ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -288 //とろけてしまったのだった/デンドロビュウム・ギンギアナム。…そこに//15
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
…ね、と。
ふるえ、て、は
なんですか?
着信。
いない。まだ
なにごとですか?
1日。午後
ふるえ、かけ、
ここは、ど
五時。2月。「壬生くん、」と、「どこ?」樹々。業務連絡のメールの直後、いきなり鳴らされた着信を穆は、いちど放置しようかと思っていた。彼と、
わたしは
ほころびかけて
と。…芳香を
一緒だったから。「高明?
花びら
色褪せかけて
と。…咆哮を
なに?」渚。本田渚。穆介の腰を抱いたまま、あえて穆介の仕事を邪魔する気はない。「ジュージュ。…です。樹々」
「山田さん?」
莫迦
知ってるよタコ
「壬生くん、そこですか?」…って、「なに?」逃げたな、と。穆介はすでに
莫迦
知ってるよタコ
気づいていた。笑う。そこに。馴れていた。対処は。女に、あえて陽気に笑い声を聞かせ、とりあえず今日の仕事はこなせと命じて置いた。樹々はむしろ柔順だった。思考停止。真摯な穆介にすがる気配が声にあった。移動手段は穆介の後輩を向かわせるしかない。穆介は今日は立ち会えない。樹々より高明より、渚との
ひっかかないで
微動
きみへの、やさしい
時間が大切に
すりむかないで
前髪
なりたい。…風に
決まっている。…いそがしい?渚。ささやく。「トラブル?」
「馴れてる」笑う。鼻に、
あくまでも
握りつぶせ
渚。そこ、
はじめて見出す
踏め
六本木4丁目、
その事象
踏みつぶ
修道院まえのマンションの5階に、渚は穆介のひたいのあやういすれ違いの遠く、東京タワーを「ぜんっぜん、」見た。「問題ないよ」穆介にかわって、そのくちびるがささやくまえにそうつぶやいた。謂く、
なぜ?きみは
いつも、ときに
怯える。唐突に
まえぶれもないまま
なぜ?きみは
風景。好きな
無造作な微笑を
繊細すぎる、そんな
いつも、ときに
風景。やがて
くれたら、きみが
そんな子だから、ね?
怯える。唐突に
昏んでゆくその
あげよう。きみに
きみも。そして
まえぶれもないまま
ほら。あなたはわたしを見つめ、見つめていなければ。…ほら、
まだ、風は
花。ゆらさない
花。翳らない
風のせいでは
まだ、風は
六本木。その
無防備な微笑を
ぼくも。だから
花。ゆらさない
風景。やがて
くれたら、きみは
おなじ空間に
花。翳らない
風景。眼をそらし
どうするだろう?ぼくに
痕跡を消した
風のせいでは
土曜日。高子は、
だ。だ。だからさ
ひそやかな
31日。1月。その
歓喜のうちに
震動。か
午前。窓からは
狂喜せよ。花
壁。なぜ?
空が見える。横浜。駅周辺。そのホテル、高子。チェック・アウトまでの時間、朝早く高子は訪ねた。いつものことだった。もう、行為はただ、肌と指さきのふれあいにすぎない。体型の変化。それさえ
微動。すさまじい
だ。すこやか。…だ
宝もの、だね。わたしは
むしろ
かすかな微動に
ね。すこやか。…だ
まるで宝もの、きみの
慈しまれているというその事実の赤裸々を、高子。そこ。思う。夢のように。…なぜ?高明のときは…なぜ?そうではなかった。あるいは…なぜ?それは苛酷な体験だった。かたっぱしから
と、唐突な
ら。散乱
壊された。関係の
電子状ノイズが
ら。わたしのこころも
修復に、厖大な時間が
と、唐突な
ら。混乱
ただ
素粒子的ノイズが
ら。しずかに冴え
ひたすら浪費されなければならなかった。聞こえた。聞こえ、聞こえはじめる。聞こえた。シャワーの音が。ひびき。その。それさえも高子。そこ。いとおしい。腹を、だからそっと撫ぜた。謂く、
ひびき。それら
散り合い、それら
散り合う、それら
ひびき。それさえ
ひびき。それら
なぜだろう?
