ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -278 //とろけてしまったのだった/デンドロビュウム・ギンギアナム。…そこに//05





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





1月。樹々。涙を、1月。その

   怒号、を

2日。晴れ。

   滂沱の

樹々。涙を、「てか、見えねぇじゃん。おれら。だからぜんっぜん

   未来を?

      違う

見えねぇし

   わたしは

      間違いなく

見てねぇじゃん。

   見たかったんだね

      ぼくは、ただ

おれら。未来

   どんな、ほら

      逃げ出したいんだ

ぜんぜん

   未来を?

      きみから

見え」1月。高明。午前、だから2004年、10時。クソやばかった。迎賓館裏の拠点は昏い。クソやばかった。ここちよい昏さを、むしろクソやばかった。樹々は愛した。涙を、そのクソやばかった。2日。堪えた。すでにクソや、泣き崩れていた。樹々も。高明。彼が泣きわめいていたから。口を、

   見てください

      陰湿な、って

やばっ。樹々は自分で

   いちめんの、いま

      そんな翳りさえ

覆った。…や。

   花が。…ほら

      うす昏さだって

高明が泣きわめきやばっ。

   青。赤。きいろ

      笑いとばして

クソや、…樹々。

   見てください

      明るくしちゃ

怒号。下の階。男。唐突な上階のさわぎに。その「うるせぇ」と、そこ。須臾、声。須臾、声。…に、遅れやや遅れて高明が激昂した。…ぶっ、と。「ぶっ殺す。こいつ、

   るぁっ

マジ、

   う。う、

こいつ」叩き、

   るぁっ

踵で。叩きつけ、

   う。う、

踵で。フローリングを、樹々。下に駆け降りようとする高明をおさえ、樹々。駄目、と、行かないで。樹々。駄目、

   守るよ

      の、すべて避けろ

と。行かないで、

   きみは、いまも

      すべて、この

と、樹々。

   わたしが。そして

      地上に存在するも。の、すべて

殴打。だから

   わたしだけが

      激情を、すべ

あばれた高明の駄目、

   だって、ふたりは

      避けろ。おれの

と。かならずしも

   恋人だから

      すべ、激情。を、この

樹々を行かないで、と。狙ったのではないその

   守るよ

      凄絶な激怒

樹々。殴打。気づかなかった。まだ、鼻血に、駄目、と。ぶっ。高明。その行かないで、と、

   やめようよ

ぶっ、

   暴力は

叫び声。樹々。「ぶっ殺す。ぶっ」

「樹々はさ、」と、「全身で

   気持ちを

      かわいくない?

好きなんだ。高明が、

   わたしの

      頭。いま

好きなんだよ。もう、

   わたしは

      お花畑状態ですか?

信じられないくらい

   それを、いま

      せつなくない?

ね?ね、ね、

   了解し

      もうただすべてが

好きなんだよ」怒号。聞こえないもう、だから恐怖?委縮?下の、だから怒号。ただ、2階のふたりの周囲にだけ「てか、」…ちがくね?「見えねぇじゃん」て、「おれら」ぜんぜん、おれら「だから」ちがくね?おる。れらが「ぜんっぜん」求めたの、こんなじゃ「見え」な、なくな「え。ねぇし、え。ね、見」こんなんじゃな「て、ねぇじゃん。おれら。未来」なくね?「ぜんっぜ」…ちがくね?「見え

   静寂

      なにもない

えねぇじゃん」て、「おれ

   だから、この

      求めてる、そんな

れら」ぜん

   ケツの孔

      希望。夢…

んぜん、おれ

   そこらあたりに

      とか?

れら「だから」ちが

   静寂

      だって、わたしは

がくね?おる。れらが「ぜんっ

   あまりにも

      ただきみのそばで

っぜん」求めたの、こん

   冴えわたっていた

      笑っていたいだけ

んなじゃ「見え」な、な

   圧倒的に

      信じられる?

なくな「え。ねぇし、え。

   静寂

      わたしは、…でも

え。ね、見」こんなんじゃ

   ひびき。ことごくとくを

      わたしさえ

じゃな「て、ねぇじゃん。おれ

   叩きつぶしていた

      信じきれないでいるこんなしかし現実を

れら。未来」なくね?「ぜんっ

   それ。ひらすらに

      きみは笑うの?

っぜ」1月。発作的激昂。1月、その2日。快晴。やがて唐突にわれに帰った高明はひざに樹々を抱いた。渾身に、全力であやまる高明に樹々は、ひたすらエモい高揚にふるえ、ふたり、生きてく。その、ややエモすぎたすさまじい連呼が耳の内側に充満しつづけ、思わず

   せ。せっ。せ、

      ゆれ、まさに

         何ですか?

あおむかせた樹々。その

   せっつねぇん。んっ、

      ゆれつづけ

         暴力。…とは、

鼻血を舐めた高明の、

   だっ。い。いっ。い、

      こころ。まさに

         いかなる状態?

無慚なあせりを

   いとしすぎん。んっ、

      行方不明の

         暴力的。…とは、

心から愛した。樹々。感謝した。樹々。謂く、

   感じて。いま

   感じてる。きみは

   感じて。ほら

   ふるえ。ゆびは


   ぼくの、…だから

   ささいている。ただ

   好き。きみが

   きみだけが、と


   愛。きみは

   愛。きみが

   きみこそが

   愛。ひたすらに


   感じて。いま

    夢。覚めて

   感じて。きみは

    醒めながら

   感じて。ほら

    見た。夢

   ふるえ。ゆび

微震を伝番させていく、かに。わたしたちは

   ぼくの、ほら

    ふかい川。水の

   ささき。ただ

    底で、ぼくは

   好き。きみが

    ひかり射すみなもに

   きみだけが

微震の伝番そにまま、に。わたしたちは

   愛。きみは

    きみの名を

   愛。きみが

    醒めながら

   きみこそが

    見た。夢

   愛。ひたすら


   感ずぃ。まっ

      激しく。もはや

    なぜだろう?

     涙。この

   感ずぃ。まっ。みまっ

      前例なきがまでに

    忘れられな

     色彩。なにも

   感ずぃ。らっ

      容赦なく、ただ

    ぼく。いまだに

     ない。それ。な、

   ふるえ。ゆび


   ぼくのん。…ら

      激情。咬みちぎるかの

    覚えてる?最初

     涙。この

   ささきさ。さざ

      ぼくを。しかも

    海辺。きみは

     色彩。なにも

   ききき。ききぃ

      激情。咀嚼するかに

    まばたきながら

     ない。それ。な、

   きみだけが


   いあっ。みみらっ

      激しく。だから

    顎をつきだして

     涙。この

   いあっ。みみらっ

      キスしない?いま

    なにを?きみは

     色彩。なにも

   みみここぶっ

      体液まみれで

    こころに、きみは

     ない。それ。な、

   愛。ひたすら









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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