ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -281 //とろけてしまったのだった/デンドロビュウム・ギンギアナム。…そこに//08





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





英雄。原田。その

   やめてくれ

      爪を

兄貴のほう。

   放っといてくれ

      ひざまづいて

英雄。2日。

   ぼくは、可憐な

      しゃぶろうとした

12月。

   花を眼の前で

      みみずく

晴れていた。ひきこもりの部屋に、携帯。崎田庸輔に電話した。…いいよ、

   殺してしまうよ

      ずくずく

         人類とは

と、「お前もさ、つべこべ

   誇る

      いままさに

         友よ

言ってねぇでさ、一回

   わたしは

      名づけようもない

         論理その論理的

だれか

   すこしも

      その感情を

         破綻の周囲の

刺した方が

   なにも

      咬みかけ、

         たわむれであろうか

よくね?」

「相手いねぇじゃん」

「山村くんとか?

   すべてをうしなった

      いままさに

やまちゃん。あいつ、

   そんな気さえ

      見飽き、飽き過ぎた

でかくね?

   してさえ

      と。そんな風景の

態度。あっ

   わたしは

      ただなかでさえ

あいつ」

「お前やって」…いける。笑う。そこに英雄は、「普通にいけるからね。一回やったら、…て、なに?それ、なに?って、経験じゃん?実際もうねぇから。怖いもん。うしなうもん?うしないたくねぇもん。ないよ。楽だよ。軽くなって、よ、殺しはしてねぇけどさ。ころ。実際、やる気だったからね。ころ。…一緒よ。相手、たまたましぶとかっただけじゃん。てか、3・1で抑え込まれたからさ。3・1無理じゃん?実際3・1、かなりさ無理じゃん?サシだったらさ、最終、こころ?根性?決めてるやつ勝つから。はらくく。く、く、腹くく、く、そういうもんだから」餓鬼ども、

   精神論によって

と。英雄。

   肉体は構築されている

思った。英雄は、餓鬼ども。悪びれるしかない能のない

   いいぜ

      割れたお空に

餓鬼ども。英雄。

   ぶっ壊し

      ほら、お花たち

すでに、

   殲滅しようぜ

      花。恥知らずの

全能感を求めればすぐさまに浸れる自分に、その自在。殻をやぶったあたらしいフェーズと解釈していた。…パクられたら、さ。「それ、犯罪。パクらんなきゃさ、それ

   駆逐しろ!

合法。じゃね?」思わず

   駆逐しろ!

庸輔もそう口走り、声。笑う声。英雄。庸輔はこの世界の思わぬ簡明な解を知ったと、唐突な覚醒感を歓喜した。謂く、

   死んでいた、ぼくが

   いつ?ふと

   気づいたときには

   あきらかに、そこ


   死んでいた

    喰う。花を。喰ら、そんな

   ぼく。その

    虫を擬態した

   死。その

    蝶たちの微笑

   あきらかに、そこ

おれらって、おれら思ってるより、おれらって

   ここ。どこでも

      足りないんだよ。なんか

    消滅を。もう

     冴えている。あくまで

   ぼくの鮮明な

      さいきん、さ。基本

    たしかに、まなざしが

     見えるものすべて。それら、の

   死に。ぼくの

      血が。おれに

    見出そうとした風景も

     翳りさえもが

   滅びに、だれも

自由なんだ、…ぜっ

   捧げなかった

    喰ら、羽根を喰う。そんな

   花。その

    花を擬態した

   死。その

    微笑の蝶たち

   あきらかに、そこ


   捧げなかった。花

   わずか一輪も

   気づかれないまって

   これは比喩でもなんでもないんだ

晶子。あえて、

   匂い。どこ?

      背後から、ふと

         これがわれわれの

ショウコ。倉田晶子。教師。その

   どこかで

      ささやかれかけたかの

         魂である

15日。1月。晴れた木曜日、校舎の下を職員室に向かう。朝。だから出勤の朝。学生たち。思春期。かつ反抗期。だれも、ことさらに晶子に挨拶はしない。夢を見た。朝。たぶん。ないしはふかい眠りに消える前、レム催眠のいつかの深夜に。眼の前で高明がスパゲッティを喰っていた。左手で。晶子は

   ゆれて

      花翳よ

笑った。その

   こころは

      花翳よ

高明が右手に昏いパンを握り続けていたから。パンをは決して食べない理由を問いただすべきではないと、奇妙にすでに知っていた。左手はフォークに、スパゲッティを掬いあげるさえ困難だった。…ね、と。「好き?」

   巣食う

スパゲッティ、と。そう

   巣食う

ささやきかける前に、「倉田ちゃんが?」笑った。その高明は。「やめて。倉田ちゃん。発情してんじゃん」ひっぱたいて、強制してやりたかった。しかし、そんな高明のあけすけな自由が晶子は

