ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -264 //自生していた、その/サフランは、もう/滅びていたよ。その//03





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





聞く。11月。その

   こころ。わたしの

      きみにとって

3日。高子。だから

   こころ。その

      ぼくは、まだ

2003年。その、

   ざわめきよ。いま

      じゅうぶん、すてきで

壬生高子。雨。午前

   風になれ

      いられてるか、な?

8時。めずらしく素直に時間通りに高明が学校に行ったので、秋子も高子もひさしぶりに安心した。リビングに玄関のドアが締まり、自転車の音が響き立ってゆく、そこ。その須臾、そこ。ふと、

   突風にいま

      這う。慎重に

         前へ

聞く。11月。その

   あたがう蝶たち

      猫。その

         未来へ

3日。高子。「いいの?」声。秋子の。むしろただ、妙な自信を漲らせて思えたその声の唐突に、高子はいきなりわれに返った。「いんだよね?後悔、」秋子は、「ない?」

   呼び声が

      ください

「もう、」

   ゆり起こす

      無償の愛

「いい。ないなら、いい。昨日、いっぱい話した。だからもう、わたし何も言わない。何が起こっても関係ない。高明と高子はわたしが守る…で、」秋子はようやく「いつ?言うのは、」高子を返り見、「今日?だよね」ささやく。答えない。「夜?」しかも「…だよね。あいつ、今日は早く帰ってくるかな?」答えない事実に、猶も気づいてさえくれていなくて、孤独。そこに、孤独。秋子は高子を孤独にさせた。謂く、

   だいじょうぶ、と

   云った。あなたは

   腕に。わたしを

   抱こうとしたまま


   腕は、わたしを

      あきれるくらい、もう

    と、したのだ。受け入れよう。すべて、

     そばにいるよ

   抱こうとし、その

      よろこびのなかで

    わたしたちに、と

     ぼくは、いつでも

   腕に、わたしを

      あきれるくらいの

    と、したの、…え?与えられたものたち

     きみだけのそばに

   抱こうとしたまま

いくつもの。いままでの、これからの、いくつもの。

   壊れるもの?

   そんなもの

   ないんだ。なにも

   ただ、ぼくたちは


   ただ、ぼくたちは

    教えて。その

   ただ、ぼくたちは

    意味。を、わたしにそっと

   ただ、ぼくたちは

    まばたくまぶた、の

   ただ、ぼくたちは


   変わるもの

   あたらしくなってゆくもの

   それだけ。なにも

   でも、ぼくたちは

いくつもの。気が遠く、ふと。なるのだ、途方もない、前途。これからの、

   でも、ぼくたちは

    聞かせて。その

   でも、ぼくたちは

    意味、を。わたし。の、髪を

   でも、ぼくたちは

    ふと、匂いかけた

   でも、ぼくたちは


   ときに、ぼくたちは

      不安など。わたしは

    だいじょうぶ。わたし

     きみの存在が

   いつも、しばしば

      すこしも、いちども

    きみも、わたしも

     唐突に、わたしを

   頻繁に、いま

      だってだってだ。きみがいたから

    だいじょうぶ。きみは

     不安にしていた

   この時にでさえ

やや。鬱。やや、

   だいじょうぶ、と

   云った。あなたは

   腕に。わたしを

   抱こうとしたまま

飲める?ふいにささやかれ、その

   だいじょうぶ

      臭気

樹々。むしろ

   元気です。わたし

      やや鬱な

高明を横目に、「意外にお前、飲めるんじゃね?ごっくし、」明るい「と。…さ」声が、穆介の周囲にだけひびいた。…やだ、や。「こぼれちゃう」樹々。おおげさに、その鼻先に媚び、3日。高明。凝視。謂く、

   生きていく

   きみ。ただ

   おれのためにだけ

   笑ったりして

くせぇよ。お前は、

   穢されていく

    ない。誠実さが、さ

   きみ。ただ

    女たち。ただ

   おれのためにだけ

    擬態じゃん?すべて

   ふざけたりして

くせぇよ。お前だけ、

   壊されていく

      せつないくらい

    ない。こころが、さ

     わたしは、猶も

   きみ。ただ

      気持ち。きみへの

    女たち。ただ

     絶望など。それは

   おれのためにだけ

      気づいたりもする

    じゃん?お仕着せにすぎない

     きみが咬むべき

   あまえたりして

11月。その

   夢。雨を

      叫んだだろうか?

11日。雨。

   その

      はじめて飛び立つ

明け方、目を

   夢にも、雨

      雛鳥は

覚ました。ふと、楠は。自宅。その自分の部屋のベッドのうえで、夢。楠。不安だった。どうしようもなく。知っていた。夢をさっきまで、すくなくとも目覚めたその意識に於くさっき、その鮮明な感覚の実在。おもいだせなかった。夢。その思い出せない事実と、そんな夢の存在がともに、かさなりあわないまま不安だった。謂く、

   その夢。夢を

   きみのせいにした

   その夢。夢の

   寝覚めの悪さを


   その夢。夢を

    わからないんだ

   きみに

    あした、世界が

   その夢。夢を

    終わる気がする

   きみに

敗北。…だよ。まさに、

   裏切り。きみの

      どうやって?おれは

    わからないんだ

     失踪。きみの

   見捨てた?きみは

      このただひたすら残酷なだけの風景

    きのう、世界が

     逃亡。わたしは

   薄情。きみの

      そのなかで?

    終わった気がする

     無力をさらしている

   冷淡に、きみは

敗残。…だよ。だからすべて、

   このいま。いまを

    わからないんだ

   きみに

    まさに、世界が

   このいま。いまを

    終わりかけている?

   きみに


   このいま。いまを

   きみのせいにした

   このいま。いまの

   居心地の悪さを








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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