と。指。…し、小指。水葉。…しっ、思わず、…しぃっ、くちびるに。…って、破顔。「関係ねぇよ」

「あるよ」

   飛翔せよ

「なんで?」

   魂よ

「知られてない前提じゃん?いま」…ほんとに、さ。椿。「知らないのかもよ。…あれでしょ?カメラ」

「バレてないわけない。椿さん、勝手に

   共犯だった、よ

      興味ない?

ここにあいつ

   ね?…ふたり

      からだだけ?

潜伏させたりして、

   共謀関係

      便器状態?

さ」

「と、…友達のとこ。お前んとこだけじゃなくね?…いいよね。あの小僧。お金持ちの、さ。悩みねぇよ。そりゃ若干の非行に若干はしるよあの小僧。悩みねぇもん、…ってか、うぬぼれすぎ。お前」

   莫迦な親だぜ

「なに?」

   莫迦な小僧だぜ

「カメラでマジ四六時中監視されてくらい、お前、マーシーに愛されてるっけ?」ほくそ笑む、椿のために水葉は顔に憤懣をつくって見せてやる。「違うっけ?」

「そ?」椿。そして「じゃ、いんじゃん?」窓の「それで」向こうにまた、まなざしを戻す。謂く、

   見た気がしない

   しないんだ。だから

   見ていた。海

   海を。猶も。まだ

ほんとは、わたしの、ほんとのわたしは、ほんとは、ね?…清楚可憐系

   見た気がしない

      光源。であるかに

    見ようよ。いつか

     海に。ふと

   しないんだ。だから

      海。海は

    清潔な、場所

     惡意を、すら、も

   見ていた。海

      海は。海。海が

    風景。清潔な

     感じとり、さえ

   海を。猶も。まだ








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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