   感じている

      て。消え

好きだった。そう、

   ただ、切実な

      て。消え失せ

思ったりして空腹を

   やるせなさ

      て。自由にし

感じた。空腹。その実感の、鮮明の不在を不穏がりながら。謂く、

   もうすぐ、だ

   やがて、春は

   もうすこし、だ

   無造作に、ただ


   気づいたときには

   満開で。そして

   いっぱいで。だから

   赤裸々で。やがて

わたしはそして、翳りを踏んだ。

   もうすぐ、だ

      いいのに。いいの、ほら

    焦燥が。もはや

     無能だ、と。すべて

   やがて、春は

      手を振らなくて

    夢をさえも

     無性に怒りが

   もうすこし、だ

      気づいたわたしに

    鼓舞してゆくのだ

     切迫。を、ふと

   無造作に、ただ


   気づいたときには

      きみは、わたしが

    絶望が。もはや

     発熱したかに。渇いた

   満開で。そして

      救ったから、ね

    存在を。しだいに

     喉に。なぜ?

   いっぱいで。だから

      追い詰められたあの

    明確にしてゆき

     急迫。を、危機が

   赤裸々で。やがて

30日。晴れ。

   うつくしい

      や。や、

1月。夜。その

   わたしは、まさに

      やだっ。だっ

21時。仕事。樹々は

   きみよりも

      や。や、

ときに不機嫌になる。だって、と、「ジュージュは基本、高明のものじゃん」知っている。樹々は。バックレても穆と、まして椿かれらの追跡をかわせはしない、と。バックレれば苛烈な凄惨が、すくなくとも高明に。樹々。おしぎみの時間もぎりぎりに樹々は

   いつもの傷みよ

      咎めてる、かに

立ち直る。

   こんにちわ

      ぼくのひとみが

樹々。

   わたしは今日は

      わがままなきみの

儀式。

   ややブルー

      睫毛。ふるえを

樹々。京急鶴見駅。そして鶴見川の間。そのせまい道を入ったところに現場はあった。ホテル。おろした。儀式。

   いつもの傷みみずく

      とろけさせて

樹々。

   こんぬつば

      ぬれた睫毛で

キス。

   わたいばきゃあ。あ。やっ

      ぼくにトキメキの

樹々。フルフェイスをつかんだ高明。だから片手の抱擁をほどいて樹々は、「我慢して」さらに、…ね?ひたいに、「待ってて。ちょっとだけ」キスをし、道を渡った。エントランス。うしろすがたが消えるのを待つまでもなく、高明はホテルを見あげる。7階。そこに、明りが3つ確認できる。裏側は知らない。部屋番号も、樹々だけが覚えた。空腹。堪えがたい、しかも空腹というよりも、喰うことそのものへの

   ぶっ込む

      生まれ変わったら

         静謐。ふと

欲望。

   破壊。つまりは

      食べてください

         わたしのこころに

希求。

   咀嚼。ぶっ

      ぼくの生き肉を

         めばえ、た、

ホテル横。

   ぶっ込む

      生き血ごと

         寂寥。ふと

コンビニ。弁当をふたつかった。かならずしも鶴見駅周辺の土地勘はない。単に駅の反対という理由で川のほうへ折れた。左手。そこにやがて公園があった。徐行のバイクを止めた。バイクに腰かけた、そのままに弁当を取り出そうとした。そのときに、「ひさしぶりじゃん」琉偉。いきなりホテルの方向、だから、背後。その琉偉の声に高明は

   あ。…ほら

      うかべた

身構え、なつかしいとは

   肩越しに、いま

      わたしは

思えない。雪の下はもう、

   なつかしさ

      微笑を、…と

すべて

   あ。…ほら

      いまさらなんで?

消したい黒歴史だと、ときに樹々にはそう吐き捨てていた。もう、「あそこのすべて、…もう、おれに、憎しみの対象だからね」失笑。あるいは「おれは、ね?」嘲笑。樹々は、「お前は?」至近にまばたく。たとえばその、

   戻らない

      なまあたたかな

         だれのせいだ

12月10日。きれいな

   戻れない。ただ

      吐息を、そっと

         世界のせいだ

晴れ。きれいな

   きみがそばにいる

      吹きかけようと、

         だれが悪いん

午後一時。謂く、

   知っている。いま

   まさに、いま

   知ったから

   知っている。ほら


   ぼくはきみを

   しあわせにするために

   それだけのために

   生まれたんだよ

溢れ、溢れ返り、好き放題に溢れまくるがいい!

   知っている。いま

      あしたは、たぶん

    懐疑を。その

     病んだ、業病もちの

   まさに、いま

      棘だらけの花で

    まなざしが、ただ

     毛虫。を、前歯に

   知ったから

      口蓋を埋めるのだろう、が

    不穏なまでに

     咬んだ。そんな

   知っている。ほら


   ぼくはきみを

      きのうは、たぶん

    やや悲嘆にさえ

     すさまじい、後味が

   しあわせにするために

      毒塗れの花で

    まなざしが、ふいに

     なぜ?きみを見る目に

   それだけのために

      口蓋を埋めたのだろう、が

    接近し、おれは

     唐突に、なぜ?

   生まれたん








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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