ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -289 //とろけてしまったのだった/デンドロビュウム・ギンギアナム。…そこに//16





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





樹々。九鬼さんの後輩で、と、片腕。「安心して」その1日。1時間半以上推定45分以下の絶望の中、そう笑ってくれた重田雍也に、

   ノイジーなその

      ななめに

すがった。

   午後の、ふと

      ひかり。不可解な

5日。午後

   ナイーブなノイズに

      り。の、なかに

7時。

   いつかの、ふと

      わたしは

バイク。

   あしもと。ふんでいた

      歎いていた

移動。

   アスファルト。その

      孤独に、この

ホテル。今日の、

   匂いの記憶が

      孤立を。不可解な

どこかの。いまだ樹々には近隣の土地勘がない。つまり、個人的商業圏の。道なら見覚えのある道がいくつか。つながりあわないそれら。…が、土地勘と名づけるべきものとはあきらかに違うことに樹々はいまさら気づきはじめていた。1日。迎賓館の

   つめたい雨が

      肌。やばっ

         めいく、ら

裏。その昏がりに

   凍りつく。その

      きょう、肌

         らぶ。…だよ

バイク、雍也を

   寸前。あやうく

      は。あれてね?

         めいく、ら

はじめた見たとき、ヨウヤ。「ようや?」自己紹介。ヨウヤ。そのヨウヤ。聞きなれないひびきを樹々は、なんの惡意もない素直さで笑った。雍也に、穆と似たやさしがあった。穆に比べれば、顔。その

   ちぐはぐだ。けど

      路上に

造形は全体として

   かわいい?

      影を

見苦しいほどに

   くうぉ。リ、てぃ。ひく

      踏みちら

顔。ぶざまだった。樹々は顔。高明よりはげしい加速に、やがて

   ぜっ。轟音。だ、

      ぎゅっ、と。ね?

         に。この胸

本気で

   ぜっ。疾走。だ、

      ずぎゅっ、と。ね?

         を。ときめき

しがみつくしかなかった。謂く、

   非。ひっ。日常

   ひっ。まだ、そこで

   見慣れない風景を

   いとおしく、なぜ?


   って、さ。この

    抱きしめられたい

   なに?この

    べつに、さびしいとか?

   匂い。流れ去る

    そういうんじゃな

   感じるられつづける

きみの、きみ。きみという、その存在。…に、

   におっ。い。い?

      さわがしいだけの、ほら

    あまりに毅然と

     クソ。ひとりで

   匂い。おい、おっ

      空間を捨て去りつづけ

    わたしは。比喩的に謂えば

     カス。あんた、さ

   おっ。おい、匂い

      さわがしいだけの、ほら

    直立し続けていたか

     タコ。泣いてんでしょ?

   い?い。におっ

ぼくの、ぼく。ぼくという、その存在。…が、

   感じるられつづける

    抱きしめられたい

   匂い。流れ去る

    思いっき、さびしいとか?

   なに?この

    そういうんじゃな

   って、さ。この


   いとおしく、なぜ?

   見慣れない風景を

   ひっ。まだ、そこで

   非。ひっ。日常

16日。2月。九鬼は

   やさしさを

      屈辱まみれの

さらに追い打ちのメールを

   ぼくに

      紋しろ蝶ども

打った。…メシ、喰ってる?大丈夫か?ほんと、なんでも、なん連絡しろな?喰ってる?メな?なんでも、すでに…な?きのう、おれはもう怒ってない。そう送っていた。椿からの着信。話しの終わった直後には。…お前は、さ。「黙って

   べつに、おれ

      やがて激情的

         いたっ。ぶるの?まだ

捕まえて

   そんなん求めてた?

      冷淡。やがて

         この期におっ。よんで

監禁すりゃいいの。」…から、さ。「見つけ出せよ。さっさと」自分で、と。あんたが探したほうがいいだろう。そう思っていた。穆介は。思うに、高明は

   やさしさを

      のたうちまわる

         感じた

東京の方に

   きみに

      無名の蛾その一種一固体の

         意外。ふと、

流れたに

   やさしさを

      留保なき懊悩

         嫌悪…

違いない。だったら横浜の自分よりはるかに、椿のほうが四方にも四維にも可能性があった。謂く、

   やさしさを

   胸いっぱいの

   受け取って

   いっぱ…ね?


   やさしさを、きみに

    絶望って。そんな

   きみが、やさしさを

    なんか意外に

   くれた、と。その

    ありふれた感情

   事実の事実に


   やさしさを、きっ

    あったよね。おれに

   きみは、わたしに

    泣いたよね。むかし

   やさしさを、かっ

    涙さえをも流せずに

   かつて、わたしに


   やさしさを、きみに

      知っている。かならずしも

    絶望。ありふれた

     叫喚だけを。完璧に

   きみが、やさしさを

      あなたは、わたしに

    感情。意外に

     わたしは、周囲に

   くれた、と。その

      共感など。稀れな

    絶望。ありふれた

     おおうすべもなく、耳

   事実の事実に

ダンス。…しようよ。虚構のダンス。そこ。虚空に、そっと、

   やさしさを、きっ

    存在。記憶の

   きみは、わたしに

    涙を赦さない

   やさしさを、かっ

    なぜ?あのとき、ぼくは

   かつて、わたしに


   やさしさを

   胸いっぱいの

   受け取って

   いっぱ…ね?

