(無旋律の音声のための)祈りのない賛歌とパルティータ//と、…朝日から/と、あなたは/なぜ?ふと/目を。目を、…ええ//詩;01





Ⅰ.詩3篇


   と、…朝日から ;hymnus;01

   と、あなたは

   なぜ?ふと

   目を。目を、…ええ


   海は、…え?

   海!せめて

   波撃て。しずかな

   響きを、海は


   と、…朝日から ;organum à 2-4

    なぜ?まさか

   と、あなたは

    かなしみを?繊細な

     と、…朝日から

   と、ふと

      と、…朝日から

    こころが

     と、と、と、

   目を。目を


   ん?


   海は、…ええ

      そう。あなたは

    繊細だった。あまりにも

     海は、…ええ

   波撃ち、せめて

      ふと、目を

    いま。こころが、いま

     せめて波撃ち、

   ええ。しずかな

      ん?そらしてしまった、が

    やわらかな

     ええ。しずかな

   響きを、おっ


   と、…朝日から ;organum, capriccioso à 3

    朝から、ふと

     と、…朝日から

   と、あなたは

    目を、朝。こんなはやくにも

     あなたは。あっ

   朝から、ふと

    と、…朝日から。あっ

     なぜ?あっ。ふと

   目を、朝はやくにも

    と、あっ。ええ、あなたは

     目を。目を、ん?

   お、海は、…ええ

    せめて、…ええ

     海は、…え?

   波撃ち、おお!おっ

    海!せめて

     しずかな、え?しずまりかえっ

   せめて、…ええ

    波撃て。しずかな、あっ

     海は、あっ

   しず、…え?

    響きを、海は

     海!おお!おっ

   響きに耳を

      ええ、その須臾に

    われわれは…え?

     撃ち抜かれ、そこに

   覆うかに、あなたは

      痕跡であった。いわば

    見るがいい。これらは

     残骸?あるいは

   と、…朝日から ;attacca;organum à 4

      急遽、だから

    やさしい吐息が

     と、…朝日から

   と、あなたは

      まばたきを

    きみの。わたしに

     と、あなたは

   と、ふと

      送る。…どう?

    ふれたなら

     と、ふと

   目を。目を


   あっ


   海は、…ええ

      撃ち抜け!

    まぶたにあさく

     海は、…ええ

   せめて波撃ち、

      上昇を。急速な

    ふれたなら、そう

     波撃ち、せめて

   ええ。しずかな

      鳥は

    目覚めよう。そっと

     しずかな、…ええ

   響きを、おっ


   目を、朝日から ;quatrain

   と、なぜ?いま

   きみは。せめて

   波撃てば、…海が


わたしたちは、そう。わたしたちの時を準備しなければならない、…ね?もう ;recitativo


   やめて

      ええ、まさに

         かがやかしいのだ!

もう

   きみは

      かがや、

         もうすぐ。もはやふしだらなまでの

もう

   うつくしい

      や、かしい

         朝焼けが

痕跡をさえ、夜。夜すらもが、…ええ

   なに?

      いっ

         背後に

消していたのだ、そこでは

   ん?

      ええ、

から、…この

   やめて

見て。…できる?


   海では、あっ ;hymnus;02

   すでに、え?

   綺羅めが、ええ

   散っていたにもかかわらず


   そう。あれら

   色彩。ほら

   綺羅めきを、おおい

   かくすかに、綺羅ら


   海では、はっ ;organum à 2-4

    すでに、いっ

   すでに、ひっ

    海では、はっ

     わたしはね?もう

   綺羅めが、ええ

      あり得ない、と

    綺羅めが、ええ

     なにも、わずかにも

   散っていたのだ


   が。あれら

      ねぇ、海では

    散りながら、…も

     視野をうばわれてしまったかに

   そう、色彩ら

      ねぇ、すでにすさまじい

    そう、色彩ら

     あげよう、だから

   綺羅めきをまでも

      ええ。綺羅めが、そう

    綺羅めきをさえも

     双渺を。きみに、この

   おおいかくす


   綺羅。あっ ;attacca;organum, capricciso à 3

    見よ。いま

     あっ。綺羅めが

   海に、いっ

    乾燥してゆく

     あっ。散っていたにも

   あっ。綺羅めが

    網膜が、…渇き

     も!かかわらず、

   あっ。散っていたに

    まばたき、わたしは

     に。…いっ

   も!かかわらず、

    訴えたのだった。あまりにも

     綺羅。あっ

   に。…いっ

    性急に

     海に。…い、

   すでにして、あれら

    切実に

     綺羅めきを、おおい

   ええ。あれら色彩を

    このうえもない、そう

     かくしあう、綺羅

   綺羅めきを、おお!