散り合い、それら
稀薄。しかも
散り合う、それら
空虚な充実感
ひびき。それさえ
幸福感、とは。幸福感、と謂うその幸福感、とは?
届かなかった
奇妙に、とおく
ふれなかった
わたしのこころは
届かなかった
きみのせい?
奇妙に、とおく
散乱。しかも
ふれなかった
圧倒的充溢
わたしのこころは
幸福感、とは。幸福感、と謂うその幸
ひびき。それら
みちる。みち
稀薄さ。なぜ?
いとおしく。ふと
散り合い、それら
そしてあふれ
しあわせとしか名づけようがなく
息。息をつめて
散り合う、それら
みちあふれ
猶も、空虚な
肌。洗い流すあなたを
ひびき。それさえ
満ち足りたあまりにもの過剰に不安と狂暴、を。しかも、
届かなかった
みちる。みち
散乱しているのだ。な
なつかしく。ふと
奇妙に、とおく
そしてあふれ
なぜ?ただ、たしかな
息。息をひそめて
ふれなかった
みちあふれ
幸福。圧倒的な
肌。洗い流すあなたを
わたし。そのこころには
2月1日。樹々。夕方にはもう、
だ。かがやいてたん、
消滅。ドアの外のひとびとには、
だ。かがやかしかっ
消滅。午前。その晴れまの記憶など、すでに
たんだ。だからはれやかだっ
消滅。消えた。空。白濁し、空。に、雲。昏くなり、雲。空に。目覚め。今日は
やや、ものうげで
わたし。その
曇りだ、
やや、鬱で
覚醒に、まだ
と。そこに
やや、突然に
気づかないのだ
樹々は
ややおぼろげな
わたしは、そこに
思った。高明。その不在にはまだ気づかない。低い。いつものように、血圧が。謂く、
え?どこ?…と
ここは、いつ?…と
いま、なにを?
と、わたしは
え?どこ?…と
朝。その
ここは、いつ?…と
ひたすらありふれた
いま、なにを?
慣例、と、して
と、わたしは
なんで脳内にふと鳴りだすEnya?なぜ?
え?どこ?…と
見てた?夢?
朝。その
重い。思う
ここは、いつ?…と
ない、ない、ありえ
あいまいにすぎた
吐く、息が
いま、なにを?
見たの?夢?
絶望感、を、も
重い、と、だからいまさら
と、わたしは
ぶち殺してやれ、と、「もう」
ぶぶっと
感じてる、かい?
雅秀。その「あいつ、
ぶっ
爽快に、かつ
終わらせろ。すぐに」
ぶぶっとばす
健全に、ときに
激怒。2日。
ぶっ
執拗に、肉体が
2月の。
ぶぶっとば
細胞分裂
朝。すでに穆介から聞いていた。椿は。言った、だから午前9時。水葉の部屋に泊まった雅秀に、だから水葉の家を訪ね、だから…逃げた?「あいつ、」
殺して
「高明?」
ひとおもいに
「逃げた。探してる。いま、けど、どこにいるかわからない。…バイクで、どっか、」失笑。「日本の」ふたりとも、「…どっか。じゃん?」ぶち殺してやれ、と、「もう」雅秀。その「あいつ、終わらせろ。すぐに」激怒。水葉。雅秀の背中ごし、深刻な椿の絶望じみた顔に、その
克明な、…え?
ゆらぐ。まるで
表情の消えた顔をただ
翳り。その
ひびきあうかに
向けるだけだった。謂く、
ゆらぐ。まるで
ひびきあうかに
ゆらぎ、すべて
朝のひかりに
そ。…そう?そ
ゆらぐ。まるで
探している。とりあえず
ひびきあうかに
いま、咬まれているべき
ゆらぎ、すべて
感情を、わたしは
朝のひかりに
背けよ。顔を。その
ゆらぐ。まるで
ひびきあうかに
ゆらぎ、すべて
朝のひかりに
そ。…そう?そ
ゆらぐ。まるで
噓だよ。だれもが
正解。…なにが?
ねぇ、きみにも、さ
ひびきあうかに
予測していた。逃亡
いま、咬まれているべき
まだ、朝は朝なの?
ゆらぎ、すべて
バックレ。…じゃね?
感情って。…わたしは
きみにも、さ。タコ
朝のひかりに
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