4日。ドアを、

   風。突入

      絶叫、を

         え?ノイズ

2月。あけてやる。と、同時に

   突風。だから

      気が、聞いた気が

         暴力的しかし須臾にすぎない

笑った。水葉。思わず水葉は、

   風。突入

      絶叫、を

         ノイズ。聞き慣れた

笑った。声を立て、恐怖。その声が、高明。ふきっさらしという恐怖。声。外廊下。むきだしだという恐怖。声。知っている。周辺。雅秀がいないことは。とはいえ、いないとも限らないのも事実だった。…やばっ。

   あり得んくね?

      理解する

水葉。「あんた、

   顔が?それ以外に

      无距離で、わたしは

もはや犯罪者チックな、

   クソやろう。と謂う、以外に

      彼。その身に受けた

さ。…ね?

   こいつに顔が?

      苛酷。苦悶を

顔してんじゃね?」笑った。容赦なく、声。さらけだされているという、ひびく。笑う。謂く、

   莫迦に、まるで

   こ馬鹿にするかに

   笑み、顔。笑んで

   ささやきを。わたしに


   莫迦に、まるで

    なかった。なにも

   こ馬鹿にするかに

    驚きなど。すこしも

   笑み、顔。笑んで

    わかり切っていた、と

   ささやきを。わたしに

突風を。風は、みださないでください。髪を。突風に

   莫迦に、まるで

      ふ。外気が、ふ

    そんな気さえ、そこ

     さむいよね?まだ

   こ馬鹿にするかに

      ふうっ。…と

    軽蔑した。きみを

     雪さえ降りそで

   笑み、顔。笑んで

      とき放たれた、空

    なつかしんだ。猶も

     降るわけなくて

   ささやきを。わたしに

2日。雨。2月。雅秀。横浜。プリンス・ホテル。その

   ヴィブラートのかかる、

高層階。

   ピチカート

雨。どこまでも

   不在。または

      ささやくように

拡がり、

   消滅。すでに

      ささやくかに

ざわめき、

   その須臾

      か、に、雨が

ざわめきのある白濁をさらし、

   忿怒?まさか

      雨がやさしく

見ていた。だからその白濁を、

   不在。または

      猶も

雨。いらだちはない。もはや。高明。その失踪に関しては。ただ不安だけがあった。可能性。その存在。たとえば自殺の。または犯罪の。加害の。被害の。高子の身が、あやぶまれたから。いま、彼女にはただ

   こころから

      しずかに。鳴りひびけ

         うすべにいろに

安静と平穏のみが

   祈りを

      声をからし、しずかに

         染まるがいい

好ましかった。謂く、

   何度目?なんども

   見た。その

   雨。その

   白濁などは


   なんども

    せめて、あなたに

   なんどでも

    雨もやさしく

   見た。その

    いたわるかにも

   雨。その

残響。で、あろうか。むしろざ、

   何度目?なんども

      降る。しずか。しかも

    せめて、わたしに

     雫。散り、飛沫

   見た。その

      やや暴力的な

    知られない場所で

     泡立つに似た

   雨。その

      飛沫。散り、雫

    雨はきみに降れ

     凶暴な、…やや。気配をその

   白濁などは

ざんっ。ざ、…ざ

   なんども

      降る。しずか。しかも

    なら。…もしきみが涙を

     雫。散り、飛沫

   なんどでも

      聞き取らない。もはや

    こ。目を抉ってくれたらいいのに、この

     表情。雨音の、それら

   見た。その

      飛沫。散り、雫

    なら。…もしきみが悲痛を

     聞き取れない。そこに

   雨。その

29日。2月。その雨。館内にまでも。音響。ふと高明はそれを

   どこで?

      頭蓋うちがわに

怪しんだ。なら、

   なにが?

      ふれるかの。素手で

どこから響くのか。道玄坂に迎えに行くまでの時間。すさまじく厖大な時間を高明は持て余した。暇つぶし。だからタ、前日の朝のタ。思いつきだった。タトゥー、と。だからビラ・ローザ。夭子。もちろん夭子が、八木。覚えているなどとは思わない。夭子が。自分を。高明。むしろ高明自身、彼女の顔をそのあいまいな輪郭さえ思い出せなかったから。ひらいたドア。そこに、

   あ、…

      植えようぜ

         枯れた

夭子。とまどい、

   え?…

      餓えた苗木を

         記憶が

そして

   あ。…

      その口蓋に

         唐突に

微笑。…って、「だれだっけ?」

「予約いれてないんですけど」

「三田くん、だっけ?」

「壬生」見ていた。そして高明は、瞳孔のひらいてゆく夭子を。謂く、

   さらされた、自然

      不可解だった

    名をしらない、その

     見るな。おれを

   ありふれた、だから

      わたしは、なにも

    感情。あなたの

     ささやきかけるな

   なに?突然

      ひたれない。感傷に

    眼の前の顔が

     沈黙さえ、きみは

   笑いくずれるその寸前

われわれは時に。だから感情を時に。把握しきれず時に。われわれは

   さらされた、以前

      なぜ?と

    名づけようもなく、その

     見るな。おれを

   どこかで見た気が

      すこしの記憶をも

    感情。あなたの

     するな。まばたきを

   なに?依然

      さわがせないのだ

    翳りのなかの顔が

     呼吸さえ、きみは

   忘我した可憐










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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