    だから圧倒的な鮮明さで。…ええ

     すでにして、あれら

   かくしあう、綺羅

      え?

    乾燥。耐えられない、その

     おびただしかった色彩を

   海。いっ ;attacca;organum à 4

      と、発火

    見つめて、なおも

     凄惨な?

   綺羅めき、いっ

      突発的な、だから

    すれすれに、ここで

     ええ。叫びなどだれも

   散り、散ったにも

      なにも、まえぶれも。な

    わたしを。ねぇ、

     あげはしな、

   かかわらず、…そう


   あれら、色彩を

      発火。双渺を

    見ない気だろう?

     あなたの吐息は

   見て。綺羅めきを

      ぼくらはひそかに

    ほふられあう、あれら

     しかも、まだ

   おおい、おおいかくしあい

      もてあそんでいたのだ

    綺羅を。きみは

     なまぬるいから

   ほふりあう綺羅を


   爛漫であった! ;quatrain

   海は、綺羅めきを

   奪われていた!すべて

   綺羅めきに、なにも


とどまることを、だ。知らないの、だ。から、…だ。そう、だ。とおい、だ。あれら水平線の綺羅のあたりで。…だ、どよめくのだろうね?どよめくばまりの波の、 ;recitativo

   とどろく!

      なに?

ふかい底の、

   とどろく!

      そう、いやらしいほど

         あっ

どよめきの底で、

   蛇は

      に!うるわしい

         え?

            あっ

そこ。砂は

   知っ、わたしの背後の

      うるおいに、あっ

         ええ、

            え?

               轟音。しかも一瞬の

そこ。砂も

   あやうい木肌に

      と、…綺羅が

         どこ?

            ええ、

そこ。砂さえも

   あっ、

      あっ、

         あっ、

ええ、


   花は好き?花 ;hymnus;03

   ぬれた、雨に

   花。うるおった

   花。雨に、…それは


   花。そう、雨にさえ

   撃たれるべきだね?色彩の

   うばわれた雨。雨の

   その日、最後にざわめきたっていた色めきとして


   花は好き?花 ;organum à 2-4

    傷みがあった

   雨にぬれた

    そう?いいえ、

     好き?花は

   花。うるおった

    それは傷みであっ

     好き?き、

   花。…だって、


   ね?花こそはささげられていた

    ええ。わたしは

     きっ

   色彩の、…雨に

      ふとした横眼に、ん

    あなたは?燃えあがる

     きっ

   うばわれた雨に

      ゆれる髪。きみの

    表皮をもてあます

     きっ

   ざわめいた色彩


   好き?花は。…花 ;organum, capriccioso à 3

    そうだ、世界は

     花。うるおった

   雨にぬれ、にぶくひかった

    残酷なのだよ。あるいは

     雨に、…なぜ?花

   花。したたたった

    世界を、だから猶も!

     好き?花は、花

   飛沫。…だって、

    救ってやろうと

     ぬれぼそっ、雨に

   そう、花々も

    あえてひそかにたくらみながら

     すでに、その日

   雨にこそ、…え?もう

    せせら笑いに

     ざ、ええ。ざわめきすぎた

   うたれつづけているべきだろう?

    われわれは、突然の

     色彩として、だ

   色彩のうばわれた

    激昂!だって

     すべて、うばわれた

   雨。雨の日の

    世界は充分

     雨。花。雨にさえ

   ざわめきたった色彩たちの

    残酷なのだよ。あるいは

     撃たれるべきだろう?

   弔いとして、…好き? ;attacca;organum à 4

      だれをも

    き、

     踏みにじって!

   花。花。雨に

      悼みなど、え?

    き、…ええ

     もう、生きてゆくことなど

   飛沫。散っ、

      わらわせないで

    わたしは好きだ

     放棄?…いいえ

   花々は、ええ。いつでも


   撃たれつづけねばならない

      あげつらっている。きみの

    好きだ!凄惨な

     なじって、なぶって

   雨に、色彩の

      苛酷な!ぼくにくれた冷酷な、その

    雨さえも

     だから。もう、執拗に

   うばわれた日の

      いい匂い。…髪

    おっ

     焔の火照りを味わうがいいさ

   ざわめく亡骸たちのためにも


   撃たれよ。雨に、花は ;quatrain

   好き?散らし、飛沫を

   おっ。ざわめきだつしかなかった

   色彩。あれら、花


すべての花々は蛇に咥えられよ。そっと、 ;recitativo


2023.04.24. le-ma










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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